時間とお金の使い方が勿体ねえな、ホント。
「アインズ様、守護者各軍の転移が終わりんした」
「御苦労、シャルティア。アルベドをここに呼んでくれないか?」
「かしこまりんした」
魔導王を名乗る男が静かに頷いているのを見て、メルドは眼前の惨状はこの男が起こしたものだと確信が持てた。
まるで悪夢の世界に迷い込んだ様な光景だ。地上では仔山羊の鳴き声を上げる巨大な怪物が暴れ回り、空では天使達がお互いを殺し合っている。
「いやだああああああっ!!」
「た、助けて……ぎゃあああああっ!!」
魔人族達は四方から現れた軍によって為す術なく蹴散らされていく。砂漠の乾いた風が、血の匂いが混じった湿り気のある風に感じてしまった。その度に魔人族達の声は徐々に小さくなっていくのだ。
「やめて………」
ふいにメルドの耳にか細い声が聞こえた。振り向くと辻綾子が真っ青な唇を震えさせながら、嗚咽を漏らしていた。
「もうやめて………やめてあげてよぉ………!」
「辻………」
隣にいた野村が泣き始めた綾子の肩を抱き寄せる。彼の身体も、限界を突破した恐怖で震えていた。
「逃げろ……逃げるんだ………!」
「頼む……逃げてくれ………!」
気が付けば、初めて戦争を経験する異世界組はおろか、歴戦の兵士揃いであるメルドの部下達からも嗚咽が漏れていた。
彼等は殺し合いに来ている。相手は不倶戴天の敵である魔人族であり、最初はあまりの戦力差から自らの死も覚悟していた。
しかし、目の前で行われているのは一方的な殺戮だ。たとえ相手が宗教上で相容れない魔人族だとしても、こんな惨劇を前に何も感じない者はそれこそ人面獣心の人に非ざる者だけだろう。
「神よ……どうか彼等をお救い下さい………!」
別の方向から嗚咽混じりの声が聞こえて、メルドが目を向けると部下の一人が聖具を握り締めていた。起床時や食事前にエヒト神への祈りを常に忘れない信心深い男だ。彼もまた断末魔の叫びを上げながら殺されていく魔人族達へ、どうか一人でも助かって欲しいと必死に祈っていた。だが、彼の祈りも虚しく魔人族達も天使達も仔山羊の化け物や魔導国の軍勢に殺されていく。
「………っ!」
無惨に殺される彼等を見兼ねた様に、とうとう男は大事にしていた聖具を投げ捨てた。しかし、その気持ちはメルドにも痛い程に分かってしまった。
人間族の神、エヒト神は———魔人族を救わない。
先程の天使の話が本当ならば、人間族を見捨ててまで祝福を与えていたのに魔人族は無惨に殺されている事になる。
逆に天使の話が嘘だったならば、人間族しか祝福しないエヒト神はいま虫の様に潰されて死んでいく魔人族など救わない。
その事に気付いてしまったメルド達はもはや祈る神すら無く、大災害に巻き込まれる様に惨殺される魔人族達にせめて一人でも助かって欲しいと願うしかなかった。
「遅くなりました。アインズ様」
こんな地獄の光景を作り出した張本人、アインズ・ウール・ゴウンの側で新たな女の声が聞こえてメルド達は一斉に視線を向けた。漆黒の全身甲冑に身を包んだ人物が空間の穴より出て、アインズに対して臣下の礼をとっていた。その手には天使の手と悪魔の手を象った様な籠手が嵌められていた。
「守護者各軍、魔人族軍へ攻撃を始めました。また“エヒトルジュエの使徒”達は………
「よし………これで、魔王への邪魔者は居なくなったな。アルベド、“強欲と無欲”をシャルティアに渡し、“真なる無”を装備しておけ」
「はっ!」
「かしこまりんした」
「さて………私も出るとしよう」
二人の臣下に深々と頭を下げられながら———アインズは仮面を外した。
皮も肉も無い、骨だけの頭蓋が現れる。続いて両手を覆っていた籠手が消え、左手の薬指以外に指輪をした骨の手が顕となった。
