オーバーロード~異世界転移!!? 嘆きの亡霊は帰りたい   作:嘆きのラジオ

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太古の巨人vs威光の主天使

輝きと共に威光の主天使が現れる

正直使えるとは思っていなかったが

もうこいつしかいないのだ

 

巨人は一瞬たじろいだものの、すぐにバスターソードを振り上げると共に天使に向かって振り下ろす

心なしか僕を潰そうとしていたときよりも威力が高い気がする

 

ガキンッ!という金属同士がぶつかり合う音と共に小さな衝撃波が起きる

威光の主天使はあの巨人の一撃をなんなく受けとめていたようだ

メイスとバスターソードの鍔迫り合いは火花を散らしギャリギャリと金属音をたてる

 

互いに譲らず、拉致が明かないと判断したのかは不明だが

巨人は刀身を退こうと足をひこうとする

 

巨人が刀身を退こうとした一瞬、天使は突撃し巨人を吹き飛ばした。結果、巨人は膝をつくように態勢を崩した

 

天使はすぐさま接近し殴打し、その重い一撃に巨人が揺れる

 

メイスで顔、胴を連打し続ける。殴打を受ける巨人は一撃の重さから態勢を立て直せないでいた

立ち上がろうとしても激流のような連打から膝をつく

 

あまりの激しい攻防に神殿の柱は崩れ、破片が飛び散る

砂煙を巻き起こしむせ返る僕は思った

 

「ゲホッゲホッ!」

(強くね?)と

法国はあんなものを僕にぶつけてきたのか?

頭がおかしいのではないだろうか?

 

世の中には適材適所という言葉が存在するように役割が存在する

少なくともあれは僕のような一般人に向けていいものではない

まぁいつものことなので今さらではあるのだが

だからといって慣れていいものではない

アレを相手にしてよく生きてるな僕、、

 

改めて生を実感してしまった

 

だが敵ならいざ知らず今は味方(?)だ、これ程心強いことはない

とりあえず一生借りておこう・・・

そう心に誓っておく

 

少しの期待が希望に変わる

勝てる、生き残れるという希望に

 

不意に巨人の眼が、体に刻まれた紅く紋様が浮かび上がる

不味い兆候じゃないだろうか?

僕の予感が当たるかのように巨人は熱を帯びた機械のように、殴打の嵐のなか無理矢理立ち上がろうとする

体の紋様が輝く

魔法の術式が浮かび上がり天使を吹き飛ばす

第三位階魔法「衝撃波(ショックウェーブ)」だ

 

天使はもろに受けたようで大きく後ろに後退する

ダメージは殆んどないだろうが魔法を受けた天使は態勢を崩す

再び巨人に特攻しようとした天使の顔にバスターソードが突き刺さる

投擲だ、あの巨人、馬鹿力でバスターソードを投げやがった

 

クライは戦いになど参加しないのであるが、無意識に宝具「弾指(ショットリンク)」を起動する

七色の派手なだけの弾が巨人に向かう

被弾、周囲に強烈な閃光を放つ

だがこの宝具は派手なだけで見かけ倒しな攻撃力が全くない弾だ

中には被弾者を麻痺状態にするものもあるが当然効かないだろう

 

「やっぱりそうだよねぇ」

当然のように無傷な巨人

それと違い、無能な僕と致命傷の天使

明らかに形成は逆転している

最早切り札を使うしかない、、、

というより天使がやられたら詰みである

 

この洞窟なら一般人に、被害を与えることはないはずだ

責任は一切とれないのでそう願うしかない

首にかけてある、火薬の入っていない銃弾の薬莢を取り出す

覚悟を決め、中にあるモノを解放しようとした矢先、

 

轟音が響き渡り巨人が揺れる

それと同時に聞き覚えのある声がこの奈落内を木霊する

「クライちゃん!!おっまたせー!!」

リィズだ、リィズが来てくれた

この絶望的状況のなかで、普段は問題しか起こさない手のつけられない猛獣で

いつもだったらこの状況とは別の意味で絶望的で諦めるしかない彼女が来た

 

今のこの状況で彼女の参戦はこの上なくありがたい!

「リィズ・・・遅いよ・・・」

安堵からかつい言いたくもない文句を言ってしまう

「ごめーーん、壁を駆け下がるのに時間かかっちゃて」

リィズは悪びれることなく明るく言う、、

ん?壁を駆け下がる?

君?落ちてきたんじゃなくて、壁を走ってきたの?

 

それなら僕と一緒に落ちて来ないのも納得である

いや、納得していいのだろうか?

相変わらずの幼馴染みの怪物っぷりには驚かされる

 

その感動(?)の再開の最中、巨人は立ち上がろうとする

が・・・また巨人は轟音と爆発と共に今度は地面に倒れ伏した

遅れて声が聞こえる

「クライさーーーん!!」

シトリーの声がする、声のする方向、壁をみると

キルキル君がシトリーを抱えながら壁を走ってくる

壁を走ることが君たちの間では流行っているのだろうか?

 

僕の目の前に現れたキルキル君とシトリー

シトリーは眼を輝かせながら言う

「流石です、クライさん!!まさかこんな古代遺跡を発見されるなんて」

「うんうん、そうだね」

シトリーはそんなことを言っているがなんのことだろうか?

確かに最初に向かう先を選択したのは僕だが、果たしてこれら全てが僕のせいだと思っているのだろうか?

そもそも、これの元凶は青トロールでありよくよう考えたら依頼を出したシトリーである

僕はいつだって被害者であり断じて加害者ではないのだ

 

「そんなの当たり前でしょ!シト、クライちゃんが何も考えずにこんな場所にくるわけないっつーーの!」

リィズがそんなことを言うが本当になんのことだろうか?

君たちにとって僕は何に見えてるんだ?

というよりよく僕の居場所がわかったね?

 

「壁を下るなか、真っ暗なそこの中から、弾指の光が見えたもので」

シトリーが声に出す前の、僕の心の声を感じとった

エスパーなのかな?

 

そんな話をしているなか巨人が立ち上がろうとしている

そんな中また轟音と、共に巨人が揺れる

 

「うーん、あれだけの攻撃を受けてまだ倒れないなんて、、、相当堅いですね」

「奥の手のエクスプロージョンポーションを使ったのですが・・・」

シトリーは考察している

ちなみに巨人に攻撃したのはキルキル君だったようで

シトリーが離れると同時に巨人に跳躍し殴りかかったようだ

 

立っては倒され立っては倒され、少し可哀想に思えてくるが、、、

まぁともかく仲間が揃った

 

「やっぱり、ああいうのが相手じゃないとねー」

リィズが体を伸ばしながら言う

相変わらず楽しんそうだ

「機械人形ですか、興味深いですね、それにこの遺跡、発掘された跡などがありませんし、資金調達という面でも非常にありがたいですね」

シトリーは何やら現金な話しをしている、

というより完全な盗人の発言である

 

「シト?別に見ててもいいよ?どーーせ私一人で充分だから」

「そういう訳にはいかないでしょ?お姉ちゃん手加減出来ないんだし、私はあれも研究したいの!」

リィズとシトリーが既に勝つ気でいる

心強いのであるが

「ふーん?別に良いけど?足、引っ張らないでよね」

「わかってるよ、お姉ちゃん!」

リィズとシトリーが構える

その微笑ましい(状況が危なっかしいが)光景に心配が吹き飛ぶ・・・、わけもなく増大する

よくも悪くもモンスターな二人

果たして大丈夫なのだろうか?

 

何が心配なのかって二人がやり過ぎてまた崩落して生き埋めにならないかである

僕は切に願うのであった

 

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