素晴らしい世界に天下無敵の荒くれ者が殴り込む!   作:飴玉ベジット

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すんません。カズマの大暴れは次回に持ち越しで……

まだプロローグしかないのに1000件を超えるUA、多くの方がお気に入りや感想くださいました。本当にありがとうございます!そして下ノ助様、評価いただきありがとうございます!10つけてくれてすごく嬉しいです!!


1話 アクセル

 カズマとアクアは異世界に着いた。

 

 風景は中世の様な建物、人々の様子は馬車に乗っている人や魔法使いが被っていそうな帽子の人や鎧を着けた人々、大剣を背負った人や街人と思われしき人々などが住んでいるのどかな街である。

 

 「ここが異世界か。……市街みたい、とは言わねぇけど、なんか平和そうだな。」

  

 普通の人間ならゲームの世界に来れたら興奮間違い無しなのだが、カズマはゲーム経験ゼロなので、一切興味が無さそうな感じだった。

 

 「…あああ……」

 

 「そういや、魔王ってやつをぶっ飛ばせばいいのだけはわかるけど、どうすればいいかわかんねぇな。」

 

 「うわぁはっは……ううぅぅ。」

 

 「あんた、神だろ?何かわか……って、なんで髪をくしゃくしゃしだし……「うわははあっはははは(涙目)」!?ど、どうした!?」 

 

 カズマは、アクアに相談しようとした矢先、突然アクアが笑い出した。

 

 「あっへぇへへへふぇへへうわへへ。」

 

 アクアは壊れたように笑いながら、カズマをユサユサと揺らした。

 

 「何だよ!?止めろ揺らすな!まさかさっきの事か?そもそも!お前が間違えなかったらこんなことにはならなかったんだろ!取り敢えず離せ!そんなに嫌だっつーんなら今すぐ帰れ!」

 

 「アンタ何言ってんの!?帰れ無いから困ってるんですけど!どうすんの?ねぇどうしよ?これからどうしたら良いのよぉ!?うわぁぁぁぁぁん!!」

 

 魔王を倒すまで帰れないアクアは途方に暮れ泣き始めた。

 

 「わかったから!取り敢えず泣くんじゃねぇよ!!」

 

 この時、カズマはアクアを宥めながら、ある少女のことを思い出していた。由詑かなみ……数少ないカズマが名前を覚えている人物で、本当に8歳なのか?と思うほどしっかりしている少女だ。料理の腕はあれだが、少なくともあそこで落ち込んでる駄目神よりはまともなのは確かだ。

 

 (しかたねぇ、聞き込みに行くか。)

 

 カズマは、ギルドの場所を探す為に聞き込みに行った。

 

 

 

 

 

 〜数分後〜

 

 「ちょっと!なんで置いてけぼりにしたのよ!!」

 

 「うっせぇな。そっちが急に泣いたり笑い出したりするから、こっちは1人で聞き込みしてたんだぞ。」

 

 1人ぼっちにされたことで怒ってるアクアを、カズマは面倒くさそうに対処していた。

 

 「取り敢えずギルドってところに行けばいいみてーだ。つーわけでさっさと行くぞ、女神。」

 

 「ちょっと待って。」

 

 カズマはアクアを連れて冒険者が集まるギルドに向かおうとしたその時、アクアに呼び止められた。

 

 「なんだよ?」

 

 「()()()って呼んでくれても良いけど…やっぱり騒ぎにならない様に出来れば()()()って呼んで。」

 

 「めんどくせぇ。それに、俺は人の名前を覚えんの苦手だからな。ていうかあんた。この世界に人を送り込んでいるんだろ?だったらギルドの場所も知っているんじゃあねぇのか?」

 

 「そんな下々の事を一々知ってる訳無いでしょう。」

 

 「……そうかい。」

 

 

 

 

 

 

 そこから、カズマとアクアはしばらく街を歩いていると、ギルドと書かれた看板がある建物を見つけた。

 

 「ここみたいだな?さっさと入るぞ。」

 

 カズマはなんの躊躇いもなく扉を開けて2人は中へ入って行った。建物内には中々個性的な人達がおり、なかには悪そうな人達もいてた。

 

 「ひっ!?おっかっないねぇ。」

 

 この雰囲気に怯えるアクア。すると、ここの店員らしき女性が出迎えに来てくれた。

 

