何が起こったのかわからない
そもそも此処はどこなのか?
そんな疑問を他所に衛宮士郎は聖王女の謁見してい
た、王女の前に樫津いていた。
「頭をあげてください」
「貴方は私達を救って下さった英雄です、このような扱いをするわけには参りません」
優しく聖女ような女性から慌てたような声を受け頭を上げる。
「私からも礼を言おうありがとう貴殿のお陰であの悪魔を退けることができた」
ケラルカというカルカとはまた別の美しさをもつ女性から感謝を受ける。
「いえ、当たり前のことをしただけです」
そう彼にとっては当たり前のことだ、例え勝てなくても人々を助けるのが彼の憧れる正義の味方なのだから
全て救えなくても、眼に写る人だけは全て救うという
「現在聖王国は悪魔の指揮のもと亜人からの進行を受けています。このままでは都市は制圧され多くの民が犠牲になってしまうでしょう。厚かましいお願いかもしれませんがよろしければ」
「私達に貴方の力を貸して頂けませんか?」
彼に迷いはない元よりかれは頼まれずとも力を貸すつもりだった。困っている人を救うために・・・
~魔導国では衛宮と呼ばれる人物について会議を終えアインズは一人考えていた。
(衛宮か・・・)
デミウルゴスに傷を負わせることが出来るなどレベルは70は越えているであろうと判断している。
(だがそれ自体がブラフで本来の力を隠している、もしくは何かアイテムの力か?デミウルゴスからはレベル30程度の人間だと聞いてはいるが・・・)
この世界の基準ならレベル30は強者の部類に入る、
だが仮にプレイヤーなら、もしくはその能力と同じ能力をもつものがいるかもしれない
考えても答えは出ない、だが細心の注意は払うべきだろう
アインズは今後の計画に頭を痛めつつも聖王国の馬車へと足を進めた。
カルカは今、人生の分岐点にいるのだと感じている。
亜人の進行、悪魔の討伐、この成功の有無が聖王国の未来を分ける
だがそれと同時に彼女の将来も・・・だ
諦めかけていた。だが現れてしまった。恋してしまった。ピンチを助けられた、それはあまりにもありきたりなのかもしれない
だが、恋を知らなかった彼女にとって、愛を欲していた彼女にとってはそれだけで十分だった。
「ケラルト・・・相談があるの」
深刻そうな声を上げるカルカに彼女は困惑しながらも親友の頼みを断る訳のない彼女は悩みを聞く
きっとあの悪魔と亜人についてだろうと
実際彼女達には亜人ですら今は厳しい、既にいくつもの都市が占領されている、更にあの化け物のいるとなると状況は絶望的だ、もはや魔導国、漆黒の英雄モモンの力を借りれるか否かになっている
(あぁわかるよ今聖王国にはなすすべがない今は魔導国に送ったレメディオスの吉報を祈るしかない)
彼女がそう答えるよりも早く話す
「私、彼のことが好きなの」
「え、、、」
予想外の告白に思考が停止する、彼とは誰なのかいや一人しかいないだろう、悪魔の魔の手から私達を守ってくらた今では英雄とさえ言われている衛宮のことだろう。
実際ケラルトもあの一件以来、彼のことが気になっている、話を聞けば自分が何故ここにいるのかわからない、出身も聞いたことがない場所だった、それらが気になっていることだと自分に言い聞かせて。
「わかっているわ、ケラルト・・・彼は貴族でもないし彼の口調や仕草から平民、もしくは冒険者かもしれない。本来王女という身分の私とは結ばれることはないとも」
珍しくカルカが興奮したように喋る。頬は好調し息も少し荒く、眼にはほんの少し涙を浮かべていた。
「でもやっとみつけた恋なの・・・私はこのチャンスを逃したくない・・・」
彼女の悲痛な叫びを聞く、思えば彼女は恋愛などしたことはなかった、王女としての職務、汚い野望をもった貴族との会談、国の統制などそのようなものに現をぬかせるほど暇ではないのだ
ケラルトも彼のことは気にいっている。あれほどの力をもっても、彼はヤルダバオトには絶対勝てないと断言している、しかし、彼は私達の提案をなんの迷いもなく受け入れた、困っている人を助けるためだと
勝てないと知りながらも、死ぬとわかっていても悪魔に彼は挑むのだろう
それは姉を見ているようだった、レメディオスも彼のことは気に入っている、だが姉と彼は違う・・・尊敬もあるだがそれとはまた違う感情だ。
この感情はなんなのだろうか?
彼と話すと時折顔が熱くなるどうしてなのだろう?
「ケ・・・ル・・ト、」
「ケラルト?どうしたの?」
ハッと我に返る、カルカが不思議そうにケラルトをみる
「なんでもない、それよりも今は今後どうするかを考えなければなりません」
カルカのそんなことじゃないの!その言葉も今の彼女に聞いているわけもなく、ケラルトは衛宮士郎という男を思いだし、自分のこの謎を感情を問うかのように中空を見上げる
カルカの、親友が自分を呼んでいる
(私は彼のことをどう思っているのだろう?)