目を覚ましたら実験動物になってたんだけど・・・   作:饅頭おとこ

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ー7ー

 あの後、ワーム君と観葉植物さんも俺の真似して猛抗議しましたが、軽く流されて無視されました……。

 

 諦めも肝心だってどこか偉い人が言ってた気がする。

 

 しょうがないので、開いているドアを俺たちは潜った。

 

 

 先を見ると相変わらず長いようなので、今の俺がいる勇者パーティーでも紹介しよう!

 

 まずは勇者である俺。

 

 ものすごく毛深くしっぽもあるが、もっふもふの人間リーダー!

 

 続いてワーム君!

 立ち位置としては、可愛い魔女っ子魔法使い。最近は更にモッフモフの羽毛に磨きがかがり、鳴き声も可愛い。

 正義だね。

 

 次に観葉植物さん。タ、タンクかな

 もうなんかよくわからん。うん、どう説明すればいいんだろう。

 前にも説明した気がするが、ワーム君の身体に俺の手足を取り付けた感じ、もう化物だよね。しかもところどころ蔦とか葉っぱ生えてるし。

 最近は可愛いさアピールをしたいのか、頭に赤い花を咲かせている。

 

 最後はよくわからん触手本。

 本から触手がたくさん生えており、最後尾をついてくる。

 きもい。

 

 

 以上紹介終わり!

 

 

 な、なんだよこれ。化物しか、いねぇじゃん、何が勇者パーティー笑だ。

 完全に魔王軍じゃねーか!!

 

 

 自分で言っていて悲しくなってきた……

 

 うなだれているとワーム君が横に来てキュ? と顔を傾けながら鳴いた。

 

 可愛い……尊い。

 

 俺は癒やされながら通路を進む。

 

 

 そろそろ液体ゾーンだなぁと考えながら、もうアルコールでもぬめぬめでも勝手にかけてろ! と思っていると、触手本が触手を広げてみんなを守るように液体を防ぐ。

 

 もしかして、めっちゃいいやつ?

 

 あっ、飛び散った液体も触手で拭いてるし、喉が渇いているのか、腹が減ってる感じですね。

取りあえず感謝を込めて、ズボンに挟んでいたおやつの生肉を一欠片放り投げる。

 

 ギジギュガギィィィィ!!

 

 触手を器用に使い生肉をキャッチして食べた。

 

 お、おう。喜んでいるみたいなのでよかったです。

 

 

 

 トボトボと歩いていて、通路を出るとあたり一面、火山地帯でした(白目

 

 

 ふぁ!? 本当この研究所どうなってんだよ!

 なんで火山地帯に繋がってるんですかね?

 

 ていうか観葉植物さんとかもろに植物だけど大丈夫かな。

 

 

 後ろ振り返ると誰もいなかった。

 

 

 え?

 

 顔を戻すと全員火山地帯の方へ走り、そこら辺で遊んでた。

 だ、大丈夫みたいだったね。俺の取り越し苦労だった。

 

 ワーム君はそこらへんにある石や岩を美味しそうにもぐもぐ食べている。

 

 やっぱり生肉より土とか鉱物のほうが好物なのかな?

 次は鉱物とかもらってみるか。

 

 観葉植物さんをみると、触手本と協力して、そこらへんにいた二メートルぐらいのトカゲもどきを捕食してた。

 

 あれ、そのトカゲもどき羽とかついてない?

 ……あぁ、き、きっと最近のトカゲは羽が生えるようになったんだね(白目)

 

 なんか君たちいつの間にか協力してるし、やっぱり化物同士シンパシーでも感じてるのか?

 

 が、こいつらの食い方がエグい。わざわざ羽を削ぎ落とし、手足を千切ってから食うか?

 

 完全にホラー映画に出てくる化物だよ……トカゲもどきさんも超悲鳴上げてるし……

 

 観葉植物さんがトカゲもどきの肉を渡してくるので、もぐもぐする。

 うーん、なんとも言えない味……うん、本当に味を表現しにくい。

 

 

 ギャーギャー

 

 

 適当に散策していると、遠くで触手本がトカゲもどきの足を生やして走っていた。

 

 

 え?!

