きららファンタジア 断たれた絆と蘇る理想郷   作:伝説の超三毛猫

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今回は、前作でもコラボしていただいた、山崎五郎様の「きららファンタジア 三つ子三銃士の冒険物語」とのコラボです! 今回のコラボではシグレだけでなく、三つ子であるヤナギやコノハ、リゾットにも出番を与えたいと思います。
今回のストーリーは、イベントクエスト「異種族混浴温泉街」をプレイしてから読む事をおすすめします!


コラボ編:温泉と混浴と謎のヒーロー

「「「「くー!!!」」」」

 

「……褒美の問題ではないのか?」

 

 私ことアルシーヴは、ソラから押し付け…もとい、頼まれた温泉建設について、早速躓きかけていた。

 事の始まりは、ソラが湯治中の私の元に新たな源泉発見の報を持ってきた事だった。

 地震が起きたことで地下水脈に変化が起こり、何もない原野から温泉が噴き出し、垂れ流しになっていたのをとある冒険者が見つけ、神殿に報告したのだそうだ。水質検査をしたところ、なんとその源泉は『ドラゴン鉱泉』だという。

 ドラゴン鉱泉―――竜の棲む熱源からのみ吹き出す、伝説の鉱泉。打ち身・肩こり・飲みすぎ・食べ過ぎ・胃のもたれによく効くとも言われている。温泉巡りを嗜む私も体験したことのない温泉だ。

 

 で、その「ドラゴン鉱泉」の活用法に困ったジンジャーの街の人々が有効活用の方法を求めるべく神殿へと連絡が来たそうなのだ。……悪く言うと丸投げだな。

 

 その温泉の開発を始めようとしたのだが、その旨を伝えたらクロモン達が、抗議の鳴き声をあげる。褒美を10倍にすると言っても抗議が収まらない。なぜだ?

 

 

「アルシーヴ様、クロモンはズルいと言っています」

 

「ズルい?」

 

「温泉は、自分達が入る事のできない人間専用のズルい施設。そんなものを造るために働きたくないと言っているのです」

 

 セサミがクロモン達の通訳をしてくれたが……そういうことか。

 そういえば、以前化け猫温泉から追い出されるクロモンを見たっけか。だが、あちらにも言い分がある。入浴のルールがある以上は、仕方ないことなのだ。

 そう言っても、クロモン達は「ズルいズルい(セサミ訳)」とゴネる。このままでは温泉街建設の労働力が確保できない……

 

「じゃあ、こういうのはどう?

 新しい温泉施設は、エトワリアに住まう全ての種族を受け入れる―――いわば、異種族混浴温泉……というのは!!」

 

「「「「「くーーーーーっ!!」」」」」

 

「「「「話は聞かせて貰った!!!」」」」

 

「「!!?」」

 

 

 クロモン達や他の善良な魔物たちでも入れる温泉にしよう、とソラ様が提案したところで扉を蹴破るように開いて入ってきた人影が4人。

 私の幼馴染にして八賢者のローリエ、そして八賢者に続いて新たに設置された実力者・三銃士のシグレ・ヤナギ・コノハの三つ子であった。

 4人は勢いそのまま、目を輝かせながら珍妙なポーズをとって続けた。

 

 

「全種族を受け入れる融和の象徴…是非作ってみせましょう!」

 

「サウナもつけましょう!」

 

「今回の温泉街の件……技術者として力を貸そう!」

 

「我々の知識を全て注ぎ込み―――最高最善の温泉街を築き上げようではありませんか!!」

 

 

 随分耳が早いな………扉のすぐ外で盗み聞きでもしていないと説明できないほどだ。

 コイツらのテンションは兎も角、手を貸してくれるというならやぶさかではない。が………

 

 

「建設の際には力を貸してもらうぞ。

 ただし………コノハ、ローリエ。お前達には()()()()()()()()1()()()()()()()()()()()()

 

「「はぁ!!!!!?!?!?!?」」

 

「な、なんでだよアルシーヴちゃん! それはおかしいだろ!!」

 

「そうですよ!! なんで私とローリエだけなんですか!納得できません!」

 

 当然のように猛抗議をするローリエとコノハ。

 だが、お前達は分かっているのか? 自分たちがどうしてこんな扱いを受けるのか。

 私とて、融和の施設に意味なき規制を持ち込むつもりはない。コイツらが期限付きの出禁になるには理由がある。

 

 

「お前らの胸に聞いてみろ。それで分かるはずだ」

 

「じゃあ俺は問題ないな、悪いのはクリエメイトへセクハラするコノハじゃあないか」

「なら私は大丈夫ですね、悪いのは神殿の皆にセクハラするローリエじゃないですか」

 

「両方だ馬鹿者」

 

 

 ローリエとコノハのそっち方面の悪名については……語るまでもない。

 ローリエは、私達の風呂を覗いたり、身体を触ったりしようとする。私やセサミ、ジンジャーなどの胸が大きい人物が被害に遭うのが顕著だ。コノハもまた、クリエメイトへのボディータッチが激しいと苦情が入ったのを何度か聞いた。本人達にはそれとなく注意したし、ローリエに至っては何度も制裁を加えているが、二人ともまったく懲りていない。

