だからこんなに早く書けたというか……。
ナグモ達が目的地としているフリートホーフが経営しているサロン―――表向きは会員制の高級酒場であり、貴族や富豪達が美しい女性達に接待して貰いながら酒と談話を楽しむ場所であった。
だが、その実態はフリートホーフに多額の出資をしている者のみが出入りを許され非合法な取引や密談が行える闇の社交場というべき場所だった。そしてここで働いている女性達はフリートホーフに借金をしていたり、あるいは奴隷として買われた者達ばかりの為に客が女性達に不埒な事をしても―――それこそ普通の風俗店なら禁止される様な過激な事をしても―――咎められる事がないというまさに欲に塗れた男達の為に作られた堕落の園であった。
「………で? 貴様はあの商店の男に拉致されたわけではないから、訴えを取り下げて欲しいだと?」
「はい」
そのサロンの一室。客同士で更に内密な会話をする為に、あるいは下のホールで気に入った女性店員を連れ込む為に作られた個室でエリセンの領主のカルミア男爵とレミアが二人きりでいた。
セバスの屋敷を飛び出した後、レミアはカルミアを探し回ってここに辿り着いたのだ。最初はサロンの入り口で門前払いされたものの、あまりにもしつこく食い下がった為、仮にもエリセンの領主である自分がこんな場所にいる事を周りに知られたくないと思ったカルミアはレミアを店内にいれて騒ぎを大きくしない事を選んだのだ。
「セバス様は怪我をした私を保護してくれただけです。断じてセバス様が私を攫ったわけではありません。裁判でも私が証言します。ですからどうか、領主様の寛大な慈悲を……お願いします。それとミュウの事も、私の娘について何か知っているならどうかお教え下さい!」
土下座をしてレミアは頼み込む。レミアにとって地獄の様な場所から救い出してくれたセバスは大恩ある相手だ。そして同時に、仄かな恋心を抱いた相手でもある。そのセバスが自分のせいで領主から訴えられ、更に領主達が探していた娘の行方を知っていると聞いてしまい、もは居ても立っても居られなくなったのだ。そうしてレミアはほぼ無策のまま領主へ直談判するという暴挙に出てしまっていた。
「私に支払える物なら何でもお支払いします。私の……か、身体も喜んで捧げますっ……! ですから、どうか……!」
目の前の醜悪な豚の様な貴族に抱かれる未来を想像して、レミアは生理的嫌悪感を覚えるがどうにか押し殺した。ミュウとセバスの為だ。その二人の為なら抜け出せた筈の地獄へ再び足を踏み入れる事になろうと、レミアは歯を食い縛って耐えるつもりでいた。
我が子の為、そして愛する人の為に自分の全てを擲つ覚悟でレミアは額を地面に擦り合わせる。
そんなレミアにカルミアは歩み寄り――――――その頭に蹴りを入れた。
「この無礼者がっ!!」
「あぐうッ!?」
「海人族の分際で裁判に証言するだと? あまつさえ貴族である私に頼み事だと? 身の程を弁えろ! 魚モドキがッ!!」
罵声と共に容赦のない踏みつけが行われていく。土下座したレミアの背中が、手や腕が青痣を作っていくが、カルミアは構うこと無く足蹴にしていた。
「亜人族の分際で! オマケに磯臭い魚モドキの身体を
ハイリヒ王国の貴族であり、同時に聖教教会の信徒であるカルミアにとって亜人族とは穢れた人間モドキという認識だ。それは自分の領民である海人族であっても例外ではなかった。
