ありふれてないオーバーロードで世界征服   作:sahala

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 自分の中では、この物語も中盤を過ぎました。しばらくは各陣営の動きを説明する回となります。
 まずは魔導国の属国となったアンカジ公国とメルド達からです。


第百二十話「戦後のアンカジ公国」

「……我々、アンカジ公国はハイリヒ王国の保護下を抜け、アインズ・ウール・ゴウン魔導国の傘下に降るものとする」

 

 執務室でアンカジ公国領主ランズィは静かに宣言した。それをメルドは硬い表情で聞いていた。

 

「……ご冗談、では無いのですね? ゼンゲン公」

 

 王国への背信を堂々と宣言された事に、本来ならメルドは強く批難するべきだろう。しかし、今のメルドには不思議とそれ程の怒りは湧かなかった。

 

「申し訳ない……王国最強の騎士であり、陛下の信任も厚い貴方に言うべき言葉ではないと理解している」

 

 正しくは信任が()()()()と言うべきだが、メルドが今は辺境に左遷された事を知らないランズィは頭を下げた。

 

「だが……魔物の毒による疫病で苦しんでいた我々を見捨てた事、此度の戦において王国からは僅かな兵しか送って頂けなかった事。魔人族達についていた天使様達が本物であった事に加えて、王国が擁立されている勇者様達が偽りだとはっきり言われた事……もはや、今までの様に王国に対して忠義を持つ事は難しいのだ」

 

 王国へ不信感を持った理由を指折りに述べるランズィに、メルドは何も言えなかった。メルドから見てもハイリヒ王国がした仕打ちは忠義を失わせるには十分であり、天使達の事も未だにメルドの中で整理がついていなかった。その力の一端を見たメルドは、あの天使達が偽者だとは到底思えなかったのだ。

 

「何より……私は魔人族達を……天使様達も、魔王すらも殺した魔導王が恐ろしい」

 

 ランズィは顔を青くして、震えの収まらない声で言った。

 

 アインズ・ウール・ゴウン魔導王。

 

 魔法一つで数万の兵士や天使達を殺してみせ、更には人間族にとっては不倶戴天の敵であると同時に恐怖の象徴だったアルヴヘイト神を殺したアンデッドの王。

 自分達が目にしたアルヴヘイト神を名乗る魔王が偽者ではない事は、力の一端を見せつけられたメルド自身が一番分かっていた。そして———その魔王すらも殺したアンデッドの王の恐ろしさも。

 

(あのアンデッドの方が本物の魔王だった……いや、それはない。それなら魔人族達と敵対して我々に味方する事は無かった筈だ。それに何も出来なかった我々が何を言っても空しいだけだ……)

 

 相手は人間では無いから傘下に入るなど危険だと言おうとしたメルドだが、すぐにその言葉に何の説得力も無い事に気付いてしまった。

 先の戦争で色々と理由を付けて鈍重だった聖戦遠征軍に対して、同盟を結んだばかりのアンカジ公国に王自らが即座に駆け付けて国を守った魔導国。

 メルド達は黒い仔山羊達を目にしたから魔導王の圧倒的な魔法に対して畏怖や恐怖を感じているが、実際に戦闘を目にしていない一般民の間では『魔人族から自分達を救ってくれた魔導王』に感謝している者もいると聞いている。

 さらにランズィからの属国の申し出を受けた以外は、魔導国は今回の戦争に対して公国に見返りの恩賞や掛かった戦費の請求などをしてきていないのだ。それどころか同盟を結んだ時に約束していた復興支援も予定通りに行うと言ってきたらしい。ここまでやってくれている相手に、先の戦争で何も出来なかったメルドが何を言っても当て擦りにしかならないだろう。

 

「あの戦争で魔導国に敵対した者がどうなるかをよく理解した……理解させられてしまった。魔導王……いや、魔導王陛下は自らの傘下にした亜人族や帝国には繁栄を約束されるが、敵対した魔人族には微塵も容赦をしなかった。きっと教会の教義に則って王国は将来的に魔導王と対立するだろう。その時に公国の領主として民が無為に死ぬ事は避けねばならないのだ」

