ばさりと広がる炎の翼、長い尻尾、恐ろしく大きなな腕にも炎が広がっており、、その邪悪な顔は憤怒を顕していた。
天使達の攻撃も彼等の魔法も悪魔にはなんの痛痒も抱いていない様子だ。聖剣の一撃ですらもあの悪魔の皮膚にすら傷をつけることも出来ない。
「素手で相手をするのも面倒・・いやいい武器がある」
悪魔は攻撃を無視して歩き始める。その先には・・
この悪魔の目的は聖王女である。
聖騎士はそれを理解し悪魔に斬りかかる、悪魔はきにもとめず歩を進める
「二人共逃げろ!!今の我々ではこいつを止められない!!」
即座に二人は背を向け逃げる、しかし悪魔はそれを嘲笑うかのように魔法を唱える
「《上位転移》」
悪魔は転移の魔法により、二人の前に転移する、二人は目を見開き、悪魔の腕は彼女らに迫る
その瞬間腕か彼女らに触れるより速く市民の格好をした青年が現れる。
「《是・射殺す百頭》」
光の如くの剣戟で悪魔の腕を斬った・・・
~青年は考えた、どうすればあの悪魔を倒せるのか・・否無理である彼の悪魔の一撃は黙視すら出来ないほどに早くその皮膚はアダマンタイト並みの硬度を誇る聖剣でさえ弾く、時間はない、悪魔の攻撃が届く前・・・倒せ守らなければならない・・・それなら攻撃が届く前に斬る必要がある。
後のことなど考えない自身に出来る最強最速の連撃を・・・
「《投影開始》」
左手を挙げまだない架空の柄を掴む
桁外れの巨重・・・本来彼にはそれを扱うことは出来ない。
なら、足りない力を補填する肉を、骨を、神経を、魔力を長し扱うに足る怪力へと肉体を変える。
「ーーーーーーーーーーーー、」
壊れた、
バツン、と脳が破裂する
骨格に流入する魔力に耐えきれず骨は瓦解・・・
問題ない、
壊れた箇所は魔力で補強する
強くより強く
我が専心はあの悪魔の絶殺のみ
この世界において彼のレベルは30程しかない、しかし彼の魔術によりその刹那の時間だけ彼の連撃はそのレベルを遥か凌駕する連撃となる
「行くぞ、《是・射殺す百頭》」
~神速の、9の連撃があってはならない奇跡を起こす。
ヤルダバオトの腕が彼女達から大きく離れ、硬質な皮膚は切れ傷口からマグマのような高熱を帯びた血が流れ大地をやく、本来それは人間が出来ることではなかった。
「!!?」
ヤルダバオトは驚愕する、その一撃は決して致命傷ではなかった、人間にとっては重症でも彼にとってそれは掠り傷と同義である。だがそれはあり得るはずがなかったのだ、人間ごときが・・・と
~カルカは突如として目の前に現れた悪魔に反応することが出来なかった、悪魔の巨腕が迫っていても
いつまでたっても衝撃は来ない・・・
目を開ける
そこには一人の青年と腕から血を流した悪魔が写っていた。
「えっ!?」
カルカは驚きで動けないでいる、それは隣にいるケラルトやレメディオスも同じようだった。
あの悪魔に敵うものなどいない
死んだと、終わったのだと誰もが思っていた。
「《上位転移》」
目の前から悪魔が消える、カルカ達は緊張からへたり込んでしまう。
「大丈夫か?怪我はないか?」
手を伸ばされる、彼女にとってそれは運命だった。糸のついていない自分に愛してくれるものなどいないと聖王女たる身でもあるがゆえに諦めかけていた。
だが、彼女は乙女だ。白馬の王子様を夢みる恋に焦がれる乙女だったのだ、そして今日現れてしまった。
自分を悪魔の魔の手から守ってくれる王子様に・・・
「あの・・・貴方様は?」
手をとって彼女は尋ねる、王子さまに・・・
「俺は士郎、衛宮士郎だ」
青年は笑顔で答える、今のカルカにはこの笑顔は破壊力抜群であった
正直カルカとケラルト、9色には生きて欲しかったー