五等分の花嫁 四葉のいなくなった世界で生きていく   作:ぷー太郎

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第6話 三玖との再会

「この階にはおそらく三玖がいるはずだ」

「1階に一花、2階にニ乃が居たあたり、まず間違いなくこの階には三玖がいると考えて間違いはないだろう」

「あの娘、寂しがり屋だから早く助けてあげないとね」

「そうだね。あとは5階に五月ちゃんがいるってことだよね? 五月ちゃんは大丈夫かな?」

「その前に四…。いや、何でもない」

 そのは考えもうやめよう。淡い期待は捨てたんだ…! とりあえず今はこいつらだけでも安全に家まで送り届ける。それが俺の仕事だ。

 

「フータローくん大丈夫?」

「フーくん、辛いなら言ってよね」

 次は風太郎が真ん中になって、2人が両手を握ってくれた。そして風太郎はまた元気が出てきたのだった。

 

「大丈夫だ。よし、一刻も早く三玖と五月を見つけ出してやろうぜ!」

「だね」

「言われなくてもそのつもりよ」

 3人はまたくっついて、三玖を探し始めた。

 

「頼む三玖、無事でいてくれよ」

 3人はは三玖を捜索した。そして程なくして三玖らしき人物を発見した。

 

「おい、あれは三玖だぞ!」

「本当だ! 美玖だね」

「美玖、待ってなさい!」

 フータロー達は走っていく。

 

「フータロー、それに一花と二乃も…」

 廊下に腰を抜かして動けなくなっている三玖がいたのだ。安心したんだろうか、3人に会った瞬間に目から大粒の涙を流した。

 

「美玖が無事で良かったぜ」

「三玖、大丈夫だった?」

「もう本当にあんたは世話のかかる子ね」

 一花と二乃は三玖を抱き締めて頭をナデナデしている。

 

「一花、ニ乃、来てくれてありがとう。あとフータローも」

「とりあえず三玖も無事に見つかってなによりだ」

「三玖も固まってね」

「え、なに?」

「あんたは絶対に私が守るわ」

 みんなでギュウギュウに固まって次の階を目指す。次の階は4階だ。数字から言えば四葉がいるのだろう。

 

 その時だった。

「な、なに…。幽霊…!?」

 三玖は突然恐怖に襲われた。

 

「三玖! どうした!」

 三玖の目の前には半透明のウェディングドレスの女の人がまたいた。

 

「…まさか!?」

 ここであることに風太郎は気付く。きっと、この半透明のウェディングドレスの女は五つ子と関係があるのだろうと。

 1階と2階の時も一花とニ乃に呼応するかのように現れている。そして3階の今回は三玖に呼応して現れたのだろうと。

 

「三玖、とりあえずその幽霊みたいなのに付いて行こう」

「え、大丈夫なの!?」

「大丈夫だ」

「フータローがそういうなら…」

 みんなでギュウギュウに固まって歩いていく。それにしても、この階はあんまり禍々しい雰囲気は感じられなかった。

 もしかしたら階層が上がっていくにつれて、安全になっていくのかもしれないと思った。2階の時も1階ほどに危険では無かったのがその証拠だ。

 

 そして…。

「4階への階段を見つけたぞ!」

「やったね!」

 半透明のウェディングドレスの女に付いていくと、あっという間に4階への階段に辿り着く。

 

「みんな分かっているな。次はいよいよ4階だ」

「そうだね、もう4階だね」

「分かってるわ」

「うん」

 みんなは四葉のことを考えていた。階層からして次は間違いなく四葉がいる階だからだ。

 

「よし、次へ進もう」

「みんな、行こう!」

 そして四人は互いに手を取り合って4階へと上っていった。

 

そして4階に着くのだが…。ここで風太郎の予想はことごとく覆されることとなったのだった。

「な、なんだ…!?」

 なんと、4階が一番禍々しいオーラを感じるのだ。今までに感じたことのないプレッシャーだった。

 正直、吐き気がしてきた。もしかしたらもう四葉を探し出すことは無理なのかもしれない。

 視界も何だかぐにゃぐにゃして来て意識が飛びそうになる。風太郎は心が折れそうになった、その時だった。

 

「フータローくん!」

「フーくん!」

「フータロー!」

「はっ! 俺は一体…!?」

 途切れゆく意識の中で、一花、二乃、三玖の呼び声で何とか正気を取り戻す。

 

「大丈夫だよ、私たちみんなが集まれば何も怖くないから」

 そう言って、一花は風太郎の親指を握りしめる。

 

「そうよ、今までだって怖いことをみんなで乗り越えて来たんだからね! 私たちの絆を舐めないでもらいたいわね」

 二乃は震えながらも風太郎の人差し指を握りしめる。

 

「フータロー、この五つ子の絆の中にはフータローも含まれてるんだよ」

 三玖は微笑んで風太郎の中指を握りしめた。

 

「お前ら…」

 風太郎は3人を見て頼もしい限りだと思った。

 

「さぁ、一緒に行こう!」

 風太郎は手を引かれて、幻の中で五つ子の輪の中に入った。風太郎は五つ子の輪の中心にいた。

 そしてまた温かい気持ちになったのだった。

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