オーバーロード~異世界転移!!? 嘆きの亡霊は帰りたい 作:嘆きのラジオ
どうしてこうなった?
僕は今、王国兵士たちを先導(つれられて)してヤルダバオトとかいう悪魔が待ち構えているであろう(王女が予想した)とされている複数あるうちの一つ
北区域、市民街の倉庫へと向かっていた
「くそ!槍隊構え!」
司令官であろう男が慌てたように兵達へ指示を飛ばす
大きな怪我こそないものの全員疲労の色が濃い
それもそうだろう、市街地には大量の低位悪魔で溢れていた、
最初こそ、問題なく通過していったが
進むにつれ悪魔は数を増し、負傷するものが増えていった
低位といっても数が多すぎる上に、中位悪魔が混ざっているのが厄介だ
幸いにも低位悪魔には弾指が通じるようで、心ばかりの援護が役にたっていた
魔力もなくなったのでもう使えないのだが・・・
冒険者も魔術詠唱者も限界のようだ
斬る度に刃は零れ、防具で命は守られるだろうが衝撃は、ダメージは殺しきれない、
、魔術も低位魔術ではダメージを与えることは難しく、自身の魔力残量を計算しながら戦う必要がある、そのため戦闘中へのストレス、魔力枯渇の倦怠感が彼等を襲う
動きが鈍ったものからやられていく
現在、僕達は悪魔の大群に囲まれていた
血に飢えた狼、蛙魔、小悪魔など選り取りみどりだ
悪魔のバーゲンセール、残念なことに僕達は限界だが
包囲網を狭めるようにジリジリと悪魔たちが近づいてくる、兵士たちは構えてはいるが、その目には恐怖や怯えが宿っていた
流石に切り札を使うしかないだろう
僕は指輪型の宝具、異郷への憧憬を使用する
黒き黒曜石の宝石に藍色の光が灯り
脳内に指輪に秘められた魔法が浮かびあがる
「過剰重力波動世界(オーバーグラビティフレーム)」
ただ、一度空気が大きく揺れた、それだけで全てがおわっていた
指輪から藍色の輝きが失われると全てが終わっていた
僕達を襲っていた悪魔は全て圧死していた、中級悪魔でさえ、原型を保つことが出来ずその悪魔がいた場所には小さなクレーターと肉塊が出来上がっていた
これが僕の切り札
ルシアにいって無理に込めて貰った重力魔法だ
まるで僕が倒したのかのように、100を越えるであろう悪魔はたった一つの魔法で全滅した
「オオォォォォォォ!!」
「流石アダマンタイト級!!」
「流石です!クライさん!」
後ろで僕を賛美する声が溢れる
僕は何もしていないが・・・気持ちいいな、
つい調子にのってしまう
~ナーベとイビルアイにて~
「お前が二人、私が三人でも構わないが」
「私が三人、貴女が二人です」
「ふん、頑固な女だ」
「ふーんなら私が全部貰ってやるよ?」
夜のなか、月明かりに照らされそのピンクの髪が鮮やかに輝く
彼女は建物から飛びおりる
「お前は、、、」
イビルアイが露骨に嫌そうにする
「よお糞餓鬼!負けたんだって?ザマァ!」
そんなイビルアイに気にすることなくリィズは玩具でも見つけたかのように無邪気に言う
相当彼女が負けたのが嬉しいようだ
「その減らず口もあの、悪魔と対面したら言えなくなるだろうさ」
イビルアイはそのような子供の反応など気にもとめず
冷静に答える
「はぁ?私が?てめぇみたいな雑魚と一緒にすんじゃねぇよ?」
「はぁ蚊蜻蛉共がいい加減にしていただけませんか?」
「あ?誰だてめぇ、」
「蚤g・・・私は漆黒、アダマンタイト級冒険者ですよ」
「知らねぇよ!ちょっとリィズちゃんよりアダマンタイトになったからって調子のるなよ?」
「あ?」
