ありふれてないオーバーロードで世界征服   作:sahala

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 ちょっと今回はいつもより遅れちゃいました……。なかなか文章が捗らなかったのもそうだけど、見たい映画がたくさんある物だから休日に執筆時間があまり取れなくて……。
 冬休みも旅行の予定があったり、姉の子供が生まれたりと色々あるのでこれが今年最後の投稿になるかもです。


第百五十五話「たちの悪い運命の悪戯」

「ア、アインズ……様………」

 

 <伝言(メッセージ)>越しに聞こえたアインズの声にセバスは一瞬、息を詰まらせた。それだけアインズの存在はセバスにとって絶対であり、何を置いても優先しなくてはならない事項だった。

 

『久しいな、セバス。少し聞きたい事があるのだが、いま話をしても構わないか?』

「それは………」

 

 重ねて言うがナザリックの(NPC)にとって至高の御方の意思は何よりも優先される。自分の主人が聞きたいと言ったなら、セバスはナザリックの執事(バトラー)として速やかに応えなくてはならないのだ。

 だが―――セバスはチラッと意識を失った浩介を見る。

 つい今し方までセバスは浩介の人質を助ける為に行動していた。至高の御方から情報収集の為にフューレンの人間達と友好な関係を築けとは命令されているものの、自分の身を守る以外での戦闘までは許可されていない。はっきり言って今の状況はセバスの独断によるものだった。

 

(まさか……アインズ様は全てをご存じの上で聞かれているのでしょうか?)

 

 セバスの背中に冷たい汗が流れる。ティオからレミア失踪の報告を受けて、然程時間も経たずに来たアインズからの<伝言(メッセージ)>。あまりにも出来過ぎたタイミングであり、偶然ではないと考えるべきだろう。

 

『どうした? もしかして今は手が離せない状況か? ふむ……それならば、ティオの方にでも問い合わせた方が良いか』

 

 瞬間、セバスの背筋が凍り付く。自分の独断行動に叱責を受けるのは良い。仮に自害を命じられたとしても至高の御方の命令ならば致し方ないと納得は出来る。

 しかし、仮初とはいえ自分の伴侶であるティオにまで叱責が及ぶのは容認出来なかった。ティオは無能な自分に付き従っていただけだ。全ての責任は自分にある。そう説明しなければならない。

 

(すみません、コースケくん。貴方の人質を助けられそうにないです)

 

 セバスは心の中で気を失っている少年に詫びる。どうにか彼を安全な場所に置いた後、自分はアインズの下へ出頭しなければならない。十中八九、自分は叱責されるだろう。最悪の場合―――否、()()()()()自分だけの命で償い切れるか。いずれにせよ浩介が意識を失った今、人質の少女を捜索する手段は皆無になる事を意味していた。

 

「……………」

『セバス?』

「いえ………アインズ様。私の方から御報告しなくてはならない事があります」

 

 セバスは深呼吸を一つして、今までの経緯を話し出した。どうにか咎は自分だけに向けられる事を祈りながら。

 

 ***

 

「つまり……今までセバスは独断行動を行っていたという事ですか?」

「う、む……まあ、そうなるか?」

 

 フューレンの宿屋の一室。つい先程にセバスが話したこれまでの経緯に対してナグモが言った事に、アインズは少し悩む様な声音で返した。

 セバスからの告白―――海人族を違法な娼館から保護した事を切っ掛けにフリートホーフと繋がりのあるエリセン領主から訴訟を起こされ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。その様にセバスから説明された。

 正直、アインズからすれば寝耳に水なのだが、セバスが陥っている状況は先程にモットー達から冒険者モモンへ依頼された内容にも関わってくる事態だった。今後の為にもどうするか相談する為にナグモ達にも相談していた。

 

「ア……モモンさん。セバス様は今まで情報をわざと隠していたという事ですか?」

「香織……?」

 

 少し険のある言葉にユエは驚いた様に香織を見る。ナグモは何かを考え込んでいる様な顔で香織の様子に気付かない様だった。

 

「セバスさんがそんな事をするなんて……それに海人族の人を助けた事で商会を危機に陥らせるなんて、セバスさんを信頼されている()()への裏切りだと思います」

 

 暗にセバスがやった事はアインズへの背任行為だと告げる香織の表情は険しかった。

 

(まあ、香織はナザリックのNPCの中だとメイド修行とかでセバスに会う機会は多かったもんな。だから尊敬していた上司がミスを意図的に隠してた様な物だから、そのぶん失望感が大きい……のか?)

