素晴らしい世界に天下無敵の荒くれ者が殴り込む!   作:飴玉ベジット

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必ず月一更新を頑張ると言っていたのに先月はひとつも投稿せずに申し訳ありませんでした。


そして本編ですが、ようやくカズマが異世界でアルターを使います!

そして抜刀斎様、坂本龍馬様、高評価ありがとうございます!


2話 アルター

  

 「ねぇ~。まだなの~?あたし、もう疲れちゃったんですけど~。」

 

 「うっせぇなぁ。もうちょっとだと思うから我慢しろ。後疲れるの早すぎだろ。」

 

 カズマとアクアは、地図を頼りに今回の目標(ターゲット)のジャイアント・ブルータルアリゲーターを探していた。

 

 それからしばらく歩くと、ようやく目的の怪物のいるであろう池に着いた。

 

 「はぁ~、やっと休める~」

 

 歩き疲れたのか、アクアは池の近くにあった倒れた丸太に座った。

 

 その瞬間、池の中から3メートルは余裕で越える大きなワニが現れた。

 

 「ぴぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 「いいねぇ。」

 

 突然の巨大なワニが現われて変な悲鳴を上げるアクア。一方、カズマはニヤッと笑っていた。

 

 「んじゃ、やりますか。」

 

 カズマは右腕を前に突き出し、人差し指から中指、薬指、小指、最後に親指の順で指を閉じるように握り拳をした。するとカズマの周りには虹色の光が現れ、あちこちにクレーターができた。

 

 そして、あの時のようにカズマの腕には金色の、拳には赤色の装甲が形成された。

 

 「本当はゆっくりしたいとこなんだが、生憎忙しいもんでね。1発で決めさせてもらうぜ。」

 

 カズマはシェルブリットを纏った腕で地面を殴り、そのまま空高く跳んだ。

 

 「衝撃の…ファーストブリッド……」

 

 そう呟くと、3枚ある羽のうちの下側の一枚が消えた。そしてその位置に緑色の光が現れた。

 

 そして、その光が推進剤となっているのか、カズマは猛スピードでブルータル・アリゲーターに突撃した。

 

 

「うぉぉぉぉらあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

 カズマの拳がジャイアント・ブルータルアリゲーターに直撃した。そして、強烈な勢いで吹き飛ばされ、近くにあった岩山に激突した。

 

 煙が晴れると、ブルータル・アリゲーターは白目を剥きながら気絶しており、その後地面に落ちた。

 

 「ちぃ、あっけねぇもんだな。」

 

 (い……一撃で倒しちゃった……)

 

 思っていたより弱かったのか、少し不満気なカズマ。そんな彼を影で見ていたアクアの口はしばらく空いていた。

 

 「んじゃ、目標は倒せたし、こいつを持って街に帰るか。行くぞーアクアー。」

 

 

 

 

 

 

 

 「帰って来たぞー。」

 

 皆は入り口から聞こえて来た声に驚き入り口に注目が浴びる。そこには無傷で何も無かった様な顔で戻って来たのはカズマである。

 

 その様子を見て逃げて来たのか?口だけの腰抜け野郎がと内心で思った冒険者も少なからず居た。それらを無視したカズマはというと。

 

 「絵と同じやつ倒してきたんだが、でかすぎて建物の中に入らなかった。わりぃな。」

 

 その言葉を聞いて慌てて外に出た冒険者や、たまたまギルドの前を通った一般市民は驚愕した。そこには絵とまったく同じのワニ、ジャイアント・ブルータルアリゲーターが倒れていた。如何にも自分がやり切りました感を全開で喜ぶアクア。そして街の人々やギルド達はカズマに歓喜や賞賛を贈る。

 

 「ねーちゃん。コイツで良いのか?」

 

 「はい!コレこそジャイアント・ブルータルアリゲーターです!(やはり私の目には狂いは無かった。)」

 

 

 

 

ーQUEST CLEARー

 

ジャイアント・ブルータルアリゲーター 1体討伐成功!

