【完結】何でここに居るんだ ここはアーネンエルベじゃないぞ 作:ブラッドゼーレ
ボトルを抜き変身を解除する
「ッ!あぁ・・」
何処かのビルのオフィスの壁にもたれ掛け座り込む
体を休めつつ作戦を考える
「ハァハァ、設定変えすぎだろ、きのこ・・・あそこまで強化されてるのか...今日この日ほど、この特典でよかったと思う日が来るとはな」
「ハハハハ、お褒めに預かり光栄ってかぁ?」
「・・・おまけがいらなかったがな」
お互いに軽口をたたきあい呼吸を戻す
分析データを信じるならあれはエネルギーの塊だ
半分人間じゃないから助かっているが、外の気温は低くとてもじゃないが人間だったらもってなかったろう
「あれをどうするかだが...」
「吸収しちまえばいいが、どうなってるかわからんからな」
「旧知識は捨てたつもりなんだがな・・・やっぱり使えないな」
外のアルクェイドはシエルで遊ぶのに夢中になっている
時間はありそうだが、飽きてこちらを探し出す前に考えないといけない
「・・・・」
「どうしたぁ?」
「この二週間、色々あったな~って思ってな」
「?」
気の抜けた顔をしてそんな事をつぶやく
最初は志もなく戦いを始め、吸血鬼を倒したらエボルトが現れいろんな事も起き、関係ありそうな人も店に着たりと落ち着けない日常だった、ノルンの引き取り、これからもっと忙しくなると考えると、顔が
足に力を入れ立ち上がる
「さて、考えた」
「どんな作戦だ?」
「うん?俺らが考えても仕方がないだろ?なら、主人公に任せちまおうぜ!俺らはそれのフォローでもしよう」
「プ、ハハハハハ!なんだそりゃ!!最後の最後で他力本願かぁ!」
「思いつかないんだから仕方がないだろ?それなら掛けようぜ、志貴くんに」
ドライバーを取り出し腰に当て、トリガーを差し、ボトルを取り出す
オーバー・ザ・エボリューション!
コブラ! ライダーシステム! レボリューション!
Are you ready?
「変身」
ブラックホール!ブラックホール!ブラックホール!レボリューション!
フハハハハハハハハ……!
魔術で再度肉体に強化を掛ける
「さあ!始めようか!!」
その時小さな生命反応を確認し、レバーを回す
志貴Side
学校に避難して様子を見ていると
突然の光のドームの出現に驚く志貴、その頭に突如語り掛けてくるロアに驚く志貴、シエルの状況をロアから予想で言われる
シエルが心配になり居ても立っても居られず飛び出し、ドームまで走り出す
近づくと凶器と化した風が襲い掛かってきた
それでもと、覚悟を決め中に入る
想定していた、暴風がこない
だが周りの瓦礫が浮き、上にあがっていくそれを目で追うと
黒い穴がそこにあった・・・すべてを飲み込む穴が
『驚いた・・・まさかなとは思っていたが本当にブラックホールとはな』
「はぁ!」
ブラックホールと言われ驚く志貴
落ち着いた感じで状況整理をするロア
『先ほどエレイシアの大魔術を飲み込んだのも、あれだろうな』
「!?」
周りを見渡すとブラックホールの近くに人影が
「エボルト!!」
『記憶で見たがあれが・・・色が変わってるみたいだが』
金がメインだったのに白くなり少し恐怖も感じた
『どうやら姫君が気づいて居ないのはあれのせいか、しかし...あんな存在が存在して居たとはな、まだまだ世界は広いな』
「感心してる場合か!!」
アルクェイドを見た
その瞬間志貴は恐怖した
なんだあれはと、今見たエボルトよりわからないと感じた
『それが正しい反応だが、あれに対しても同じだがまあいいだろう』
「ッ!」
ロアの声で正気に戻り前を向く、アルクェイドの手にシエルが居るのが見え、走り出していた
