目を覚ましたら実験動物になってたんだけど・・・   作:饅頭おとこ

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ー10ー

 

 

 な、なにごとか?!

 

 

 ワーム君と木の枝で引っ張り合いっこをしていたら、突然よくわからん機械アナウンスが放送される。

 

 ま、まりょく何だって? 何か難しい専門用語を言われたが、まったくわからん。

 あの……すみませんが、緊急事態なら私たちどうなるんですか?

 このまま放置とか……

 

 

 た、たすけてー!!

 

 

 俺が嘆きながら吠えまくると仲間たちも真似してくれる。

 そうして数分。いきなり全ての出入り口のドアが開いた。

 

 も、もしかして誰か俺の嘆きを聞いてくださった方が開けてくれたんですか?

 

 喜びの遠吠えもしときますね。

 

 

 わんわんおー!!

 

 

 俺はスーパー嗅覚を使って、おそらくいろんな人たちがいるであろうドアを潜る。

 なんでヤベェやつら連れてるのに、わざわざ人が多い方に逃げ出すんだ? って考える人がいるでしょう。

 

 

 簡単です!

 ボインさんが脱出する前に、ボインボインするためです!!

 

 

 まぁ嘘なんですけどね。

 単純に考えて、やべぇアナウンスから汚染うんぬんの警告音なってたら、普通出口向かうやん?

 そこから俺たちも逃げるって寸法さ。

 も、もしそこで襲われそうになったら、人間のふりして出るさ(白目)

 

 ワーム君たちを連れて部屋から出ると、メカメカしい機械がある通路を通る。

 ちょいちょい部屋があるので、俺はまるで某勇者の様に片っ端から開けるが、誰もいない。しかも慌ただしく逃げたようで、書類なども乱雑に置かれていたり、ぐっちゃぐちゃになってた。

 

 ゴミしかない……

 も、もしかして、みんなもう逃げちゃった感じ? 早すぎじゃない?

 

 通路をトボトボ歩いていると、通路の先から猪と猫を合わせた化け物が突進してきた。

 

 血の気多すぎじゃない?

 

 俺はいつでも反撃できるよう構えていると、ワーム君がブレスを吐いて消炭にした。

 

 

 えぇ……。

 真っ黒焦げになってるけど、これもう食べるところなくね?

 

 俺がワーム君をジト目で見ると、キュイキュイ鳴いて俺に体を擦り付けている。

 

 

 可愛い奴め!!

 

 

 気をとりなおして、進む。

 ちょいちょい強そう装具をつけていた人が、木端になってちぎれていたり、見たこともない化け物や魔獣っぽいのが、体の半分を緑色や紫色に溶けていたりするのを見つける。

 

 ファンタジー、機械に続いて宇宙系のSFですか?

 要素多すぎません?

 

 慄いていると、観葉植物さんと触手ちゃんがところ構わず人間や汚染されてる魔獣パクパク食べていた。

 

 まったく、君たちは……

 ほいほい姿形変わるんだから、そんなものまで食べて一体何になりたいの?(震え声)

 

 

 彼らに若干引いてると、遠くから人間の声が聞こえた。

 助けたら地上へ出る道を教えてくれるはずだ! と思いダッシュする。

 

 付近に着くと、当たり一面殺人現場のような感じになっている。俺が動揺しながら生きている人を見ると、そいつは頭から血を被ってうるさく喚いていた。

 

 

「のじゃー、痛いのじゃー!助けてのじゃー!」

 

 

 白衣を着ている幼女を見つけた。

 

 のじゃって語尾に付けてるけど、怪しすぎでしょ。

 

 明らかに怪しい幼女もといのじゃロリを観察する。

 

 怪しい、何が怪しいってまず見た目、白衣きてるし。

 絶対関係者ですよね?

 当たり一面、人間や魔獣肉片だらけになってますが……しかも痛い痛い騒いでるけど、どこも傷がないよね?

 

 

「の、のじゃー!!歩けないのじゃー!!おぶって欲しいのじゃー!!」

 

 

 し、白々しいのじゃロリだな。

 なんで俺たちみたいなやつにおぶって欲しいって言ってるの?

 

 

 クンクン、ていうかきみボインさんだよね。

 

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