オーバーロード~異世界転移!!? 嘆きの亡霊は帰りたい   作:嘆きのラジオ

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氷の武人

雨のような剣戟がルークを襲う

防戦一方である

反撃する隙もない

ただ、斬られる、完全に防ぐことも出来ず致命傷を避けることしかできない

 

その剣はルークよりも速く、重い、手数はもちろん

剣士として全てが格上であるとルークは思う

だからこそ斬りがいがある、と

(致命傷を避けるだけで手一杯だな)

ならどうする?

 

逃げるか?

距離をとるか?

降参するか?

宝具を使うか?

 

否否否、、、、、

否である‼️

それは彼の戦い方ではない

ルーク・サイコルに人生を捧げた男である、剣を愛し、そして剣に愛された男

古今東西の剣士の元を訪ね、あらゆる流派を学び、それでも型をもたず、吸収し融合させ我流の剣術を完成させた天才剣士

 

ついでにその流派の師範たちはその立ち会いでもれなく再起不能にされている

 

そんなルークに出来ることそれは≪斬る≫それだけだ。

「俺はただ斬るだけだ・・・どんなものでもな!」

なにせそれしか出来ないからだ、というか斬り会いたいだけだが

 

コキュートスの連撃を防ぎつづける、

目で追うのがやっとな猛撃、

圧倒的実力差

一瞬の起こり得る隙を彼は待つ

傷の出血量から意識を失ってもおかしくない

だが、彼はそれを忘れるほどに楽しんでいた

 

コキュートスが上段の構えをする

極限状態のルークは感じとる

≪この瞬間だと≫

 

振り下ろされる神速の斬撃、ルークは避けない

4つの剣はルークへと到達する

感覚を失う、それは覚悟していたことだ

 

ザクッという音と共に血が噴水のように吹き出す

腕は両断され、足は切り落とされ地面に血溜まりが出来る

胴を垂直に斬られ、臓物が出そうになる

眼は斬られたのだろう、前がみえない

闇のなかルークは確信する≪仕留めきれなかった≫と

 

ルークは糸の切れた人形のように、力尽き

「あ~あ負けちまったな、」と倒れる

(悪いクライ・・・負けちまった)

この場にいない親友に謝る

強くなる、そう約束したんだかなぁ

 

(だが、次は勝つ、そのためにも鍛練をつまねえとな・・・)

世界は広い、ここまでの剣士がいる

次斬り会うときまでにどんな鍛練をしようか

楽しみでしょうがない

 

「あぁ・・・少し・・・眠い・・・な」

瞼が重い・・・意識が朦朧とする

 

(ちょっとだけ、寝るか・・・)

既になにもみえないが

今は凄く眠い、彼は眼を閉じた、

 

クライにも教えてやらねえとなこんなに強いやつがいると、

そして次は勝つ・・・と

そう思い馳せ彼の意識は闇に落ちた

 

~ルークは倒れる

 

それと同じくギャリッという金属と金属のぶつかりあう音が響く

それは青い昆虫のような甲殻をもった・・・

 

 

彼が倒れると同時にコキュートスの腕の一つが切り落とされた・・・

 

~(ミゴトダ、ルーク・サイコル)

コキュートスは腕を切り落とされながらも彼を称賛していた

コキュートスは白兵戦最強だ、四つの腕に武器を持ったコキュートスの前にルークは防戦一方だった

勝ちを確信していた

だが同時に残念にも思った

≪これで本当に終わりなのか?≫と

 

これほどの楽しい戦いは久しぶりであった

だが彼でさえもコキュートスの本気を受け止めることは出来ない

勝負は決していた、出血から、斬撃も徐々に鋭さを失っていった

倒れるのは時間の問題だと

だが、その戦士の魂は衰える所か輝きを増している

 

故にコキュートスは思った、せめて一思いに一撃で斬り伏せようと

それは敬意をこめた一撃だった、その一撃は彼の唯一この戦いでみせる全力の一撃だった

 

(ワタシハ、マタルークトイウセンシヲアマクミテイタヨウダ)

倒れ伏した青年を見ながら思う

 

ルークは待っていた、その瞬間を

ルークは即座に3つの斬撃を防御することを捨てた

腕を捨て

胴を捨て

足を捨て

勝利を捨てた

受ければ死なずとも立っていることなど、戦闘を続行することなど不可能だと

 

だがそれでも剣を、彼の誇りを、夢は捨てなかった

4つめの斬撃、彼はそれを足で威力を軽減させ歯で受けとめた

人間とは思えぬほどの咬筋力、そして執念

 

そしてその一瞬の隙、彼の出来る最高で最強の全身全霊の斬撃をぶつけた

 

その一撃はコキュートスの腕を切り落としていた

 

ルークの手には刀身のおれた、木刀が握られていた

倒れ伏した今でも剣だけは放さなかった

その彼の剣士としての誇りに

「ミゴトナセンシダッタ、」と

氷の守護者は思う

それは心からの称賛、敵でありながら、人間でありながら全力を、出すに相応しい相手だったと・・・

 

コキュートスはひれ伏しながら主に言う

「アインズ様、オネガイガアリマス」と




ひとまずナザリックsideはこれにて
巻く引きです(漆黒の英雄モモンとの絡みはあるかもです)
モチベーションがつつけば、ゲヘナ作戦辺りでまたナザリックside出そうかなと思っています

誤字の報告をして下さった方々、誠にありがとうございます❗️

みにくい文章や淡白な内容になってしまうかもしれませんが
精一杯頑張らせて頂きますので
今後ともよろしくお願いします

追記、やっぱり1日に数話更新するの結構大変ですね(笑)

~ルーク君の宝具紹介
紅天剣
ルークの師匠が使っている剣
その切れ味の高さから炎すら両断するとされている
ちなみにルークが折りました

蒼霊剣
ルークの師匠が使っている剣
澄みわたる空を思わせる
その剣は斬られたという自覚させないほどの
切れ味と滑らかな刀身をもつ
これもルークが折りました

なお折った本人は「どちらが強いのか知りたかっただけだ」
と証言している
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