頑張るけど気長に待ってね。
「出久!ティッシュ持った?ハンカチは?ケチーフ!」
「持ったよ!時間ないんだ、急がないとっ!」
「――出久っ!」
「なぁにっ!?」
「……、超カッコイイよっ……」
「! ……行ってきますっ!」
春。眩しい朝の日差しを正面に、母の声援を背中に受けて、少年は駆け出した。
どうにかこうにか合格を勝ち取った緑谷出久は本日、雄英高校ヒーロー科に入学する。
最寄りの駅への道すがら、彼は自身の師――オールマイトとの会話を思い出していた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「で、どうだった?100%を思いっきり使った感想はさ」
夜の田古場海浜公園。すっかりきれいになった浜辺だったが、よぅく見渡せばチラホラと
空き缶や紙の食器などのゴミが落ちている。
やれやれまったくと揃って肩をすくめて、緑谷とオールマイトは近くのコンビニでポリ袋
と軍手を購入し、軽く清掃活動をしながら近況報告をしていた。
「……一振り、一蹴りで身体が壊れました。やっぱりまだ、てんで扱えません……」
「うん。それはまあ、しょうがないさ。2カ月前にも言ったが、身体に見合った以上の出力
を出そうとすれば、反動が来るのは当然だ」
「……はい……」
「
ほど力は自在に動かせるようになる、ってさ!――但し!鍛えると言っても、ひたすら筋ト
レしてればいいってわけじゃないぞ!」
「えっと……と、言うと?」
「感覚の話さ!」
オールマイトはそう言って、浜辺に捨てられていたガス缶を二つ、片手でまとめて拾い上
げると、一瞬でマッスルフォームになって、べこり、と握りつぶした。
軍手ははちきれた。
「試験の様子を見た限り、今の君は
して、逆にアクセルは軽過ぎ。まあ、仮想敵とはいえ、初の実戦闘!ビビっちまうのも致し
方無いが……自覚があるんじゃあないか?思うように動けなかった、もしくは……考え過ぎ
て動けなかった、って」
「……!!」
「安全運転ってのはね、アクセルもブレーキも、どっちも“ゆっくりと踏み始める”のが大事
なのさ。じわっと踏んで、変わったと思ったらしっかりと踏みこむ!ワン・フォー・オール
の制御は、このプロセスを如何に縮められるかが重要なんだ」
「……! そうか、スマッシュを撃つ時と同じ……!『ケツの穴グッと引き締めて心の中で
叫ぶ』……身体と意識、二つの操作で力をコントロールする……!それを戦いの中で、素早
く出来るようになれば……!」
「That's Light!」
トゥルーフォームに戻り、喀血しながらも緑谷にサムズアップしてみせるオールマイト。
「今後は基礎的な肉体作りに加えて、イメージトレーニングも増やしていくといい。実際の
経験に勝るものは無いと言うが――例え想像でも!あらゆる状況をシミュレートしておけば
いざって時に“どう動くべきか”のお手本にできるのさ!」
「な、なるほどぉ……!」
「君はそう言うの、得意だろうしね!無論、実戦を積んで戦いの空気というものに慣れる事
も必要だが……、そういう機会は入学後にうんと増えるから、それからでも大丈夫!」
「イメージトレーニング……オールマイトの動画を見て、同じ動きをする自分を……とか?
いやでもそんな、僕なんかがオールマイトみたいに動けるはずも無いしって待て待てあくま
でイメージなんだから想像するだけなら簡単なはずだそうだよ小さい頃はよくやってたじゃ
ないかああでも試験の時みたいにまた思い上がっちゃいそうで怖いし……」
「ナンセンス!!」
「ぅえっ!?」
ブツブツ言い出した緑谷に、オールマイトは吐血しながらダメ出しした。
「だがまぁ、そうだね……いきなり私に寄せるのが難しいなら、もっと身近な人物を参考に
してみたらどうかな。他には……そうだ、個人的にオススメな教材があるぞ!」
「オ、オールマイトオススメの教材!!?それっていったい!?」
「それはね――!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「まさか
――オールマイトにあんな意外な趣味が……いやそう意外でも無いや。
――勧められた作品、全部ハリウッド製作だったし。何より面白かった!
