オーバーロード~異世界転移!!? 嘆きの亡霊は帰りたい 作:嘆きのラジオ
王都に帰ってからそれはもう忙しかった
シトリーは遺跡にあった宝物を売り払い
あの巨人の研究のため、籠りっきりだ
リィズはというと、なんか退屈だったらしく
「ちょっと、そこら辺の犯罪者、ブッ殺してくる!」
なんて言ったまま帰ってきていない、
そこら辺に犯罪者なんていたらたまったものではない
どこまでいったんだ?
僕はと言えば、高級宿から出ようとしたら遺跡について、話を聞かせて欲しいなど、組合から歓迎会をさせてほしいなど、しっちゃかめっちゃかだ
まぁ全部断ったんだけど・・・
遺跡に関してはシトリーに全投げしておいたのでまぁ大丈夫だろう、
犯罪者の件は、、、うん、、リィズの心配はないな
組合は、、、考えとこう
そんなことを考えながらクライは散歩に出かける
何せこの世界では僕に恨みをもつ人など、いないのだから!
そういえば、陽光聖典とかいう奴等から恨みを買ったきもするが、、、まぁ牢屋のなかだし
クライは街中を、スキップであるく、ご機嫌である
その証拠に、足取りは軽く、じゃらじゃらと金貨が揺れる音がする
一番の原因は金だろう、遺跡の宝、報酬金や謝礼金など彼の財布にはそれまでの苦労の対価が金として入っていた
「とらあえず、甘味巡りでも、いやマジックアイテムを買うのも、、」
夢が広がる、お金とはなんて良いのだろうか!
大通りに出ると人集りが出来ている
ガヤガヤと民衆は互いの顔を見合わせてきる
なんの集まりだろうか
気分がよく、油断していたのか、僕はそっと何が起きているのか、自分からトラブルの元に行ってしまった
首にかけてある黒い黒曜石でできた宝石のネックレスを起動させる
宝具「第三の瞳」自身の半径50mならどこにでも視点を送ることができる宝具だ
状況を確認する
子供が複数の大人からリンチを受けていた
大の大人が情けない
だが、非力な僕にはどうしようもない誰か、そう高ランクの冒険者でも助けに来てくれないものか・・・
考えながはフリーズする
・・・僕じゃん・・・
危険に自ら足を突っ込むのは嫌だが
流石の僕もあれを見逃せるほど人でなしではない
おもむろに足を前にだす
一応僕はアダマンタイト級だ、実力はなくても名声がある
覚悟は決まった、見せてやろう、アダマンタイト級冒険者の≪ハッタリ!≫というものを!
クライは服につけられたプレートをよく見える位置に移動させる
いつもはこんなことはしない、が(目立つため)
今回はアダマンタイト級冒険者と認識されなければ僕が危ない
民衆を掻き分け前にでる
そしてハードボイルドに登場するとしよう
「ちょっ・・・」
ちょっと待て、格好よく決めようとした矢先
一人の執事服をきたじいさんに出鼻を挫かれる
いつの間に現れたのか、白髪に白く染まった立派な髭
背筋はピンとしており、老齢とは思えないほど
眼光は鋭く、僕だったら間違いなく逃げ出すだろう
そんな強そうな老執事かチンピラの前に、子供を庇うように立ちはだかる
チンピラが突然現れた執事にビビることなく突っかかる
ここからでは何を言っているのか聞こえないが
きにさわることでも言われたのか、チンピラが執事に殴りかかろうとしていた
チンピラが食いかかかるより早く、チンピラに拳を見舞う
恐ろしく早く、節穴の僕だけでなく、民衆もその一撃を捉えられなかったようだ
チンピラ共は逃げ出した、執事もそれを追うつもりはないようだ
またもや、急に現れた金髪の少年に、子供の介抱を任せたあと足早にこの場を去っていった
同時に安心する、僕がいかなかったことに
そして、この場にリィズがいなかったことに
「おっと、そうだ今から甘味巡りするところだったんだ、」
忘れてたことを思いだし僕は裏路地にはいる
話によるとこの先に、甘味の秘境と呼ばれる名店があるようだ
こんな人目がない所に店を構える辺り、まさに秘境だろう
裏路地を歩くなか、何人かのがらの悪いチンピラが僕を品定めするようにみる
普通に怖い
だが、背筋を伸ばし、瞳を真っ直ぐに見据え堂々と歩く
この世界では舐められたら終わりだ
気弱な態度やわみせたら間違いなくカツアゲされる、そうなったら
お金を渡して逃げるしかない!
重い足取りのなか、パンフレットに載っている店にたどり着く、何やら用心棒らしき輩もいるが、それほどまでに貴重の素材を使っているのだろう
帯刀してるようだし、彼がどれだけ真剣なのかわかる
僕は入店する、甘味を求めて
途中怖そうな用心棒に止められたが、金を見せたら快く通してくれた
金がないと思われたのだろうか?
「フッ心外だな、僕はアダマンタイト級冒険者だぞ」
誰にも聞こえないようにハードボイルドに呟く
灯りが少ないが、これも味があっていいだろう
そう思いクライは店の中に入っていく
後日わかったのだが、その店、実は八歩指コッコドールが経営する娼館というのは
後にその店で助けたクライムという子供を介抱した少年に教えてもらうのだった