ソードアートオンライン(四神刀の使い手) 作:シャガルマガラ
「私の世界?」
そうつぶやいていた。確かにあれがゲームマスターだとすればこの世界の管理者権限を持つ神様みたいな存在だが、なんで今更いうのか。そう思った瞬間赤ローブは、
『私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ。』
「茅場ァ晶彦ォ?」
茅場晶彦とは、俺が一番尊敬している人物だ。理由は、ナーヴギアの基本設計者でも有りこのゲームSAOのゲームデザイナーにして量子物理学者であるのだ。日本で茅場晶彦をしらないひとは、多分いないだろう。
状況を確認しようと俺は、思考をフル回転させた時だった。あの茅場晶彦と名乗っているあのローブが続けて話したことばは、俺を絶望へ落とした言葉だった。
『プレイヤー諸君は、すでにメインメニューからログアウトボタンが消滅していることにきがついていると思う。しかしゲームの不具合ではない。繰り返す。これは不具合ではなく、《ソードアートオンライン》の本来の仕様である』
さらに茅場は、俺がデーター整理が間に合っていないのを無視し続けた。
『諸君は、今後、この城の頂を極めるまで、自発的にログアウトはできない…また外部の人間の手による、ナーヴギアの停止あるいは解除もありえない。もしそれが試みられた場合―』
わずかな間。嫌な気がしてしょうがない。
『―ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが諸君の脳を破壊し、生命活動を停止させる』
できればあたって欲しくなかった。確かに可能だ。バッテリでも入っていない限り。そう考えた時だった。
「内蔵…してるぜ。ギアの重さの三割は、バッテリセルだって聞いた。でも…むちゃくちゃだろそんなの!瞬間停電でもあったらどうすんだよ!」
それを聞いて、俺は、信じたくなかった。すると茅場は、
『正確には10分間の外部電源切断、2時間のネットワーク回路切断、
ナ―ヴギア本体のロック解除または分解、破壊のいずれかによって脳破壊シークエンスが実行される。現時点で、警告を無視しナ―ヴギアの強制除装を試み、すでに、213名のプレイヤーがアインクラッドおよび現実世界から永久退場している。』
213人もだと…。
さらに茅場は、
『諸君らが、現実に置いてきた肉体を心配する必要はない。現在、あらゆるTV、ラジオ、ネットメディアによりこの状況は報道されている。ナ―ヴギアを装着したまま、2時間の回路切断猶予時間のうちに病院、施設に搬送される。現実の肉体は、厳重な介護体制のもとにおかれる。諸君には、安心して...ゲーム攻略に励んでほしい。』
安心しろだと…そんなこと
「できるわけねぇだろ!」
そう叫んでいた。そうもうこれは、ゲームじゃねぇだろ。
『今現在をもって、≪ソードアート・オンライン≫はもうただのゲームではない。もう一つの現実だ。今後、ありとあらゆる蘇生手段は存在しない。HPがゼロになった瞬間、アバターは永久に消滅し、』
しばらくの間。静かなことが緊張感が増す。すると茅場は、その続きをゆっくりと言い放った。
『ナ―ヴギアによって脳を破壊される。』
こんなのもう明らかにゲームじゃないだろ!
『このゲームから解放される条件はただ一つ。アインクラッドの最上階、第100層に辿り着き最終ボスを倒し、このゲームをクリアすることだ。そうすれば、生き残ったプレイヤーは全員は安全にログアウトされることを保証しよう。』
βテスト時には2ヶ月で6層しか上がれなかったのに100層夢のまた夢だ。
最後に茅場は、
『最後に諸君にこれが唯一の現実である証拠を見せよう。アイテムストレージに私からのプレゼントがある。確認してくれたまえ。』
なれた手つきで、メニューをだし、アイテム欄のタブを叩くと、そのアイテムわ一番上にあった。
アイテム名―《手鏡》
「手鏡?」
そういいながらオブジェクト化をタップし手鏡が出現した。その瞬間、突然視界がホワイトアウトした。光が収まり手鏡を見てみるとそこには、いつも見慣れている、おとなしいスタイルの、黒い髪。軟弱そうな、クリアブルーな両目。女子のような線の細い顔。そこには、先ほどの男前な顔はなく、しょっちゅう女子と間違えられるコンプレクスを抱いている現実の俺の顔がそこには、あった。
「なっ…おっ…俺の顔?」
何度も見直しても現実の俺の顔だった。
俺の頭の中がショートしているうちに茅場は、続けて
『諸君は、今なぜこのようなことをしたのか、と思っているだろう。私の目的は大規模なテロでも身代金目的でもない。私の目的はすでに達成されている。この状況こそが私の最終目的なのだ。...以上で≪ソードアート・オンライン≫正式チュートリアルを終了する。プレイヤー諸君の健闘を祈る。』
と語った。
プレイヤーたちが、悲鳴、怒号、絶叫、罵声などが合わさり広場をビリビリ振動させた。その瞬間から、このゲームはリソースの取り合いになった。
それを理解し俺は、『絶対にこの世界から生きて脱出する。』そう心に誓い、罪悪感を感じながら始まりの街をあとにし、隣の街へと移動していった。
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