4回戦の戦いを康太が制した。この時、愛子はそのやるせなさから自棄になりかけたが、自分の努力を誰よりも認め、激励してくれた康太に恋心を抱き始めた。そして最終戦で翔子が勝利したことでAクラスの勝利となった。命令を言おうとする翔子だが、それに待ったをかけたのは夏海だった。そして翔子承認の下、交流会の開催が決まり、Aクラス教室では勝利祝いと明久達の健闘を称えた宴が盛大に行われたのであった。
試召戦争から2日経った日曜日。駅前の噴水広場には、明久を待つ優子達がいた。
雄二「ったく明久のヤツめ…。学校の時以外でも遅刻しやがって…!」
康太「……目覚ましの電池を変え忘れていたらしい。」
秀吉「まぁまぁ良いではないか。気長に待てば良いじゃろう。」
ため息交じりにこぼす雄二を秀吉が宥める。康太はいつものだからと特に気にする様子はなかった。
菜々実「ふぅ…、とても良いお天気ですね…♪」
美月「だね♪昨日の予報だと曇りか雨って言ってたけど、予報が外れて何よりだよねっ!」
光輝「にしてもじゃ!!いや~、まさかこうして皆で出かける日が来るとはのぉ~!」
和博「せやなー!!昨日までの状況やととても考えられへんかったこっちゃな!」
寛定「ヒュララララ!それもこれも明久屋のお陰だべな!明久屋にはただただ感謝しかねぇな~。」
雅治「全くとよっ!ヤツにゃあ驚かされぱなしったい!うっしフルコンボたいっ!!」(ぴこぴこぴこぴこ!)
夏海「おめーは喋るんかゲームするんかどっちかにせぇ…。」
各々で待ちがてら雑談をしていた。皆が話に花を咲かせている中、内心そわそわしている者もいた。
~優子side~
うぅ…、猛烈に眠いわね……。そりゃあ無理もないでしょうね…。何せ他のメンツも一緒とは言え、吉井君と出掛けられるって思ったら興奮して全然寝れなかったんですもの。これじゃあまるで遠足前の小学生じゃない…。それだけならまだマシだったけど、やっと寝れたかと思ったら今度は無駄に早起きしちゃって、もう寝ることを諦めたアタシは、特に当てもなく集合時間より2時間半前に集合場所に来ちゃったってワケ…。
それはそうとアタシの格好、変じゃないよね…??寝る前と家を出る前に一応念入りに確認してみたけど…。吉井君、褒めてくれるかしら…?//
愛子「ゆーこっ♪」
優子「うひゃあっ!?愛子って何よその目は…?」
急に愛子が後ろから抱きついてくるなり、今度はまじまじとアタシを見る。な、何なの…??と言うか、正直この時点でそこはかとなく嫌な予感はするけど…。
愛子「優子ってば、張り切っちゃってるネ〜♪」
優子「んなっ!?何の話よ~…??」
愛子「良いんだよ~、分かってるから♪吉井君に可愛いって言ってもらえるかなってソワソワしてたんでしょ♪」
ほぁっ!?///
翔子「……気合万端。」
優子「代表まで~…。//」
もー!!皆して勘弁してよーーっ!///何か無性に恥ずかしくなってきたじゃない…//と、ここで思わぬ援護が…!
美月「いやいや、愛子も人のこと言えてなくな~い?だってそれ、どう見たって康太っちの気を引こうとしか思えないんだけどな~♪」
愛子「ふぁっ?!///ななっ…、何のことカナ~??////」
優子「そ、そうよっ!!アタシが吉井君を意識してるみたいに、愛子は土屋君を意識してるんじゃないの~♪」
ええい、もうこうなればヤケよ!どうせばれてるんなら、これを逆手に取って反撃に出るまでっ!!