オールマイトのアメリカ好きはファンであれば周知の事実であり、オールマイト大好きな
緑谷もまた、その影響でアメリカの文化は好むところ。ダンベルカールなどのついでに観始
めて、結局動くのを忘れて見入ってしまうこともしばしばであった。
現在、ワイドサイズの廊下を歩きながら欠伸を噛み殺しているのも、ついに雄英での学校
生活が始まるのだという不安と興奮で眠れなかったので、オールマイトに薦められた映画を
遅くまで視聴していたためだ。
「1‐A、1‐A……ひぃい、広過ぎる。迷いそう……!」
「あ、あった! ……って、ドアでっか!」
自身が振り分けられたクラス、1年A組の教室にたどり着いた緑谷は、まずその扉の大き
さに驚いた――自身の身長の、実に四倍近くもあったのだから。
――バリアフリーか?
――そっか、異形型の“個性”は体が大きい人がけっこういるもんな。
この大口なドアの向こうに、例年倍率300倍という狭き門をくぐって集ったエリートた
ちがいる。ごくりと喉を鳴らした緑谷は、どんな人たちなんだろう、と、そんな秀才たちの
人物像を想像するが、まず脳内に浮かんできたのは自身の怖い幼なじみ――
入試で出会ったメガネの怖い人だった。
――……クラス違うといいなぁ……。
頭を振ってビジョンをかき消し、緑谷はドアを開けて教室へ入った。
「机に脚を掛けるなっ!!雄英の先輩方や机の制作者に申し訳ないと思わないのか!」
「あ゛ぁ~?思わねぇよ!テメェどこ中だよ、
――ツートップ……!!
Oh、God。思わず目が死ぬ緑谷。彼のちょっとした希望は叶わぬ願いだった。
「ぼ……俺は私立聡明中学出身、
「聡明ぃぃ?クソエリート校じゃあねぇか! ブッ殺しがいがありそうだなオイッ!」
「ブッころ……!?君ひどいな!?本当にヒーロー志望か?! ん?……君は!」
眼鏡の少年――飯田は入口で立ち止まる緑谷に気付き、ズンズンと近寄って行った。
「俺は私立聡明中学 「き、聞いてたよっ」 そうか!」
「えっと、僕は緑谷。よろしく、飯田君!」
「ああ……しかし緑谷君、君はあの実技試験の構造に気付いていたのだな」
飯田の言葉にクエスチョンマークを頭上に浮かべる緑谷。飯田は悔しそうな顔をしながら
当時の自分の仮説――救助ポイントという隠された評価基準の存在――を思い出す。
「俺は気付けなかった……、君を見誤っていたよ!悔しいが、君の方が上手だったようだ!
くぅっ……!」
(……あぁ、救助Pのことかぁ。 ゴメン、気付いてなかったよ……)
「――あっ!そのもさもさ頭は!地味目の!」
「えっ?……ふぁっ!?君は!」
飯田の思い込みに困惑する緑谷に、背後から声をかけたのは、彼が0P仮想敵から助けた
女子生徒だった。
「プレゼント・マイクの言ってた通りだ!受かってたんやね!よかったぁ!そりゃそうか、
パンチすごかったもん!」
「いやああのホ本当あのっあなたの直談判のおかげでっというかその僕はそのぉぉっう」
「今日って入学式とかガイダンスだけなんかな?先生ってどんな人なんだろうね?緊張する
よねっ!」
(近いッッ!近い近い近い……!)
顔を真っ赤にしながら、しどろもどろに謙遜する緑谷。入試の際もそうだったが、彼は異
性に対してあまりにも免疫が無いのであった。女子生徒はそんなあからさまにシャイボーイ
な緑谷の態度も意に介さずに話しかける。
「あっ!大事なこと忘れよった!」
「ぅえっ?」
「私、
「……! ぼ、ぼぼっ僕はあの、み、緑谷、ですっ……!」
実にアオハルって感じの空気……だが、そんなムードを切り捨てるように二人の
冷ややかな声が上がった。
「お友達ごっこしたいなら余所に行け」
「「……えっ?」」
そこには、寝袋に包まれた不審者が横たわっていた。無精ひげを生やした不審者はもそも
そと気怠そうに動くと、寝袋の内からゼリー飲料を取り出し――
「ここは――ヒーロー科だぞ」
ジュッ! と啜って飲み干した。
((( なんかいるぅぅ!? )))
その奇行を目の当たりにした生徒たちの心は驚愕と困惑で一つになった。入学初日からク
ラスが一致団結できたことは喜ばしいことだろう。こんな理由でなければ、だが。
「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。君たちは合理性に欠けるね。――で、俺が担任
の
寝袋を着たまま立ち上がった男――相澤はシュラフを脱ぎつつ教室内を見渡すと、何かに
気付いてその死んだ魚のような目を細めた。
「ひいふうみい……、二人足りないな……? ……あの二人か、どこに――」
〈Pi Po Pa〉
「――もしもしポリスメン?教室に不審者がいるんですけど」
「オイ待て通報するな。……ったく、教師より遅れておいて最初にやることがそれか歌満地」
「だったらその不健康な
身嗜みでは? それとこれ、遅延証明書です」
そう言って二枚の小さな紙を見せる真新しいブレザーを着た二人――歌満地と渡我だ。両
者の姿を見て、緑谷はハッとする。
――入試の時の……!溶けた人と、その中から出てきた人!
