とある不幸少年と流し雛   作:朱色のフリーター

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続かない


第1話

流し雛…………みんなご存じ桃の節句に飾るお雛様を川に流す行為である。まぁ、この場合の流し雛は紙製だったとも、現代のような豪華なものでは無い普通のものだったとも言われているが。けれどその理由は一貫して『厄(災い)を水に流す儀式』であることに変わりはない。しかし……時にその流し雛でさえも……意志を持ってしまうこともあり…………

 

これはそんな自ら意志を持った厄を溜め込む程度の能力を持った雛と某とある不幸少年の(長く続かない)物語である。

 

 

 

(前口上って便利だよね)

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

「なぜ…………わたくしはこんな山奥に来ているのでせうか…………」

 

気付けば辺り一面木、木、木…………おまけに虫たちのパーリナイでござる…………と言うか、ここどこ?俺は確か授業の一環でハイキングに来ていたはずなんだけど…………人は愚か建物すら見えないんですがそれは…………

 

「えっと…………マジでやばい状況じゃないこれ?」

 

ここは森…………そして山…………しかも本格的な登山じゃないって言ってた(あの人談)から荷物も最低限……日帰りスタイルでありとてもじゃないけどここでどうこうできるほどの物など入ってはいない。

 

「不幸だ……………………」

 

俺はその場に呆然と立ち尽くす…………既に日は落ちかけてるし森を出ようとしたところで迷うのがオチだ…………

 

「迷い牛のせいかこれは…………?いや、家に帰りたくないなんて思ってなんか………………まぁ内心ちょっと思ってるけども……」

 

家に帰ればまた暴食シスターとツンデレ魔神の相手をせねばならない…………ひょっとするとこれは神が恵んでくれたチャンスなのでは…………?なわけないか…………

 

「遭難したソーナンスの真似します…………遭難す…………」

 

1人クソ寒いギャグを言って黄昏ている高校生の姿がそこにはあった……と言うか俺だった…………

 

「………………何故ここにいるの?」

 

本気でどうするか考え始めた矢先、背後から突然声をかけられた。

 

「どぅわっ!?!?」

 

驚いた俺はその場に尻もちを付く。しかもその先には尖った岩…………

 

上 条 に 尖 っ た 岩 が 食 い こ ん だ !

 

「痛でぇぇ!!不幸だぁああぁあぁあああ!!!」

 

尖った岩がモロにケツの穴に食いこんだ俺はその場で踠き苦しむ…………かつてここまで不幸なことがあっただらうか……!いやあったわ…………全然あったわ…………むしろ生ぬるいくらいじゃなかろうかコレ…………

 

「あの…………えっと…………大丈夫…………?」

 

「これを見て大丈夫と思えるのでせうかあなたは?全然

大丈夫なんかじゃないのですのことよ!あぁ…………ケツ

割れたんじゃないのこれ…………」

 

「元々割れてるんじゃないかしら………………それより…………」

 

「ちょっとそんな余裕ないから!ほんとに由々しき事態だから!ただでさえ遭難してるのに訳分からない少女に声掛けられてる男子高校生なんてもうその場で通報案件だからね!?」

 

1人で何騒いでんだ俺は…………ほら、目の前の少女も困って…………え?少女?

 

「いやだから…………そのね?あなたは…………」

 

「いや疲れてるんだな俺はこれは夢だ幻だ夢と言えば今日の夜ご飯は何にしようか冷蔵庫になにか残ってたか?確か玉ねぎと卵が残ってたよなよしじゃぁ今日はそれと帰りに買っていくもやしで野菜炒めとおひたしでも作ることにしようそうだそれがいいと言うか布団って取り込んでたっけ確か土御門に頼んだはずなんだけどあいつはあいつで結構忘れっぽいし使えないんだよなかと言って青ピは連れてくるとインデックスやオティヌスにちょっかいかけ始めるしそれよりも今この場をどう切り抜けるかだよなほんとにどうしようか空でも飛べれば……「話を聞いてくれるかしら?」アッハイ……」

 

物思いに耽っていたらいきなり声をかけられた。最近の中学生って肉食的だよな…………

 

ってあれ?中学生?

 

「はぁ…………とりあえず、私の質問に答えてくれる?貴方は何故ここにいるのかしら?」

 

「それが分かれば苦労はしませんですのことよ。上条さんにも何が何だか…………ところで君は?見たところただの少女じゃないっぽいけど…………」

 

「そんな事はどうでもいいのよ。ところで、貴方の名前は?」

 

「俺?上条当麻だけど…………?君は?」

 

「私は鍵山雛…………人間の味方であり、人々の厄を溜め込む存在よそれよりも、立てる?」

 

少女が徐に手を差し伸べてくる。俺はその手を右手で(・・・)掴んでしまう

 

 

パキィィィン…………!

 

 

目の前の少女の服が跡形もなく消し飛んだ。それはもう芸術の如く少女の一糸纏わぬあられもない姿が俺の眼前に見せつけられる。見た目の割に発育の良さそうな…………って何考えてんだ俺は…………

 

 

「な……………………」

 

少女の顔がみるみる朱色に染まっていく。それを見ている俺は果たしてどれほどのあほ面をしているのだろうか。これでは浜面の事笑えないな(←言われのなき迫害)

 

「へ…………?」

 

「この……………………」

 

「あれ………………えっと………………これひょっとしてヤバめな感じ…………?と言うか既視感がすごいんだけど…………とりあえず祈っとくか…………」

 

「エッチ!変態!スケベ主人公!!」

 

突如おそいかかる全力の平手…………まあ予想はしてた。けれどやっぱり…………

 

 

「い"っ"だぁ!!!!!!!!!!不幸だあぁぁぁ!!!!!!」

 

俺の意識はそこで途切れた…………

 

 

 

続く?

 

 

 

 

 

 

 




続かない(続かないとは言ってない)
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