 「いらっしゃいませ!お食事なら空いてるお席にどうぞ。お仕事案内なら奥のカウンターへ。」

 

 「サンキュー。ここがギルドか〜変わった奴が結構いるな?」

 

 「おい!見かけねぇ顔だな?」

 

 「ひぃっ!?」

 

 カズマとアクアに話しかけて来たのは厳しい顔をしたモヒカン、しかも服装は半裸に肩当てとサスペンダーという変わった風貌をしたなゴツい男である。

 

 「それに何だぁその妙な格好は?」

 

 「オレか?まぁ、あれだ。冒険者登録ってのをしに来たんだ。」

 

 「ああそうかい命知らずめ?ようこそ地獄の入り口へ!ギルド加入の受付ならあそこだ。」

 

 「地獄、か。……いいね、悪くない響きだ。」

 

 「ほーう。あんた変わってるな。気に入ったぜ!」

 

 その後、カズマとアクアは、仲良くなったモヒカンが説明してくれた場所まで行く。

 

 「今日は色々あったから、ギルドの加入ってやつだけするか。」

 

 「わ、わかったわ!」

 

 受付に向かってる最中、アクアはカズマの方を見ていた。

 

 「(そう言えばカズマの事はあまり知らないな…?聞いてみよ。)ねぇカズマ、前に言ってたロストグラウンドってところで何してたの?」

 

 アクアの質問に、カズマはロストグランドでの出来事を思い出しながら話した。

 

 「基本は金さえ払えばなんでもやるアルター使いだ。そん時に色々あってHOLYっていう組織や本土…お前らのいう日本にいる連中とやり合ったこともあるな。まっ、喧嘩売ってきた奴は全員俺がぶっ飛ばしたけどな。」

 

 「ひぇ〜!おっそろしい!(これは一番おこらしてはいけない人物No.1に認定。)」

 

 「お前…ほんとに神か?」

 

 受付に着くと、カウンターに金髪の女性がいた。

 

 「今日はどうなされましたか?」

 

 「ギルドって奴に入りたいんだが……」

 

 「えーと…つまり冒険者登録ですね?」

 

 「そう!それ!」

 

 「そうですか、わかりました。では最初に登録手数料として2000エリス掛かりますが…」

 

 「は?登録手数料?それってつまり、金がいるってことか!?」

 

 「は、はい……」

 

 カズマの勢いに引きながらも、受付嬢は頷いた。

 

 「おい、金持ってるか?」

 

 カズマは大慌てでアクアの方に振り向き、金があるかどうか聞いた。

 

 「無い無い、そんなの持って無いわよ。第一、あんな状況でいきなり連れて来られたのに持ってる訳無いでしょう。」

 

 (嘘だろ~。金がいるとか聞いてねぇよー。)

 

 「ど、どうなされますか?」

 

 普通の人ならここで詰むだろう。しかし、金さえ払えばなんでもやるアルター使いであるカズマはある考えがうまれた。

 

 「なぁ、金髪のねーちゃん。その登録…ってやつをしなくてもできる仕事ってあるか?」

 

 「(き、金髪のねーちゃん……)は、はい。ご希望はなんですか?」

 

 「できたらすぐに終わるやつで。」

 

 「え?えーと(この人…今まで来た冒険者とは何かが…具体的にはわからないけど、何かが違う。)…では貴方には特別にクエストを受けて貰います。」

 

 「良し!サンキュー!でクエスト…?ってなんだ?」

 

 「……簡単に言えば頼み事みたいなものです…それで貴方が受けて貰うのは……」

 

 クエストについて説明を終えた後、受付嬢は一枚の紙を渡した。

 

ーQUESTー

ジャイアント・ブルータルアリゲーターを1体討伐せよ。

 

 「マジかよ!?アイツまだ駆け出しもなっていない奴だろ?死ぬぞ!?」

 

 「受付の姉ちゃん、本気でやらせるつもりなのか!?」

 

 受付嬢の出したクエストの内容に、周囲がざわめきだした。周りの反応からすると、どうやらかなり難しいそうだ。

 

 「おい兄ちゃん!正気か!?」

 

 僅かながらもカズマと仲良くなったモヒカンが、カズマの肩を掴んだ。

 

 「何だ?おっ、さっきのモヒカンじゃねぇか?なーに、心配すんな。俺は至って普通だぜ。」

 

 「カズマ…」

 

