お待たせしちゃって申し訳ないだわさ。
ところで一人称と三人称、一人称の場合担当キャラも切り替えまくって書いてますが統一した方が良いんですかね。私としては地の文で心の内を描きやすい気がしているのですが。「ここが一番読み易かった」って御意見ありましたらば、仰って下さると大変助かります。
では続きをどうぞご査収ください。
「ちょっと待ってください!最下位除籍って……入学初日ですよ!?いや、そうじゃなくっ
ても理不尽すぎます!」
「理不尽?残念だが、この程度は序の口だ。自然災害、大事故、身勝手なヴィラン達。そし
てノイズ。何時何処から来るか分からない厄災ども。この世界は、暴力と理不尽にまみれて
いるのさ」
麗日が抗議の声をあげるが、相澤は社会の残酷な現実を以て、これを切って捨てる。
「そういうピンチを覆していくのがヒーローだ。放課後マックでダラダラくだを巻きたかっ
たならお生憎様。これから三年間、雄英はこうしてお前等に受難と試練を与え続ける。更に
向こうへ――Plus Ultraさ」
そう言って、相澤は生徒たちを挑発した。――全力で乗り越えてこい、と。
「あぁ、それと。おい、渡我」
「? なんですかぁ?」
「お前は個性使用禁止な」
「……はえ?」
「「えぇえっ!?」」
個性把握テストでありながら「個性を使うな」という無茶苦茶な発言。
どうした相澤消太。職権乱用か、ハラスメントか。
「どういうことですか?!個性を使うな、って!おかしいですよ!」
「う、麗日さんの言う通りです!なんで渡我さんだけ……」
「合理的判断だよ。お前たち二人は入試の時に知っただろ、そいつの個性。計測しても意味
が無い。歌満地と同じか、それより何割か下の結果になるだけ。おまけに時限式だしな」
相澤は渡我に向き直り、違うか、と問う。渡我は、その通りです、と答える。
「私が一番うまく使えるのは灯志くんのですから」
「そういうこった。そんでもって、この場で他の奴の“条件”を満たすのも禁止だ。ヒーロー
は常在戦場。何かしらの制限がある……例えばサポートアイテムが無ければまともに運用で
きない個性である等は、事前に、かつ十分に装備を調えておくべきってのが常識だ」
「そ、それは……」
「そうかもしれません、けど……」
「なら、“個性がまともに使えない状況”を想定して、その場合にどの程度動けるのかを見た
方がまだ合理的ってことだ。以上。 じゃ、始めるぞ」
緑谷と麗日は心配そうに渡我を見やるが、渡我は二人に不敵に笑って返す。
「大丈夫です!私、鍛えてますから!」
そう言って、顔の横でピースサインを作って見せる渡我の後ろ姿を、歌満地がどこか感慨
深げに見ていた。
その
――アレはまごうことなき「
■
「灯志くん灯志くん、さっきの、やり過ぎじゃないです?」
結局、俺たちは除籍回避を賭けて競い合う事になってしまった。
渡我さんに至っては個性の使用禁止というハンデまで課せられた。……相澤さんの言い分
は尤もだけどね。流石にこの場で吸血行為はさせてあげられないし、他の人にすることも容
認できないからな。
だからこそ、渡我さんがすんなり相澤さんの言うことを聞き入れ、気遣ってくれた二人に
笑顔で「大丈夫だ」と安心させようとしたのを見て、成長したなぁ、とつい何様目線になっ
てしまった。入試の時は側にいれなかったから少々不安だったんだけど、杞憂だったみたい
だ。……あの二人なら渡我さんとも上手く付き合ってくれそうだ。
それはそれとして、俺のテンションは下がる。
競争することは兎も角、蹴落とし合うのは好きじゃないんだ。入試だって。出来れば合法
的に裏口入学したかった。
二課の秘匿体制と、上層部とヒーロー公安委員会の確執が無ければ、もっとスマートに事
は運べたかもしれないのに。
二課の後ろ盾である防衛省……はトップの広木防衛大臣が改革派なので別として。
二課を管理下に置く内閣官房や外務省は、この国の内外での政治事情を優先してシンフォ
ギア関連の情報・技術を隠しておきたい。一方の公安側は、複雑かつ狡猾になっていく敵犯
罪への対策、もっと言えば抑止力としてそれらを取り入れたい……。という具合で、特異災
害対策機動部とヒーロー公安委員会は仲があまり良くないのだ。
ノイズが発生した時、現場で俺たちとかち合ったプロヒーローの間では、そんな風にギス
ギスすることはあまり無い。信用されなかったり、一般人と思われて止められたりってこと
はあるし、たま~に「ヒーローでも無い子供がー」みたいな人もいるけど、そんなのは極々