そもそも彼はエリセンの領主になりたくてなったわけではない。次男坊である為に家督を継げず、既に成人を過ぎた歳でありながら実家に寄生する様に居座る彼を見かねて、父親が聖教教会のコネを通じてエリセンの領主に赴任させたのだ。
中央の聖教教会の信徒の常として亜人族を蔑視しているカルミアにとっては漁村として有名なエリセンも
「貴様のガキがなんだ! 魚モドキの子供を売り捌いて何が悪いと言うのか! 貴様等の様な魚モドキは私の端金になるだけでも感謝しろ!!」
「そんな……酷い……!」
豚の様な顔を醜悪に歪めながら足蹴してくるカルミアにレミアは息も絶え絶えになりながら抗議した。それが気に障ったのか、カルミアは一際強く蹴ってレミアを床に転がせると馬乗りになって首を絞めた。
「あ……ぎ、ぅ……!!」
「苦しいか? どうだ苦しいか! ああ、魚モドキでも苦しむ顔を見るのは最高だなっ!」
酸素が足りなくなり、レミアは顔を歪めながらどうにか息継ぎをしようとする。口をパクパクとさせる様が本当の魚のようで、カルミアは嗤いたくなる気持ちになりながら更にレミアの首を絞めた。
このままではレミアは死んでしまうだろう。だが、そんな事が問題になるとは思っていない。このサロンでも行為に夢中になる余りに従業員の女が
カルミアは馬乗りになったまま、レミアの顔に拳を振るった。
「うぅっ……!」
「ほら! どうした! 魚モドキが! 生意気な口を! 利くんじゃない!!」
一言ごとに拳が振るわれる。レミアの美しい顔を殴るなど普通の男なら躊躇いそうなものだが、カルミアはむしろ自分の手で穢せるのだという事実に興奮して容赦なく殴っていた。
これは躾だ。この女は自分の領民でありながら、そして人間未満の海人族でありながら身の程を弁えない発言をしてきた。うるさく吠える家畜には鞭で躾けなくてはならない。それをするのは貴族としての義務であり、大金を持つ自分の当然の権利なのだ。肉を殴る音に酔いしれながらカルミアは下卑た笑みで拳を振り上げた。
「ああ、いいものだ……ほら! 魚モドキ! もっと良い音で啼いてみろっ!!」
「———殴る音がお好きなのですか?」
それは唐突にかけられた声だった。自分達以外は居ない筈の部屋に響いた声にカルミアは驚いて振り向こうとして———。
「ブッ!?」
瞬間。パンッという音と共にカルミアの視界が大きく揺らいだ。同時に頬に奔る熱い痛みを自覚して、殴られたのだと気付けたのは衝撃で床に転がされたと同時だった。
馬乗りになっていたレミアからどかされ、頬を抑えながら起き上ろうとしたカルミアは自分の目の前に見覚えのある人物が立っている事に気付いた。
「お……お前、ばっ!?」
パンッ、と再びカルミアの頬から音が鳴る。カルミアの頬を平手打ちした人物———セバスは冷え切った目でカルミアを睨んでいた。
「ではご自身で響かせてはどうですか?」
「き、貴様ァ、こんな事を、ぼっ!? べっ!? がっ!?」
パンッ、とカルミアの頬が鳴る。それも一度でない。
右、左、右、左、右、左、右、左――――――。
「や、や
痛い。痛い。痛い。
両頬が腫れるくらいに打たれたカルミアは子供の様に頭を抱えて蹲る。父親にだって殴られた事は無いのに、何故自分がこんな仕打ちを受けなければならないのか。
膨れ上がった顔で満足に喋れずに蹲るカルミアを一瞥した後、セバスは身体中が青痣だらけになったレミアに歩み寄った。
