とある不幸少年と流し雛   作:朱色のフリーター

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第5話

「大変…………申し訳ありませんでした……っ!」

 

はい、ワタクシ上条当麻でごぜぇます。なぜ今この状況に至っているかって?詳しい事は前の話を読んどくれ…………もう語る気力もない…………

 

「全く…………本当になんなんですかその能力…………触れたら福を吹っ飛ばす程度の能力ですか?」

 

「いやほんと申し訳ない…………上条さんもこの力に関してはあまり把握してないもので…………っと言うか!死にかけたんだよ!?なんで俺謝ってんの!?」

 

「死にかけたのは分かるけど…………でもだからと言ってここまですることは無いんじゃないかしら?」

 

彼女の横を見てみると一糸纏わぬ姿になった少女(幼女かもしれん)がぐったりと伸びていた。いやだから通報しないで!やめて!上条さんは無実ですことよ!

 

「まぁ……いいわ。取り敢えずこの子はここに置いておきましょう。貴方は…………もう遅いから私の所に来なさい。泊めてあげるから。」

 

そう言って雛さんは俺に背を向けるとゆっくりと歩き出す。

 

「ちょっと待ってくれよ雛さん!」

 

「早くなさい、それに……さん付けはやめて頂戴。雛だけでいいわ。」

 

彼女は後ろを振り向くとそういい残して再び歩き出した。俺も置いていかれたくは無いため、急いで彼女を追いかける。

 

☆☆☆☆☆☆少年少女移動中★★★★★★

 

「所で…………あなたは一体何者なの?訳の分からない能力を使うし、あの人喰い妖怪でさえ一撃で伸ばすなんて…………普通の人間じゃないわよね?」

 

「いや…………上条さんは普通の人間ですの事よ?右手が人とちょっと違うこと以外はそれに、さっきも言った通り上条さん自身もこの右手がどんなものなのか理解してないんだよ…………」

 

そう、上条さんの右手は学園都市内であれば電撃や炎といったものを打ち消すことができる。しかし、ここではその能力自体が大幅に底上げされているようにさえ見える。理由は知らんが。

 

「まぁいいわ。取り敢えず、私といる時はその右手は封印ね。明日にでも永琳に見てもらいましょう。」

 

「まぁ、そりゃそうだよな……たかが一日とはいえ一緒にいることに変わりはないし……下手に使って雛に迷惑かけたくないしな。」

 

俺は自分の右手を月の光にかざす。パッと見普通の右手なんだけどなぁ…………どこにあんな力が宿っているのやら…………幻想殺し(イマジンブレイカー)とはよく言ったもんだ…………

 

「あら?誰が一日だけと言ったのかしら?」

 

「へ?」

 

俺が自分の右手とにらめっこしてる中、唐突に爆弾発言が飛び出た。

 

「どうせどこにも行くあてないのでしょう?だったらいっその事私の所に住めばいいのよ。見た感じ、貴方には私の厄は乗り移らないようだし。」

 

えっと…………雛さん?自分の言ってる事……分かる?いくら歳が近いとはいえ育ち盛りの男女がひとつ屋根の下に住むなんてそんな…………上条さんが捕まってしまうでしょうに…………

 

「いや、さすがに悪いよ。夜が明けたらどこか違うとこ探してそこに住むよ。」

 

「あら?私と一緒は嫌なのかしら?」

 

そう言って彼女は上目遣いで俺の事を見つめてくる。やめてください尊分過多で死んでしまいます。

 

「いや……そんな訳では無いけど…………」

 

「なら決定ね。丁度1人で寂しいと思ってたところなのよ。これで寂しくなくなるわ。」

 

「えっと…………上条さんに拒否権と言うものは…………」

 

「あるわけないでしょう?」

 

「さいですか…………」

 

なんと言うか…………まぁ、暴力シスターと一緒にいるよりはいい…………のか?

 

☆☆☆☆☆☆★★★★★★

 

「着いたわよ、ここが私の家。」

 

森の中を歩くこと数十分、目の前には古い神社が立っていた。

 

「で…………でけぇ…………」

 

「そうかしら?まぁ、取り敢えず中に入って。」

 

そう言って彼女は玄関の鍵を開け中へ入っていく。そして俺もその後へ続いて中へ入っていく。

 

「取り敢えず、ここに座ってて。今何か持ってくるから。」

 

俺は部屋の中の囲炉裏前に座ると辺りを見回す。中は外から見た時とは思えないほど綺麗にされていて、彼女がどれだけ綺麗好きなのかが分かる。

 

「はい、おまたせ。麦茶しかなかったけれど……大丈夫かしら?」

 

「あ、いやありがとう。全然大丈夫。」

 

「そう、なら良かったわ。」

 

俺は渡されたコップの中身を1口飲むとゆっくりと息を吐く。

 

「ふふっ、相当疲れていたみたいね。」

 

「まぁ…………今まで歩き詰めだったからなぁ…………所で、雛はここに1人で住んでるのか?」

 

「えぇ、私は厄神だから……人々の厄を溜め込む存在なのよ。だから人は誰も近づかないわけ。誰だって不幸になんてなりたくないもの。」

 

「そっか…………なるほどな……。」

 

「それにしても貴方には私の厄が効かないみたいね。もしかしてこれもその右手のおかげかしら?」

 

そう言って彼女は俺の右手を触ってくる。

 

「うーん……あるシスターの話では全ての幸運を打ち消してるって話だったけどな…………」

 

「そうなのね、ほんと不思議な右手ね。」

 

「そうだな…………ふぁああ…………」

 

やべ…………色々あって疲れてきたな…………

 

「眠いなら寝てもいいわよ?」

 

「そうか……?ならお言葉に甘えて…………」

 

そう言って俺はその場に横になりゆっくりと目を閉じる。

体は既に限界を迎えていたんだろう、横になった途端殆ど動けなくなった。

 

「ふふっ、おやすみなさい。」

 

俺の意識はそこで途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 




何故か2話連続投稿…………ネタが浮かんだからね仕方ないね。



次は知らん。
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