少数だ。お互いに命張って最前線に立ってるからね。でも、ほとんどのヒーローはノイズに
対抗できる“個性”ではないので、基本的には避難誘導に専念してもらっているのが実状で、
それが公安的には面白くないらしい。このヒーロー社会を成立させているのは、ヒーローの
強さと正しさだからだ。その前提が通用しないノイズ、に対抗できる二課とシンフォギアの
存在は、彼らにとってはまさに「突起物」なのだ。
両者の関係が変化したのは二年前。
あの惨劇の後、政府は機密を守る為に事件の詳細を公表できず、結果として世論の過激化
と生存者への私的制裁の横行を招いてしまった。当時の公安は事態の火消しと大量に湧いた
にわかヴィジランテの取り締まり、プロヒーローたちへの意識調査、場合によっては監査や
処分の毎日で大変に修羅場だったらしい。
つまり、二課は公安に借りがあるのだ。俺が個性の自由行使のためにヒーロー免許取得を
望んでいることを知った公安側は、俺を雄英に入学させろと義父さんに言ってきた。どうも
公安側としては――シンフォギアや聖遺物を直接融通させるよりはハードル低いと踏んだら
しい――俺を直属の戦力としたいようだ。
俺としては地味にヒーローになった上でそのままアングラ系としてフェードアウトし、人
助けしながら二課のエージェントとして働いていくつもりだったのだが……。
出席日数足りてれば推薦で行けたんだけど。そっちの方が目に見える競争相手が少なくて
まだ気楽だったかもしれない。
ともあれ、俺が雄英を受験する羽目になった仔細はそんなところだ。
閑話休題。
さて、個性把握テストはまず50m走から出席番号順でスタートした。
第一奏者、じゃなくて走者の
がひそひそと耳打ちしてきた。
「あれで血液操作の個性って言い張るつもりですか?」
「槍を回しただけだし質量保存無視した変形とかしてないし平気平気。いざとなったら特殊
な複合型ってことで通すから」
「ん-、私は、ホームランするだけでよかったんじゃないかなーって」
「俺もそう思うけど、相澤先生は俺の全力を知ってるんだ。手を抜いたら絶対批難されてた
よ……」
「ねぇねぇ御二人さんっ!何話してるの?一緒に登校してたし、仲いいの?」
こそこそ言ってた俺たちに話しかけてきたのは、走り終えた芦戸さんだ。足裏から酸性の
液体を出して地面を溶かし、滑るように走っていた。バランス感覚が良いらしい。
「あの先生 「仲いいですよ!」って話……被ってる被ってる」
目がヤバいよね
「おぉっ、やっぱそうなんだぁ!」
「はい!とってもなかよしなのです!」
そう言って、俺にピタッとくっつく渡我さnってチョイチョイチョイッッ。
「HAHAHA、離れようね渡我さん。授業中だよ」
「むゅぅ」
反対側の腕で渡我さんを押しのけようとするけど、ぐいぐい抵抗される。
くそっ、ほっぺた柔らかいなぁっ。
「おおおぉっ?!もしかして二人って、もうそういう感じ!?」
「違います」
「まだ違います!」
「まだかぁ~!」
白が黒になってるその眼にキラキラを散りばめて、詮索欲求宇宙レベルな眼差しを向けて
くる芦戸さん。悪いが答えるわけにはイカンのだ、いや割りと真面目に。入学早々、渡我さ
んの過去を明かしかねない話題は話せないぞ。ていうか渡我さん、まだって。
・・・・・ん?芦戸さんのとはまた違う視線が……?
いや、これは――殺気だ。 相澤さんかな、騒いだから怒っちゃったか?
「クソガッ……シネッッ…………イケメンシネッッッ…………!!ナニイチャイチャシテンダヨ……クタバレ
……テアシノツメゼンブワレロッッッ…………!!」
違った、峰田くんだった。嘘だろオイ、血涙流してるぞ。
「えーと、峰田くん?」
「俺に話しかけんじゃあねェ――――ッッ!」
「え、えぇ……?」
「歌満地テメェコノヤロウテメェ!ここはヒーロー科だぞバカヤロウ!テメーみたいな浮つ
いた気持ちのリア充ヤロウが来ていい場所じゃあネェんだよテメェバカヤロウ!帰れ!今す
ぐ!ブクロでも渋谷でもいいから即刻リア充の園に帰りやがれ解ったかコノヤロウ!」
「とりあえず君が東京都心に対して偏見持ってるのは分かったよ」
どうしよう、ここまで気迫のこもった逆ギレなんてされたことないぞ。そも同年代の男子
にこんなにも罵倒されること自体レアな体験だ。
そして相澤さんが髪を逆立ててこっち見てる。何とか落ち着かせないと。
「あー、とりあえず落ち着こう峰田くん。ほら相澤さ……先生、めっちゃ睨んでるからさ」