 

 そんな風に考えるアインズだが、どうにもセバスを責める香織に対して違和感が拭えなかった。というより香織の言った内容は、アルベドやデミウルゴスが言いそうな事だ。香織からどこかナザリックのNPC達の様な雰囲気を感じる事に首を傾げたくなったアインズだったが……。

 

「……いえ、モモンさ―――ん。セバスが裏切った可能性は低いと思います」

 

 それまで考え事をしていたナグモが声を上げた。

 

「ナ……ヴェルヌくん。でも……」

「ブラン、セバスはそんな男ではない。というより、そんな大それた不義理を行える男でもない」

 

 ナグモははっきりとそう口にする。

 

「セバスは……あの男ははっきり言ってかなりのお人好しです。本人の性格がそうなのか、たっち・みー様にそう定められたからかは分かりませんが」

 

 ナグモは思い出す。以前、オルクス大迷宮で行方不明となった香織をナザリックの守護者という立場から探しに行けなかった時、見兼ねてアインズに自分からも進言すると言ってくれたセバスの姿を。

 だからこそ、そんな彼が私的な理由でナザリックを裏切るは筈ないとナグモの中で結論付けられた。

 

「大方、その海人族を偶然拾い、大事無いと判断した為に人間達に付け入る隙を与えたのでしょう。セバスが悪意を以てアインズ様に仇そうとしたわけではない。僕はそう思っております」

 

 セバスに対して一切の疑念なく、ナグモはそう断言する。

 ナザリックの者達は至高の御方に仕える者(NPC)同士として仲間意識はある。しかし、それも至高の御方の意思に反したと判断されるなら別だ。自分達にとって神に等しい至高の御方に対する裏切りは、死を以って償うべきだとほとんどのNPC達は主張するだろう。

 しかし、ナグモは違った。それどころかセバスを擁護する様な発言をした。それは仲間に対する信頼感を伺わせ、今までのナグモでは絶対に言わなかっただろう。それがアインズにとっても驚きだった。

 

「みゅ……お兄ちゃん達、どうかしたの?」

 

 離れた所で待っていたミュウだが、トコトコとナグモに近寄って来る。難しい話をしているから邪魔しちゃいけない、と子供ながらに判断していたが、ナグモの真剣な表情にさすがに気になった様だった。

 

「お兄ちゃん達のお話は難しくてミュウにはよく分からないけど、お兄ちゃんのお友達は悪い事をしたの?」

「………いや、多分違うだろう。そして、悪事が出来る様な奴でもない」

「だったらね、お友達のお話も聞いてあげないといけないの。お友達のお話を聞かないで悪い子だと決めつけるのはいけない事だ、ってママはいつも言ってたの」

「………ふん」

 

 ミュウの純粋な意見にナグモは面白くなさそうに鼻を鳴らした。しかし、特段異論を述べる気は無い様だ。その様子を見ていたアインズは溜息を吐きながら頷いた。

 

「子供というのは時々核心を突くものだな……」

「ええ、本当に」

 

 ユエも苦笑する様に頷く。そしてアインズの行動方針は定まった。

 

「とりあえず、セバスから事情を聞くとしよう。フューレンの合議会から依頼された件もあるしな。セバスの事についてはそれから判断しても遅くは無いだろう」

 

 アインズの鶴の一声にナグモ達は頷く。

 

「ブラン。セバスを信じてやってくれ。まあ、至高の御方の手を患わせたのは論外ではあるし、君の心配も分かるが……」

「ううん、大丈夫だよ」

 