 

30万エリス

 

 

 

 「兄ちゃん!やるな〜!」

 

 「なーに、これくらい朝飯前だぜ。」

 

 「お、言うね〜。」

 

 モヒカン男をはじめとする多くの冒険者から称賛の声をもらったカズマは、受付嬢に話しかけた。

 

 「コレでその冒険者ってやつになれるのか?」

 

 「はい。今から手続きを始めます。しかも登録手数料を払いましても余る程なので、貴方には報酬金が納付されます。」

 

 「マジか!?よっしゃーーーーっ!!!」

 

 「へぇ?…やったーーーーっ!!!」

 

 「あはは…ビックリしました。ではこちらへついて来てください。」

 

 カズマとアクアは受付嬢に案内されついて行った。

 

 

 

 

 

 「では改めて説明を。冒険者には職業というのがあります。例えばや剣を使って戦うソードマンや回復魔法を使えるプリースト、他にも色々あって中には一定のステータスに達した者にしかならない上級職なるものもございます。そしてコレがその登録カードです。」

 

 

 受付嬢はしゃがみ込み、薄茶色のカードを取り出した。

 

 「このカードには冒険者がどれだけの討伐を行ったかも記録されます。レベルが上がるとスキルを覚える為のポイントが与えるので頑張ってレベルをあげて下さいね。ではまずはステータスの確認を行いたいので、こちらの水晶に手をかざして下さい。」

 

 受付嬢は一通り説明し前に有る水色の水晶の機械に手をかざす事を促す。

 

 「アクア、お前からやってくれ。」

 

 「ハイハーイ。」

 

 アクアは水晶に手をかざす。

 

 「結果が出ました。アクアさんは……えっ!?知力が平均より低いのと幸運が最低レベルの事以外は全てのステータスが大幅に平均値を越えてますよ!」

 

 「へぇ?それって、あたしが凄いって事?」

 

 「す、凄いなんてモノじゃないですよ!知力を必要とされる魔法使い職は無理ですがソレ以外なら何だってなれますよ?クルセイダー、ソードマスター、アークプリースト…最初から殆んどの上位職に!」

 

 「そうね。女神って職業が無いのが残念だけど…あたしの場合、仲間を癒すアークプリーストかしら。」

 

 「アークプリーストですね!有らゆる回復魔法と支援魔法を使いこなし、前衛に出ても問題無い万能職業です!」

 

 (うーん…前衛は要らないね?…充分に足りてるから。)

 

 アクアはカズマをチラッと見た。なんせ化け物と比喩されてもおかしくないほど大きいワニをたったの一撃で倒せる男がいるのに、自分が前衛でいる必要性を感じられなかった。

 

 『わぁぁぁぁあぁぁあ!!』

 

 いつの間にかギルドの人々が集まっていて歓喜が鳴り響く。いきなり上位職になった事に驚く人もいる。

 

 「へぇ〜よくわかんねーけど、アクアの奴、結構凄いんだな?じゃあ、次は俺の番だな。」

 

 (さて貴方がどんなモノか見せてもらいます!)

 

 (あたしだけなんか嫌な予感が…)

 

 カズマは水晶に手をがさすとさっきと同じく水晶は光り、皆の歓喜が来ると思った……

 

 だが、歓喜の声はこず、代わりに全員が焦り出した。

 

 「ん?」

 

 「おい、コイツから煙が出ているぞ?」

 

 「え!?何で!こんなの初めてです!」

 

 「そろそろやめた……あ〜あ。」

 

 何故だがわからないが水晶の周りの機械は煙をあげ…ボーンと軽く爆発し、周りは唖然していた。その中の1人はわかっていたが…

 

 「壊れたのか?……なんかすまねぇ。」

 

 (ウン、シッテマシター。ナンセ、アノカズマデスカラネー。)

 

 水晶が壊れたので、カズマは謝り、薄々こうなるだろうと予想していたアクアは遠い目をしていた。

 

 「カードの方は?無事です!えー、カズマさんのステータスは知力が5歳児レベルで運は平均並、あとは……はぁっ!?それ以外のステータスは全て不明!?一体なんで……もしかして、機械が壊れちゃったからなのかしら?(それになに?シェルブリット?こんなの聞いたことない……)」

 

 「なぁ、俺は冒険者になれないのか?」

 

 「い、いえ…それは~…仕方有りません!貴方も今から冒険者です!(本当に故障かしら?…それともカズマさんの力は想像をつかない程凄いのか…)」

 

 「お、おう。……なんか、こんなグダグダな状態で終わってもいいもんなのか?」

 

 想定してなかった終わり方にどう反応すればいいか困ってるカズマ。一方、先まで静まっていたギルドの人達はカズマとアクアに歓喜をあびせる。中には魔王を倒せると宣言する人もいる。

 

 遂に冒険者になったカズマとアクア。そしてここからが、彗星の如く現れた天下無敵のアルター使いと、これから出会うであろうこの異世界にいる様々な人間達との冒険と喧嘩の物語が今、幕を開けようとしていた。

 

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