愛子「う~……//もうやめてぇぇぇ~//////」
菜々実「ゆ、優子さん…。完全に開き直りましたね……。」
翔子「……菜々実。……それはしー、よ?」
愛子がさっきと打って変わって赤面する。反撃成功ねっ!ところで、2人が何か喋ってるみたいだけど、何かしら??遠目からだからよく分からないけど、何て言うかまるで変なことを言う子供とそれを注意する親みたいな…。
??「皆ー、遅くなってごめーん!」
ふと聞き覚えがある声が聞こえてきた。振り返るとそこにはアタシの大好きな人が急ぐようでこっちに走って来てたわ…//
よしっ!今日はちょっとでも距離を縮めてみせるんだから…!!
~優子sideout~
遅れて姿を見せたのは、今日出掛けるメンバーの最後の1人、吉井明久だった。余程急いでいたのか、雄二達の元に合流するなり中腰体形で肩で息を整えていた。
雄二「遅いぞ明久!お前で最後だ。」
明久「ごめんごめん!目覚ましが壊れちゃってさ~、あははは……。」
秀吉「全く…、しょうがない奴じゃなぁ…。」
康太「……こう言う抜けがある所が明久らしい。」
すると、そんな明久の元に光輝と夏海が近付く。
光輝「よっ明久!普通に走ってきたって事は、無事完治した様じゃのぉ!」
明久「うん。しかも予言通り昨日の20時には痛くなくなったんだ!光輝に夏海さん、本当にありがとう!!」
夏海「にひひ!アタイらはやって当然の事をしたまでじゃ。んな気にすんなって!」
2人の医者は、すっかり元気な身体を取り戻した明久を見て心底嬉しそうな表情を見せた。
優子「吉井君!もう怪我は大丈夫なの??」
明久「あっ、木下さん!僕はこの通り完治したよ!心配してくれてありがとうっ。」
明久は自身の心配をしてくれた優子に笑顔でそう返す。正直これだけでも優子にとってダメージは大きかったが、更なる追撃が優子を襲う。明久は優子を凝視しており、優子はどうしたのと言わんばかりに小首を傾げた。すると明久が口を開けた。
明久「木下さん。その純白なワンピース姿、凄く綺麗で良く似合ってるよ。」(にこり)
優子「~~~~~~~~っっっ!!!?///////」
彼のこの純粋無垢な笑顔と無自覚な口説き文句が優子を更に搔き乱す。
優子「あ、あああ、ありがとっ/////」
彼女は突然のことに思わず真っ赤に茹で上がった顔を両手で隠し、明久に背を向けた。
愛子「良かったね~優子♪カワイイってさ♪」
にやけ顔の愛子がそんな優子の肩をポンポンと叩く。するといよいよ優子の頭がボンっと音を立てて爆発したような気がした。
優子「あぁぁいぃぃぃこぉぉぉぉ!!!!!///////」
愛子「ひゃあぁぁぁ!!」
羞恥の余り優子が愛子を追い掛け回し始めた。優子が割とマジな形相だったからか、流石の愛子も一溜りもなく逃げ回る。
雅治「おい達は一体全体何ば見せられとーと……??」
和博「知るか。にしてもあいつら、こんな朝っぱらから見せつけてくれるな…!」
光輝「おかしいのぉ…。カカオ100%のチョコを食うちょる筈なんじゃが、全然苦ぉ感じん…。」
美月「はいはい!皆揃ったからそろそろ行こうよっ!時間が無くなっちゃうよー。」
カオスになりだした雰囲気を打破すべく、美月が手をパンパン叩きながら声をかけた。すると優子はどうにか我を取り戻し、皆で映画館に向かった。
映画館に到着した一行は、ポップコーンとジュースを手に劇場に向かおうとしている。
寛定「そんで、何を見るんだべが?」
愛子「えっとねー、『釜茹で地獄』だよ!」
愛子の言う『釜茹で地獄』とは、今話題の超大作の映画である。名前からしてホラー映画かSF映画だと思う者が多いだろうが、何と実は恋愛映画なのだ。