 ローリエは対策してもそれを上回ってセクハラに来るし、コノハは同性であるから有効な対策が立てられない。

 

 

「お兄ちゃ~ん……助けて…」

 

「し、シグレ………なんとか口添えを…」

 

「……ごめん。流石に今回は、二人が悪いと思うんだ」

 

「自業自得だな」

 

「「ウソダドンドコドーーン!!」」

 

 

 シグレとヤナギに助けを求めるが、あえなく拒否。二人は、人間とは別の生き物のような悲鳴をあげて崩れ落ちた。

 たとえシグレとヤナギが二人の味方をしたとしても、私は許可を出さんからな? 2人みたいな変態行為をする存在がいるとなったら、融和の施設としての評判がいきなり落ちるからな。流石に、オープン直後にそのような不名誉な噂は欲しくない。

 別に永久に出禁というワケではないし、たった1か月なのだから、2人にはこれくらい我慢して欲しい。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 うぅぅぅ~~あんまりだぁ…

 HEEAAAAAA!!!! あぁぁぁぁぁんまりだァァァァ!!!!

 

「ひどいよぉ……なんでシグレ兄ちゃんは良くて私はダメなんだよぉ…」

 

 えー…私、三銃士の末っ子・コノハは、仕事を終えると思いきり泣いていた。

 原因はもちろん、アルシーヴ様が下した理不尽な裁定についてだ。

 ローリエが出禁を食らうのは分かる。セクハラ大魔王だしねアイツ。でも私女だよ!? 危険があるとすれば、私よりシグレ兄ちゃんじゃないの!? なんでシグレ兄ちゃんは出禁されないの!?

 ヤナギ兄ちゃんにそんなことを愚痴ったら、アルシーヴ様にそれとなく聞いてくれたようで。それによると、「確かにシグレには前科があるが、反省しているし、数も少ないから」とのこと。それに加えて、「シグレはきらら以外の女性には紳士的に接するからじゃないか」って推理も聞かせてくれた。

 

 それにしたってこの仕打ちはないだろォォン!!?

 私が一体…何をしたって言うんだ!!?*1 あの出禁宣告以降、ローリエの姿が見なくなったし、リゾットも付き合い悪くなったし、お兄ちゃんズは余計な慰めばっかりしてきおるし…

 くそぅ……このままじゃあ、仕事のモチベなんか上がるわけないし……

 

 

「ん?」

 

 

 そう思いながらとっぷりと夜のふけた神殿の中庭を、夜風に当たるために歩いていると、消灯した部屋の数々の中でたった一つ、明かりがついている部屋を見つけた。そこは、ローリエの部屋だった。

 何だろうと思って訪れたそこでは―――コリアンダーさんとリゾット、そしてクロモン達がぶっ倒れていて、ただ一人ローリエが椅子に座ってコロンビアポーズをしていた。

 

 

「やっと……やっとだ………!!」

 

「何事!!?」

 

「ん? あぁ…コノハか。丁度良かった」

 

 丁度良かった? それは一体どういう意味だろう。というか、なんでこの部屋は死屍累々と言わんばかりに、技術者たちが転がってるの?

 そう思って、ローリエの手元を見るために近づいて………その手に持っているものを見た時、私は息を飲んだ。

 

「理不尽な上司命令で温泉を出禁にされた者同士として、素晴らしい提案をしよう」

 

 なぜ………何故それが、エトワリアに誕生しているんだ!?

 この世界には……()()()()()()()()()、ましてや()()()()()()()()()()()()……()()()()()()()()

 

 

「―――お前も仮面ライダーにならないか?」

 

「バース、ドライバー…!?」

 

 

 鬼に誘うみたいに言うなよ、とツッコミもできないくらいに、私は混乱していた。

 

 冷静さを取り戻した後で、私はローリエに尋ねてみる。

 

 

「それ…なんであるの?」

 

「勿論俺達が作ったからに決まってるだろ。まぁ…セルメダルが無かったから、見た目だけ似せた紛い物だけど…性能は良いモンができた」

 

「なんでバース?」

 

「これ以外は技術的に無理。実際に作ってみて分かったわ、クリム*2や戦極凌馬*3のヤバさ」

 

「そもそも………どうしてベルトなんて作ったの?」

 

「異種族混浴温泉街……それを作った後、トラブルが発生するのは見えている。それは、人間同士の問題よりも遥かに難しく、落としどころがないかもしれん。

 特に…力のある種族が暴れでもしたら、折角建てた温泉街があっという間に壊滅するかもな」

 

「!」

 

「そこら辺はアルシーヴちゃんも対策立てるだろう。恐らく、ライネさん辺りでも呼ぶかもしれないが……流石に、あの人ひとりに任せきりだと不安が残る。

 だから、ある程度の実力者……それこそ、神殿の兵士でも簡単に使えそうな装備の開発をしておいた。『一般モブ冒険者でも戦える』……そんなコンセプトを元にしてな」

 

 

