目を覚ましたら実験動物になってたんだけど・・・   作:饅頭おとこ

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 う、うぅぅん。

 

 

 今日はずる休みせずに仕事行くから……

 顔を舐めるのやめてくれ。

 べちょべちょになるよ、クロォ……

 

 

 目を開けたら、ドアップでワーム君が俺の顔を舐めていた。

 

 えぇ、君舐めることもできたの?

 いや、まぁワームに舌があるかどうかすら知らなかったけどさ。

 

 

 ……ワーム君を再度見た。

 

 

キュイ?

 

 

 ワーム君がなんか一回りレベルじゃないほど小さくなってた。

 子犬ぐらいの大きさじゃん……ま、まぁ可愛いけどさ。

 

 え、ど、ど、どういうこと?

 よ、よくないわ!

 

 

「やっと起きたのじゃー! 遅すぎなのじゃ!! もう半日ぐらいずっと待ってたのじゃ!! お腹減ったのじゃー!!」

 

 のじゃロリはいつの間にか足が戻っており、地面でだだをこねるように暴れていた。

 

 本当見た目だけじゃなく、精神も更に幼なくなってない……?

 

 

 他の仲間達を見てみる。

 

 観葉植物さんはのじゃロリと俺とワーム君を混ぜたような狼人族? みたいになって二本立ちして腕組みしていた。

 いや意味わからない……

 何その姿、しかもなんでそんなに偉そうなの? あ、もしかして巨人を取り込んだから傲慢な性格になったとか?

 頭頂部からは、アピールのためか相変わらず赤い花が咲いていた。

 ますます意味わからん。

 

 続いて触手本。

 今まで触手が十本ぐらいウネウネしていたが二本まで減っていて、トカゲもどきの足とクソドリの羽も消えていた。

 代わりに巨人の腕のような屈強な腕が六本が生えていて、それが足の役割のように立っている。

 封印が解けかかっているのかそれとも弱まったのか、今まで悪魔の腕はちょろちょろ一本しか出てこなかったのに、

 今は二本の両腕がちょいちょい、こんにちはしてくる。

 ……化物度に磨きがかかっていた。

 

 うーん、地球外生命体一行だね。

 

 

 

 最後に自分の身体を見る、ボロボロの体と首は元通りになっていた。

 尻尾とかじっくり見るが、ふわふわで変化なし!

 

 ヨシッ!

 

 周りを見ると、俺がわんわんおーして巨人をシュンコロした後からあんまり変わってなかった。

 しっちゃかめっちゃかに壊れており、そこら中にいろんなやつらの体液や壁の破片が散っていた。

 

 ばっちぃな……

 

 巨人を見ると、俺が起きる前にみんなが食べたのか、骨すらほとんど残っておらずなぜかでかい心臓だけ残っていた。

 

 えぇ、君たち食わず嫌いしてたの?

 

 心臓の近くにいた触手本はゆっくりと心臓を持ち上げて俺の方に持ってくる。

 

 これを食べろと? いやまぁ、お腹空いてるし……

 のじゃロリがお腹空いてるって暴れてたから半分ぐらいやるか

 

 と思ってのじゃロリの方へを向く。

 

ゲプッ

 

 地面に寝っ転がって天井を見ながらゲップをしていた。

 

 めっちゃお腹膨れてるじゃん

 ていうかのじゃロリお腹減ったっていってた割にはお腹ぽっこりしてるし、絶対俺が起きる前に、たらふく食って満腹状態でしょ……

 

 なんでお腹減ったのじゃーとか言って暴れてたの?

 かまちょ?

 

 

 めんどくさくなったので、心臓を食べる。

 うーん、まずい!

 おかわり!

 

 

 パクパク食べて俺もお腹が膨れたので立つと、仲間達も近づいてくる。

 ワーム君は小さくなったせいか、動きがものすごく遅く、のじゃロリが抱き抱え(だきかかえ)ている。

 

「肩に乗せてほしいのじゃー。歩きたくないのじゃー」

 

 はぁ、めんどくさ。

 

 そんなことを言いつつも俺はのじゃロリとワーム君を肩に乗せた。

 俺たちを見ていた観葉植物さんも真似するように、触手本の上に立ち腕を組み仁王立ちで立つ。

 

 触手本も特に気にしないようで、固定のためか触手を使って、観葉植物さんの足に巻き付く。

 

 同人にありそうな触手に襲われている女の子みたいな絵面だな……

 めんどくさいから、ヨシッ!

 

 

 

 のじゃロリの指示に従って歩くと、今まで以上に身体の調子がよかった。

 まるで今までは大人の体で、四苦八苦しながら子供用の自転車を漕いでいるとすれば、今は原付に乗っている気分だった。

 

 え?

 比較対象が微妙すぎるって?

 うるせぇ!

 

 

 俺たちが暴れた余波なのか、ピッカピカで眩しいぐらい光っていた研究所は今ではほとんど真っ暗で所々チカチカ点滅していた。

 戦う前までは少しは物音がしていたが今はまったくの無音。

 

 なんか研究所を探索するホラーゲームだな……

 

 

 俺は一人内心ビクビクしながら、みんなと進んでいった。

 

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