和博「しっかし何や、もうちょい良ぇタイトルがあったやろ…?」
優子「しかもこんなタイトルでよく賞が取れたわね…。」
康太「…世も末。」
翔子「…そろそろ時間。」
光輝「じゃな。取り敢えず見ようやー。」
雄二「何か全然想像がつかねぇんだが…。」
美月「アハハ、だよね~…。タイトルとジャンルがかけ離れてるよね~…。」
全員この作品に対して色々思う所を吐露しつつも、劇場に入っていった。そして―
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明久「何かとても良い映画だったね…!」
雄二「確かに…!あれなら賞が取れるわな…!」
康太「…何から何まで予想外。」
秀吉「あのような演じ方があったとはの…!良い演劇の勉強になったぞい。」
翔子「…感動した。」
優子「あんな恋もあるもんなのね…!」
愛子「いやぁ~凄かったね~。」
光輝「ふむ……。人の心っちゅうモンは、実に複雑なモンじゃのぅ…。」
夏海「たまにはあんな物を見るのも、悪くねぇの。」
菜々実「これでタイトルがもっとまともだったら…、言う事は無かったのですが……。」
雅治「菜々実よ、そこはもうツッコんだらダメとよ…!」
寛定「うぉ~ん…、泣けるだ~!!」
美月「うぅぅ~~、あたしも涙が止まんないよぉぉぉ!!」
和博「そこ2人はさっさと泣き止まんかいっ!せやけどいや~、ありゃあ中々の名作やったなー!!」
皆が口々に感想を述べる。すると不意に複数人の腹の虫が鳴った。
明久「お腹も減ったし、どこか食べに行かない?」
優子「そうね。どこかでお昼を食べましょ。」
一行は映画館を後にし、近くにあったファミレスで昼食を摂る事にした。
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明久達はファミレスに入り、メニューを頼んで昼食を摂っていた。
光輝「ここのコーヒー旨いのぉ!!」
雄二「こりゃあ良いな。こっちのステーキも中々イケるぞ!」
雅治「このエビピラフもうまかよ!」
菜々実「フルーツパフェ、なまら美味しいです…♪」
美月「おっ、マジ?ならさーななみん、こっちのガトーショコラとちょっとばくってみん?美味いよ~☆」
菜々実「みーちゃん…!えへへ…、ばくりましょう…♪ありがとうございます……♪」
寛定「このアイスココアもイケるだよ〜。」
秀吉「寛定よ…。見間違いかの…?お主、何故アイスココアに砂糖を13杯も入れておるのじゃ!?」
夏海「コイツ、甘党の~。」
康太「……甘党の一言で片付くレベルじゃない。」
そんな中、余程お腹が空いていたのか、明久はスパゲッティを頬張っていた。スパゲッティを食べ終えた明久に、優子が話し掛けた。
優子「ねぇ、吉井君。そんなにお腹空いてるの?」
明久「うん、まあね。」
すると優子は、自分が食べているクレープを明久に差し出した。
優子「じゃあ良かったら、食べ掛けだけど一口食べる?後でアタシも食べるから、ある程度は残しといてね?」
明久「えっ、良いの?なら、頂こうかな。」
優子「う、うん!!それじゃ吉井君、あ~ん。」
明久「わあっ、ありがとう~!!(モグモグ)」
優子から差し出されたクレープに、明久が躊躇いなくパクっと食いついた。そしてよく味わうように咀嚼する。
優子「ど、どうかしら…?」
明久「うん、美味しかったよ!!」
優子「そ、そう…。なら良かったわ。//」
優子はどこか嬉しそうに、明久が口にしたクレープを食べた。
夏海「ほぉ~ん…。間接キスたぁアンタもやるのぉ~。」(ニタニタ)
