亜人の進行により北部の都市は殆ど占拠されており、捕虜を多く確保されている
カルカは都市の奪還、捕虜の解放のためケラルカ、聖騎士とともに策を練っていた
「聖王国の民は全員が戦闘訓練をうけています。救出出来ればそれだけの軍勢が出来上がります。彼らが戦ってくれるのであればですが・・・そうなると問題は食糧になりますね」
「だから捕虜収容所を襲うのではないか、そこに食糧があるはずだろう。」
「姉さん・・・食糧が十分あるとは限りませんよ、亜人達が捕虜に十分な食事を与えているとは限りません、亜人の食糧もあまり考えたくありませんが捕虜達の可能性も・・・」
「・・・あまり期待は出来そうにありませんね、」
捕虜になっている国民を助ける、しかしそうなると食糧問題になる、そうなると戦闘を行うことすら困難になるでしょうし」
「南方の状況はどうなっていますか?」
(南の勢力が力を貸してくれれば状況を打破出きるかもしれない・・・)
そんな希望的観測を抱きながらカルカは思う。
「残念ですが、南方も亜人を押し止めるのに精一杯らしく下手に兵力を割くことができない、、、と」
予想していたことではあるがそうなるとかなり賭けになる。不確定な未来に不安を感じながらズキリと痛む頭をおさえながらカルカは思う
「魔導王陛下に助言を頂くしかありませんね・・・」
ケラルカはその言葉に表情を曇らせながらも同意をする。レメディオスも二人が同意するならと反対の言葉をつぐむ。
「仕方ありませんね」
満場一致である、今この中の者で解決案を出せるものは誰もいないのだから・・・
~魔導王の提案に従い、出来る限り拠点から遠い、海辺の捕虜収容所を襲うことになった。
衛宮は少し解放軍がどのようにして攻めるのか少し楽しみであった、彼が使える魔術は少なからず、聖王国の神官が使う魔法は勿論使えない
だからこそ聖騎士はどのようにして攻略するのかとても興味があったのだが・・・
「衛宮殿、こちらは準備が整いました。」
「わかりました、ところであれは破城縋ですか?」
あまりにも自分からすれば古典的な攻めかたで疑問を口にしてしまう
「はい、私どもの軍は今、聖騎士と神官しかおりません、ですので正面から門を突破するしかないのです。
門を破壊するにはあれが一番早いですから」
自分の疑問に答えるように副団長は教えてくれた
「皆、ヤルダバオトよりこの地を救うため、最初の戦いを開始する!正義を!」
レメディオスの号令をきっかけに解放軍が突撃する
「では衛宮殿、そろそろ・・・御武運を」
「副団長殿も、」
言葉を交わし自信も戦いの準備のため魔術を行使する
亜人だったらどう行動するのか、と
「「《投影開始(トレース・オン)》」」
聖騎士達が門に到着し破城縋を打ち込む、既に門はあと数撃で壊れるであろう
「下がれ!、」
突然の大声に視線が注目する
バフォルクの手には少女、七歳ほどの子供が首に刃を突きつけられていた、
「お前達が下がらないのであればこの人間の子供を殺すぞ、」
少女の眼には生気がない、ここでどのような扱いを受けていたのか知るには十分だった。
「卑怯な!」
聖騎士の一人が怒鳴った
「早く下がれ!みろ!」
聖騎士達、解放軍がどよめく、、
「子供の喉から血が出ているようだ」
「まさか・・・」
「全員後ろに下がれ!」
レメディオスの指示で聖騎士達が一斉に後ろに下がる
「もっとだもっと下がれ!」
バフォルクの声から聖騎士達が後退する
「不味いな」
戦況を観察していたアインズは答える
その言葉にネイアも同意する
それと同時に衛宮がこの場にいないことを確認したアインズは聖騎士に助言するよりも彼がどう動くのか、と考える。
(お手並み拝見といったところか、)
解放軍はどうやって少女を助けるが紛糾している、しかしどれだけ意見を交わせても答えはでないようだ。
バフォルクがニヤリと笑うと同時に少女の首に刃を突き立てようとする、少女の首が斬られる・・・
そう思う、だがそれが行われるよりも早くバフォルクが倒れる、
少女の頭にあたるギリギリで矢がバフォルクを貫いていた、