――受かってたんだ、中の人!……良かった……!
ホッと胸をなでおろす緑谷。一方、歌満地から書類を受け取った相澤は記載内容に目を通
すと一層険しい顔つきになった。
「……『ノイズ』か。沿線上に出るとは、ツイてなかったな」
相澤のその言葉に、誰もが息を飲み、体をこわばらせた。
ノイズ──それは13年前、国連によって“超常特異災害”と認定された異形の存在。
なんの前触れもなく空間から滲むように現れ、人々を炭素の塊へと変貌させ、諸共に自壊
する。加えて、
であっても、その例外ではない。
ノイズに対して、人類は殆どの場合において無力である。なにせ、ノイズには“位相差障壁”
がある。我々の世界とは異なる別次元に存在しているノイズは、
言っても過言ではない。
過去の発生例から精神に干渉する類の個性もまるで通用しないことが判っており、一説で
は「
国家組織、老若男女、善悪個性の区別なく、ノイズは人間を殺し尽くす。
地球上の全ての人命を脅かす、“人類種の天敵”。
即ち、ノイズに触れられることは、死を意味し、ノイズの発生は惨劇に直結するのだ。
生徒たちが皆、恐怖と、家族や友人知人の安否への不安に身を竦ませたのは致し方が無い
ことだった。
「落ち着け、お前ら。――歌満地、今回の被害規模は?」
「さっき政府から公式発表ありました。……8両編成の電車1本が脱線、及びその乗員乗客
のうち死亡・行方不明者21名、重軽傷者76名です。……暫定ですが」
「……多いな。始めの方とは言え通勤ラッシュに被れば、そうもなるか」
歌満地の報告を聞いてがしがしと頭を掻いた相澤は、分かった、と一言返すと、寝袋から
学校指定の体操服を取り出すと他の生徒たちに向き直った。
「……横浜だ。取り合えず、家族がそっちにいるとか働いてるって奴だけ安否確認しろ。し
たら、全員
■
「「「「「「個性把握テストぉっ!?」」」」」」
グラウンドに集合した生徒たちを待っていたのは、体力テストを行うという指示。
入学初日にして、既に通常授業が始まってるかのような相澤の態度に、生徒たちは揃って
驚愕の声をあげるのだった。
「入学式は!?ガイダンスは!?」
「んなもん出てる暇はないよ」
にべも無くバッサリと切り捨てる相澤に、(若干数名を除いて)誰もが唖然とする。
「ヒーローを目指すなら、お前らが好きに使える時間は少ない。俺たちがお前らに与えてや
れる時間もな」
「雄英は“自由な校風”が売り文句……それは俺たち、
"Plus Ultra"って奴だ」
――便利な言葉だよなぁ。言っとけば何でもありだもの。
腕を頭の後ろで伸ばしつつ、歌満地は自身のコンディションを確認する。先刻発生したノ
イズとの戦闘は、先んじて現場入りした翼がほとんど片付けてしまったので、さほど消耗は
無かった。
なお、渡我も一緒になって遅れたのは、単に歌満地が二課の仕事を終わらせるのを待って
ただけである。なので、彼女の分の遅延証明書は本当に捏造だ。
その渡我はと言うと、身に付けた雄英指定ジャージ――紺に近い色の生地の前面に走った
白いラインがUとA……つまり
「……カァイクないです……ていうかむしろダッサい」
「渡我さん、そういうのは思っても言わないの」
「そこ、私語は慎め問題児ども」
相澤に注意される二人に、周囲から疑念や困惑の視線が向けられる。確かに入学早々、始
業に遅れかけてはいたが、それは不可抗力。問題児と称するのは流石に理不尽ではなかろう
か――頭の回転がいい者は、歌満地と渡我に、そう言わせるだけの事情があるのではと考え
る。実際その読みは当たっているが……それが明確になるのはもう少し先の話だ。
「ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横飛び、上体起こし、長
座体前屈……。中学の頃からやってるだろ?個性禁止の体力テスト。国は未だ画一的な記録
を取って平均を作り続けてるが、合理的じゃあない。まっ、文部科学省の怠慢だな」