 

 傘下に降る者には豊かな生活と平和を。

 敵対した者には死後の魂すら奪い尽くす徹底的な破滅を。

 ビィズが魔導国で見聞きした亜人族の暮らしぶりと今回の戦争で圧倒的な暴力の前に殲滅された魔人族の軍勢。これ程までに分かりやすい飴と鞭を提示され、ランズィは領民達の安全を第一に考えた選択をしただけの話だ。

 

「とはいえ……王国を裏切ったのは事実。ロギンス殿もこのままおめおめと王国へ帰るわけにもいかぬだろう」

 

 ランズィはメルドの前で首を差し出す様に深く頭を下げた。

 

「どうかこの老いぼれの皺首一つで許して頂けないだろうか? 儂を手打ちにする事で、ビィズや民達が魔導国の属国として平穏な暮らしを取り戻す事を良しとして欲しい」

 

 自らの命すら差し出す覚悟を持ったランズィに、メルドは何も言えなくなっていた———。

 

 ***

 

 結局、メルドはランズィを断罪する事は出来なかった。

 その後、メルドは永山達や部下達と共に再び戦場跡に赴いていた。

 

「うっ………」

「ひでぇ………」

 

 永山と野村は思わず顔を顰めてしまう。砂漠には魔人族の無惨な死体が見渡す限りに転がっており、臭気除けの布で鼻を覆っていても腐臭が鼻についていた。

 

「重吾! 健太郎! 途方に暮れている暇は無いぞ!」

 

 立ち尽くしている永山達にメルドの声が飛ぶ。

 

「死体を野晒しのまま放置していたら疫病の発生源や死体を漁りにくる魔物の発生、更には死体がアンデッド化して付近の住民を襲う可能性も出てくる! 戦場掃除も国を守る兵士の立派な仕事だと忘れるな!」

「すいません、メルドさん!」

 

 永山は大きな声を出すと、覚悟を決めて魔人族の死体の片付けに掛かった。

 

「野村、そっちを持ってくれ」

「ああ。吉野達は向こうで鹵獲品の選別をしてろよ。力仕事は俺達に任せとけって」

「え? う、うん。ほら、綾子も行こうよ」

 

 野村の提案に真央は頷いたが、綾子は首を横に振った。

 

「気を遣わなくても大丈夫だよ。皆でやった方が早く終わるでしょ? 私も手伝うよ」

「でもよ………」

「ほら、早くしないとまたメルドさんに怒られるよ? あ、真央は無理しなくて良いからね?」

「無理なんて……綾子がやるなら私も手伝う!」

 

 心配そうな永山達を余所に、綾子は魔人族の死体運びを始めた。

 

「……なあ、辻は大丈夫なのか?」

「分からないの。その、昨晩は一応は眠れたみたいだけど……」

「俺だってしばらくは悪夢に魘されそうだよ……辻の奴はあのアンデッドの化け物に正面からくって掛かったもんな。というか、よく生きていたよな俺達」

 

 永山の言葉に三人はブルッと震える。今でも冥府の魔王みたいなアンデッドの顔を思い出すだけで、背筋が寒くなるのだ。その中でも綾子はあの場で魔導王相手に正面から怒鳴り、その後は綾子の必死な叫びも虚しく魔導国の軍勢によって魔人族達が全滅する様を見せられた。綾子の心労を考えて無理はさせたくなかった永山達だが、綾子本人が何ともない様に振る舞っている以上は彼女の意思を尊重するしかないだろう。

 

「矢筒や帯革、使えそうな装具は外せ。鹵獲した武器も貴重な資源だ。それと遺体は出来る限り丁寧に運べよ? 相手が魔人族とはいえ死んだら文字通り恨みっこ無しだ。せめて安らかに眠れる様に丁寧に弔うんだ」

「……といっても、これはなぁ………」

 