ナーベは本気で嫌なもの、生理的に無理なものをみたかのような視線でリィズをみた
「ん?なにリィズちゃんと殺ろうていうの?いーよそこのクソメイド共々相手してやんよ?」
「二人とも落ち着け、今は味方同士であろそっている場合ではない、協力しあうべきだ」
イビルアイが止めようとするが二人は止まらない
互いが互いに威嚇しあっている
下手をしたらこの場で殺しあいが始まりそうだ
「必要ねぇよ」
「遺憾ですが同意です」
二人同時に
いや、息ぴったりだなお前ら・・・
以外にも波長が合うのか、
「いいか相手はk」
「知るか!!!そんなにしてぇなら雑魚同士で勝手にしやがれ!!!」
リィズが話を聞く前に大地を踏み抜きメイド悪魔に特効する
数の不利など全く考えていないようだ
「愚かな・・・」
その一言とともにユリは後退する
「一応・・・援護する・・・」
感情が読めない、そんな声で
手にもつライフルを構え銃弾を放つ
火薬のような消炎が銃身からあがると同時に、複数の弾丸が放たれる
それは放物線を描き一直線にリィズへ向かう
そしてその弾丸は彼女に当たるまえに、消えた
「ッ!!!?」
シズは見えていたのだろう
「そんな、物理文明から引っ張ってきた火気なんかがリィズちゃんに通用するわけねぇだろ!!!」
その言葉とともに彼女から蒸気があがる
ブチギレたようだ
口調がかなり荒い
弾丸が消えた、リィズは魔法を使ったわけではない
スキルでもない
彼女は高速で向かってきた弾丸をただとっただけだ
「雑魚を基準にしてウチらを舐めるのもいい加減しろ!!!」
弾丸を放ったシズへ向き直り、大地に罅が入るとともに姿を消す
「剣刀蟲!」
シズを守るようにエントマは前へでる
裾から剣型の蟲が現れ、腕に巻き付き固定される
リィズが見えているのか、エントマは彼女に合わせるように剣を振るう
空気を撫でる音
眉間に剣が接触する
たがそれは斬る直前にとまる
二本の指で剣を受け止めていた
引き抜こうとする、がピクリとも動かない
この体のどこにこれぼとの力があるのか
驚愕するエントマを他所に
リィズはなす
「んなもんが効くか!掴め、流せ、好きにしろ、何が悪いんだ?言ってみろよ!!!」
何をいってるのかわからない
リィズは誰かに怒鳴るように
エントマの顔を殴りつける
その一撃で仮面は吹きとぶ
醜悪な虫の顔が顕になる、だがリィズはそんなものに気にすることなく
顔面を殴りつづける
何度も、何度も、粘液が手につこうが、謎の体液で汚れようが
金属音が響き続ける
「ガハッ!」
「エントマ!!!」
「ルプ、ソリュシャン!!」
シズは予想外の展開に動揺したが
すぐさま、エントマを助けようと彼女に馬乗りになり
殴り続ける人間に接近しようとする
突如、体を動かせないほどの、重さが彼女を、悪魔メイド達を襲う
地面に叩きつけられ、体がめり込む
体を地面につけ、立ち上がろうとするが襲いかかる重力により耐えるので精一杯だ
人間が、汚い、足で姉妹の顔を踏み込む
その、下等生物が、大切な家族に足を向けていることに
全身の血が沸騰するような
怒りに身をやく
万力の、力を生み、各々のメイドが起き上がろうとする
ボキッ!!!
過剰な重力に逆らっためか、何かが砕ける音がした
骨が、関節が折れる
手は有らぬ方向に曲がり、コントロールを失った腕は再び重力の影響を受ける
それでも動きを止めない
めり込む大地を踏み込み、渾身の力をいれる
そんな怒り狂う、重力の影響から解放されかかっていた、一番早く立ち上がろうとしていた、ユリの頭をリィズは踏み抜いた