オーバーロード~異世界転移!!? 嘆きの亡霊は帰りたい 作:嘆きのラジオ
振り下ろされた踵
ユリ・アルファの頭は身体から分断し、地面にめり込んでいた
「んじゃ・・・次ね」
リィズは未だに重力魔法の影響下にある、戦闘メイドを見渡して考える
誰を次に潰すかを
(蟲野郎に、人形、狼女にスライムか・・・)
「クライちゃんが協力してくれたから出来れば全滅させたいけど・・・スライムはシトが欲しがってるしなぁ」
「キサm!」
立ち上がろうとする赤毛のメイドを殴りつける
素手であるにも関わらず金属音が響く
「お前でいいや、狼女」
まるで作業のように、表情を崩すことなく目の前のメイドを殴り続ける
何度も、
何度でも
動かなくなるまでだ
「ガァッ!」
悲鳴など気にすることなく無心に原型が保てなくなるように力を籠めて
「貴様・・・この蛆虫が・・・」
それをみせつけられたナーベラルは限界のようだった
それでも動きださなかったのは御方のご命令だからだ
それが無ければ今すぐにでも目の前の人間を灰にするところだった
しかし、それは命令と言えども何も感じないわけではない
目の前で家族がやられあまりの怒りに美しい顔が歪んでいる
そしてリィズはそれを見逃さなかった
「何?文句あるの?」
殺気が自分に向けられていることを知りナーベに食いかかる
「いいえ・・・ですが、動けない相手を一方的に痛めつけるのはどうかと思っただけです」
苦しい言い訳だ
正直、今すぐにでも殺してやりたい、般若のような顔を浮かべるナーベにリィズは嘲笑うかのように言った
「なに?もしかして自分が正義の味方とでも思ってる?」
「これは戦いなんだよ、ルールなんてねぇ!そいつが動けようが、動けまいが、関係ねぇ!そんな下らねぇことを考えるなら冒険者なんて辞めちまえ!!!」
銃声が響く
リィズの手には放たれたであろう弾が握られていた
ナーベを一瞥し振り向く
「何度言わせんだよ!!!物理文明から引っ張ってきた武器なんかでリィズちゃんに通用するわけねぇだろうが!!!」
怒号を飛ばし、大地を抉るほどに踏み込む
姿が消え、ひとつの影がシズの元へ向かう
シズは連射し応戦するが銃弾よりも速い彼女には掠りもしない
シズとの距離が迫りつつある
不意に民家が崩れ落ち、ヤルダバオトが吹き飛んできた
ほんの一瞬、視線がそれに集まる
「どうやらここまでのようですね」
立ち上がり、周囲の見回した悪魔は焦るように言った
そのことば重く、憤怒が含まれていた
「それはどういうことだ?」
壊れた民家から漆黒の英雄が現れ、問いかける
「これ以上は私の仲間たちが危ないようですし、ここは痛み分けということにしませんか?」
「いいだろう」
「いいわけねぇだろ?」
二人の話に割り込むようにリィズは悪魔の提案を拒否する
「フゥ、わからないのですか?私たちがいつでも街の人間たちを殺せるということが・・・」
「だからなに?」
呆れるように説明するヤルダバオトをリィズは切り捨てる
流石に予想外だったのか、その動きが止まる
「いいか?私たちが殺すんじゃねえ、お前たちが殺すんだ?私たちのルールにはなんの問題もねぇ」
「なにを、いって!」
イビルアイがリィズの考えていることを察し
声を荒らげる
それとともに全員は理解した、この女は人質など見捨てるつもりだったのだと
端から守るきなどなかったのだと
「んじゃ、始めよっか!!!」
「待て」
漆黒の英雄はリィズに刃を向ける
それをみてリィズは漆黒を、モモンを睨む
それは冗談などではなかった
「なんの真似?」
「それは此方の台詞だ」
二人の殺気がぶつかり合い
周囲がその気迫に押し潰される
「私たちの目的は住民の保護だ、」
「結果的に被害が拡大してもか?」
リィズにしては随分と賢い返答だ
そのような問答が続くなかヤルダバオトは話に割り込む
「何を争ているのか知りませが、私たちはこれで」
焦るように最低限の言葉だけ話、転移する
悪魔たちは撤退し、住民を守った
勝利のはずだ、だが空気があまりにも重い
睨みあうリィズと、モモン
先に口を開いたのはリィズだった
「はぁーもういいやー萎えたし、クライちゃんにも仲良くしろって言われてるしね、今回は譲ってあげる」
「それはどうも」
リィズは臨戦態勢を解き、腑抜けた明るい声ではなすが
モモンは礼をいうがモモン自身、言葉のトーンからそんなことを思っていないのは明らかだ
リィズは姿を消し、モモンは兵士の元へ歩きだす
その姿をみて
一部始終を見ていたイビルアイは
勝利という形としては最悪な結果になってしまったと
感じたのだった
やっと更新出来ましたがかなり内容に詰まってます
ヘルプミー
日本語勉強します
語彙力と表現力がなさすぎだー(泣)