隣から小声でそう言われると、優子は思わず口に含んだクレープを吹き出しそうになった。
優子「ちっ、ちちち違うわよ…!アタシはただ……!!//」
あからさまに動揺する優子に、夏海は意味ありげに笑いながら「へいへい分かった分かった」と言い軽く受け流した。優子はちょっと腑に落ちなかったが、ここはこの状況に甘んじることにした。
そんな中、明久が何かに気付き、近くにあったナプキンを手に持った。
明久「木下さん。ちょっと良いかな?」
優子「ほぇっ?」
明久は、ナプキンで優子の口の周りを拭いた。
明久「クリーム、口の周りに付いてたよ。」
優子「~~~!?///あ、ありがとう…///。」
照れている優子に、ニヤニヤした愛子が突っ込んできた。
愛子「良かったね、優子~。」(ニヤニヤ)
優子「な、何よ…//別に良いじゃない!!それより愛子も、土屋君にしてもらえば?」
愛子「ふぇっ!?ボ、ボクはその…何て言うか心の準備が…。//」ゴニョゴニョゴニョ
菜々実「愛子さん…。人にはあれだけ言うのに、いざ自分のことになると軟弱になるんですね……。」
愛子「うぐっ!?な、ななみん?!ボクが言うのもなんだけど、言う事が結構容赦無くないっ!?」
優子「えっ…?いや、アタシ別にそこまで言うつもりはなかったんだけど……??」
翔子「……菜々実が分からない。」
思わぬ伏兵に愛子は心臓を槍で突き刺され、抉られた気分だった。それは傍から聞いていた翔子や優子でもそう思っており、流石の優子もこれには同情した。
明久「木下さんどうかしたの?工藤さんが小言を言ったかと思ったら思いっきりショックを受けたみたいけど?」
優子「何でもないわ。気にしないで…。」
明久「??そこまで言うんなら分かったよ…?」
そう言うと明久は、カップに注いであったカフェオレを飲んだ。その時、ヒュッとフォークが明久の頬スレスレに飛んできた。飛んできたフォークは、壁に突き刺さった。何が起こったのか理解が追い付かないまま飛んできた方向に目をやると、そこにいたのは、途中から西村先生の教育的指導を受けることになったあの人物たちだった。
島田「ア~キィ~…、何そいつらと一緒にいるのよ~!!」
姫路「そうです!!と言うわけで、オシオキですっ!」
須川「そうだ…!!異端者は―」
FFF団「「「全員死刑だ!!」」」
島田と姫路、それにFFF団が現れた。
優子「アンタ達また懲りずに…!」
明久「木下さん!そんな事言ってる場合じゃないよ!!フォークやらナイフを持って迫ってきてるよ!!」
光輝「チッ!ここじゃあ分が悪ぃ…!取り敢えず出るぞ!」
光輝の言葉で明久達はその場から飛び出し、食事代だけ店員に渡すと一斉に逃げ出した。
島田「あぁっ、こら!待ちなさーい!瑞希、追うわよっ!」
姫路「は、はい!分かりました!」
FFF団「「「異端者は1人残らず死刑に処する!!!」」」
島田達も後れを取りながらも、彼らを追い掛けた。
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島田「アーキィィ!!、待ちなさーい!!」
姫路「明久君。今なら鉄パイプで許してあげますから観念して下さい。」
和博「アホかおめぇら!!許す許さん以前に鉄パイプで殴ろうとすなっ!!」
明久達は島田達から逃げ回っていた。
明久「どうしよう!これじゃあ埒が空かないよ!!」
秀吉「ぐぬぬ…、万事休すか……。」
すると走りながら考え事をしていた夏海が何か閃いたようだ。
夏海「よっしゃ皆、このまま学校へ行くんじゃ!」
皆、一瞬彼女が何を言っているのかわからなかったが、後になって意図することが理解できた。一部を除いて。