「……チッ……歌満地ィ、テメェいつか絶対ぇギャフンと言わせてやるからなァァ~……」
峰田くんのその言葉は、高めの声質なのに地の底から這い出てくるような凄みが籠もって
いて、ちょっと気圧された。
そして、渡我さんの目が笑ってない。峰田くん、俺より気にしなきゃいけないのはこっち
の方だぞ。
「次、歌満地と麗日。はよ走れ」
おっと、俺の番か。では――
歌満地流血奏術 『
「…………~♪~~♪」
⇔
「うわ~、鼻歌歌ってる。余裕しゃくしゃくって感じ?除籍かかってんのに」
「あ~、あれはちょっと違うんですよ三奈ちゃん」
順番が来たので灯志くん行っちゃいました。隣でいっしょに走りたかったなぁ。
それはそれとして、確かに鼻歌歌ってるのは超ヨユーって感じに見えますね。
「灯志くんは歌うと強くなるんです」
「歌うと強くなる!?」
「えーっとぉ、何だっけ。音の力で血を操るパワーとか精度が上がるとか、何とか?」
「音の力?……あっ、さっきのボール投げの時……」
「――なんか、歌、流れてたよね。やっぱ“血”から聴こえてたんだ、アレ」
教えてもいい範囲で三奈ちゃんに灯志くんの個性のことを教えてたら、耳からイヤホンの
先っちょが伸びてる子――
この子もカァイイのです。このクラス、女の子のレベル高めですね。(ちなみに女子とは
着替えの時にお互い自己紹介したのでもう名前だけは知ってます。)
「あー、ゴメン。割って入って。でも気になっちゃってさ――ウチ、よく聴こえるから」
そう言って自分の耳を指さす響香ちゃん。
「へぇ、その先っちょが個性なんだぁって思いましたけど、耳自体も良いんですねぇ」
「先っちょ言うな!『イヤホンジャック』っつーのっ、こういうのは!」
「あ。灯志くんとお茶子ちゃん位置に付きました」
「マイペースかっ!」
「ふふっ、ちゃんと見てないと見逃しちゃいますからねぇ」
「え?」
〈2.9秒!〉
「……、……マジ?」
ほらね?
■
「すごい……!」
溶けた人……じゃなくて、歌満地くん、さすが首席だ……!
立ち幅跳びは砂場越え、反復横跳びは78回、上体起こしは59回、長座体前屈は67㎝
……どれも好成績だ。握力測定では手の全体を血液で覆って、握る時に流動させていた……
液圧によるパワーアシストだなんてよく思いつくなぁ。けどそれを差し引いても200kg
超えだなんて……。増強系の個性でも並大抵じゃあ出せない数値だぞ……。彼の個性は血液
を体外で操るだけじゃないのか?小耳に挟んだ渡我さんの話だと、音の力で性能が上昇する
らしいけど……、音の力ってなんだ?音……、音のエネルギー……、音っていうのは空気中
を伝わる波で……そうか!血を振動させているのか!歌で強くなるっていうのは、発声によ
る振動と血液の振動、二つの波動の相乗効果なんだ!水面に起こった二つの波紋がぶつかり
合って、より大きな波になるように!……待てよ、エネルギー?もしかして振動する力その
もの、つまり血液に生まれる運動エネルギーさえも操作できるんじゃないか?だから増強系
個性に匹敵する身体強化ができるんじゃあないか!?そうだよ、きっとそうだ。それならデ
モンストレーションの時に竜巻を起こしてみせたことだって納得がいく……!いやいや単純
なパワーだけじゃないぞ、試験の時に見た血のワイヤーフックみたいに、血液には様々な機
能を再現させることも可能なはず。すごい、なんて応用力に長けた個性なんだ!でも武器を
作ったりすると血を消費するようだし身体強化だって身体にかかる負担も大きいだろうから
デメリットもかなりのものだ生命活動に必要な血を使うんだから当然っちゃ当然だけど使い
過ぎればとんでもないリスクがあるそんな個性をあそこまで自然に使いこなせるなんて彼は
いったいどんな鍛錬をブツブツブツブツブツブツブツブツ……」
「落ち着け緑谷君!皆が引いているぞ!」
「ぅえっ!?はっ、えっ、もしかして今の声に出てた!?」
うわぁあぁぁ、やっちゃったぁ……!
この考えてることが口に出るのも僕の悪い癖。プロのヒーローやすごい個性の人見ると、
ついつい分析しちゃうんだよなぁ。
「うん、『増強系の個性でも~』の辺りからかな?」
苦笑する歌満地くんがそこにいた。うわぁ、本人に聞かれてた!
「初見でそこまで見抜かれるとはね。得意なんだね、分析」
「い、いやぁそんな得意だなんて……これはほぼ趣味みたいなもんで……あ、あはは……て
いうかその、気に障っちゃったならゴメン!」
「大丈夫、全然気にしてないよ」
そうは言うけど苦笑いのままだよ歌満地くん。でもいい人だ!