 ナルホド、それでバースなんだ。でもあれ、幹部級に後れを取ったり割と不遇な扱いだったような気が……まぁいっか。

 ローリエの考えは要するに……強力な魔物のトラブルを抑えられるように、そこそこ強いヤツを数揃える策……質より量作戦か。

 

 

「コノハ…君には、このベルトを使ってみてほしい。そして、俺達にレビューをくれないか?」

 

「そうは言っても……私、1億稼がないといけない理由なんかないし、変身なんかしなくても普通に戦えるよ?」

 

「そこら辺の心配はいらない。変身プロセスを踏めば自動で纏ってくれる『まほうのよろい』みたいなモンだ。

 変身した後でも自分オリジナルの魔法が使えるように設計はしてある。見てな」

 

 

 ローリエは、早速変身を見せてくれるのか、ふらふらと立ち上がってベルトをつけ………大丈夫?目にクマができてるよ?しばしばしてるじゃん!

 不安が残るまま、ローリエの様子を見守る。不安の眼差しに気付いているのかいないのか、彼は右手でメダルを弾き、キィィンといい音の鳴ったメダルを左手でキャッチ―――できずに、そのまま落とした。

 

 

「変身」

 

「いや待って、落としたよ今?」

 

「あれ……動かない、だと…!?

 最悪だ………ここまでこぎつけたのに…」

 

「動かないじゃないよ、メダルが入ってないだけだって」

 

「故障かよ………!!」

 

「故障じゃないからね、故障してるのあんたの頭じゃないの??」

 

 

 ヤバいよこの人。一体、何日徹夜させたらここまでヘロヘロになるの?

 メダルを落とした事にも気づけないとか、だいぶ参っているに決まってる。

 とりあえず私は、目の前で勝手に心が折れかけているローリエを布団の中に放り込むべく、影の魔法を発動した。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 異種族混浴温泉街。

 それは、ソラ様原案でアルシーヴ様主導に進めている計画で、新たにできた温泉街のことだ。地震で急にある原野に湧きだした温泉を活用するためのものだそうだ。

 

 建設には一部の八賢者と三銃士が駆り出された。が………コノハが心配だな。アイツ、アルシーヴ様に温泉街出禁宣言(1か月間)受けて泣いてたし。あの宣言を受けてからというもの、建設作業の帰り道はほぼほぼ泣いている。日頃の行いによる自業自得の面はあるけれど、流石に仕事に支障が出てきたら休ませた方が良さそうだな。

 ローリエ? あのセクハラ野郎は知らん。万が一にもきららに手を出したらムッコロしてやる。

 

 それはそうと……温泉街が完成して、クリエメイトやきららの里から助っ人が招かれた。

 はるみちゃんや怖浦さん、花和ちゃんやライネさんだ。勿論、セサミやジンジャー、僕たちも温泉街のスタッフとして働いている。………当然、ローリエとコノハは立ち入る事が出来ないけど。

 はぁ…………きららを招いてあんなことやこんなことしたい。あのプリティでぷにぷにな素肌や【自主規制(ピーーー)】や【記載できません(ピッーーーーー)】をバスタオル一枚で隠したきららを隣に混浴……あまりに無防備な格好で僕にだけ見せてくれるあの笑顔……フヘヘヘヘ(ry

 

「そおい」

 

「ヘブシッ!!!!?」

 

「戻ってきたか」

 

「テメェヤナギ! 何すんだ!」

 

「危ない妄想に浸って暴走しそうになったバカ兄貴を止めたんだよ」

 

「どういう意味だコラァ!? 僕ときららちゃんはそれはもうKENZENな…」

 

「そんな事より、クロモン達とライネさんから奇妙な報告があったんだ」

 

「何だって?」

 

 

 温泉街の営業時間が終わった後で、ライネさんやクロモン達に話を伺いに行ってみる。

 彼女たちは、自分達が見たという『人物』について快く話してくれた。

 

 

「私はその時、おイタをした西の魔獣を懲らしめてたから、去り際のちょっとしか見てないんだけどね?

 魔獣以外で、迷惑行為を働く強めの魔物がいたんですって。クロモン達が苦戦してた時、2人の人型の魔物がやってきて、注意したりその魔物におしおきしたりしたそうよ」

 

「「「「くー!」」」」

 

「人型の…魔物? どんな奴だったのか、聞いてもいいかな?」

 

「ごめんなさい。私は、本当にちょっと見ただけだから、詳しい特徴とかが分からなくて……クロモン達の方が詳しいんじゃないかしら?」

「「「「くっ!」」」」

 

 

 クロモン達は、各々自分たちが見たという、『人型の魔物』の絵を描いてくれた。

 出来上がった絵は2枚。一枚には、頭が赤、胴が黄色、足と目が緑の人型が。もう一枚には、U字型の目元と銀色やら黒やらで塗られている人型が書かれていた。

 クロモンが描いたものだから、ぶっちゃけこれだけじゃあ何が何だか分からない。でも、クロモン達の会話に……

 

「くっ!くっ!(ちょっと、これ僕がみたものと違うよ!)」

「くー?(あれ、そうだっけ?)」

「くーくー(僕が見たのはここは青だった!)」

「くー……くーくー!(あ、それ途中から変わったんだよ!)」

「「くー?(変わった?)」」

「くーくーくー、くーくーくー!(そう!あの人が何かしたと思ったら、()()()()()()()()()()()()()()()())」

 

「!?!?!?!?!?」

 

 

 な……何だとッ!?