教職にありながら――だからこそとも言えるが――随分なことを言ってのける相澤。
「歌満地。中学の時のソフトボール投げ、何メートルだ」
「? 83mです」
「んじゃあ“個性”使ってやってみろ。円から出なきゃ何してもいい。早よ、
「……えぇー……」
「なんだ、文句あんのか」
「いやぁ、その。俺のはどっちかと言うとスロースターターですし、サクッとやれって言わ
れても……後がつっかえてるなら余計……」
「じゃあここで壁超えろ」
身もふたもない、されど正論ではある。一寸、口を真一文字に結んだ歌満地だったが、計
測用のハイテクなボールを手に取ると、石灰で引かれた円の中に立った。
――仕方ない……。
そのまま、そっと目を閉じる。
『ハーさん、ちょっと
【チッ……。くだらぬ!このような児戯で貴重な資源を】
『スタート入れる程度でいいからさ。……帰りにカラオケ行くから、ね?』
【…………足りぬ。甘味もだ、貪食の時を設けよ!】
『はいはい、了解ですよ……っと!』
精神世界内でシェム・ハとの会話を終えた歌満地は、個性を発動し、
ゲインが全身の血管に迸り、十分に増幅したことを確認すると、目を開いて右手首の二重線
から血液を噴出させた。
溢れ出た血は瞬く間に身の丈ほどもある突撃槍を形作り――同時に、辺りに電子的な、快
的にも不快的にも感じる、ピアノに似た旋律がささやかに流れ始めた。
「何だありゃあ……。赤……っ、血なのか……!?」
「ケロ?何かしら、この音……どこから……」
「何これ……なんか不思議な音色……ちょっとハープっぽい?」
「……で……、出やがった……!」
周囲が紅い突撃槍の
満地と同じ会場にいたブドウ頭の少年、峰田だ。
「おっ?お前なんか知ってんのか?」
「……ああ。オイラ、あいつと試験の会場いっしょだったんだ。だからよく覚えてる」
金髪に黒い稲妻のような模様の入った少年に問われると、峰田は少し顔を蒼褪めさせなが
ら答えた。それと、いっしょだった、という言葉に渡我が反応し、目付きを鋭くした。
「あの槍……!あれでアイツは、あのデカブツを……0Pロボをブッ壊した……ッ!」
「んなっ……!?」
「オ、オイオイ……それ、マジかよ?」
――アレをブッ壊しただと……!?
峰田の発言に周囲からどよめきが上がる。傲岸不遜を地で行く爆豪でさえ、驚愕を隠しき
れない。
歌満地は突撃槍を肩に担ぐと、左手でボールを真上に放り投げ――
バッティングの要領で構えたランスで、落ちてきたところを狙いブッ叩いた。
「セイヤァッ!」
((((( そうやって使うの!?? )))))
グワラゴワガキーン。特徴的な打撃音と共にソフトボールはフライアウェイ。
妥当なような、意外なような歌満地のやり方に呆気に取られるギャラリー。
だが、これで終わりではない。
歌満地は振り抜いたランスを体の右に、真横に向けて構え直した。
すると、大剣にも似た槍の穂先が、柄を軸として唸りをあげながら回転し始める。徐々に
回転数を上げ、風をも巻き起こし始めるランスを、歌満地は高々と持ち上げた。
「歌満地流血奏術 “第二輪唱・
『BLOODIEST∞METEOR』
槍の回転が生み出す風はとうとう竜巻となった。落下し始めたボールに向かって、歌満地
はその腕に掲げた暴風を勢いよく突き出す。荒れ狂う風の螺旋はうねりながらもボールに向
かって伸び、遥か彼方へと吹き飛ばした。
歌満地はボールの行く末を見届けることなく円の外に出ると、槍を地面に突き刺してしゃ
がみこんだ。ポケットから鉄分補給用のサプリメントを取り出し、飲み込んでいる。
槍は暫しの間をおいて徐々に塵となって風に乗り、赤い霞となって消えていった。
渡我を除いたクラスメイトたちが大なり小なり驚きで言葉を失っている中、相澤は手にし
た携帯の計測アプリに表示された結果を見て、フン、と鼻を鳴らした。
「まっ、実技入試1位の首席なら、これぐらいはやってみせてもらわんとな」
「何かちょっと棘ありません?」
「気のせいだよ」
「……!!アイツが首席だとぉ……!?」
(…………!)