本来、襲ってくる予定の暴風はブラックホールに吸われ無力化されているビルの瓦礫も大きい物も吸われどかされていく
『そのまま走っていく気か?』
「なんだよ!当たり前だろ!!」
『今のお前ならビルの上を飛べばさらに近道になる』
「はぁ!?」
説明を受け、ビルの壁と壁の間をジャンプをすると屋上まで上がれそのまま他のビルに飛び移動する
二体の様子を見ると、ぶつかり合っていた
シエルを持っていない拳を振るうアルクェイド
それにぶつかるエボルト、ぶつかり合う瞬間衝撃が発生して近くのビル群が砕ける
「くっ!」
『気を付ける、あれに巻き込まれたらひとたまりもないぞ』
「わかってる!!」
スピードを上げ移動する
目標はシエルのもとに届く高さのビルまで行き、そこから救出する作戦だ
とにかく今は目的地に行くのが先決だった
エボルSide
「そら!当たらないぞ!!図体でかくなっただけかぁ!!」
『ちょこまと!!』
爪を振るい斬撃を飛ばすが、軽々と避けるエボルト
志貴の動向を監視しながら見続けている
「所詮、癇癪起こしただけの小娘か!本気出して損したぜ..」
「――――」
激しくなる攻撃、だが当たらない
器を破壊され巨大化して強くなったように見えるが、実は弱くなっているのだ
常時魔力を垂れ流してる状態であり、それこそ脅威ではなくなっているのだ
あまり力を使わずに避けているので体への負担も減り、ブラックホールでエネルギーの吸収もして削っている
志貴の方が動きを止めた
確認すると、走り出す構えをしていた、それに合わせるよこちらも動きを止める
「片手で勝てるとでも思ってるのかぁ?そろそろ捨てたらどうだぁ?」
『・・・何よ急に...』
「いやぁ?傍から見たらこれじゃ、俺が弱い者いじめしてるみたいで、嘆かわしくなってきてな」
『――――――へ...』
手を放し落ちるシエル。それを見て走りだす志貴・・・だが
それに気づいたのか指でシエルを弾く
「へ?」
(あ)
「やばい!」
『あ』
飛んだ先にブラックホールがあり、それを即座に消すエボルト
着弾地点は学校に
『「・・・・」』
「え?うわぁ!!」
何事もなかったかのように志貴の居る場所叩き壊すアルクェイド
ロアから魔力の使い方を教わりなんとか離脱する志貴
(は~~~振り出しか)
「チッ、いい勘してるぜ、ほんと」
そしてまたぶつかり合う
志貴Side
「うわあぁぁぁぁ」
ターザンのごとく瓦礫に魔力で縄を掛けたかのように移動している
ブラックホールの消失により魔力の暴風が起きる
「先輩無事かな...」
『私がまだ生きているのだから、死んではいないだろ』
「それはそうだが」
『それに、救出は成功した、これでお前の勝ちだ』
「どういう事だ...」
アルクェイドの方に視線をやると学校に向けて動き出していた
動くたびにビルは沈んでいく
エボルトの攻撃により移動速度は遅いが、確実に学校を目指していた
『今、姫君はシステムの側面が出てきている、それはこの星に初期化、或いは防衛の為の力だ、それを私的に使えば器が持たずに砕け、アルクェイド・ブリュンスタッドの自我は消滅する』
「――――――」
志貴の中でアルクェイドとの思い出を思い出していた
ホテルでの戦闘、パトロール、そして初めてすれ違った日
そんな記憶が溢れた
「おい」
ここからは気持ちの問題だ
「それ、止められないか」
『本気か?』
心の中でうなずく
『正気か?あの化け物同士の戦いに介入しつつ、止めるというと?もはやそこまでの思考も出来なくなったか?』
「あぁ、自滅するのがシステムの方なら、システムの方を殺せばいい」
『正解だが、それで?さっきも言った通りあれはどうするきだ』
「あいつは俺が何とかする、お前・・・切り札を持ってるだろ」
『まだ心は折れないのか?』