 頭が赤・胴が黄色・足が緑で……色が、変わる。しかも、()()()()()()()()()()だって!!?

 その特徴…聞けば聞く程、アイツしか考えられない!!

 

「なぁ、クロモン達」

 

「「「「「くー?」」」」」

 

「その…人型の魔物。歌を歌ってなかったか? 『タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バ!』みたいな」

 

「「「「「くー!!(歌ってた!)」」」」」

 

「ですよねー…何でいるんだ…!!?」

 

 ヤナギの確かめるような問いにも元気に答えるクロモン。それによって、ヤナギの中の疑問も確信に変わったみたいだ。

 ライネさんだけは頭に「?」を浮かべていたが……無理もない。

 何故ならこれは……僕達の世界…そこでしか放送されてなかった、テレビ番組のヒーローの事だからだ!

 

 

「仮面ライダー…オーズ…!」

 

「って事は…こっちの絵はバースか……」

 

「確かに、装飾とか色とか似てるけど……」

 

「あの、シグレさん、ヤナギさん? 『オーズ』とか『バース』って何なのかしら?」

 

「えーと…まず仮面ライダー…が分からないですよね…」

 

 

 ライネさんの質問に答えようにも、なんて説明すりゃいいんだか…そもそも「仮面ライダー」の概念すら知らない訳で…

 とりあえず、「欲望がメダルになったもので変身する、改造人間です」と言っておいた。バースの方は厳密には違うが、ライネさんの理解が追いつかなかったみたいだ。

 

 

「元々は聖典の世界で放送された特撮………テレビ番組に登場するヒーローなんです」

 

「そうなの。初耳ね、そういう存在が、聖典の世界にもいたのね」

 

「まぁ…あんまり詳しく聖典に書かれてなかったから、知らなくても無理はないと思いますけど」

 

 

 どうしてオーズとバースがエトワリアにいるのか分からないが、こんなもの再現できるのはアイツしかいない。『仮面ライダーオーズ』を知っている時点で、容疑者はほぼ一人になったようなものだ。

 

「…兄さん。問い詰めに行くぞ」

 

「あぁ。僕たち以外に『仮面ライダーオーズ』を知ってんのアイツしかいないだろうし」

 

 僕達の世界で放送された、エトワリアの人には絶対に思いつかなさそうなデザイン。それを作れるのは……僕達と同じ転生者の、八賢者ローリエだけだ。

 ライネさんからの聞き込みを終えるとすぐさま突入して、今回の騒動について問いただした。

 証言自体は結構簡単にしてくれた。いわく………

 

 

「バースなら俺達が作った。似てんのは見た目だけだけどな。温泉街建設にあたり、防衛する衛兵たちの強化のためって言ったらコリアンダーは協力してくれたし、リゾットもスイーツで釣ったぞ。今はプロトタイプをコノハが使ってレビューを貰っている。

 でも、オーズは知らないな。というか、オーズに変身するにはコアメダルとドライバーが必要だぞ。できるのか?エトワリアの錬金術を使って、欲望からその二つを作ることが」

 

「「…………」」

 

 

 かなり…というかほぼ正論だった。

 『仮面ライダーオーズ』に登場するコアメダル。設定では800年前に錬金術師が作り出し、10枚を9枚にして欠けさせたことで「欠けたメダルを取り戻したい」って欲望が生まれてできたものだ。

 オーズが2011年だったから、それの800年前は大体1200年……エトワリアには錬金術があるし、世界観的にいけそうな感じもするが、コアメダルを作った所でドライバーが分かんねぇんだよなぁ………

 

 

「……どう思う、ヤナギ」

 

「ローリエの主張にムジュンはない。()()()()()()()()()()()

 

「そうかなぁ? ムジュンがないなら、別に…」

 

「ムジュンがないからこそだろ。もしオーズへの変身が無理だってんなら、()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

「あっ」

 

 

 そうじゃん。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 バースはプロトタイプを使用中のコノハだって分かったから良いとして(え)、ここで引き下がってはオーズの謎がますます深まるだけだ。

 クロモン達の証言の精密さ……動物の名前を三つ言った時点で、クロモン達の勘違いとかウソって線はない。

 だとすると、より意味が分からんぞ。まさか、俺達とローリエ以外で、別の転生者が現れたって線も………

 

 

「ローリエ。実際にオーズが出たんだよ。クロモン達がしっかり見ている。ご丁寧に絵まで描いてくれた。

 なにより……黄色から青へメダルチェンジした様子も証言していたんだぞ。オーズ以外の何者でもないだろ」

 

「え、なに、シャウタコンボにでもなったの? 俺も見たかったなー」

 

「いや、チェンジしたのは1枚だけだ」

 

「へー……ウナ、いや、シャチかな?」

 

 