 香織の進言を却下した形になった事にナグモはフォローしようとした。だが、香織はナグモの気遣いに首を横に振った。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()、私に反対意見なんてないよ」

 

 それはまさしく———主人に忠実な人形(NPC)の様だった。

 

 ***

 

「今回は私の不始末でアインズ様にお手間を取らせてしまい、謝罪しようがありません」

 

 セバスが逗留している屋敷。連れて来たミュウは別室で待たせ、屋敷の客間で冒険者モモンの姿のままのアインズはセバスに頭を下げられた。

 一方のセバスは冷や汗が止まらなかった。セバスにとってはここが分水嶺だ。

 浩介はフリートホーフの地下水道から出た後、すぐに最寄りの救護院に放り込む様にして入れた。いかにフリートホーフから脅されていたとはいえ、任務の邪魔をしようとした彼をアインズがどう判断するか分からなかった。だからこそ、今回の問題はたとえどんな罰を受けようともセバスが()()で、そして独断専行で行ったという事にしなくてはならないのだ。

 

「この度の失態は全て私の独断に因るものです。ですから、どうか愚かな私の命だけでアインズ様の御怒りを鎮めて頂きたく———」

「いえ、旦那様だけの咎ではありませぬ!」

 

 セバスの横に並んだティオから声が上がった。彼女もまた土下座しかねない勢いで頭を下げていた。

 

「海人族にゴウン様より賜ったスクロールを使う様に指示し、更に匿うと指示したのは妾であります! 故に罰するのであらば、どうか妾の首一つで収めて頂けませぬか」

「ティオ。貴方には関係ない事です。これはアインズ様の執事(バトラー)として、私の不手際によるもの―――」

「関係ない事などありませぬ!」

 

 あくまで自分だけが罪を被ろうとするセバスに、ティオは涙を浮かべながら声を上げた。

 

「妾は旦那様の妻でありまする! 仮初めの形でしかないとしても、愛した夫が失われそうになるのに黙っている妻などおりませぬ!」

「ティオ……」

 

 涙ながらに訴えるティオにセバスの心は揺れ動く。その様子を応接間の椅子に座りながら眺めていたアインズは……。

 

(え……えええええぇぇぇっ!? なんでこの二人はここまで覚悟ガン決まりなのおおっ!? ただ事情を聞きたいだけなんだけどぉぉぉっ!!)

 

 お互いを庇い合おうとする二人を前に無くなった筈の胃がキリキリと痛む。最初からそんな気は無いが、ここでセバスを厳罰に処そうものならアインズは愛し合った二人を引き裂く悪役だ。かと言ってティオを責めるのも出来ない。“チャン・クラルス商会”の実質的なリーダーはセバスであり、元をただせばセバスが起こした問題で部下であるティオを責めるというのもおかしな話だ。何よりティオはアインズから見れば同盟相手である竜人族の族長の娘―――言い換えれば取引先の社長令嬢だ。いくら魔導国の方が規模が大きいと言っても、無体な扱いなど出来ないと元サラリーマンの精神が判断していた。

 

「あー……んんっ! とりあえず、セバス。一つ聞きたい。お前が件の海人族を助けようと思ったのは何故だ?」

「はっ。私の身勝手な判断で御座います」

「そういう事を聞いているのではない。お前がどうしてその海人族を助けようと思ったのか。その理由を尋ねている」

「それは………」

 

 セバスが言葉に詰まる。ティオが何か言おうとしたが、アインズは目配せで黙っている様に告げた。セバスの口から直接聞きたい内容だ。長い沈黙の後、セバスは絞り出す様に告げた。

 

「助けて欲しい、と……願われたからです」

「それだけか?」

「はっ。困っている方を助けるのは当然のこと……そう思って彼女に手を差し伸べました」

 

 緊張しながらも、セバスははっきりとアインズにそう告げた。

 その言葉にアインズの中で歓喜が湧き上がる。

 かつて初心者だったアインズを助けてくれた純白の騎士。

 彼の面影がセバスの中に見えた気がした。

 

「そうか……そういう事なら、まあ仕方ないか。うん、あの人ならきっと同じ事をするもんな……」

 

