とある不幸少年と流し雛   作:朱色のフリーター

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続かないって言ったんだけどなぁ……


第2話

「全く…………出会って早々人の服を消し飛ばすの如何なものかしら?」

 

「いや……面目次第もありません…………」

 

いやだって…………そんな消えるなんて思わないじゃんか…………確かに右手で手を取ってしまった俺も俺だけど……てか、俺の右手が発動したんだよな…………という事は…………

 

「もしかして…………能力者………………?」

 

「はぁ?私にそんな特殊能力があるように見えるのかしら?あったらこんなところに住んでなんかないわよ。」

 

「いやだって…………俺の右手が発動したってことは能力者か魔術師としか…………」

 

少女との距離を必然的に取りつつ俺は答える。上条さんの能力は相手の能力・魔術を打ち消す程度の能力だ。そのため、その2つ以外で発動することはほぼないと言ってもいい。あのビリビリとかの例外は除くが。

 

「貴方…………その年にもなって厨二病なの?お疲れ様ね……まぁでも……そうね…………強いて言うなら神様かしら?ただし厄神の方だけれど。」

 

「厨二病って言うな厨二病って。結構気にしてるんだから……」

 

あ、言い忘れたけど、今目の前の少女はちゃんと上条さんのジャージ着てるからな?真っ裸じゃないからな?そこ、変な妄想してただろ?そんな事は断じてないからな?確かに服が跡形もなく消し飛んだ時は出るとこ出てて上条さん好みだなとは思ったけれど……ってべぼら!?!?

 

「貴方……またよからぬ事を考えていたでしょう?この変態…………」

 

言われようのない平手が飛んできた…………不幸だ…………

 

「なんで………………上条さんは何も…………」

 

「人の体をまじまじと見つめて鼻の下伸ばしてるの見たら誰だって分かるでしょう?」

 

「ふ…………不幸だ………………」

 

「それよりも、貴方は何故ここにいるのかしら?私はそれを最初に聞いていたのだけど?」

 

 

「えっと…………あれ?何しに来たんだっけ?」

 

確かに何かあってこんな山奥まで来ていたはずなのだが…………その前後の記憶はあれどここに至るまでの過程が全て綺麗に吹っ飛んでいた…………

 

「はぁ、まぁいいわ。取り敢えず迷った人間がいたらあそこに連れてこいと言われているから…………取り敢えず行くわよ。」

 

「は?へ?と言うか上条さんの記憶が飛んだのは貴方の平手打ちのせいだとは思わないのでせうか…………」

 

ボソッ独り言を零す。聞こえてないのを祈ってはいるが…………

 

「え?何?もう1発して欲しいのかしら?」

 

「いえ!丁重にお断りさせていただきます!!!!」

 

聞 こ え て た

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

それから先は……思い出したくもない。けど思い出さないと物語が進まないからな(メタ発言やめ)

 

それからは早かったよ…………何か不思議な力で空の旅に連れ出されたかと思えば途中で2回くらい殺されかけるし…………けど…………途中絡んできたやつが放ってきた魔法……?いや、能力なのか?よくわからんが……それを打ち消すことができる当たり、きっと上条さんがこんな山奥に迷い込んだのも何かしらの理由があるんだろう…………まぁ、かと言って残るつもりは毛頭ないけど。だって早く帰らないとあいつらに殺されかねないからな……

 

「ほら、着いたわよ。って?ちょっと貴方?」

 

「え?あれ?あぁ……すまん……考え事をしてた……」

 

「まぁいいわ。それよりも、早く向かいなさい。そして早く元の世界へ帰ること。ここは貴方みたいな人間がいていいような場所じゃないわよ。」

 

そう言って指さされたのは今にも崩れ落ちそうな…………寂れ果てた神社だった…………

 

「いや…………これが神社…………?今にも崩れ落ちそうなんですけれど…………?」

 

「どこが崩れ落ちそうですって?」

 

「へ?ってぶふぉ!?

 

いきなり平手打ちが飛んできた…………不幸だ…………

 

「ほらほら、早く賽銭出しなさいよ。そしたら願い事叶えてあげてもいいわよ?」

 

「上条さんにそんな金はありません!」

 

「そう、まぁいいわ。ところで、何しに来たのよ?」

 

派手な巫女服に身を包んだ少女はヤムチャのように地面にめり込んだ俺を見てそう問いかけてくる。せめてこの状況から助けては欲しいが…………

 

「いや、気がついたらこんなとこにいてここに来れば元の場所に帰れるってあそこの少女が…………ってあれ?」

 

「はぁ?どこにもいないじゃない。夢でも見てたんじゃないの?」

 

俺は少女がいたであろう所を指さす。しかしそこには雲ひとつない青空が広がっているだけであった。

 

「まぁ、そんな事はどうでもいいのよ。それで?元の世界へ帰りたいのね?」

 

「お、おう…………帰れるんだよな?」

 

「無理ね。諦めなさい。 」

 

「はぁ!?なんでだよ!帰れるんだよな!?」

 

「無理よ。少なくともあの隙間妖怪が許可を出さないとね。ほら、噂をすれば……」

 

少女が指さす方を見るとそこにはどこからともなく現れた金髪のお姉さんが立っていた。そして、俺の顔を見るなりこう口を開く……

 

「貴方が上条当麻ね?」

 

 

 

 

 

 

まだまだ元の世界に帰ることは出来なさそうだ………………

 

 

 

 

 

 

続かない

 

 

 




続かない(続かないとは言ってない)


アキレス腱タウロスさん、感想ありがとうございます。


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