優子「…!そう言う事ねっ!」
明久「木下さん、どう言う事?」
優子「吉井君、学校に行ったら試召戦争が出来るわ!」
明久「でも、僕はそんなに点ないけど…。」
雄二「成程…!明久、確かにいつもみたいに俺達だけじゃあ姫路と太刀打ちできねぇし、何よりあの人数を捌ききれねぇ。だがな、今ここにAクラスの生徒が何人いると思う?」
明久「あっ…!…そっか!」
雄二「分かったら、さっさと学校に行くぞ!」
彼らは作戦が固まると、学校目指して道を突っ走る。そして―
菜々実「みっ…、見えました……!」
雄二「よしっ、このまま行くぞ!」
そして明久達は遂に校門を抜け、校舎に入った。そこで走るのをやめた。すると、偶々彼らの近くに高橋先生と三浦直道の姿があった。
直道「おやおや皆さん、どうしたのですか?私服姿で学校に来るなんて…??」
光輝「わりぃが話は後じゃ…!今は一刻の猶予もねぇんじゃ……!!」
翔子「…それより先生、お願いがあります…!」
高橋「はい、何でしょう?血相を変える程のことがあったのですか…??」
寛定「今すぐに召喚許可をしてけろ!」
高橋「えっ?で、ですが…。」
高橋が躊躇っている間にも、島田達が徐々に近付いてきた。
美月「先生早くっ!!もう時間がないんですっ!!」
高橋「えー…、…分かりました!承認しましょう!」
今一状況がよく呑み込めていなかった高橋女史だったが、少なくともあまりよろしくない状況であることだけは何となく察しがついた様で、試験召喚フィールドを展開させた。
夏海「この際じゃ!ここは1つアタイらにやらせてくれん?」
優子「分かったわ!頑張ってね!!」
光輝達7人が島田達に立ち塞がるように明久達の目の前に出た。すると直道も、光輝達に交じって前に出る。
雅治「ん?おはん…!」
直道「まだ状況を呑み込めていませんが、恐らく貴方達に危害を加えようとしているのでしょう?でしたら僕にも是非手伝わせて下さい。大切な仲間を守りたいのは、僕も同じ事ですからね…!」
寛定「おしょーしなっし!助かるど!」
光輝「っしゃあ、後はこっちのモンじゃ!どっからでも来ぇや!!」
転入生組&Aクラスの戦う軍師ががやや喧嘩腰(特に光輝と和博)で島田達を迎える。
島田「面白いわ、やってやろうじゃない!いくわよ瑞希!」
姫路「はいっ!美波ちゃん!経験値と人数ではこちらの方が上です!」
FFF団「「「異端者には死を!!」」」
「「「「「「「サモン!」」」」」」」
総合科目
Aクラス
中岡光輝(3792点) 中岡夏海(3819点) 重谷和博(3720点) 空知雅治(3804点) 氷川寛定(3935点) 鈴木美月(3950点)松井菜々実(4000点) 三浦直道(4512点)
VS
Fクラス
姫路瑞希(4012点) 島田美波(503点) FFF団(80〜250点)
明久「うわぁ…、すごい点数だね……!」
光輝「ひっひっひ!曲がりなりにもわしら、Aクラスじゃけぇの。」
感心している明久に、光輝が力強く笑う。一方で雄二達は、ここで明らかとなったAクラスの面々の点数を見て冷静に分析する。
雄二「今回はこいつらと戦うことはなかったが、やっぱ流石はAクラスと言ったところか…!無駄がねぇ…!」
秀吉「もしあのまま普通に試召戦争をしていれば、15分も経たぬ内にやられておったかもしれんの…!」
康太「……敵に回したくない。」
一方、対峙した島田達は表示された点数を見て驚愕し、文句を言う。
島田「ちょっと何よその点数!?それに集団で反則でしょうが!!」
姫路「そうです!卑怯ですっ!」
和博「じゃかましいわ!!2人して明久をボコしとったお前らにだきゃあ言われとーないわドアホっ!!」
