きららファンタジア 断たれた絆と蘇る理想郷 作:伝説の超三毛猫
大急ぎで書いたものゆえ短いですが、どうぞ。
エトワリアに、かつてない危機が迫っていた。
「カイエンドがまた出没しました!」
「初期対応の兵士達は?」
「か…壊滅です!」
「くそっ…!」
その名は、カイエンド。
海から現れ、超常の力で人を圧倒する存在。
情報が全く手元になく、エトワリア史上前例もない。手をこまねいて命を懸けても情報を集めるしかない。そうなれば……後手に回るのは必然。
カイエンドは、そんな人間を嘲笑うかのように侵略する。こちらが対策を立てるよりも先に、次々と街を破壊し、支配していった。
人間は、なすすべなく蹂躙されるより他にない。
「はァーーーっはっはっはァァーーーー!!」
―――かに思われた。
その時、カイエンドの前に現れたるは、8人の男女。
「乱暴狼藉はそこまでだァァー!!!」
「毎回毎回、何なんでしょうね。アイツ等……カイエンドの目的は」
「どういたしますか? 今回は、慎重に…」
「いや!突撃あるのみ! 奴が会話できそうじゃあないしな! それに…俺達全員がいれば、恐れるものは何も無い!!」
8人は、一斉に並んで、銃型のアイテム―――ウラシマンバスターを取り出し、窪みにウラシマンチップをはめ込んだ。
「行くぞ皆!」
「「「「「「「「ウラシマンチェンジ!」」」」」」」」
同時宣言。そして、全員で引き金を引いた。
すると、十人十色な8人の男女は…統一感のある、戦隊ヒーロー姿に変化していく!
彼ら―――ウラシマンズは、ウラシマンバスターにウラシマンチップをはめ込むことで、チップ内のウラシマデータをダウンロード。そして、トリガーを引くことでウラシマデータを身に纏い、カイエンドに抗う力を手にすることができるのだ!!
顔がサングラスを模したマスクで覆われた時、真ん中の男から順々に名乗りを上げていく。
「我こそはァ! 海の大王―――キングウラシマ!!!」
赤いウラシマンスーツを纏った男・ローリエは堂々と名乗りを上げる。腕を組み不敵…いや不遜に振る舞うさまは、本物の王様のようだ。
「渚の引き波―――オトクイーン!」
青いウラシマンスーツを纏ってそう名乗ったのは、神殿では筆頭神官の秘書として名高いセサミだ。普段通りの、貴婦人のような淑やかさで躍り出る。
「豪華絢爛―――ブリソルジャー!」
続いて、黄色いウラシマンスーツを纏ったコリアンダーという男が声を張り上げる。普段の真面目でシャイな彼とは思えない、まさに豪華絢爛というべき男らしさが溢れている。
「無敵の装甲―――カメソルジャー!」
緑色のウラシマンスーツを纏った女・フェンネルが凛とした名乗りを上げる。普段から近衛兵として戦っているからか、その立ち振る舞いからは高貴な騎士の雰囲気が醸し出される。
「甘〜い一撃―――タイソルジャー!」
ピンクのウラシマンスーツの女性から放たれたのは、シュガーの甘い声だ。だが侮ることなかれ。彼女も立派な、ウラシマンの兵士には違いないのだから。
「パワーのチャンピオン―――シャチソルジャー!」
黒一色に白のラインが入った―――いわゆるシャチデザインのウラシマンスーツを身にしているのはジンジャーだ。変身前から自慢のパワーを誇示するように、キレッキレのポーズをしながら声を張り上げる。
「夢幻の魔術士―――イカソルジャー!」
銀色のウラシマンスーツを纏っているはハッカだ。烏賊の10本の足をモチーフにしたかのようなマントを翻しながら、おとなしめだがよく通る声でそう名乗った。
「一刀両断―――カニソルジャー!」
最後に名乗ったカルダモンの、紫色のウラシマンスーツは、両手が人間の手ではない代わりに、蟹の鋏と化している。不便そうかと思うなかれ、この鋏は、戦いにおいてはいかなる戦況をも斬り裂く刃に早変わりだ。
「ハッーー!ハッハッハッハッ!
八海戦隊ィィーーーッ!!!」
「「「「「「「「ウラシマンズ!!!」」」」」」」」
最後にローリエが音頭を取って全員が並び、ポーズを取りながら一斉に戦隊名を名乗ると、背後で地面が爆ぜ、大量の紙吹雪が舞った。
彼らは、勇猛果敢に、海からの侵略者を打ち倒していくのであった。
ことーしことし、あるところに、
8にんのウラシマンがいた―――
「…ローリエ」
「なに?」
「何か言いたいことはあるか?」
「最近発掘した俺の趣味だ。良いだろう?」
「…………」
「(…イカソルジャー…!)」ワクワク
「(シャチソルジャーだと!)」ワクワク
「ソルトもやれば良かったのに。ねーコリアンダーおにーちゃん?」
「俺に振らないでくれシュガー……」
「勘弁してくださいシュガー。ソルトはもう懲りてるんです。魔法少女ルーラーだけでもう十分です!」
キャラクター紹介&解説
八海戦隊ウラシマンズ
もろ「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の影響を作者がウケて、ローリエが作り出したエトワリア産のスーパー戦隊。ドンブラが桃太郎をモチーフにしたなら、こちらは浦島太郎をモチーフにしている。また、必殺技の待機音には、童謡をモチーフにしたBGMが流れる。
妖怪縁結び「も~もたろ斬♪桃太郎斬♪」
浦島太郎王「むっかし~むっかし~浦島波~♪」
ちなみに、作者はこの待機音で縁を結ばされた。
アルシーヴ&コリアンダー&フェンネル&カルダモン&セサミ
被害者の会。あとセサミは「なぜ自分はクイーンだったのでしょう」と思うようになる。
シュガー&ジンジャー&ハッカ
割とまんざらでもなかった人たち。また戦隊モノの話に乗ってくれるだろう。
ソルト
変身系は「魔法少女ルーラー」で懲りている。「魔法少女ルーラー」が何かについては、前作を参照。