 昔を思い出し、アインズは思わず温かい声で呟く。突然、雰囲気が柔らかくなったアインズにセバス達は呆気に取られた。アインズは咳払いを一つすると、いつもの支配者然とした声に戻る。

 

「セバス、そしてティオ。此度の件について私はお前達を厳しく罰するつもりはない。私も冒険者活動にかまけて、商会の近況の確認を怠っていたからな。よって今回の件は私にも落ち度があったとして、お前達に厳しい咎を追及しないものとする」

「アインズ様……!」

「なんと慈悲深い……ありがとうございまする、ゴウン様!」

 

 セバスどころかティオも感涙しそうな表情で頭を下げる。

 

「それで? セバスが救った海人族というのは何処にいる? 奇遇な事に私も冒険者モモンとして海人族をエリセンまで送り届ける予定だったのでな。お前達が良ければ、私がついでにエリセンまで送っておくぞ」

「ゴウン様、それが………」

 

 ティオが言い辛そうにセバスがいない間に起きた事を話す。

 セバスが救った海人族はしばらく屋敷に滞在していたのだが、先日にエリセン領主が来てから明らかに様子がおかしくなっていた。それが気掛かりではあったものの、フリートホーフが本格的に“チャン・クラルス商会”を攻撃し始めたと見たティオは商会に勤めている竜人族や従業員達の安全確保に目を配らせざるを得ず、ティオの知らない内に置き手紙を残して屋敷を出て行ってしまったらしい。手紙によれば、“誘拐された”事になっている自分から領主の勘違いだと訴え出て、訴訟を取り下げる様に願い出るつもりらしい。

 

「タイミングから見てレミア殿はセバス殿がエリセンの領主から訴訟された事を気に病んでいたと思われまする。手紙でセバス殿にお礼を言っておりました………助けて貰った上に、ミュウを探そうとしてくれてありがとうございます、と」

「レミアさん……」

「………待て。その海人族にはミュウという娘がいるのか?」

 

 セバスが沈痛な顔になる中、アインズは硬い声を上げた。

 

「え? ええ、レミア殿は元々は海ではぐれた娘を探しておりまして………」

「……ナグモを呼べ」

「? アインズ様、何故ナグモ殿を……」

「いいから。すぐにナグモを呼んでこい」

「は……はっ!」

 

 ティオの説明にアインズは先程よりも緊張した声を出す。それは絶対の支配者として君臨する姿を何度も見ているセバスからすれば、見たことの無い焦った様な姿だった。再度の主人からの命令にセバスは小走りで別室で待機しているナグモを呼びに行く。そして一分もしない内にナグモがアインズ達のいる部屋に来た。

 

「アインズ様。一体、どうされたのでしょうか? セバスの件で何か……」

「ナグモ、率直に聞くぞ。ミュウの母親の名前だが、ミュウは何と言っていた?」

 

 セバスの処罰の事についてかと少し硬い表情だったナグモだったが、アインズの質問に虚を突かれた様に目を瞬かせた。どうしてそんな質問が出てきたのか、分からなかった様だ。

 

「え? 確か……レミアという名前だったと記憶していますが」

「ま、まさか……という事は、セバスが保護していたレミアという海人族は……!」

「レミアはミュウのママなの!」

 

 あまりの偶然の巡り合わせにアインズは愕然とした声を上げかけるが、部屋の入り口から響いた無邪気な声にかき消された。部屋にいる全員が視線を向けると、海人族の少女がトテトテと部屋に入ってきた所だった。

 

「こら、ミュウちゃん!」

「申し訳ありません、モモンさん。ヴェルヌが突然部屋を出たのが気になってしまったみたいで……」

 

 香織とユエがミュウを引き止めようと遅れて部屋に入って来る。だが、ミュウは部屋に入る前に聞こえたアインズの呟きに敏感に反応していた。

 

「モモンおじちゃん! ママがここにいるの?」

「あ、ああ……それは……」

「アイン―――いえ、モモン様。この少女はもしかすると……!」

「………私がエリセンまで送り届ける予定だった海人族の少女だ。名前はミュウという」

「な……なんという事……!」

 