 その後は、仮面ライダーオーズ談義に脱線して、「タジャドルコンボとプトティラコンボとスーパータトバのどれがオーズ最強形態にふさわしいか」みたいな話題になった。ローリエがヤナギと同じプトティラ派だったとはな……おのれディケイド。

 ただ、話が脱線する直前の弟の疑いの眼差しがなんかちょっと気になったけどまぁいっか。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 温泉街が発足してから数週間。

 異種族混浴温泉街は、かなりの盛況をあげていた。

 これまでにない試みをしているのだからトラブルは頻発しているようではあったが、今までの温泉とは違う融和の施設とあって、多くの種族の客がここに温泉目当てでやってきているみたい。

 だが、とある日……その平穏が崩される。

 

 

「おのれ人間ども…我が温泉を盗み、こんな施設を建ておって……

 こんな建物、ぶっこわしてやろう!」

 

「くー! くー!」

 

「どけ!!!」

 

「くー!!?」

 

 

 一際大きいドラゴンがクロモンを蹴散らしながら、温泉に突入してきて怒りをあらわにする。

 ライネさんには見覚えがあるようで、すぐにドラゴンの前に躍り出て、「やめなさい!」と声を張ったのだ。

 

 

「おイタをするなら許さないわよ……オンセンタマゴドラゴン!」

 

「おお、勇者ライネではないか。久しいな」

 

 

 オンセンタマゴドラゴンって……そんなご当地メニューみたいな名前ある?

 あ、言い忘れていたが……俺、ローリエは今、コノハと一緒に温泉が見渡せる建物の屋根の上にいます。

 コノハにすぐさまトラブルに急行してもらいたいからね。まぁ……彼女の変身&現場急行を見届けた後で俺もよくはっちゃけたけどな。

 まぁその際、色々問い詰められたけど、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()事もあったかな。

 

 

「どうして、地中に眠っていた筈の貴方が起きてきたの?」

 

「目が覚めたら…我のものだった筈の温泉が干上がっていたのだ!

 そして陸に上がってみれば人間どもがこんな温泉を建てているではないか!!

 我が湯を横取りしおって! こんな施設(もの)、破壊してくれるわ!」

 

 

 成程。つまり、突然原野に湧き出た温泉は、元はと言えばコイツのものだったわけか。

 もしこのドラゴンの言う事が本当であるのなら、ちょっと悪い事をしたのかもしれない。

 でも、怒りながら暴れんとするコイツの主張には、決定的な勘違いがある。

 説得できるかわからないけど…やるしかない。

 隣のコノハに目配せをする。彼女が頷いてから、俺達二人はオンセンタマゴドラゴンの前へ降り立つ。その登場に、アルシーヴちゃんらが「なぜお前らがここにいる!?」みたいな表情をするが、スルーしてドラゴンに呼び掛けた。

 

 

「それは違うぞ、竜よ!」

 

「この温泉ができたのは、地震がおこったせいなの!!」

 

「黙れ! 我が温泉を人間が奪ったのは、この建物を見れば明白! 我が温泉を取り返してくれよう!」

 

 

 取り付く島もない。怒りに目がくらんで、マトモな話し合いもできそうにない。

 ……やるしかないか。

 

 

「待って2人とも! オンセンタマゴドラゴンは強いわ、ここは私に任せて!」

 

「そうはいかない。俺達の力を確かめるいい機会なんだ。せめて、一緒に戦わせてくれ」

 

「……何か策があるの?」

 

「あるさ。とっておきのがな―――『レント』」

OOO(オーズ)

 

 コノハは俺達が作ったバースドライバー(仮)を腰に装着し、俺は『レント』を使った。

 再現魔法『レント』。それは…術者が知っている物語の力を再現する魔法。物語に出てくる力の概要さえ知っていれば………()()()()()()()()()()()()()()んだ。

 シグレとヤナギにはあえて説明していなかったが……確かに、オーズのドライバーとメダルを作るにはエトワリアの錬金術では不安が残るかもしれない。だが! 俺が変身する時に限っては……()()()()()()()()のである!何故なら…『レント』で再現できるからだ!

 

 コノハはセルメダル(もどき)を指で弾いて、それをキャッチするとその拳を蛇のように突き出し胸の前で握りしめてからドライバーに入れた。

 俺も“再現”したタカ・トラ・バッタメダルをオーズドライバーに装填する。そして、傾けたそれをオースキャナーで順にスキャンした。

 

 

「「変身!!!」」

 

【カポーン!】

タカ!トラ!バッタ!

! ! バ!

 

 

 串〇ア〇ラさんの高らかな歌とすっきりするレベルのガチャカプセルが空いたような音が鳴り響き、姿が変わる。

 コノハの身体はどこからともなく現れた魔法の鎧を纏った、黒・銀・緑の戦士「仮面ライダーバースver.エトワリア」とでもいうべきライダーに。

 俺は、かつて『仮面ライダーOOO(オーズ)』で火野映司が変身して戦った姿・「仮面ライダーオーズ」に。

 それぞれ、変身した。

 

 

「何ィィィィィーーーーーーッ!?!?!?」

「やっぱり、何か隠してやがったか…!」

「「「「「くーーーーーーーー!!!」」」」」

「ろ…ローリエが……人型の魔物に変身した!?!?!?」

「あ、あはは…私、のぼせちゃったのかな…!?」

「やべぇ」

 

「成程…それが、オーズとバースなのね」

 

 まさかの俺のオーズの変身に驚くシグレとアルシーヴちゃん、そしてクリエメイト一同。何かを察している様子のヤナギ。

 「来た!ヒーロー来た!これで勝つる!」と言わんばかりに大盛り上がりのクロモン達。

 そして、何故か俺らの変身に納得したライネさん………え、なんで知ってるのライネさん?