そうこうしている内に、ソフトボール投げの順番が僕に回ってきた。相澤先生に促され、
円の中に立つ。
現時点での僕の成績は――正直下の下だろう。50m走と握力は『ワン・フォー・オール』
を使って中学の時よりグンと上がったけど、それでも中間くらいだ。立ち幅跳びは調整ミス
で押さえ過ぎて不発で、他の種目では体のどこにどう使えばいいのか分からなくて下の下っ
て感じで終わってしまった。
僕とおおよそ同じくらいの成績を出している葉隠さんと峰田くんには、それぞれ長座体前
屈と反復横跳びで大きく差を付けられている。ぶっちゃけ、ほぼ横並びの状態だ。
残る二つの種目のうち、持久走では『ワン・フォー・オール』を使ってもすぐにへたばっ
てしまう。このソフトボール投げで、みんなのようにすごい記録を出さないと最下位に王手
だ。せっかく入学できたのに……、こんなところで終われない!
上限の2%じゃ、もう無理だ――100%しかない!
「――だぁあっ!」
僕は思いっきり腕を振りかぶって、腕に力を…………。
あれ?
〈55m!〉
……不発!? そんなバカな!
「ナンデ……確かに使おうと……!」
「――今、お前の“個性”を消した」
「!?」
驚いて振り向くと、相澤先生がこちらを凝視している!髪が重力に逆らって立ち上がり、
首周りに幾重にも巻いていた布も宙に浮いて……、……! あれはっ!
「あの入試は、つくづく合理性に欠くよ……お前のような者でも合格できてしまう」
相澤先生の首元にゴーグルが隠れていた――あのゴーグルッ!見覚えがあるぞッ!
「そうか……!目で見ただけで『他人の個性を抹消する』個性! 先生は、“抹消ヒーロー”
イレイザーヘッド!!」
先生のヒーローネームを聞いて、他の人たちは首を傾げている。無理もない、イレイザー
ヘッドはヒーロー活動に支障が出るからとメディア露出を嫌っている、いわゆるアングラ系
ヒーロー。知名度が低いのは当然だ。
「ある程度は制御できてるようだが……、パッとしないもんだから焦ったな?入試の時みた
いに、身体ぶっ壊すつもりだっただろ。 そうやって、また誰かに助けてもらうのか?」
「……! そ、そんなつもりはっ……」
「どういうつもりでも、周りはそうせざるを得なくなるって話だ。それを分かった上で、や
ろうとしたのなら――およそヒーローらしい行動とは言えねぇな」
相澤先生はさらに眼光を鋭くして僕を睨む。
「逆に、そこまで思い至れて無かったのなら、ただの蛮勇。どちらにせよ浅薄愚劣と言わざ
るを得ない。――緑谷出久。
「……っ」
「……お前の個性は戻した。ボール投げは2回、とっととすませな」
僕から視線を外し、相澤先生は目薬を取り出した。
再びボールを手にして、円の中に立つ。どうすれば正解なのか、必死に思考する。
これでまた、僕が100%を出して腕を壊せば、どんな大記録が出ようと、先生は僕を除
籍にするだろう。逆に2%、安全運転で投げても――1投目よりはマシだろうが大した記録
にはならないだろう――十中八九、見込みが無いと判断される。
後方でかっちゃんや飯田くんたちが何か言ってるけど、まったく耳に入ってこない。
どうする……?どうすればいい?
…………………………決まってる、全力だ!
僕はまた、おおきく振りかぶる。
(……相澤先生の言う通りだ!)
ヒーローは、自分を捨てて人を助ける仕事……だけど、自分が動けなくなっちゃ意味が無
い!動き続けてこそ、助け続けることができる!
何が「こんなところで終われない」だ!
ヒーローならッ! ヒーローを目指す者ならッ!
「終わってもいい時」なんて無いッッ!
(今まで通りじゃダメなら、今、僕に出来ることで!)
腕を振り抜く、その直前。ボールを押し出す人差し指に……。
(Plus Ultraだ!)
『ワン・フォー・オール』100%、一点集中発動!
「
轟、と唸りをあげて、ボールは天高く飛んで行った。
⇔
「指1本だけの犠牲で、相澤さんの想定を超えて見せた。ローコストハイリターン……」
やるねぇ、と思わず口角が上がる。
渡我さんから聞いていたけど、も緑くん……もとい、緑谷くんの個性は「肉体が自壊する
ほどの超パワー」らしい。入試の時なんかは、0P仮想敵を一撃で破壊したが、その反動で
右腕と両脚を折っていたそうだ。ピーキーにもほどがあるが、恐らく“個性”と肉体が合って
いないのだろうな。
でも、いつか彼が自身の個性を完全にコントロールできるようになれば……瞬間的な出力
であれば、オールマイトに匹敵するかもしれない。
それにしても、「肉体の一部分でしか発揮できない」制約でもあるのかな?
もしも、実際はそんな制約は無くて、本来は発動状態を長時間あるいは常時維持できるも
のなのであれば……。そして、もしこれでノイズまで倒せるとなれば、それこそ……。
『完全にオールマイトと同じ“個性”だな』
……なーんてね。
【ほう?よく気が付いたな。褒めてやろう、慧眼であるぞ】
・・・・・What?