もしもこんな状況でなければ、仮面の下に別の仮面を被っていたと思うだろう。しかし、メルド達はごく自然に胸にすとんと落ちた。
これは素顔であり———アインズ・ウール・ゴウンは正真正銘の化け物だ、と。
あれ程の力を行使できる存在が人間である筈がない。そう予感していたからこそ、メルド達はアインズの正体をすんなりと受け入れる事が出来てしまった。
「シャルティア、さっそく“強欲”を使え。まずは実験だ」
「了解しんした」
シャルティアが“強欲”———悪魔の手の様な籠手を先程倒した“使徒”の死体に向ける。すると“使徒”の死体から透けるように青い光の玉が抜け出て、籠手へと吸い込まれた。
“強欲と無欲”は着用者が本来であれば手に入れることが出来た経験値を横取りして貯蔵するという能力を持ち、“無欲”の名を付けられた籠手が強欲が溜め込んだ分を吐き出して、特殊な魔法やスキルなど経験値の消費を必要とする様々なときに、代わりとなってくれるというワールドアイテムだ。青い光はその経験値回収のエフェクトにしか過ぎない。
だが、そんな事など知らないメルド達からすれば、その光景はどう見えたか? アインズがいま“使徒"の遺骸から何を刈り取った様に見えたか?
無論———魂だ。
その光景は冥府を司る魔王が天使達を殺し、死した魂すらも掠奪している様にしか見えなかった。
「アインズ様、“強欲”はキチンと作動しておりんす。人形とはいえ、神の使徒を称するだけあって普通より溜まりんすねぇ」
「よしよし、狙い通りだな。では魔王までの道中も経験値を回収しておいてくれ。せっかくあれ程死んでくれたんだ、全て有効活用するべきだろう」
「さすがは至高の御方。エヒトルジュエなどという愚物に仕えていた木偶達も、アインズ様のお役に立てて死ねた事に感謝するでしょう!」
もはやメルドにはアインズ達の会話が理解すら出来なかった。自分達の神が貶められている事に、本来なら聖教教会の信者として強く抗議すべきだろう。しかし、目の前で力をまざまざと見せつけられ、その上で抗議する勇気などメルドには欠片も湧かなかった。
「なんで………なんで貴方達は、そんな簡単に人を殺せるんですか!?」
先程まで嗚咽を漏らしていた綾子が、堪りかねた様にアインズをキッと睨み付けて大声を張り上げた。
「ばっ、やめろって!」
「ダメッ!」
「こんな残虐な事をして、まだ殺し足りないと言うの! この悪魔!」
野村や永山、そして真央が食って掛かりそうな綾子を抑えようとする。だが、綾子は止まらない。実態は召喚時にエヒトルジュエに天職を付与されただけとはいえ、“治癒師”として人を癒し、助ける事に使命を見出した彼女にとってアインズ達がやっている事は自制が利かなくなる程に邪悪な仕打ちだった。
綾子の糾弾の叫びに、シャルティアとアルベドの目がスッと細まる。彼女達が動き出すより先に、メルドは慌てて前に出た。
「申し訳ない! 私の部下が失礼した! この子達はまだ新兵なんだ! 戦場にまだ慣れてないから、気が動転しているだけだ!」
平伏するメルドの前に、アルベドが立つ。全身甲冑の為に顔は見れないが、まるで天使の様に綺麗な声を兜の奥から響かせ———。
「アインズ様への不敬、万死に値するわ。出来の悪い家畜を育てたものね。キロ単価が安いのは生産者として恥と知りなさい」
その手には殴るには適していない様な魔杖が握られていた。だが、あれ程の力を見せつけたアインズの側近が持つ武器がただの魔杖である筈がない。太陽光に反射した宝玉の輝きがギロチンの刃に見えて、メルドは額を地面にめり込む勢いで土下座した。
