目を覚ましたら実験動物になってたんだけど・・・   作:饅頭おとこ

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カシャカシャ

ガシャガシャ

 

 ……蜘蛛の家族一行の大移動かな?

 

 

 ちょいちょいなんか身体がピリピリするけど元気に登っています。

 

 しっかし全然先見えないなぁ……

 

 のじゃロリに不信感を持っていると、

 

「の、のじゃー!! ぶらんぶらんされて怖いのじゃー! 人狼助けてなのじゃー!!」

 

 助けを呼ばれたがお前は一度反省したほうがいい。

 

 無視してそのまま登っていくと、少しずつこの馬鹿長いエレベーターの天井が見えてきた。

 

 どのドアから行けばいいかわからず、天井にぶら下がってのじゃロリを見る。

 

「馬鹿人狼! 早くあのドアをあげるのじゃー! 可愛いわたしの顔が吐瀉物まみれになるのを見たくないのなら、はやくするのじゃー!!」

 

 今まで俺のことは、君とか人狼とか呼んでたのに、ついに馬鹿人狼なんて呼ぶようになった。

 

のじゃロリにジト目を向け、何度も頭をスイングしてバンドマンみたいになってる方向へ動く。爪を食い込ませどうにかこうして隙間を開けて無理やり開けた。

 

「はぁはぁ、このクソ本わたしに遠慮がなさすぎるのじゃ……とりあえず、ここまで来れば先ほどのように魔獣とかこないの思うのじゃ。途中途中で強力な魔力阻害装置と魔力攪乱装置があったのじゃが、やはらお主らはそれらが効かなかったようなのじゃな! 流石なのじゃ!」

 

 ……えっ?もしそれで魔力うんぬんで阻害されたらどうなるん?

 

「魔獣は大部分を魔力によって構成されているから、阻害と攪乱したら身体が硬直して、このエレベーターの底に落ちるのじゃ!」

 

 えぇ……

 ま、まぁ登れたから良しとするけど……

 

 念のため俺はこじ開けた穴を再度無理矢理閉じた。

 

 

 下の研究所? はめちゃくちゃにぶっ壊れていたのに、ここはかなり清潔感が保たれており、ほとんど暴れた形跡もない。

 

 魔獣どもはここまで来なかったのかな?

 それとも強いやつらは擬態して大人しく逃げたとかかなぁ?

 

「久しぶりにここまできたのじゃ! あっ、なんでもないのじゃ……あ、あぁーここはどんなところなのじゃ~」

 

 本当こののじゃロリ設定が甘々すぎない?

 まぁ、今更感がすごいけど。

 

 のじゃロリはとぼけるようにテテテと逃げるように先頭を走る。

 

 危機感が無いなぁ……

 

 とりあえずその後ろをワーム君一行と着いていく。

 

 

 

 ここもうるさいアラームが鳴ったんだろうな。

 だーれもいない。

 

 ちょいちょい隔離されている部屋や拘束室みたいなところを覗くとモルモットや小説にいそうなゴブリンやオークのモンスターとかがたくさんいた。

 

 や、やっぱり下に比べると安全だぁ……

 俺もここで、あ、愛くるしい動物として過ごしたったです。

 

 保管庫らしき場所に着くと、のじゃロリが全ての棚を開けて、中に入っていたビンなどをバッグにどんどん詰めていく。

 

 完全に強盗です。

 ありがとうございます。

 

 

 ぼけーと眺めていると、

 

「よし、これぐらいでいいのじゃ! お主らこれを持つのじゃ! 地上に行くとき、必ず役にたつから慎重に運ぶのじゃ!」

 

 今の地上がどうなっているかわからないけど、のじゃロリは信用できない。

 

 お前久しく地上行ってないとか言ってたの覚えてるぞ!!

 本当に役立つのか……?

 

 

 まぁ、でもこれを持って地上に持って行けば二束三文にはなるか……と思い俺はいくつかのバックを掴む。他のバックは観葉植物さんと触手本に任せて部屋を出た。

 

 俺たちはバック持って、出口らしき方向へ進む。

 

 え、なんでお前出口に向かっているってわかるんだって?

 さっきの保管庫らしき場所に地図があったからだよ!

 

 え?

 お前文字読めたのかって? うるせぇ!

 日本語書いてあったんだからわかるに決まってんだろ!

 

 

 お、そろそろ出口かな?

 遠くに大きいドアが閉まっていたが、まぁまた壊せばいいっしょ(白目)

 

 とことことみんなで歩いてドア付近に着いた。

 

 ……ドア大きすぎじゃない? 二十メートルぐらいあるし、なんか分厚そうなんだけど。

 

 バックを隅に置いてから、手を振りかぶって殴ってみる。

 

 

ドォォーン!!

 

 

 かってぇぇぇ! 手が痛い!!

 

 俺が涙目になりながら、殴ったところを見ると貫通はできなかったが、まぁまぁの深さのヘコミができた。

 

「お主なにしてるのじゃ? ここのドアは厚さだけで十メートルぐらいあるから、そうそう簡単にあくはずがないのじゃしかし、本当バカ力なのじゃ、なんで私が余裕で入るぐらいのへこみできるのじゃ?」

 

 のじゃロリがジト目で俺を見ながら言った。

 

 早くいえ!

 

 

 

 のじゃロリは先ほど保管庫で集めたよくわからないビンや箱を取りだして、何かを作り出した。

 

 覗くけど、まったくわからん。

 

 拳大ぐらいの目玉なんて何に使うの?

 ……えぇ、なんで黒目部分に電線を差し込んでるの?

 

 次に青紫色の気持ち悪い何かの舌を取り出して、それによくわからんメカを取り付ける。

 り、理解できない……。

 

 

「ヨシ! これでいいのじゃ、アルウラネ以外は少し向こうに待機してるのじゃ!」

 

 何がいいかわからないが、きっと良いんだろう。

 のじゃロリの言うとおりにワーム君と触手本と一緒にドアから離れる。

 

 のじゃロリが観葉植物さんに何かを言うと、こちらへ子犬のように足をワチャワチャしながら猛ダッシュしてくる。

 

 あっ、こけた。

 

 のじゃロリはシクシク袖で顔を拭きながら俺の後ろへ隠れる。

 

「いいのじゃー!」

 

 何が?

 

 

ドカァァァァンンンン!!!!

 

 

「のじゃーー!!」

 

 うお! びっくりした。

 のじゃロリは後方へコロコロ転がっていく。

 

 えぇ……

 ドアが木っ端みじんに飴細工のように千切れていた。

 目玉と舌ってドアを破壊できるだけのすごさがあったのか……

 

 モクモクが少しして晴れると、観葉植物さんは腕組みをしてこちらへどや顔? をしているようだった。

 

 

 悪役の登場シーンかな?

 

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