 

「シグレくんとヤナギくんに教えてもらったわ。でもさっきの歌は? タカ、トラ、バッタって…」

 

「歌は気にしないで。行くよ!」

 

「こけおどしだ!!!」

 

 

 タマゴカケドラゴンが襲い掛かってきた。

 ライネさんは飛び上がって回避し、コノハは影に潜り込むようにドラゴンの手から逃げる。

 だが俺は、その攻撃に対して迎撃を選択した。

 

 

「ぐっ……!」

 

「むっ! 明らかに人間の力ではない!?」

 

「はあああああああっ!」

 

「だが―――勇者ライネほどではないな!!」

 

「ぐうっ!?」

 

 

 ……押し負けてしまった。かろうじて直撃を防いで受け流すも、両手が痺れる。

 俺さえ見上げる巨体に違わぬパワーってことか。オーズのタトバコンボに押し勝てるとか、コイツはマジで強者のようだ。

 

 

「影縫い!」

 

「ぬうう!?」

 

「えーい!」

 

「小癪なァァ!!」

 

 

 コノハがドラゴンを縫うように斬りつけ、ライネさんが可愛い声で可愛くない一撃を放った。

 俺もこれに続くとしよう。……あいつのパワーを対策してからな!

 パワーにはパワーだ。メダルを三つ………入れ替える!

 

サイ!ゴリラ!ゾウ!

・ゴー・ゴーゾォッ!!

 

「ハァァッ!」

 

 メダルをチェンジした後にオースキャナーでスキャンすると再び個性的な歌が流れた。

 これこそ、仮面ライダーオーズの中で、最もパワーを利用した肉弾戦に特化したフォーム「サゴーゾコンボ」だ。

 ドラゴンのパワーを真正面からねじ伏せてやるぜ!

 

「でやぁぁあ!」

 

「ぐわぁぁぁあ!? 何ィ!!?」

 

 飛びかかった俺のパンチを喉元で受けて、のけぞるドラゴン。

 先程のタトバコンボとは明らかにパワーが上がっている事に戸惑っているようだ。

 それもその筈……サゴーゾコンボは、パワーファイト特化に加えて『重力を操る力』も持つのだ。それを使えば………

 

「オラァァァ!!」

 

「ギャァァァァァ!!!!? な…何だこの力はァァァッ!?!?」

 

 ドラゴンをぶっ飛ばす程のパンチを放つ事さえ可能!

 ドラミングをする事で重力を操り……ゴリバゴーン(ゴリラの胴体からなる腕の武装)に重力をプラスして文字通り超重量級パンチを放ったのだ。マトモな生き物は立つことさえままならない筈だ。

 

「うわぁ…サゴーゾなんか使って大丈夫?身体の反動」

 

「多分!」

 

「ホントかなぁ…まぁ良いか。とりあえず、私もちょっとベルトに頼ってみようかな? ―――はぁぁぁっ!!」

ドリルアーム

 

「グオオオッ!?」

 

 コノハがまたセルメダル(らしきモノ)をドライバーに入れると、左手にドリルが現れ装着された。そのままドリルをドラゴンの身体にぶち込んでいった。

 

 俺も後はゴリラで殴るだけかとも思った時、ドラゴンは人一倍大きな咆哮を放った。

 

「しぶとい人間共がぁ……!!」

 

 それだけ言うと、ドラゴンは飛び上がり、空を旋回し始めた。そして、空中から水圧ブレスを放つ戦法に変えてきたのだ。

 

 

「おっと!」

 

「ちっ…影手裏剣!」

 

「面倒くさいわねぇ…」

 

 急に攻撃の手が届かなくなり、水鉄砲のようなレーザー相手に一方的に防戦を強いられる。重力操作でアイツを叩き落とそうかとも思ったが、そこそこすばしっこい上に猛烈な攻勢が止む気配もない。メダルを変えた方が手っ取り早いな。

 

「コノハ、俺メダルを変えるわ。水攻撃を無効化するシャウタか、空を飛べるタジャドルに……」

 

「じゃあ、タジャドルにしてよ。アイツの攻撃なら私が弾くから」

 

「できる?」

 

「はい。この鎧の武装をゼンブ使えば、行けるはず!」

 

「信じるぞ」

 

 

タカ!クジャク!コンドル!

タァ〜ジャ〜ドォル〜〜!!