 アインズの言葉にセバスとティオは全てを察する。偶然という言葉では片付けられない運命の悪戯に、そして運命の悪戯と呼ぶにもたちの悪い巡り合わせの悪さに絶句するしかなかった。

 

「おじちゃん……? それにお髭のお爺ちゃんやお姉さんもどうして黙ってるの? ママは……? ママはどこ?」

 

 アインズ達が黙りこくったのを見て、ミュウは何かを察した様だった。不安な顔でアインズ達を見上げた。

 

「ママに何かあったの……?」

 

 せっかく再会できる筈だった母親と行き違いになったどころか、領主の魔の手に掛かってしまった事をどう告げるべきか。アインズ達は咄嗟に言葉が出なかった。だが―――。

 

「心配しなくていい」

「ナグ……ヴェルヌ様?」

 

 真っ先にミュウに声を掛けたナグモをセバスは驚いた様に見る。ナグモはいつもの仏頂面ながら、ミュウと目線を合わせる様にしゃがんだ。

 

「お兄ちゃん……?」

「お前の母親は行き違いになっただけだ。必ず連れて帰る。だからそんな顔をするな。モモンさ―――んが困る」

「本当? 本当にママを連れて来てくれるの?」

 

 ミュウが涙を堪える様な顔で俯く。アインズ達の旅路の道中で明るく振る舞っていても、四歳の子供に母親と離れ離れだった日々は多少なりとも辛かったのだろう。そこに母親と会えるかもしれないという希望が見えて、しかしそれがアインズ達の態度から叶わないかもしれないと思って不安が過ったのだ。

 

「………」

「みゅっ……!?」

 

 ナグモがミュウの頭に手を置く。それは今までやった事ない為に無造作で、ミュウの髪をぐしゃぐしゃに梳いているという表現が似合いそうな手の動かし方だが、ナグモはミュウの頭を撫でていた。

 

「今さら疑うな。僕やモモンさ―――んを信じられないか?」

「ううん……お兄ちゃんがそう言うなら」

 

 泣くのを堪える様に目を拭い、ミュウはナグモに向かって頷いた。

 その後、香織とユエに連れられてミュウが部屋を出た後、アインズはようやく口を開いた。

 

「まさかお前がミュウを宥めるとはな………」

「出過ぎた真似をお許し下さい」

「いや、はっきり言って助かった。それにすぐに嘘では無くなるからな」

 

 フッ、とアインズは短く笑うと未だに呆気に取られた様にナグモを見つめるセバスに向き直る。アインズの視線を感じてセバスは慌てて姿勢を正した。

 

「セバス、お前はこれからエリセンの領主の所へ向かえ。ティオは今すぐ集められる範囲で竜人族の中で戦える者を招集しろ」

「………はっ!」

「了解しましたのじゃ!」

「私はこれからナザリックと連絡を取り、アルベドに援軍を要請する。ナグモ、お前はユエと香織と共に援軍と連携を取りながら冒険者モモンのパーティーとして戦って貰うぞ」

「かしこまりました」

 

 アインズの命令の意図を察し、三者三様に敬服を以て頷く。

 冒険者モモンとして身につけている鎧のクローズヘルムの奥。アインズは血の様な真紅の光を目から光らせた。

 

「フリートホーフとかいうふざけた連中………奴等を骨の欠片すらも残すな」




>フリートホーフ

 まあ、そんなわけで……今まで散々、そして原作よりも肥え太らせて上げたから、そろそろフォアグラの収穫シーズンに入ろうというわけなんですよ。
 あ、でもご心配なく。アインズ様はああ言ったけど、骨くらいは残してあげようと思います。


 だって―――骨も残らなかったら、アンデッドの素材に出来ないじゃないですか?(ニッコリ)


 これで私は部屋の大掃除に専念できます。そんなわけで皆様もいらない()()はきちんと片付け、気持ちの良い年越しをお迎え下さいませ!

 それではよい御年を! そして来年も拙作をよろしくお願いします!
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