「セバ、ス様……?」
酸欠でまだ頭がボンヤリするのか、レミアは焦点の定まらない目でセバスを見つめた。
「どうして……ここに……?」
「貴女を迎えに来ました。もう大丈夫ですよ」
「ごめんなさい……勝手な事をして……セバス様に御迷惑を……」
「もう終わった事です……一緒に帰りましょう。皆がレミアさんの帰りを待ち侘びています」
結局、自分がやった事はセバスの手を煩わせただけだ。そう思ってレミアは涙を浮かべるが、セバスは優しく微笑み、レミアの傷を癒やすために屈んだ。
そして―――それを見てカルミアは膨れ上がった顔を醜悪に歪めた。
「
痛む頬を抑えながら、カルミアは素早く部屋の外に出る。
なんて馬鹿な男だ。あんな魚モドキに構って隙を見せるなんて。
このサロンには屈強な警備達がいる。どうやって彼等の目を盗んでここまで来たか知らないが、自分が大声で呼べばすぐに駆け付けてくれる筈だ。
貴族である自分に暴行を加えたのだ。それだけで普通に裁判所に訴え出ても処罰されるが、カルミアはその程度で済ませる気は無かった。ここの警備兵達であの男を死が慈悲に思える様な
「
廊下に出てカルミアは大声を出した。叫べばすぐにでも警備の人間が来るはずだ。
しかし、その考えはすぐに裏切られる事になる。廊下に響き渡るくらいの大声でカルミアは叫んだ。
それなのに―――自分の声以外、何の音もしなかったのだ。まるで無人の館となったかの様に。
カルミアは怯えた様に辺りをキョロキョロと見回した。廊下には自分がいたさっきまでいた部屋と同じ造りの部屋に繋がるドアが並んでいる。それらの部屋は用途からして中の音が漏れない様に防音設備は完璧だ。だからそれらの部屋から物音がしないのは理解できる。
しかし、従業員の姿が全く見えないのはどういう事か? この部屋に案内される時、見張りも兼ねて廊下の脇に屈強な男が何人かいた筈だった。彼等は持ち場を離れてどこに行ってしまったというのか?
「お、おい……
「―――無駄ですよ。他の方は私の仲間達が捕まえたか、意識を失わせましたから」
慌ててカルミアは振り返る。そこには部屋から出て来たセバスが静かな表情で立っていた。
「ほ……
「護衛らしき従業員が二十数名。貴方の様な客が七名。後はきっと無理やり働かせられていた方でしょうね。六名の女性は安全な場所に避難させました」
淡々と述べるセバスを信じられない面持ちで見つめた。嘘だ、信じたくない、という言葉がカルミアの頭の中でぐるぐると回る。
「とりあえず貴方がこのフロアにいる最後の人間ですよ。レミアさんを探す為に部屋を総当たりした結果、時間を掛けてしまったのは私の落ち度です」
コツ、コツ、コツ―――。
セバスの革靴の音が廊下に響く。セバスはカルミアに向かって数歩だけ歩いてきた。
それなのにカルミアにはその音が死刑台の階段を上る音に聞こえていた。
「スタンフォードさんからは貴族は出来る限り生け捕りにして欲しいと頼まれましたが……申し訳ありません。私の
その言葉の意味にさすがのカルミアも察した。セバスに主人がいるというのは初耳だが、そんな事より自分の命が危機に瀕しているという事実の方が重要だった。
「ま、ま
「聴き取りづらいですが……良い話がある、でしょうか? なるほど、興味ありません」
「なら
おかしい。不条理だ。どうして自分がこんな目に遭わなければならない?