 メルドの号令を聞きながら、永山は思わず溜息を吐いてしまう。昨晩、魔導国の軍勢が何やら作業をして天使達の遺体は全て片付けられ、この場に残っているのは魔人族の死体だけだ。しかし、その遺体も大半が四肢が残っていれば御の字で、巨大な獣に食い千切られた様に身体の左半分が無くなっている者、恐らくは巨大な化け物(黒い仔山羊)に踏み潰されて文字通り潰れたパンケーキの様になっている者など無事な遺体を探す方が困難なくらいだ。あまりに人の形を保ててない者が多過ぎて、死体の山の中にいるという実感すら麻痺しているくらいだ。

 

「……なあ、確か魔人族達だけでも五万人はいたという話だよな? それにしては死体の数が少ない気がしねえか? 残りの死体は……やっぱりあの山羊の化け物とかに———」

「言うなよ。マジで気分が悪くなるから」

 

 野村が考えている事を察したが、永山はそれ以上は聞きたくないという様に死体の片付けに取り掛かった。

 それからしばらく、皆は無言で魔人族達の死体を片付けた。“土術師”の野村が大きな穴を作り、そこに魔人族達の死体を積み重ねていく。上から油をかけて火を付けて、彼等の冥福を祈った後に地面を被せ直せばお終いだ。

 ただし———冥福を祈っても本当に意味があるかどうか。目の前で死体から魂すらも奪い取っていた魔導王の姿を見ていた彼等は、そんな疑問を感じながらも黙って作業に没頭する。

 そして死体運びの作業も終わりが見えてきた頃の時だった。

 

「………う、うぅ………」

「っ! おい、ここに生きてる奴がいるぞ!!」

 

 永山が声を上げる。それは積み重なっていた死体の山を片付けていた時の事だった。死体や柔らかい砂の地面がクッション代わりとなったのか、半ば地面に埋もれる様に全身が傷付いた魔人族の兵士を永山は掘り当てたのだ。

 

「痛い……痛いよぉ……」

 

 その兵士はまだ年若く、永山達よりも一年か二年くらいは下———地球で言うなら中学生くらいの年齢だった。トータスでは地球より早く成人として働き始めるとはいえ、自分よりも歳下の少年が半死半生の傷を負っている姿は永山達の胸にくるものがあった。

 

「まだ息がある者がいたとは………」

「メルドさん………その、どうしますか………?」

 

 永山の声に集まったメルド達は難しい顔になった。聖教教会において魔人族達は不倶戴天の敵だ。彼等を殺し尽くさねば、エヒト神による真の平和は訪れない。そんな風に幼い頃から教えられてきた。

 だが、今回においては――魔導王(アンデッド)によって戦争とは呼べない一方的な殺戮となった今回においては、奇跡的に生き残った少年を即座に殺そうと言い出せないでいた。例えるなら、人の身で抗い様の無かった天災の生存者を見つけた様なものだ。敵国とはいえ、それ程の目に遭いながら生き残る事が出来た相手にトドメを刺せる様な非情さを彼等は持ち合わせていなかった。

 そして皆が顔を見合わせる中――綾子が魔人族の少年の下へ歩み寄った。

 

「お、おい、辻………」

「大丈夫。今、助けてあげるからね」

 

 野村が咎める様に声を掛けるが、綾子は振り返らずに魔人族の少年へ治癒魔法を使った。

 

「痛いよ……怖いよ……母さん……」

「……うん、お母さんはここにいるよ。だから大丈夫」

 

 意識が朦朧としているのか、悪夢に魘される様に目を閉じている魔人族の少年に綾子は優しく話し掛ける。服が汚れるのも構わずに膝枕をして、治癒魔法を使う姿は———まさに“神の遣い”の様だった。

 傷が癒えてきて、魔人族の少年は痛みが無くなったのか安心した顔になった。少年を優しく横たえ、綾子はメルド達に向き直った。

 

「……見ての通り、私はいま魔人族を助けました。私を罰するなら、甘んじて受けます」

「綾子……」

「……何故、そんな事をしたか理由を聞かせて貰って良いか?」

 

 メルドが静かに聞くと、綾子はメルドから視線を切らずに言った。

 