「頼む! 隊長として私が責任を取る! だから、この子達だけはどうか見逃してくれ!」
「何を言っているの? アインズ様は無益な殺生を好まない方。罰はキチンと罪ある者だけに執行するから、そこでミンチ肉が出来上がるのを待ってなさい。個人的にはメンチカツとか良いんじゃないかしら?」
綾子の目に強い恐怖が浮かぶ。永山達は悲壮な表情になりながら、綾子の前に立った。
「そう………そこまで覚悟があるなら、お望み通りお友達と仲良く———」
「そこまでだ。控えよ、アルベド」
深く、威厳のある声が響く。アインズはまさに支配者と呼ぶに相応しい所作で手を振るい、“真なる無”を振るおうとしたアルベドを止めた。
「初心者が初めての戦場で狼狽えてしまうのはよくある事。その程度で目くじらを立てても仕方あるまい」
「はっ………申し訳ありませんでした」
アルベドを下がらせ、アインズは綾子の前に立つ。骸骨の顔に綾子は悲鳴をなんとか呑み込む。
「勘違いしないで欲しいが………」
眼窩の中に灯る血の様に紅い光が向けられる。それを見た途端、綾子は心臓を氷の手で鷲掴みされた様な錯覚を起こした。
「私はアンデッドだ」
ペタン、と綾子は腰を抜かした。
アンデッドだからこそ———生ある者は全て殺す。
言外にそう言われた気がしたのだ。
永山達はガタガタと震えながら綾子を庇う様に立ち塞がったが、アインズは興味を失くした様に綾子から視線を切っていた。
「君達はここでアンカジ公国を守っていてくれ。私の部下達が魔人族達や天使達を攻撃しているが、もしかすると一人か二人くらいは逃げ出して来るかもしれない………ふむ、そう考えると念の為に仔山羊を一体はこっちに寄越しておいた方が良いか?」
「い、いや! 大丈夫です!」
メルドは慌てて首を横に振った。あんな化け物を目の前に連れて来るなど、冗談ではない。恐怖のあまり逃げ出そうとする部下達で死人が出るかもしれない。
「む? そうか。アンカジ公国に結界があるから、少しは耐えられる……か? まあ、何にせよ私はこれから魔王を仕留めて来る。そこで少し待っていると良い」
それだけ言って、アインズは宙に飛び上がる。魔人族の断末魔や“使徒”達の絶叫が鳴り止まない戦場へと飛んで行く。
アルベドとシャルティアは綾子に極寒の一瞥をくれたが、それ以上は何も言わずにアインズの後を追って飛んで行った。綾子は恐怖でしばらく震えていたが、アインズ達が遠くへ行った後に戦場に向かって大きく叫んだ。
「逃げてっ! みんな逃げてえええっ!!」
***
「神よ! 我らの神、アルヴヘイト神よ! どうかお助けを! 我々をお救い下され!!」
「くっ、少し黙っていろクズ共!!」
五体の仔山羊に蹂躙され、さらには異形の軍勢に包囲された魔人族達。頼みの綱であった“使徒”達は同士討ちや自決を始めてしまった為に、最後の希望とばかりにアルヴヘイトに縋っていた。しかし、アルヴヘイトは自分に縋る魔人族達を足蹴にしながら混乱の極みにいた。
(何なのだ!? 何故こんな事態になった! エヒトルジュエ様の威光を示す為に、人間共を皆殺しにするだけの作業であったのに!?)
アルヴヘイトはエヒトルジュエより劣るとはいえ、神として作られた為に最初から完全無欠だった。苦戦や予想外の事態など生まれてから数千年、経験した事などない。だからこそ、エヒトルジュエが用意してくれた盤面が完全にひっくり返された今の事態にどう対処すれば良いか分からなかった。
(あの軍勢が現れた魔法は空間魔法ではないか? 我が神以外に神代魔法の使い手がいたというのか? それにあの旗……あれは確か、最近亜人族共が建国した魔導国とかいう国ではないか!?)