『……いやいや。いやいやいや何言ってんのハーさん。What the hell?』
【あの者の有する
る、
はないのか?チッ、柄にもなく称賛してやった甲斐がないではないか】
唇を尖らせて「不快である」と拗ねるハーさん。
周囲に気取られないよう、チラリと後ろに視線を向けてみれば……いたよマジで。体育館
の陰から身を縮こませてこっちを見てる巨漢が。
ぱっつんぱっつんじゃないか、スーツ。ボタン弾け飛びそうだし、しかも黄色に黒のスト
ライプて。教師って言うよりバラエティの司会じゃないあれ?
「何やってんだ、あの人……」
「? どうかしましたか、灯志くん」
「いやっ、何でもないよ」
『……ハーさん、ホントに本当?マジに言ってる?』
【愚問である。我が虚言など弄して如何とするというのだ】
『……マジ、かぁ~~……』
緑谷くんがオールマイトと、まったく同じ“個性”だって?
確かに、他者と個性が類似する、という事例はよくある。特に血統が同じである場合。即
ち、個性は遺伝するからだ。だけど、親と同じような個性が発現しても、必ずと言っていい
ほど、そこには何らかの差異が生じる。
双子が同じ個性だったりするって例外もあるが……、問題の二人は親子ほどの年齢差だ、
まず無い。赤の他人であるなら、尚更無い。
なのに、在り得るのか?そんなことが?
そう言えば、さっき爆豪くんが気になることを言ってたな。緑谷くんが無個性とか――
「……デクゥうッッ!!!テメェーッどういうことだコラァッ!」
その爆豪くんに目を向けて見ると、何をそんなにキレているのか、緑谷くんに襲いかかろ
うとしていた。
俺は即座に
「はいストップ、そこまで」
「ぐオっ!?」
「教師の目の前で暴力行為働こうなんて、おだやかじゃないぞ」
がむしゃらに振りほどこうとする爆豪くんだが、その程度じゃこいつは切れない。
「テメェ離しやがれ貧血野郎!」
「そう、この糸は俺の血だ。 今、
「ッアァ!?」
「――入学初日で体操服を買い換えたくはないだろ?」
「…………ッ……ッッ!」
爆豪くんは構えていた腕を下ろして黙りこんだ。流石に俺の血が服に染みるのは嫌だったよ
うだ、それはそうだ。まあ、俺を睨み殺さんとガンを飛ばし続けてくるが。
一先ず大人しくはなってくれたみたいなので、血糸をやんわりとほどいた。
「……。ところでさっきの“貧血野郎”って罵倒は、血液を消費する個性ってとこと貧しいと
いう字のマイナスなイメージをかけたジョーク?」
「真面目くさって何聞いてんだアホかテメェ!!
「そっか。でも割とうまいこと言えてると思うぞ、いいセンスだ」
と、正直に言ったらブチギレられた。
褒めたつもりだったんだけど。解せぬ。
その後の持久走では、飯田くんが脚部の『エンジン』を使って大多数を周回抜きしたり、
ポニーテールの女子が自身の身体から創ったバイクで走り出すなど、中々おもしろかった。
俺はその二人に続いて3位。最後の方でバイクの子に抜かれた。
『Concentre Boost』は血中成分の操作とフォニックゲインの循環で身体
能力を上昇させる基本技で、消耗が少なくて持続させやすいんだけど……そもそも鼻歌程度
じゃ、フォニックゲインの上昇率が低いんだよな。
ちゃんと歌えば、上昇率も高くなるんだけど、『奏血』はシンフォギアみたいに勝手に胸
に歌詞が湧いてくるわけじゃない。『奏血』のメロディーに詩が生まれるのはガチ戦闘時の
み。要は本気で闘う覚悟が決まらないと、この個性は俺の心に応えてくれないのだ。
さて。こうして全種目計測を終了し、結果発表と相成ったわけだが――
「ちなみに除籍はウソな」
俺たちの最大限を発揮させるための合理的虚偽……そう取って付けたかのようにのたまう
相澤先生に、一同騒然となった。
緑谷くんに至ってはムンクの『叫び』みたいになってる。唖然とする皆を見て、トータル
1位のポニテの子――
をつく。
(……いいや、相澤さんは
このテストは個性の強弱より、自身の個性への理解、習熟度を重視したもの。実際の成績
より、各自の能力・心構えに見どころがあるか否かを相澤さんは見ていたのだ。
だから、個性を使いこなせていない上に「当たって砕けろ」の精神が垣間見えた緑谷くん
は、正直危なかったと思う。
あと最下位だった峰田くん。安堵のあまりか、
「はは、なんかデジャヴだね。 大丈夫?峰田くん」
「うっ、ぅるへぇ~……。くそぅ、教師がウソついていいのかってんだ」
「まあでも、よかったじゃないか。除籍にならずに済んで」
「2位のおまえに言われても嫌味にしか聞こえんわ!チクショウ勝ったと思うなよぉ!」
「思わないよそんなこと」
「少しは思えよ!何だよオイラばっか張り合ってバカみてぇじゃねぇかよぉ!」
そう言えば反復横跳びの時にすっごいドヤ顔かましてきてたな。「どうだ歌満地ィ!」っ
て。あれそういうことか。
「だったら、これからもバカを張ればいい」
「……は?」
「どんなものでも人の意思ってのは、貫き通せば力になるものだ。それで君が強くなれるな
ら、俺はいつでも
「…………」
今回みたいにランク付けするようなことが無いなら、挑まれるのは別に構わない。俺なん
かでも誰かの成長の為に壁になれるってのは、この力が戦う以外で役立てるってことだから
な。それにちょっと義父さんに近づけるみたいで嬉しいし。
……あれ。なんか信じられないものを見たような顔してるな峰田くん。
何か間違ったこと言ったか?
