オーバーロード~異世界転移!!? 嘆きの亡霊は帰りたい   作:嘆きのラジオ

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奈落

洞窟が崩落し大穴へと落ちる僕達とトロール

あまりにも長い浮遊感、

(うぷ、気持ち悪い)

なんかもうどうしようもない感じにそんな感想しか、浮かばない

隣をみると青トロールが僕を抜いて奈落の底に落ちていった、

結界指があるので落下の際の衝撃で死ぬことはないが

問題は脱出の方法であるが

未だ全身を駆け巡るゾクゾクとした浮遊感が考えをまとめさせてくれない

 

「こんなときは・・・」

眼を瞑り、膝を曲げ、体を丸める

眼を開けていれば気持ち悪くなったり、落下のさいに地面が近くになるに、つれ怖いので

このように全てが終わるまで眠るのが一番だ

 

クライは現実逃避をすることにした

 

衝撃とともに浮遊感が消える、しかし結界指が起動していなかった

何故だろう、そう思うと同時に手に、ブヨブヨとした爛れた皮のような感触がする

下をみると青トロールが下敷きになっていたのだ

だがその原形は留めておらず、腹回りから顔は潰れていた

正直かなりグロい

「吐きそう・・・」

先程は浮遊感からだがこんどは別のものである

というかよく助かったな僕

青トロールから飛び降りながら思う

 

近場にあった石のブロックに腰掛けながら周囲の状況を把握する

まず大穴、僕が落ちて来たであろうのだが、全く天井がみえない

どれだけ落ちてきてしまったのだろうか?

ぽっかりと空いた穴、光は届かない

 

次にこの辺りの地形だが、前方には遺跡を思わせる建造物があった

それはまるで神殿のようだった、所々ひび割れてはいるが

小さな祭壇、ひび割れた柱、壁には古代文字?とでも言うのか僕には読めない意味不明は言語で文字が綴られていた

(うーんシトリーならわかったかもしれないけど)

状況を確認するにシトリーとリィズは近くにはいない

もしかしたら崩落に巻き込まれたのは僕だけなのかもしれない

こういうときにこそシトリーが居てくれれば助かるのだけど

というより二人はどうなったのだろうか?

 

「とりあえずこの場をどうするか」

というか本当にどうしよう・・・

脱出方法なのだが正直無いわけではない

クライはこんなこともあろうかと事故宝具と揶揄されるほどの圧倒的事故率を誇る、飛行系宝具「夜天の外套」をもってきていたのだから

 

だがこの宝具は方向変換できず、止まることもできない

魔力が尽きるまで止まらない、ストッパーを外した事故宝具なのである、その上速度も減速できないくせに、高速の速さで突貫するため

魔力切れ以外で止まるときには使用者が壁に突き刺さっているというのが殆んどだ

 

ハッキリいって使うことはできない

そもそも崩落した洞窟で通路が使えないかもしれない

飛んで天井についても出口がないのであれば目も当てられない

まぁブレーキができないので出口があっても天井に突き刺さるのがおちだが

 

どうしようもない状況に嫌になった僕は

寝っ転がることにした、

そもそも僕のような無能に打開策が浮かぶとは考えをづらい

こういった場合、時間が解決してくれるのではあるが

 

「そういう訳にはいかないよなー」

現在、天涯孤独状態の僕は自力でこの場をどうにかするしかない

幸いなことに魔物の気配はないので死ぬことはなさそうだ

ゴロゴロして諦め状態に陥るボク

不意にカチッ!という音がした

 

それと同時にまるで機械仕掛けのような音が誰もいない遺跡に木霊する

ガチャガチャとまるでギミックがはまるかのように

神殿そのものが動く

祭壇が割れ、中から土色をした巨人が現れる

 

全長は15~20mといったところでかなり大きい

手には巨大な剣、、バスターソードのようなものが握られており、その姿は殆んど裸で古代文字が刻まれていた、腰には申し訳ない程度に布が巻かれているだけだった。

顔は何かの部族なのかよくわからない仮面がつけられていた

 

「うわーおっきいなぁー」

そんなすっとんきょうな感想がでてくる

うん、、きっと古来からこの奈落に住んでいる由緒ただしい部族なんだろう

なんというか・・・こう立派な仮面である

いろいろとおっきいし、迷いこんだ羊に優しくしてくれるに違いないと・・・

 

明らかににそんな雰囲気ではないが

目の前の巨大が寛大であることをクライは願う

 

うん・・・めっちゃ見てる、仮面越しだから目線なんてわからないがめっちゃみてる

とりあえずコミュニティケーションをとることは重要だ、とりあえず手を降ってみる

僕は怪しいものじゃないよーー、、、と

 

突如右半身に衝撃がはしる

恐る恐る確認すると僕に当たるすれすれで剣が振り下ろされていたようだ

今さらながら恐怖の、あまり、冷や汗がわきでる

 

「あ、これヤバイやつだ」

そんなことを言うが逃げ道などどこにもない

というか歩幅が違う上に、体力ゴミカスの僕では逃げ切ることは難しい

巨人は剣を抜き振りかぶる

今度こそ僕に当てる気である

 

僕は手をあげ巨人に対して友好的であると示そうとする

「ま、まって僕は決して怪しい者じゃ・・・」

そんなことを言う僕に、構うことなく振り下ろされる剣

同時に結界指が起動し、剣を弾く、巨人は反動でよろめきながらも再び振りかぶる

その動きに感情など微塵もないかのように

 

これ不味いやつだ

攻撃が効かないことで少しでもビビってくれればいいのだが

目の前のこれは生物というより機械人形に近い

これを作ったやつはなんでこんなところに放置しているのか?

 

会ったら絶対文句をいってやる

 

リィズやシトリーがいない以上、自分の身は自分で守るしかない

あれ、死んだ?

 

不意にペンダント型の「異郷への憧憬」を起動する

頭に浮かぶ魔法を唱える

「氷精の吐息(フロストリバース)」

冷気は巨人へと到達すると同時に巨人を凍らす

しかしその、巨体ゆえに全体までは凍らすことが出来ず

足元までしか凍りついていない

 

動きは止めることが出来た、そう思いどこかに隠れようとするが、巨人は無理矢理足を動かし、氷を砕いてしまった

 

 

不味い非常に不味い

僕にあった攻撃手段はこれだけである、もうひとつ異郷への憧憬はあるが、これは完全な非殺傷魔法なので

足止めにしか使えず、根本的な解決にならない

いやどうする?!

 

「ヤバイ死ぬ」

本気で死ぬ!!!

そう呟くぼくに容赦なく剣を振り下ろす巨人

絶対絶命だ

あと8回しか結界指がない

つまりあと9回で僕の命は尽きる

 

水平に迫る剣が地面を削る、風圧で僕は吹き飛ばされ、柱へと衝突する、当然衝撃は結界指が守ってくれる

 

絶望な状況にゲロを吐きそうになる

僕が何をしたというんだ

 

僕の懐から法国から回収した(奪った)ミニチュア天使の結晶が落ちる

 

藁にもすがる思いで結晶を起動する

結晶は光輝き、巨人の動きがとまる

輝く結晶からはあの時、僕に攻撃をしてきた

威光の主天使が現れた

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