 

「今度は、赤くなっただと…!?」

「すげぇ。」

「おい!ヤナギ、あいつ…コンボを2連続で使ったぞ!?」

「派手にやりやがって…後でどうなっても知らないぞ…」

 

 俺達の努力の結晶と、それを扱ってきたコノハの腕前。

 その両方に対する信頼の言葉を口にして、メダルチェンジをした。

 神々しい歌を流しながら、炎の翼を三対に広げて現れたのは、真っ赤な姿をしたオーズ。『仮面ライダーオーズ』のフォームの中でも最も支持率の高い「タジャドルコンボ」だ。

 

 

「ハァァァ!」

 

セルバースト!

「『潜影の触手』!!」

 

 

 背後にクジャクフェザーを広げる。その孔雀のような羽の一つ一つが、俺の合図で炎の矢となってドラゴンに飛んでいく。

 コノハのバースもベルトにメダルを入れたセルバーストと共に固有の魔法を使う。すると、影から出てきた複数の手が、セルメダルを次々と弾いてドラゴンにぶち当てていた。何その技。ウケる。

 

 

「…いやこれ、私の意図した技じゃないからね? セルバーストと『潜影の触手』同時に使ったらなんかこうなったんだけど」

 

「グアアアアアアアアアアッ!?!? クソ、なんなのだコイツら…!

 まさか我が……秘湯の支配者が、人間の硬貨なんぞで傷を負うだとぉぉぉぉぉ…!?」

 

「威力はなかなかだな」

 

「忍者らしさ皆無だよ。今回の仕事終わったらテスター降りるからね?」

 

「我を前にふざけた会話を……許さん!

 必殺技たる『かんけつせん』を以って、全て破壊してやる!!」

 

 

 満身創痍ながらも戦意をむき出しに必殺技を放とうとするドラゴン。

 それらを見た俺らは、すぐにトドメの技の準備に移行する。

 俺はオースキャナーでメダル3つをスキャンして、空を舞う。

 

スキャニングチャージ!!!

 

「ハァァーーーーーーーー!!」

 

「甘いわァァァァ!!」

 

「甘いのはそっちだ!」

 

セルバースト!

「影苦無の舞!」

 

「てぇーい!」

 

 

 オンセンタマゴドラゴンは空を舞った俺に射線を向けるが、それが命取り。

 注意が逸れた地上から苦無とセルメダルと光の斬撃が、一斉にドラゴンに襲い掛かる。

 それによって体勢が崩され、ドラゴンの必殺技『かんけつせん』は、あさっての方向へ撃ちだされていった。

 

 

「何ィィィィィィ!?」

 

セイヤアアアァァァァァァァァァァァァァァ!!!!

 

ぐわああああああああああああああああああ!?!?!?

 

 

 タジャドルコンボの必殺技…足先から猛禽類の爪を展開して飛び掛かる、プロミネンスドロップが、オンセンタマゴドラゴンに直撃。

 温泉街の空の上で、Oが三つ重なったような模様の大爆発が巻き起こった。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 ―――ドラゴンが来襲した、この騒動の後だが。

 ボロボロでガチの満身創痍に陥ったドラゴンはようやくライネさんの話を聞いて信じてくれたのか、本当に地震が原因で自分の温泉が無くなったことに凹んでいたが………その後、なんと異種族混浴温泉のオーナーに就職することが決定したそうだ。ライネさんが「もとはこの(ひと)の温泉だったんだし」とのことで、融通を利かせてくれたそう。

 

 

 …え? なんで人伝で聞いたみたいな語りをしてるかって?

 実は俺は……あの後、オーズの変身を解除した直後、一気に疲労が襲い掛かってきて話に参加するどころではなくなってしまったんだ。

 これが…『レント』の唯一の欠点。“再現する”のは、力の利点だけではなく、()()()()()()()()、ということなのだ。

 例えば、今回再現したオーズの場合、『コンボを頻繁に使うと体力を消費する』……これも再現されたのだ。お陰で、タジャドルコンボでオンセンタマゴドラゴンをぶっ飛ばした後結構キツかった。

 さらに言えば、変身し続けているとやがて五感を失いグリードと同質になってしまう点もあるにはあるのだが………クールタイムを挟んで、頻繁に変身しなければ問題ない。だから黙ってよー。

 

 ―――と、思ったのだが。

 

 

「ローリエ、大丈夫ですか? ちゃんと味はしますか?」

 

「うん。ブイヨンのダシと野菜や肉の味もバッチリだ。

 ……なぁセサミ、もういい加減にやめにしないか? 飯くらい、1人で…」

 

「駄目です。アルシーヴ様の許可が下りるまで、看病させて頂きます」

 

 

 八賢者たちがこの騒動の直後に『オーズに変身したローリエは味覚がなくなって魔物になるかもしれないだと!?』と雁首揃えて俺に問い詰めに来やがった。

 俺はすぐさま、俺以外の賢者の動揺の犯人を悟った。………シグレの野郎、やりやがった。問い詰めた所、『あんな姿に変身して、影響とかないのかな~って言っただけだよ☆ …というか、転生者特権の再現魔法を黙ってたのが悪い!』とかほざいていたから、一発張り倒しておいた。

 