どうして主であるエヒトルジュエから取るに足りない亜人族共の国、と言われていた魔導国が突然現れたのか、また仔山羊達は魔導国の仕業だったのか、と分からない事が多過ぎる。事態は完全にアルヴヘイトの手に余っていた。
(この場はっ……この場をどうにか脱して我が主にお伝えするしかないっ! くそ、神たる私が撤退するしかないなど、何という屈辱だ!!)
歯軋りをしながらもアルヴヘイトは決断する。エヒトルジュエの望み通りにアンカジ公国を滅ぼせなかったばかりか、借り受けた“使徒”達に莫大な被害を出してしまったのだ。このままエヒトルジュエの下に戻れば、アルヴヘイトに待つ運命は死だけだろう。それでも、この事態をエヒトルジュエに報告しなければならない。アルヴヘイトが魔人族達を見捨てて、転移しようとした時の事だった。
「わ、我が神! あれを! あれをご覧下さい!!」
周りで縋っていた魔人族達が一斉に天を指差す。アルヴヘイトが思わず見上げると、背中から黒い翼を生やした漆黒の鎧の人物と真紅の甲冑を着た年若い少女。そして———黒いローブを着た骸骨が自分に向かって降りてきた。
「アンデッドだと!? 何だ貴様は!」
「……ほう? 魔の王と呼ばれるからには、もしかしたら魔物や異形種に詳しいかもしれないと思ったが………お前は私の様な存在を知らないのか?」
予想外の相手に思わず叫んでしまったが、ふてぶてしい態度を取るアンデッドにアルヴヘイトは思わず苛立ちを覚えた。神である彼からすれば、魔物など家畜以下の存在だ。先程の物言いは、アルヴヘイトからすれば家畜から「私を誰だと思っている?」と横柄に言われた様に感じていた。予想外の事態の連続で苛立っている心境も含めて、アルヴヘイトは目の前に現れた魔物へ剣呑な声を出す。
「貴様っ………魔物風情が神たる私に口をきくなど、不敬な。知能を持つほどに成熟した魔物とは珍しいが、神に対して無礼であろう!」
「ううむ、普通に聞いただけなのだが………確認するぞ? お前は私を……私の様な種族に見覚えは無いんだな?」
何故か念を押して聞いて来るアンデッドに、アルヴヘイトはさらに苛立ちを募らせた。質問の意図が分からないが、こんな事をしている場合ではなかった。
「くっ、今は貴様の様な珍種を相手にしている暇などない! 喜べ、珍種! 貴様の事は我が主に直々に伝えてやろう!」
捨て台詞を吐き、アルヴヘイトは“神域”に繋がる転移門を開こうとする。しかし———。
「な、何だ!? 何故、転移門が起動しない!」
普段ならば息を吸う様に自在に使えた空間魔法。それが何か別の力に阻害されている様な感覚に、アルヴヘイトは驚愕のあまりに叫んだ。それに応える様にアンデッドの魔物は言葉を発した。
「無駄だ。ここら辺一帯に、転移阻害が発動されている。残念だが、転移魔法で逃げるのは不可能なのだよ」
「何だと………?」
アンデッドの魔物の言った内容にアルヴヘイトは顔を青くする。神である自分の転移魔法に妨害をかけるなど、人間には不可能な筈だ。それを考えながら、アルヴヘイトはふとアンデッドの魔物の後ろにいる真紅の甲冑の少女を見て思い出した。それはつい先程、気のせいだと見逃してしまった不可解な出来事だ。
「なるほど、分かったぞ……その紅い甲冑の女、私の“神言”を不完全ながらも防いでいたな。つまり、貴様が神代魔法の使い手か! 察するに、そのアンデッドは変成魔法で作り出した魔物といった所か!」
「……はぁ? お前、何を言って———」
「その通り。彼女こそが私の主人だ」
「へ? ……んぎっ!?」
アンデッドが首肯したのに間の抜けた声を出し掛けた紅い甲冑の少女は隣にいた黒い甲冑の人物に足を踏まれていたが、アルヴヘイトは自分の推理に納得して思考に埋没した為に気が付かなかった。
(そうか……! かつて人間の身でありながら、不遜にも我が主と同じく神代魔法を行使した“反逆者”がいたと聞いたが、こやつはその子孫……いや、あるいは“反逆者”そのものか!)
