オーバーロード~異世界転移!!? 嘆きの亡霊は帰りたい   作:嘆きのラジオ

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注目の冒険者

エランテルの酒場にて

 

「どうやら新しいアダマンタイト級冒険者が、、、二人も現れたらしいな、イビルアイ」

男勝りな筋肉に、濃い赤の鎧に身を包んだガガーランと呼ばれる女性は面白そうに仮面の少女に話す

「止めろガガーラン、その話は、頭が痛くなる」

仮面の少女、まだ幼さの残る声、だが大人びた佇まいと口調、イビルアイはまるで嫌なものでもみたかのように答えた

「まぁまぁ良いじゃねえか、」

「はぁーー」

 

「そんで?そいつらはつえーのか?」

急に真面目になるガガーラン、目がガチだ

内心、無駄に聞く姿勢がいいこと今回だけは滅入る

 

「そうだなまず漆黒の英雄だが~」

一通り漆黒について説明を受けたガガーラン

 

「そいつはすげーな」

感心と驚きが混じったそんな感想をいう

 

「そしてもう一つ、あの生意気な小娘がいるパーティーだが、お前らが苦戦した陽光聖典、ニグン・グリッドとその精鋭部隊をたった二人で潰したらしい」

 

「まじ・・・かよあいつらをか?」

過去に一度だけイビルアイが仲間になる前にだが、蒼の薔薇は陽光聖典とぶつかったことがあった

隊長ニグンの実力は当時のラキュースを上回っていた

かなり苦戦を強いられ、勝った記憶がある

 

(イビルアイが加わった今なら、負けるきはしねーが)

イビルアイの能力は蒼の薔薇の中でずば抜けて高い、

今の、蒼の薔薇なら陽光聖典にも楽に勝つことができるかもしれない

だがそれはイビルアイがいてこそ、、だ

 

ガガーランはニヤリと今回の新入りはやるじゃねえかと笑う

それは新たな実力者に対しての期待なのかもしれない

 

「あぁ、どうやら口だけではなかったようだ、更に古代遺跡の発見に、強化個体トロールの討伐に、ギガントバジリスクの群れの殲滅」

 

「そいつは、、、すげーな、、」

 

「今はメンバーを一人追加したようだが、、そいつもかなりの腕らしい、錬金術士でありながら、戦闘職に引けをとらない身体能力に、ポーションを武器とした戦闘を得意にするそうだ」

どちらも短い期間でアダマンタイト級に登り詰めたチーム

更に王国戦士長を救ったという嘆きの亡霊は国内でもかなりの期待をされているようだった

 

「んじゃ、こりゃぁ先輩として色々教えてやらねえとな 」

巨大な身の丈ほどありそうな大槌をもちカガーランは楽しそうに話す

 

「おい、ガガーラン、私達はこれから、八本指の調査があるんだ、まさか忘れてないよな?」

ヤル気のあるガガーランをみて

注意するかのように言葉をあてる

 

「おう、もちろんだ!」

「ならいいが・・・」

イビルアイはガガーランを、返事のいいガガーランを横目に話題の冒険者について考える

 

(陽光聖典を潰したパーティーは盗賊(シーフ)と魔術詠唱者(マジックキャスター)と聞く)

(あの女が盗賊というのも驚いたが、陽光聖典は強い、並みの盗賊なら役になどたたんだろう、、ならやはり魔術詠唱者の腕が良かったのか?)

クライと呼ばれるパッとしなかった黒髪の男を浮かべる

アダマンタイト級冒険者というのに、それを感じさせない、覇気のない、冒険者と言われなければ一般人にさえ間違えそうな男を

 

(見た目からは想像もできんが、実力を隠していた、、

と言うことだろう)

イビルアイは久しぶりの実力者の登場に少しだけ笑みをこぼす

 

「それにしても、あの生意気な小娘がシーフとはな」

イビルアイは少し可笑しそうに呟いた

アダマンタイト級の自分らに食いかかってきたチンピラのような女を

暴力的で野性的で、誰かの下につくなどありえないような女を

 

「盗賊、、というより、あれは山賊(ヴァンデット)だろ」

「ん?なんか言ったかイビルアイ」

イビルアイの小言、それは誰にも聞こえないような消え入るような呟きだった

 

「いや、なんでもない、行くぞガガーラン」

「て、まてよ、俺まだ食ってる途中なんだが?!」

まだ半分しか食べていないステーキを一気に頬張り、ガガーランはいう

こいつも十分野性的だったな・・・と染々思うイビルアイ

 

「そんなのは知らん、早くしろ」

そういい、会計を済ました、イビルアイは足早に酒場を後にする

それに続くように口に肉のつけながら、ガガーランが後を追いかける

「ま、期待させて貰うぜ」

走りながら、話していた二つの冒険者チームを思いだす

依頼を共にこなす機会もあるだろうし、話はそのときにとっておくか

 

 

なんやかんやでクライの評価が蒼の薔薇で上がっていたのだった

 

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