相澤の発言に、耳聡く反応する爆豪。もう一人、同じく聞き耳を立てているのは、赤と白
の二色で等割された髪色をした少年。
相澤は計測結果をクラス全員に見えるよう掲げた。表示されている数字は――2114。
「まず自分の『最大限』を知る……それがヒーローの素地を形成する合理的手段だ」
「なんだこれ!すげー面白そう!」
「いきなり2kmオーバーってマジかよ」
「個性思いっきり使えるんだ!流石ヒーロー科!」
一気に浮足立つ生徒たち。気合を入れる者、純粋に楽しもうとする者、静かに闘志を燃や
す者……誰も皆すっかりテンションが上がっている。だが、しかし。
「『面白そう』……ね。ヒーローに成るまでの3年間、君らはそんな腹積もりで過ごすつも
りでいるのかい?」
纏う空気をがらりと変えた相澤の言葉に、誰もが押し黙る。そして、相澤はニヤリと笑う
ととんでもないことを言い出した。
「よぉし……。それじゃあ8種目トータルの成績が最下位の者は、見込みなしと判断し……
『除籍処分』としよう」
「「「「「・・・・・はぁああぁあぁぁ!!??」」」」」
理不尽。あまりに理不尽な宣告。
驚愕、困惑、非難の視線。されど相澤は不敵に笑うのみ。
「生徒の如何は先生の“自由”。 ――ようこそ。これが雄英高校ヒーロー科だ」
而して、入学初日にしていきなりの大試練が、1-Aの生徒たちの前に立ち塞がった。
オールマイトが原作序盤なのに2割増しくらいで師匠してます。何ででしょうね(すっとぼけ)
というわけで体力測定回前編でした。そしてノイズさん画面外で大暴れ。
実際のところ首都圏周りの主要交通機関に発生したら被害規模こんなんじゃすまないんですけど、朝早い時間だったのでまだ少ない方って言う感じです。
ちょこっと用語解説
☆ナンセンス:
意味のないこと。ばかげたこと。つまらないこと。
☆ダンベルカール:
ダンベルを手に持ち、肘をカール――曲げることによって腕を鍛えていくトレーニング。(二頭がいいね!チョモランマ!)
☆爆豪勝己:
ご存知『ヒロアカ』メインライバルキャラにして第二の主役。短気で傲慢な俺様キャラ……と見せかけて実はけっこうナイーブだったりする。デクくんに対し色々と拗らせている。多分好きな子をいじめるタイpうわなにをするやめ
☆飯田天哉:
『ヒロアカ』のメインメガネ。真面目気質で仕切りたがるところがある、クラスに一人はいる品行方正でいようとするタイプ。行き過ぎてトンだボケをかますことも。強敵と書いて親友と読むポジション。最終章とか特に。
☆麗日お茶子:
『ヒロアカ』メインヒロイン(不動)。(不動)。とにかくカワイイ。アニメではあやねるボイスも相まって大変カワイイ。でもかわいいだけじゃないド根性女子。ヒロインって言ったけど、ホントはヒーローと呼ぶべきだと思う。
☆相澤消太:
雄英高校1‐A担任。初登場時の言動はあからさまに不審者。いったい何レイザーヘッドなんだ……。
☆もしもしポリスメン?:
漫画……漫画か?漫画の形状したクスリでは?でお馴染み?『ポプテピピック』で主人公の一人ポプ子が放った名言。あの作品はとかく使いやすいんだか使いどこが限定的なんだか分からん台詞しかないですよね。
☆位相差障壁:
ノイズが持つ特性の一つ。本編中でも記したが、存在を異なる世界にまたがらせることで、通常物理法則下にあるエネルギーを減衰〜無効化させる、という能力。
こちらの世界に対する存在比率が増す攻撃の瞬間にタイミングを合わせることで撃退した例や、効率を考えず間断なく攻撃を仕掛けることで駆逐した例などがあるのだが、前者は少しでもタイミングがズレれば死ぬし、後者は地形が変わるほど火力ブッ込み続けてようやく、といった具合。ぶっちゃけ一番厄介な能力。
☆雄英指定ジャージ:
別にそんなダサくは無い……いややっぱダサい……いやいや。
☆グワラゴワガキーン:
野球漫画『ドカベン』より岩鬼正美がヒットを打った時の効果音。実際はワとラの間に小さいァが入る。どうしたらこんな音が出るのか不思議でならない。ていうか作中でもその辺りをネタにされてる。