「……私は“治癒師”ですから。あの天使達に私達は“神の使徒”として偽物だと言われたけど……」

 

 トータスの人間族を救う為に“神の使徒”として異世界から召喚された。

 だが、それは神々しい姿をした天使達によって偽りだと言われてしまった。

 突然、異世界なんて場所に強制的に連れて来られ、家に帰りたい気持ちを必死で我慢しながら辛い生活にも耐えてきたというのに、お前達は偽物の勇者だと天上の存在に断言されてしまった。それは綾子のみならず、同じ“神の使徒”である永山達にとってもショックが大き過ぎた。

 

「でも……それでも、目の前で苦しんでいる人が助けたい。それが私がこの世界で“治癒師”になった意味だと思うんです」

 

 召喚されたクラスメイト達の殆どは、エヒトルジュエによって天職を与えられていた。所詮はエヒトルジュエの盤上遊びが盛り上がる様に戦う力や魔法の才能を授けられただけに過ぎない。

 だが、それでも———始まりが偽りだったとしても、目覚めた意志は偽物などではない。

 この世界に来て、“治癒師”としてその力を奮ってきた綾子は今、“治癒師”としての使命に目覚めていた。

 

「だから、私は一人でも多くの人達の命を救いたい! お願いします、メルドさん! 魔人族達もまだ生きてる人がいるかもしれないんです! 助ける許可を下さい!」

 

 綾子は頭を深く下げる。それを見た永山達は一度だけお互いの顔を見合わせると、綾子に続いてメルドに頭を下げた。

 

「メルドさん……俺からもお願いします! 辻の頼みを聞いてやって下さい!」

「もうここまで酷い目に遭ったのに、今更魔人族も何も無いですよね? だから、俺達も辻を手伝ってやりたいんです!」

「綾子を罰するなら、私達も! 戦友は見捨てるな、ってメルドさんもいつも言っていたでしょう?」

 

 永山達は次々にメルドに頼み込んだ。その表情はついこの間まで学生だったとは思えない程に真剣で、誰かから言われたからといった理由ではなく、自分の意志でしっかりと考えて行動を始めた大人の表情だった。

 

「言うまでもないが………魔人族を助ける事は大罪だ。王国への反逆であり、聖教教会の教義を裏切る行動に等しい」

「メルドさん………」

 

 厳しい顔をしながら言うメルドに、永山達は縋る様に見る。周りの兵士達は、そんな両者を固唾を呑みながら見守った。

 

「だが………私も先程、王国を裏切った大罪人を見逃したばかりだ」

 

 え? と周りの者達が見る中、メルドはフッと笑った。

 

「王からは死んで来いと言われたも同然で、王国に戻っても我々は戦わなかった事を咎に裁きを受けるだろう。今更、罪の一つが増えた所で何も変わらないだろうな」

 

 メルドは周りを見渡し、大声を上げた。

 

「お前達! 残念ながら、いま言った通りだ! もはや我々は王国から見捨てられてしまった! 天使達も……残念ながら、聖典にある様な慈悲深い存在ではないと今回の戦で証明されてしまった! ならば、我々は……聖教教会の教義に縛られず、人として正しいと思う行いをしよう! 異論のある者は名乗り出てくれ! 隊からすぐに抜けて、逃げた先で俺とは無関係だったと宣言するんだ!」

 

 メルドの言葉が隊全体に聞こえるくらい響き渡る。

 だが———メルドの言葉通りに動く者は誰もいなかった。

 

「今更ですよ、隊長!」

「あんたは王都から左遷されたのに、場末の隊である俺達が死なない様に指揮してくれた!」

「俺達は王国の為に戦っているんじゃない! あんたがやってるから戦っていたんだ!」

「おい、新入り! 言ったからには責任取れよ? 隊の仲間は家族同然だ! 都合が悪くなったからやっぱり止めるとか言い出したら、ブッ飛ばすからな!」

 

 次々と勇ましい声を上げるメルドの部下達。彼等の言葉に永山達はおろか、メルド達も目頭が熱くなった。

 