夏海「っつーかあんたらも集団じゃろうが?それでおあいこじゃろ?」
美月「取り敢えず早いとこ終わらせちゃおっか?あんまり時間を取られたくないしさっ!」
美月の召喚獣は島田の召喚獣を、光輝と和博の召喚獣はFFF団の召喚獣をそれぞれ瞬く間に一蹴し、8人で姫路の召喚獣を蹴散らした。
西村「戦死者は補習だぁぁぁぁ!」
姫路「待って下さい!今日は休日ですよー!」
西村「そんな物は関係ないっ!!!平日だろうが土日祝日だろうが戦死者は纏めて補習室行きだああああ!!」
「「「そんなぁ~~~~………!!」」」
何故か西村が天井裏から出てきて、島田と姫路、FFF団を纏めて担いで連れ去った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
島田達の騒ぎが収まり、校門で直道と別れた明久達は学校を後にしていた。
明久「すっかり夕方になっちゃったね…。皆ごめんね、僕のせいで…。」
優子「そんな事ないわ!元はと言えば難癖つけて追い掛け回したアイツらが悪いんだから、吉井君が気に病むことはないわよっ!それに、何だかんだで楽しかったわよっ。」
雄二「悲しいかな、あれがいつもの事だってのはお前自身もよく分かってる筈だぜ。今更引け目なんか感じる必要はねぇさ。」
翔子「……吉井は悪くない。」
美月「そうそう♪寧ろ悪いのはアイツらだし、気にしないで!」
秀吉「にしても、あやつらのあの執念深さには怒りを通り越して最早ある種の尊敬の念すら感じるわ……。」
康太「……見習いたくは無いがな。」
愛子「いやぁ~それにしても、今日は刺激的な1日だったね~!」
寛定「おら、こんな刺激はもー勘弁だべ~……。」
暫くこのように雑談していると、美月が何か良い事を思い付いた顔になり、明久達の前に出た。
美月「ねぇねぇ!そんな刺激的な1日を共にしたあたし達はもう親友なんだから、名前で呼び合おうよっ☆」
明久「それ良いね!僕は大歓迎だよっ!」
雄二「良いんじゃねぇか?その方がお互いやりやすいだろ?」
康太「……構わない。」
秀吉「うむ、合点じゃ!」
翔子「……分かった。」
優子「そうね、アタシもそうさせて貰うわ。」
愛子「オッケー♪」
明久達は快く受け入れた。そんな様子を見て、光輝達転入生組はやっぱりかと言わんばかりにお互いの顔を見合って微笑んだ。
雅治「ふふふふふっ!ま、そんなこっちゃろうと思うたばい!」
菜々実「みーちゃんらしいと言えば、みーちゃんらしいですね……♪」
和博「ほなさ、連絡先も交換しようや!そこまでするんやったら、これは外せへんやろ?」
今度は和博が携帯を取り出し、提案してみる。当然異論が出る訳もなく、皆で連絡先の交換もした。
この日は皆で連絡先を交換し解散となった。かくして、この波乱の1日がきっかけで新しい関係が築かれたのだった。
いかがでしたか?
旧作との主な違いですが、島田達を迎え撃つ面子に転入生組の他に直道も加わったこと(旧作では転入生のみ)、撃退後の帰宅時の下りです。この帰宅時の下りと言うのは、旧作には親友の証として「フレンドシンボル」なる転入生組が共通で身に付けているアイテムがあり、それを明久達にも分け与えるストーリーだったのですが、このリメイク版ではそのアイテムを撤廃し、ごく自然に連絡先の交換と名前の呼び合いの提案と言うお話にしました。
それでは、ここで今回登場した方言を紹介します!
・ばくる:交換する(北海道)
・~けろ:~してくれ、~して下さい(山形・岩手等)
・おしょーしなっし:ありがとう(山形)
・じゃかましい:うるさい(大阪)
~次回~
第漆話 変人教師登場