カルミアの必死な訴えはセバスに届いた。
「何故、ですか……ご自身がこれまでやってきた事を思い返してはいかがですか?」
そう言われてカルミアはキョトンとした表情になる。本当に、自分が何か悪い事をした覚えが無いのだ。強いて言うなら王国で保護されている海人族達の奴隷売買だろうが、聖教教会から見捨てられた亜人族を売って何が悪いのだろう? 親も、学校の教師も、教会の神父も亜人族はエヒト神から失敗作として加護が与えられなかった劣等種と教えていたのに。
「………私の友人ならば、貴方をこう評価するでしょうね」
スッとセバスの目が細まった。
「———ド低脳。貴方に相応しい言葉です」
次の瞬間。セバスはカルミアの弛んだ腹を蹴り上げた。
「ごぶうぅぅうううっ!?」
カルミアの身体が廊下に転がっていく。脂肪で丸々とした身体が転がっていく様は弾力の無いゴム毬の様だった。
「———もう出て来て大丈夫ですよ」
セバスが声を掛けると部屋のドアが開けられる。中から恐る恐るといった様子でレミアが顔を出した。
レミアは床に転がったカルミアを見て驚いた顔になるが、すぐに心配そうな表情でセバスを見た。
「セバス様……領主様を殴ってしまったのですか? その……大丈夫なんでしょうか?」
セバスの身を案じての事だろう。しかし、セバスはすぐに頭を振った。
「問題ありませんよ。明日には彼の悪事は人々に知れ渡る事となります。もう貴方はこの男に怯える必要などありません」
「それでしたらいいのですけど……」
貴族に手を上げたという事実にレミアは心配するものの、セバスが穏やかな口調で断言するのでそれ以上の考え事は止めた。何よりこの男はエリセンの領主でありながら、
「ああ、そうそう。レミアさんに良い報せがありますよ。貴女が探していたお子さんですが、先程見つかりました」
「え……? それは本当なんですか!? ミュウは、あの子は無事でしたか!?」
「ええ、アイ―――コホン。
「ああ、ミュウ……良かった……!」
我が子の無事を聞かされ、レミアは涙を流して喜ぶ。そして力が抜けた様にストンと腰を下ろしてしまった。
「ご、ごめんなさい。ミュウが無事だと分かったら、急に力が抜けてしまって……」
「無理もありませんよ。でもいつまでここにいるわけにいきませんから……失礼しますね」
「え? ちょっと、セバス様!?」
セバスは腰を屈めるとレミアを抱き上げた。いわゆるお姫様抱っこをされてレミアは顔を赤くするが、腰が抜けてしまった為にされるがままになっていた。
「その………重く、ないですか?」
「いいえ、ちっとも。それに私は力持ちに
恥ずかしそうに聞いてくる腕の中のレミアへ、セバスは安心させる様な笑顔で応える。見た目は少し歳は取っているものの、容姿端麗な男性に抱き上げられるという女ならば憧れる様な状況にレミアの胸の鼓動が早くなる。
「屋敷まで送りましょう。私はまたすぐに行かなくてはなりませんが、お子さんと待っていて下さい」
「ええ………じゃあ、御言葉に甘えちゃいますね」
すぐそこに精悍なセバスの顔が見える。その事に胸が熱くなるのを感じながら、レミアはセバスの胸板に照れ隠しの様に顔を埋めた。
そうして、セバス達が立ち去った後。
(痛い……痛いぃ……!)
一人残されたカルミアは床の上で腹からくる痛みに喘いでいた。
僅かに痙攣していたのでレミアは殴られて気絶しただけ、と勘違いした様だがそれは間違いだ。
セバスの一撃は容赦なく肝臓や脾臓といった血液が豊富な臓器を破裂させ、カルミアは激痛と共に冷や汗が止まらなくなっていた。
(熱い……痛い……寒い……痛い……)
殴られた腹は焼鏝を押し付けられたかの様に痛いのに、身体は真冬のように凍える程に寒い。血液が全身に上手く行き渡らず、既にチアノーゼすらも起こしていた。汗が目に入り、更には涙まで出て視界が滲む。全身の血の気が抜けていく様な気がして、カルミアは必死に喉を動かそうとした。
「だず、げろ……だれが、わだじを……だずげろぉ……っ」
真っ赤に腫れ上がった頬と、猛烈な吐き気が邪魔して上手く喋れない。