「もう何度も折れてる。直りが早いだけだ」
『その場合、懲りない、と言うのが正しい』
「いいから、力を貸せ」
『私が協力する道理がない』
「いいのかよ。
『――――――』
『確かに』
『それは屈辱だ』
二人の男のアプローチが始まる
エボルSide
実際の所
エボルトと言う驚異に対する攻撃、その報復の為にも力が振るわれている為、
エボルトが引けば、アルクェイドはシエルの元に行くだろう、そうなればロアが言ったとおりに消滅が始まる
そんな事も知らずに攻撃をし、時間を稼いでいる
「あの坊主、まだ何も動かないのかぁ?」
(文句を言わない、俺らも何も思いつかないんだから)
志貴の反応が近寄ってくるのを検知した
チラッと見るとこちらに視線を向けている
「どうやら、俺らに、用があるようだな」
アルクェイドの攻撃に合わせ、志貴の後ろにワープした
「よっ!」
「うわあぁ!?」
見ていた相手が突如後ろに現れ驚く志貴
「なんで...」
「あんな熱い視線をもらえばな」
エボルトを見る志貴の眼は信用しないの文字が見えて気がした
切り出す志貴
「力を貸せよ、昨日の夜の迷惑料として」
「あぁ?なんで俺が...」
「お前の言う通り、愚かだ」
「・・・・」
昨日のノエルの過去の回想での会話。あの時、志貴は何も答えられなかった
そのあとシエルと過去の事、そしてこれからの事を話した
シエルの話聞き、思った
あぁ...優しいな先輩は...
先輩も過去の罪で悩み苦しんだ、それでも他人の心配をしている
確かに人は裏切ったり、罪を犯したりする
それでも罪悪感は感じたりして、人は変わることはできる
それだけは否定させない...
「見せてやるよ...人のエゴを」
「フ...いいぜ、知ってるからな、で?何を頼みたいんだぁ?」
「あぁ、じゃあ・・・・」
ピースが集まり始めた
アルクェイドの前にエボルトが現れる
『あら?急に消えたから、逃げたのかと思ったわ』
「フ..」
手招きで挑発しつつレバーを回す
Ready ! Go!!
殴るモーションに入るアルクェイドと前転宙返りし、蹴りを拳に向け放つ
ブラックホール!フィニッシュ!!Ciao~
ぶつかり合う拳と脚、凄まじい衝撃波により残っていたビルも砕け瓦礫が宙を舞う
それを足場に志貴は上へと昇る
『とどめてほしいだぁ?』
『あぁ、後はこっちで何とかする』
志貴とロアはシエルの残った、大魔術カルヴァリアの星を使い。体を一時的に破壊し本体を狙う作戦を立てた
エボルトを囮にして
「あぁ、これだから人間は面白い」
拮抗し、大地は砕け、悲鳴を上げる
上空で光の線が無茶苦茶な軌道をしていた
「当てられるのかぁ?」
(信じるしかないだろ!!)
落ちてくる光
それは巨人を切り裂いた
散った光が収束していくが
「おまけだ!持ってけ!!」
Ready ! Go!!
手を上空に向けブラックホールを放つ
ブラックホール!フィニッシュ!!Ciao~
散っていた、魔力を吸い込む、形状が崩れて散っている力はすべて引き寄せられ
目標までの道のりを作り出す
「おおおおお」
ナイフを振り下ろし切り裂く
事象は収束し弾ける
着地をするとそこは学校だった
校庭を見るとお互いに馬鹿、馬鹿と言い合う二人が見えた
どうやら無事に終わったようだ
周りを見ると、今までの戦闘の被害がなかった事になっている
安心すると買い物の事を思い出し店に戻る事にした
「あとは若いのに任せるか、もう懲り懲りだ」
「あぁ、かなり良質なエネルギーも吸収したからなこれで少しは...」
「お前、それ使って何かするのなしな」
「おいおい、そりゃないぜぇ」
この後、体を痛がりながら買い物する人と、それに対して謝る男女がデパートで見られた