 何それ?!

 

 

 びっくりしすぎて、まだもぐもぐしていたトカゲもどきの肉片を吹き出してしまった。

 本からトカゲもどきの足が四本出てるんですけど。ど、どういう原理ですか?

 

 ギャーギャー

 

 しかも触手も相変わらず出して、トカゲもどきを追いかけ回してる。なんつう絵面だよ。

 もしかしてあの本、食ったやつの身体を出せるとか?

 とんでもねぇやつだな、お前はもうすでにうちのパーティーでぶっちぎりの化け物だよ……

 

 

 つーかさっきから上空でギャーギャー喚いてるやつ誰だよ?

 

 イラッとしながら空を見ると、馬鹿でかい燃えている鳥が飛んでいた。

 

 

 いや、まぁ確かに俺の仲間も色々とあれだけどさ。

 なんで、君燃えながら飛んでるの?おかしくない?

 

 

 流石に空を飛んでいるやつを落とせるわけもなく、

 何もできずに俺がぼけーっと見ていると、そいつが何かを落としてきた。

 落ちた方向に歩いて行って見に行くと、丸い石だった。

 

 えぇ、なんでわざわざ俺の近くに落とすのさ。

 

 俺がその燃えている鳥を再度見上げると、頭に何か落とされる。

 触ってみると、茶色の液体ですごく臭かった。

 

 

 く、く、糞落としやがったァァァァァ!

 

 

 あのクソドリ!

 マグマに突っ込んで、焦げ鳥にして食ってやる!

 

 クソドリを睨みつけると、そいつは俺の顔を見ながら馬鹿にしたように、マグマに突っ込んでいった。

 

 えぇ……ダイナミック投身自殺ですか?

 なんで俺の周りにはこういうイカれたやつしかいないんですかねぇ(困惑)

 

 

 クソドリがどうなったか見るためにマグマに近づいたがよくわからん。

 そこそこ深くて広い。

 

 うーん、多分ここの主ぽいんだけど無理じゃね?

 もう死んでますよね……

 ど、どうやって倒せと?

 

 マグマの近くで体育座りで黄昏て困っていると観葉植物さんが近づいてきた。

 俺の真似して横に座る。

 

 き、気持ち悪い。

 普通の生物じゃ無理な体勢ですよね。

 関節どうなってるんですか?

 

 困惑していると、観葉植物さんがしゅるしゅると蔦を伸ばしてマグマに入れた。

 

 最近の植物の蔦はマグマに入れても燃えないんだなぁ(白目)

 

 

 少しすると観葉植物さんが蔦を戻す。(なまず)(わに)を融合させた化け物を引っ張り上げた。

 

 き、きっも。なんだよそれ……

 しかもすっごいぴちぴち暴れてるけど、生きが良すぎじゃない?

 

 俺がドン引きしてると触手本がやってきて、捕食する。君たち、いつのまにか仲が良くなったね。

 

 ワーム君もトカゲと戯れる(を食べる)に飽きて俺の隣にやってきた。

 

 お前は愛いやつだなぁ。

 もふもふしてやろう!

 モフ度が更に上がっていて気持ちいいなりぃ……

 

 

 クソドリ出てこないし、暇だから観葉植物さんを真似して釣りしようかなって考えていたら、観葉植物さんが蔦を出して俺に渡してくる。

 も、もしかして人の心読めたりするの?

 

 動揺しながら蔦を受け取ると、次は触手本が体? からトカゲもどきを出して俺に渡してくる。

 

 あ、ありがとう。

 

 

 

 蔦に千切ったトカゲの肉片を取り付けて、マグマに投げる。

 

 あっ、しまった。

 これトカゲもどき普通に溶けるやん。

 ま、まぁ気にしたら負けだよね。

 

 数分すると蔦が引っ張られたので、思い切り引っ張り上げると、地面の上にウニと鉱石を混ぜた変な物体が釣れた。

 

 えぇ……訳がわからないよ……

 

 ワーム君がキュイキュイ言うので食べていいよって言うと、ウニのトゲトゲも気にせず丸呑みして咀嚼する。

 

 

 

 俺以外やべぇやつしかいねぇ。

 

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