 モヒカン男に笑いながら返答したカズマ、その横にいたアクアもカズマに声をかけようとした。

 

 「何だ?お前まで止めるんじゃあねぇよな?「その…やるからには全力で行きなさい!!」……あいよ!」

 

 カアクアの激励をしっかり受け止めたカズマは、扉の方に向かった。

 

 「んっじゃ、ここに来ての初めての仕事だ。ちょっくら行ってくるわ!」

 

 カズマはそのまま外に出た……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして数秒もたたないうちに…

 

 「そう言えば…どこにソイツがいるんだ?」

 

 カズマがアハハと笑いながら帰ってきたので、皆が一斉に転けた。

 

 「カズマ!折角決まったのに〜!」

 

 「いや〜わりぃわりぃ。」

 

 アクアはカズマに怒鳴るが、カズマに反省の色は見えなかった。

 

 「オホン…コレが地図と魔物の絵です……」

 

 「おっ、助かるわ。」

 

 カズマはそれを受け取った。

 

 「では…今度こそよろしくお願いします。」

 

 「ああ、行って来るぜ!」

 

 「いってらっしゃー「ていうか、なに傍観者ヅラしてんだ!てめぇも来い!」そんなー!?」

 

 カズマはアクアを引きずりながらギルドを出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おまけ

 

 これは、もしもカズマがクエストに行かなかったらの話である。

 

 

 

 

 金がないので冒険者登録ができないカズマとアクアは、途方に暮れていた。

 

 「どうすんだよ。金がいるなんて聞いてねぇってのによ。」

 

 カズマは空を見ながら色々嘆いていた。そんな中、アクアが何か閃いたような顔をした。

 

 「うーん…あっ、そうだ!あたしに言い考えがあるわ。ここいらで女神の本気ってやつを見せてやるわ!」

 

 「ほんとか!?だったら頼む!!」

 

 状況が状況なので、カズマはアクアの提案にかけた。

 

 アクアはどこかの宗教家らしいおじいさんを見つけると、すぐに声をかけた。

 

 「そこのプリーストよ!宗派を言いなさい!」

 

 「ん?」

 

 「あたしはアクア。そう、アクシズ教団の(あが)める御神体(ごしんたい)、女神アクアよ!(なんじ)よ、もしあたしの信者ならば……お金を貸してくれると助かります!」

 

 (なんだよこの茶番は……ちょっとでも信じた俺が馬鹿だった。)

  

 お金を貸して貰う為に頭を下げ強請(ねだ)る様子を見たカズマは思いっきり溜息を吐いていた。そして、おじいさんの答えは……

  

 「あの……私はエリス教徒何ですが…」

 

 「ナァ!?」

 

 声をかけたのが他の宗教の教徒だと知ったアクアは、

 

 「あ、そうでしたか…すいません。」

 

 「あ、お嬢さん。もしかしてアクシズ教徒の方かな?女神アクアと女神エリスは先輩後輩の間柄らしいからな。コレも何かの縁だ、さっきから見ていたら手数料が無いだろう?」

 

 プリーストのおじいさんは机の上に4枚の金色の通貨を出した。

 

 「ほら、エリス様のご加護って奴だ。でも、幾ら熱心な信者でも女神を名乗っちゃいけないよ?」

 

 「ア…ハイ…スイマセン…アリガトウゴザイマス。」

 

 お金は貰えたは貰えたが、あまりの傷心でアクアはとぼとぼとカズマのところに行った。

 

 「女神だって信じて貰えなかったんですけど。ついでに言うとエリスはあたしの後輩の女神なんですけど。あたし後輩の信者に同情されて…お金…貰えたんですけど…」

 

 「ぶっ……だっはははは!あっははははは!!」

 

 尚、この一連の流れを見ていたカズマは腹を抱えながら大笑いしていた。

 

 「ちょっと!何笑っているのよ!!」

 

 「いやーわりぃわりぃ。あまりにも面白かったもんだから、つい笑っちまった。」

 

 「面白いって……こっちはかなりショックを受けたのよ!何もそこまで笑わなくてもいいじゃない!」

 

 「だから悪かったって言ってるだろ?まっ、何がともあれ金が手に入ったんだ。さっさと登録ってやつを済ませるぞ。」

 

 「はーい……」

 

 

 

 




次回こそ!カズマを戦わせます!それまでしばしお待ちください!
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