「えーと、峰田くn」
「勝ったと思うなよチクショウメェッ!!!」
また涙を流しながら悔しそうに叫んだ峰田くんは、そのまま走って行ってしまった。
「……解せぬ」
「なあ、あんた!」
「?」
背後から声をかけられ、振り向くと、赤い髪を刺々しく逆立てた少年がいた。
「今よぉ、いつでも一歩先から受けて立つ、つってたよなっ!」
「ああ、うん。あ、一歩先ってのは奮起させるためのあえての挑発であって、別に愚弄する
つもりで言ったんじゃ……」
「――漢らしいぜッ! お前!」
……漢らしい?
これまた、思ってもみなかった感想だな。
「来るなら何時でも来いだなんてよぉーっ、なかなか言えるもんじゃねぇよ!それによ、心
配しなくても嫌味な感じは全然無かったぜ。むしろ
はっきり分かった!クールっぽく見えっけど、意外と熱い奴なんだな!」
「……あっはは……。そう、かな? ああーっと……」
「お、そっか。俺ァ
熱意にあふれる自己紹介と共にこちらに右手を差し伸べてくる切島くん。
見た目通りの熱血漢らしい。俺も快く握手に応じた。
うん、俺は別に間違ったことは言ってなかったんだな。ヨシ!
■
「はぁ~……、疲れた……」
負傷した右手の指をリカバリーガールに治してもらい、緑谷はフラフラと家路に着く。
――やっぱり1~2%じゃ、まだまだだな。
――それに100%も……。いつまでも自爆染みた使い方じゃダメだ。
出力の安定か、上限の上昇か。どちらを優先すべきなのか頭を抱えながら歩く緑谷の肩を
後ろから来た飯田がポンと叩く。
「! 飯田くんっ」
「緑谷君、指は治ったのかい?」
「……うん、リカバリーガールのおかげで……」
「そうか、良かった。……しかし、相澤先生にはやられたよ。俺は、“これが最高峰!”など
と思ってしまった……。教師が嘘で鼓舞するとは!」
「あ、あはは……」
――飯田くん、怖い人かと思ってたけど……真面目なだけなんだな。
内心苦笑しつつ、緑谷は飯田と肩を並べて校門へ向かう。そこへ、後ろから彼らを呼び止
めながら麗日がやって来る。渡我と歌満地、芦戸と切島も連れて。
「麗日君か。それと君たちは……」
「そう言「俺ぁ切島鋭次郎!」だっ「私 芦戸三奈!」ちょ「渡我です」……今日はよく遮ら
れるなぁ……」
「歌満地くん……」
困ったように薄笑いを浮かべる歌満地に、ちょっと親近感を覚える緑谷であった。
「えっと、二人は……飯田天哉くんにー、緑谷……デクくんやっけ?」
「デク!?」
「あれっ、
「あ、あぁー……えっと、その、本名は
して……」
グイグイ来る麗日に対し、しどろもどろで何とか返答する緑谷。入試の時に比べれば1ミ
リくらいは進歩したようだが、道のりは長そうだ。
「
「成程、“木偶の坊”と掛けてるのか」
「はぁ!?んだそりゃ、男らしくねぇな爆豪!」
「男らしさ以前に人としてダメくない?」
「えー、そうなんだ!ごめん!」
知らぬこととはいえ、
とつぶやき、グッとガッツポーズを作って口を開いた。
「デク、って……“頑張れ!”って感じで――何か好きだ、私!」
「デクです!」
「「「緑谷/くん!??」」」
「あ、その解釈ちょっと分かります。響きがぽい」
「え~、そーぉ?」
緑谷のあまりにも早い手の平返しを見逃す者は誰もいなかった。
「浅いぞ!? 蔑称なんだろ!?」
「コペルニクス的転回……」
「こぺ?」
飯田が追及するも、緑谷は赤くなった顔を両手で覆うばかり。麗日は緑谷のこぼした単語
の意味が解らず、きょとんとしている。そんな3人の様子を生暖かい目で見る歌満地と、楽
しそうに笑う渡我。特に渡我は内心何度も頷いていた。
――分かります。分かりますよぉ、出久くん。
――無駄にしっかり抱え込んでた価値観でも、ふとした事で、他の人にあっさりひっくり
返されちゃうものなんですよねぇ。
――そういうの、とっても衝撃的で刺激的ですよねぇ。
「それでいいのかよ緑谷……本人がいいなら良いのか?」
「いいんじゃない? それよかそろそろ行こーよ!みんな駅なんでしょ?どこまで?私と切
島はねぇ、千葉!」
