オーバーロード~異世界転移!!? 嘆きの亡霊は帰りたい 作:