「よし……ならば、命令を追加する! 魔人族の生き残りがいたら、手厚く保護しろ! 傷薬やポーションも惜しむな! 戦わなかった分、在庫が有り余っているんだ。どうせなら存分に使え!」

『はっ!』

 

 メルドの号令の下、永山達や兵士達が動き始める。殺戮のあった戦場の死体を片付ける為ではなく、生き残りを一人でも多く探す為に動き始めた。

 

「おい、ここにも生き残りがいたぞ! 誰か手を貸してくれ!」

「あ、あんた達……人間なのに、俺を助けてくれるのか……?」

 

「腕が……私の腕が無い……! 死なせてくれ……お願い、いっそ殺して……!」

「貴方の生死を私に委ねないで! 私に助ける事だけに集中させて!」

 

「うぅ……すまない……ここに来る前に、俺達は人間達の街を面白半分に焼いた……! あんた達は助けてくれるのに、俺は……なんて、なんで馬鹿な事を……!」

「クソ、そう思うなら生きて償えよ! 死んで楽になろうとするんじゃねえぞ!!」

 

 死体が折り重なって出来た隙間にいた、爆風で吹き飛んで砂の中に埋もれていた………そんな奇跡的な偶然によって、黒い仔山羊や魔導国軍の殺戮を逃れた魔人族達が次々と発見される。結果としてそれは二十人にも満たない少人数であり、五体満足な者となると片手で数えられる程度だ。しかし、それでもメルド隊の者達は生き残りを救う為に必死に行動した。

 助けられた魔人族達も、今さら人間族に助けられた事に不満を述べる者など誰一人もいなかった。彼等の中には圧倒的な暴虐の嵐にあった後に自分達の命を救おうとしてくれるメルド達への圧倒的な感謝しかなかった。数少ない魔人族の生き残り達は、ただただメルド達に涙を流しながら感謝と自分達が人間族にしてきた事への後悔を心から口にしていた。

 

 ***

 

 ———その後の話をしよう。生き残りの魔人族達を保護する為に、メルドはランズィに衣食住の提供を求めた。自国の領内に被害を出されたとはいえ、魔導国によって酷い有様となった魔人族達を見てランズィも流石に思う所があったのだろう。メルド達の監視の下、魔人族達にも刑務として復興の為に労働力を提供する事を条件に要求を受け入れた。

 

 そして———後年において、アンカジ公国は長く憎しみ合っていた人間族と魔人族が初めて和解した記念都市となり、メルド達の隊が国境や人種を越えて災害救助や医療支援を行う『国境なき医療騎士団』の前身となるのは、また別の話である。




>アンカジ公国

 アインズの圧倒的な力を見て、賢明な選択をする事にしたそうです。ビィズ達が魔導国の使節団として赴いたお陰で、『魔導国の支配下に入れば幸せな未来、歯向かえば死すらも救いとなる程に蹂躙される』とはっきりと理解(わか)らせられてしまいました。
 
デミ「あの時期にアンカジ公国の使節団と謁見したのも、全て計算通りでしたか……まさにアインズ様は端倪すべからざる頭脳の持ち主です」
元・サラリーマン(いや、だからさ……マジで何の事よ?)

>メルド&永山達

 そんなわけで、彼等の出番はここで終わりです。
 うん、まあ日和ったと言われればその通り。さすがに丸山くがね先生みたいに善人も悪人も分け隔てなく殺す平等さは書けなかったよ……。
 魔人族達を助けた事を糾弾されて、「彼等は魔人族達に寝返った!」と唆された勇者に断罪されるなんて展開を書きたいと作者の気が変わらなければ、このまま平和的にフェードアウトです。

 永山達はこの作品ではクラスメイト達の中で一番真っ当に精神的な成長を果たしたんじゃないかな? いや本当に……一時の感情で魔人族皆殺しをやろうとした奴とは違ってキチンと考えて魔人族を助けて、「崇敬してる上司の為だから、恋人が問題ないと言ってくれてるから」と目を背けようとしてる奴とは違って自分達で考えた上で行動してるからね。本当、エライ違いですわ。

次回あたりは多分、王国サイドかな?
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