「千葉かぁ、結構遠いね!私は東京……って言っても外れも外れの方だけど。駅近とかは流
石に家賃がね~……」
「奇遇だな、僕も東京だ」
「私と灯志くんは横浜です。
「ぼ、僕はわりと近くなんだ。だいたい40分くらい……、ん?」
((((( いっしょに引っ越した? )))))
その言い方に引っかかるものを覚えた5人は、同時に渡我と歌満地の方に首を巡らせた。
ニコニコ笑っている渡我の隣で、歌満地が自身の顔を右手で抑えて天を仰いでいる。その
様子にピンと来た芦戸が、渡我に問いかける。
「んん~?ちょっとちょっと渡我ぁ~。いっしょにってぇ、どうゆーことぉ?」
「うふふ、そうゆーことですよぉ三奈ちゃん」
「それって!つまり?つまり!?」
「はい♪ひとつ屋根の下なのです!」
渡我の爆弾発言に驚き半分の黄色い歓声を上げる芦戸と麗日。緑谷・飯田・切島はぽかん
としていたが、遅れて言葉の意味を理解すると驚愕で叫んだ。
「ままっ待ちたまえ!それはつまり、同棲しているということか!?なんてことを!男女七
歳にして同席せずという言葉を知らないのか!?」
「毎日楽しいですよぉ。それにいつでも好きなだけt「いい加減にしなさいっ」っみゅ」
カクカクと腕を忙しなく振り、真面目に問い糺そうとする飯田に対し、惚気を口にしよう
とした渡我を、その頭頂に軽くチョップを落として止める歌満地。
「あー、オホン。同棲っつっても俺の親もいるから。渡我さんの居候ってことだから。なん
で、飯田くん、みんなも。変に勘違いしないでくれると有難い」
「居候……?なんだ、そういうことだったか」
「いや同じ家で生活してるのには変わりないじゃん!」
「……ハッ?!」
芦戸の指摘に、歌満地は、ふい、と目を逸らす。さらに追及しようとする芦戸。恥ずかし
げにしながらも興味津々な様子の麗日。隠そうとするのは男らしくないと若干ズレたことを
言う切島。歌満地に寄り添ってくすくすと笑う渡我と、それにヒーロー志望として云々と注
意する飯田。
緑谷は、そんなクラスメイトたちの楽しげな姿を見て、じわりと胸の奥が暖かくなってい
くのを感じていた。
――僕はまだ、全然ダメで。
――もっと頑張って、出来ないことを出来るようになっていかなきゃいけなくて。
――だからこれからも、きっと厳しい試練の連続だ。
――でも。今だけは。
――こんなに友だちができたことは、喜んでいいですよね?オールマイト。
和気藹々と歓談しながら、駅へと向かう7人。青春の、新しい一ページ。
そして、この数時間後。
運命はいよいよを以て、止めることのできない物語を廻し始める。
“覚醒の鼓動”は、すぐそこにまで迫ってきていた。
久々にまともにしゃべったハーさん。頭脳チート過ぎてむしろギャグパート以外では動かしにくいです。もっとポンコツにすべきか?(オイ)
デク君がこの時点で原作より『ワン・フォー・オール』を使えるようになってるのでまた変化が起きました。
まず最下位争いがデッドヒート。結果、走力と握力で原作を上回ったデク君が峰田と入れ替わりました。悩んだのは葉隠ちゃん。デク君のソフトボール投げ、峰田の反復横跳びの記録を考えると、原作で葉隠ちゃんはどの種目でいい記録出して二人を抑えたのかなって考えて、まぁバランスよくこなした上で、長座体前屈かな、と。やわらかそうじゃないですか。
次いで、相澤先生とのやり取り。ここはあまり原作と変わらないんですけどデク君が一発屋(言い方)では無くなってるので相澤先生の台詞が少し違います。
そして上限2%ととは言えちょっとだけ調整ができてることで心に余裕があったためか、早くもお得意の「ブツブツ」が炸裂。少ない情報で核心に迫られたためオリ主は内心ヒヤヒヤです。
さて、公式の情報・描写を総合すると、雄英の立地は神奈川と静岡の県境付近~浜松市街辺りの海沿い(もしくは海が見える高さ)のどこかと推定できます。そしてシンフォギアの舞台・リディアン音楽院のある近辺は横浜近辺がモデル。なので本作では雄英の場所は静岡市~富士市辺りを想定しています、間を取って。(何が?)
