一つ目の捕虜収容所を襲い、翌日には別の捕虜収容所に向かっていた。
勢いにのったからではなく、食糧が収容所にそれほどなかったためだ
亜人から捕虜が十分な食糧をうけていなかったこと、食糧の供給が近場の都市から運ぶというシステムをとっていたからである、
会議の結果、王族が囚われているという情報が亜人を拷問した結果わかったため王族を助けるこれが攻めこむ一番の理由だ
しかし食糧の問題は大きい、南方に助けを求めるべきだ
近い将来餓死者が出るだろう、兵士も十分な食事をとれていないため士気は低い
勝てるかどうかも怪しい
作戦は前回と同じだ
衛宮が人質を救出しその間に解放軍が攻める
彼へ負担をかけすぎだ
次も同じ結果になるとは限らないというのに
「さてどうなるのやら」
アインズにとって人間などどうなってもかまわないだが
夢を追う青年を思いだす
(力を貸し、恩を売るのもありか・・・)
戦況は前回と同じだが亜人の質が前回とは違う
精鋭が集まっているのかこの時点で死人が出ている、
(また人質か・・・)
前回と同じだ子供を盾にされる
「おっと今度は余計なことはするなよ?英雄様?人間の英雄様には見える場所にいてもらわねぇとな?」
前回の戦いで逃走に成功した亜人でもいたのか衛宮も動けないでいた。
~「卑怯者が!」
レメディオスが叫ぶ
「全員下がれ!!」
その声で聖騎士全員が下がる
(前回と同じ・・・いや状況が悪化しているな)
非常に不味い状態だとアインズは思う
レメディオスは考えていたどうすれば救えるのかと
だが答えはでない
(クソ!どうしたらいい、何か手はないのか)
「団長!もう子供は諦めましょう!助けることは不可能です!犠牲なく勝つことはできません!」
「それは聖王女の戦いではない!!」
レメディオスの言っていることはただの理想だ、犠牲なき勝利なとできる筈はない
アインズはもういいだろうと思い、彼等の元にいく、
「諦めましょう、人質を助けるのは無理だ」
衛宮が口を開く
「なん・・・だと・・・」
レメディオスの顔が歪む
そんなはずはない彼は私と同じ正義を重んじる同士の筈だ、そんなわけがない!
衛宮は話を続ける
「見捨てなければあの子供達だけでなくそれ以上の民が死にます」
「それは!」
「俺だって誰にも死んでほしくないんだ!!」
衛宮が怒鳴る
「だが助けられない・・・俺にはその力がない・・・」
悔しそうに、握った拳から血がでるほど自分の不甲斐なさを呪うように
「・・・・・・くそ」
レメディオスは知っている、彼がどれだけの正義をもっているのか・・・人を大切に思っているのか
レメディオスは彼と魔導王との会話を聞いていたから
辛い過去、夢、覚悟それら全てを聞いていた
だからこそだ・・・彼がそれを諦める
彼女と同じほどに正義を重んじる彼が
(そうか助けるのは無理なのか)
そう思う
「団長!!聖王女様の思いも時と場合によってはっ」
「黙れ・・・」
レメディオスは冷たく鋭く言う
「衛宮・・・無理か?」
彼をみて冷静問う
衛宮は頷いた
「そう・・・か」
無理かそうか、熱が冷めていく怒りが・・・
「おいどうした!もっと下がれ」
バフォルクの声がただただ鬱陶しい
「・・・総員突撃準備」
覚悟を決める、彼の思いを無駄にはできない
「まちたまえ」
鬱陶しい声がする
見上げる
あの魔導王だ
何のようだ
今はただ気持ち悪い
「あとは私がやろう、時間が経過している以上、攻めても少しの犠牲では済むまい」
「犠牲はでるがな」
誰も何もいわない
「異論はないようだな・・・」
「ここからは私が引き継ぐ、衛宮殿、協力してもらっても?」
「君がいれば被害は最小限に襲いられるだろう」
「わかりました、俺に手伝えるのなら」
彼は答える、戦意は失っていないようだな
「それでは始めよう」
そう告げると魔導王は門に向かって歩きだした
「《上位魔法封印》」「《集団全種族捕縛》」
足を止めず魔法を唱え手を降りレイスを召喚する
数は10体、行って私の指示をまて
「衛宮は・・・」
彼の姿はない
(もう準備万端ということか)
「お手並み拝見だな」