 シュガーが「美味しいものが食べられなくなっちゃうの?」と泣きつき、ジンジャーが「なんて力に手ぇ出したんだ馬鹿!」と胸倉をガクガクさせ、他の子達も三者三様に俺を心配する様子にいたたまれなくなりながら、必死に誤解を解こうとした。しかし……その努力もむなしく、あと1か月は温泉街に行くどころか一人で外に出る事すらままならなくなった。解せぬ。

 

 

「セサミ…俺温泉街行きたい~」

「今の貴方を一人で行動させられません」

「じゃあ、皆でいかない?」

「はい?」

「そんなに俺が心配なら…ついて来ればいいじゃん」

「そうかもしれませんが…」

「あ、なんなら温泉の中まで一緒に来る? 俺は大歓迎痛い!? 何するんですかセサミさん!?」

「まったく…味覚がなくなりかけたというのに、貴方って人はそればっかり!」

「な、なくなりかけてない! なくなりかけてないってば!」

 

 グリードになっちゃったら、『女を抱くのに必要な器官』が働かなくなっちゃうだろ! ンなもったいない事態、誰が招くかよ! 

 この件の事を考えると、オーズに変身するのを躊躇っちゃうなぁ。オーズのプトティラコンボとか、未来のコンボとか、変身してみたいライダーのトップクラスにいたのに、よほどの事がない限り断念せざるを得ないとか、ちょっと残念だ。

 

*1
A.みーくんに抱きついたり、夏帆のおっぱいを揉んだり、琉姫の太ももをウィンウィンしたりした。その他多くの余罪あり

*2
クリム・スタインベルト。『仮面ライダードライブ』に登場する、ロイミュードやドライブの根源になった技術の開発者

*3
『仮面ライダー鎧武』に登場する、極悪技術者。戦極ドライバーの開発者




キャラクター紹介&解説

ローリエ
 好きなライダーはオーズ。特にプトティラコンボが好きと言う拙作主人公。温泉街を作るにあたり、セクハラの前科からか1か月の先行出禁を食らう。それが悔しくって、コリアンダーやリゾットと共に『バースドライバー』を作り、自身は再現魔法『レント』で憧れのオーズに変身する。しかし、『レント』を黙っていたことが仇となり、シグレに「グリードになってしまうかも」と噂を流され、盛大に心配されてしまう。

シグレ
 仮面ライダーオーズをエトワリアで見れると思っていなかった三つ子三銃士長男。オーズに変身するための条件をたった一つの魔法でクリアしたローリエには脱帽だが、それはそれで何で教えてくれなかったとか思っていそう。少なくとも、『レント』と仮面ライダーの記憶さえあればなんにでもなれる。
 その事実が「ズルい」と思ったのか知らないが、自分たちの知るオーズのデメリットを八賢者にバラした。この行動は、オリジナルオーズの映司みたいな「行き過ぎた自己犠牲」を抑える結果を招いている。

やなぎ「つまり…この魔法さえあれば『ファルシオン』にもなれるってことだろ!?」
ろーりえ「誰それ?」
やなぎ「えっ…兄さん」
しぐれ「知らんよ? 僕ゼロワンから先は死んでて見てない」
やなぎ「そうだったんだ…」
ろーりえ「『死んでて見てない』のパワーワードよ…」
このは「ゼロワンってなに?」
野郎共「「「え??」」」

ヤナギ
 バカ兄貴と情報収集をしていく内になんとなく「エトワリアのオーズ=ローリエ」という仮説を立てていた人。最後のメダルチェンジの時ローリエが「ウナギにメダルチェンジしたのか」と言いかけて「シャチ」と訂正した時点でほぼ確定だと思っていた。ただ、再現魔法の利便性には気づけなかったようだが。

コノハ
 兄貴たちよりも先にローリエの動きに気付いて、成り行きで「仮面ライダーバースver.エトワリア」の試着者になって温泉街のトラブルを影ながら解決していた三つ子末っ娘。バースが元々汎用性重視の装備だったから我慢していたが、これ以降バースドライバーの世話にはならなかった。なお、「エトワリアのオーズ=ローリエ」は三つ子の中で一番最初に気付いていた(というか変身シーンを見た)が、ローリエに『クリエメイトと混浴しても問題ないという権利』を貰うことを条件に黙っていた。

リゾット&コリアンダー
 バースドライバーver.エトワリアに共同制作者。コリアンダーはローリエの治安維持という至極真面目な説得に応じる形で、リゾットは高級スイーツの減額チケットウルトラ山盛り&奢り1回でローリエを手伝う。そして、地獄を見た。

オンセンタマゴドラゴン
 『異種族混浴温泉街』のシナリオボス。ライネと知り合いで、温泉卵を売って家計を建てている。最終的には本家同様温泉街のオーナーになったが、拙作ではオーズのサゴーゾやタジャドルの活躍によって、3倍くらいはボコられている。



仮面ライダーバースver.エトワリア
 ローリエが知っているライダーの中で、一番技術的に生み出せそうなライダーを、エトワリア由来の技術で再現したもの。ローリエとコリアンダー、そしてリゾットの共同開発によって数日の徹夜の末に誕生した。プロトタイプは強力だったが、量産体制に移行するには改良の余地があるようだ。ハッピーバァァァスデイッッッ!!!(会長)

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