それでも千葉から電車通学はきつそうですが、まあ現代よりかは発展してるので電車もハエーイのでしょう。多分リニアとかも開通してる。で、なんでその千葉から組を早々に絡ませたかですが……。
『彼女』の実家、千葉なんですよ。
というところで次回に続きます。
ちょこっと用語解説:
☆常在戦場:
読んで字のごとく“いつでも戦場にいる”、そういう心構えで行動しろ、ということ。
「問題。長岡藩の藩風であり、かの連合艦隊司令長官『山本五十六』の座右の銘でもあった……」
「常在戦場!」
☆芦戸三奈:
1年A組のムードメーカー。ピンクの髪と肌に黒目、角とA組女子の中で一番奇抜な容姿。男女の分け隔てなく他者に接し、あっという間に仲良くなるなど大変フレンドリー。恋をしたことが無いので恋愛に憧れがあるらしく、他人の恋バナを根掘り葉掘り聞きたがる。なんなら全く関係ないことでも強引にこじつけようとする。原作ではお茶子をその標的にしていたが、本作ではオリ主と渡我の仲の良さにいち早く気付いてロックオン。そのうちオリ主の胃は溶ける、酸だけに。
☆後方彼氏面:
アイドル等のライブで、別に彼氏でもなんでもないくせに、まるで彼氏のように「がんばってるな」とアイドルを後方の席から見守っているファン、またはそのような人物のこと。
☆ヒーロー公安委員会:
『ヒロアカ』世界に置いて、職業としてのヒーローを管理する国家機関。公式では今のとこ明確な説明が無いのだが、ヒーローが警察の下部組織なので恐らく国家公安委員会か、その下の警察庁の管理下にあると思われる。ヒーロー免許の発行・管理、ヒーロー資格試験の運営などが主な業務。
一方で国家基盤を揺るがしかねない敵及び危険思想の持ち主たちを秘密裏に抹殺するなど、ぶっちゃけフィクションのCIAやKGBもかくやなことを秘匿命令として直属ヒーローにやらせてる真っ黒組織。
☆青山優雅:
EPISODE4に出てきたヘソレーザーくん。『ヒロアカ』きっての不思議キャラにしてナルシスト。きらめく物や事が好き。スーパー戦隊だとキラメイジャーめっちゃ推しそう。原作では意外なとこで意外に活躍する。本作では未定。
☆耳郎響香:
個性が音を操るもの、ロッキンガールで歌も上手い、と『ヒロアカ』側である意味一番『シンフォギア』と親和性の高い子。A組のツッコミ役。デリカシーの無い男子への制裁も担当する。
☆ブツブツブツブツブツブツブツブツ……:
緑谷出久が深く考え込む時に、その際の台詞が入ったふきだしや背景はこの文字列で埋め尽くされる。アニメでも同様の表現がなされ、画面がうるさくなる。
☆葉隠さん:
フルネームは葉隠透(とおる)。原作者曰く「美少女」らしいけど常時透明の個性で顔どころか全身見えない透け透けガール。ヒーローコスチュームは手袋とブーツのみ、つまりほぼ全裸。どう考えても痴女なはずなのに一周回ってエロくない。素顔を拝める日は来るのだろうか?来てほしいような、ほしくないような。
☆因子(ファクター):
個性因子のこと。『ヒロアカ』原作においては「基本となる人体に特別な仕組みが+αされたもの」が個性であり、「その+αがひとくくりに個性因子と呼ばれる」と説明される。持ち主の意識が宿ってたりする。本作ではシェム・ハのデータ断章の働きによって人類が個性を発現した設定のため、シェム・ハは人類の個性因子をソースコードとして読み取ることができる。
☆オールマイトのスーツ:
某組長……じゃなくて園長や海軍大将が着てるのとめっちゃ似てるので、正直そっち系の人のイメージがある。あのスーツ。
☆八百万百:
1A学力トップ。優等生のお嬢様。初期はちょっと堅苦しいと言うか、飯田以上に委員長っぽい振る舞いをしていたが段々地が出始めてぐんとかわいくなる。今じゃA組で一番かわいがられてるまである、愛されキャラ。
☆切島鋭児郎:
男らしさを追求する熱血男児。真っ赤な髪は地毛では無く染めてる。クラスの和を重んじ、体を張って他を守り、励ますなど、芦戸と同じくムードメーカーである。原作だと傍若無人な爆豪によく付き合い、場合によっては抑えられる希少な存在。本作でもイイ奴ぶりを遺憾なく発揮してもらうつもり。
☆コペルニクス的転回:
哲学者カントが主客関係の転換を論じた際、天文学者コペルニクスが天動説を捨てて地動説を唱えたことにちなんで発言した、物事の見方が180度変わってしまうことの比喩表現。
それはそれとして「頑張れ!って感じ」って、まあ、分かるんだけど、言語化しにくいよね。あくまで語感の話なんだろうか。