デミウルゴスは珍しく焦っていた。
デミウルゴスは強い、階層守護者の中では下位のほうに位置するであろうが彼には戦う時には必勝の自信がある
何故なら戦うという行為をするということは勝てるからするものであると知っているからだ。
勝てないのでは命じられなければ戦わない彼はそう考えるほどだ。
そのために情報収集を行い、聖王国には自分達を脅かすような強者は存在しないという結論に至っている。
実際あの男が現れるまで、、、いや、現れてからも一切の脅威には感じなかった。
探知の端に引っ掛かり、とるに足りない人間だと判断した。しかし結果はどうだろうか?その人間はその瞬間、自身に傷をつけるだけの力をみせた。
自分の計画に誤りがあり、人間に傷を負わされ撤退している。
ナザリックの威光に傷をつけるようなものだ。
すぐにでもあの人間を殺してやりたい、しかし感情に任せて行動するなど愚者のすること、敵の情報がわからない以上は・・・
自身の愚かさに頭を痛めながらも主へ意見を頂くべくナザリックに帰還する。
調べなければならないことは多い、あの人間の実力、なんの魔法なのか?
御方が心配される脅威なのか、彼の仲間、同等の実力者はいないかなど
しかし同時に主はこの結果すらも見越していたのではないかと感じる、いや間違いないだろう。
だからかそ階層守護者である自身を向かわせたのではないかと部下に指揮をとらせ向かわせていれば部下のみならず亜人という本来の計画の駒を失い計画が破綻しかねない。
とはいえまずは御方の意見を頂くの先決だが先ずは着替えである破れた衣で御方に会うなど不敬でしかない。
アルベドの元へ向かう
「あら?どうしたのデミウルゴス?いきなり呼び出して?」
アルベドは不思議そうに言う。それはそうだろう今頃亜人の軍をまとめ聖王国を恐怖のどん底に陥れている筈なのだから
「なに、興味深い人間を見つけてねアインズ様は既にご存知でしょうが、あの人間の能力についてお話しておきたいと思ってね」
「あら、そうそれほどのものなの?」
「あぁ少なくともこの世界の人間の基準からすれば遥かに強力な個体だ、ただ殺してしまうには惜しい実験体(モルモット)だ」
デミウルゴスが評価しているのは自身に傷をつけたこともあるが、それ以上に驚いたのがあの一瞬で自身に9つの斬撃を浴びせたことだ、デミウルゴスにはみえていたがそれはとても人間が放てるような技ではなかった。
デミウルゴスは自身の愚かさ、主に迷惑をかけることを感じながら我が主に《伝言》を送った
士郎君には令呪があるがセイバーを呼ぶことは出来ません。
しかし英霊を呼ぶ代わりに自身に英霊を憑依させることは出来ます。セイバークラスの英霊を・・・
???「わしは鍛冶師だからなぁ本来は戦うことは苦手なんだが」