そうでなくてもここには既にカルミアの助けを呼ぶ声を聞く者などいなくなっている。
あるいは、これはセバスの怒りの意思表示なのだろう。今まで敵も出来る限り苦しませずに殺してきたセバスだが、レミアを傷付けたこの男だけは例外とした様だ。
死に際の豚の様に濁った声を出しながら、腹から込み上げる激痛にカルミアは最期まで苦しみ抜いた。
***
「それがあいつの母親か?」
セバスがレミアを抱えたまま建物の外に出ると、ナグモがレミアを見ながら声を掛けてきた。周りには共に来ていた竜人族、そして彼等によって制圧されたサロンの客や従業員達が縛られたり、気絶させられて身動きが出来ない状態になっていた。唯一、無理やり働かされていただろう女達だけは縛られたりしてはいないものの、周りを取り囲む竜人族達を見て怯えた様に大人しくしていた。
「ええ、この方がレミアさんです。レミアさん、こちらはお子さんを助けた冒険者の方です」
「あなたが……娘を救ってくれてありがとうございます」
セバスからの紹介にレミアを抱き抱えられたまま、ナグモに礼を言った。
「別に……成り行き上でそうなっただけだ」
「だとしても、私にとっては娘を救ってくれた恩人ですわ。きっとミュウもあなたに懐いていたでしょう?」
ぶっきらぼうに答えるナグモに対して、レミアは笑顔を崩さなかった。その顔は親子なだけにミュウに似ていて、ナグモは気まずそうに咳払いして会話を打ち切った。
「……まあ、とにかく。セバス、そいつをさっさとミュウの所に連れて行け。後始末は僕がやっておく」
「かしこまりました」
セバスは一礼だけすると、レミアを抱えたまま立ち去った。去り際にレミアに会釈してきたのを尻目に見ていると、ナグモにセバスの部下である竜人族が声を掛けてきた。
「ナグモ様。建物は制圧が完了致しました。中にいた人間はこの場にいるので全員です。フリートホーフの構成員と貴族達はすぐに冒険者ギルドに引き渡して―――」
「必要ない」
「は?」
「必要ない、と言った。貴族共は僕が
有無を言わさぬナグモの様子に一瞬だけ竜人族は怪訝な顔をするものの、すぐに「はっ!」と返事をした。彼等にとっては冒険者ギルドより、自分達の後継であるティオが付き従っているナザリックの方が命令の優先度が高かった。
「あとは……そうだな、とりあえずお前達はそこにいる奴隷の女達でも保護しておけ。もちろん、そいつらにも先の事を言いくるめておけ。無理な様なら記憶操作も許可する」
『はっ!』
竜人族達は一礼すると、サロンで働かされていた女達や下っ端の構成員達を連れて立ち去った。その場に残ったナグモは、縛られて身動き出来ない貴族達に向き直った。
「き、きみ……私が誰か分かっているんだろうね?」
縛られている貴族の一人が吃りながら話しかけてきた。その顔は罪を逃れたい一心で、ナグモへ媚びようとする卑屈な笑みを浮かべていた。
「わ、私は王国の中央にも覚えめでたい伯爵家の者だ。なあ、君。私は運悪くこの場に居合わせただけなんだ! 見たところ冒険者の様だが、私を見逃してくれるなら特別に仕事を融通してやれるぞ? 日銭稼ぎの冒険者などでは、こんな話など滅多に―――」
「黙れ」
ドンッ! とナグモは近くにあった建物の壁を殴る。それだけで建物の壁は大きな亀裂が入り、更にはまるで食パンを毟る様に壁から人間の頭大の石をナグモは毟り取っていた。
「お前達の命運など御方が決める事だ。無駄に囀るな」
貴族達の目の前でナグモは握っていた石の塊を片手で握り潰す。普通の人間では不可能な芸当を見せられ、貴族達は顔を青くして一斉に口を閉ざした。
ナグモは彼等を一顧だにする事なく、〈
「な、何をする!?」
「貴様、こんな事をしてタダで―――!」
放り込む。あるいは投げ捨てる。
そんな表現がしっくりとくる程の無造作さでナグモは文句を言う貴族達を次々と〈
「アウラか? 留守番ご苦労。さっき送った人間達だが、氷結牢獄に送っておいてくれるか? ……魔獣の餌にしていいか? それはアインズ様の御許可次第だが、まあ僕からも進言はしておこう。
留守番してる同僚にもお土産を忘れないなんて、ナグモはなんて良い子なんでしょ!(笑)