生憎と自分がエヒトルジュエに作られる前の出来事なのでアルヴヘイトには面識は無いが、神たる自分の力に抗う程の力の持ち主ならば納得はいった。神代魔法を修得したならば寿命を伸ばす事は可能だし、それにアルヴヘイトの空間魔法に干渉する事も不可能ではない。エヒトルジュエの話では確か“反逆者”の一人に若い少女がいたという話だ。それを裏付ける様にアンデッドの魔物が挑発的な声を出した。
「この御方こそが神代魔法の使い手にして、“解放者”達の遺志を受け継ぐ者。そして私はこの御方、そして“解放者"達が遺した力によって生み出された守護者である。いま、貴様の空間魔法はこの御方によって封じられた。この御方を倒せば空間魔法は解除されるが、その前に私を倒さなくては指一本触れる事は叶わないと知れ」
そこで、アンデッドの魔物がわざとらしく肩をすくめた。
「まぁ、エヒトルジュエの使い魔風情に出来るわけがないがね」
その一言は、アルヴヘイトの自尊心をひどく傷付けた。たかが魔物風情に、そこまで言われる道理などない。アルヴヘイトは胸の中で煮えたぎる怒りを顕にして、アンデッドの魔物を睨み付けた。
「ほう………よく言った。神を相手に、そこまで不遜な態度を取った代償は覚悟しているのであろうな?」
ズン、と空気が重くなる。それは重力となって、アルヴヘイトの周りを押し潰す様に現れた。
創造主であるエヒトルジュエに劣るとはいえ、腐っても神の一柱。
神の怒りを前にして、アルヴヘイトの周りにいた魔人族達は顔を青くして膝から崩れ落ちた。
「神の怒りを思い知るが良い! どの道、このまま“神域”に戻っても私に待つ運命は破滅だけだ! ならば、貴様を縊り殺し、貴様の主はエヒトルジュエ様への捧げ物として、持ち帰るとしよう!」
空気が放電させながら、アルヴヘイトは魔力を解放させる。その魔力は圧倒的で、それこそ魔人族達を圧倒している仔山羊達にも見劣りしない程であった。
アルヴヘイトは口元を吊り上げる。先程から観察しているが、アンデッドの魔物達の魔力は自分より
そして
「ならば、正々堂々と一対一で戦おうじゃないか。エヒトルジュエや“解放者”達に作られた者同士、どちらが優れていたか明白になるだろう」
「神を前にして、どこまでも不遜な態度………もはや慈悲は無いと思え、アンデッド!!」
邪悪なアンデッドの魔物に、魔人族の神アルヴヘイトは神罰を執行する様に光のエネルギーを宿した手を振り上げる。
不死の支配者にして魔導の王。
この世界の唯一神に創られた魔人族の王。
二人の魔の王の戦いが、いま幕を開けた。
>綾子&永山達
トラウマレベルの体験になったけど、ラッキー中のラッキーを引けた人達。流石に彼等が無惨に殺されるのはなぁ、と作者も仏心が出た。
>アインズ
「対戦相手に偽の情報を掴ませるのは基本中の基本だぞ?」
描写の都合上で書けなかったけど、ちゃんと道中でバフや情報隠蔽系に魔法は使用済みです。
>魔導王VS魔王
次回、世紀の対戦が幕を開ける!
魔の王としての格の違いを見せてやれ!
アルヴヘイトの戦いはこれからだ! エヒトルジュエから貰った力が、魔導王を打ち破ると信じて……!!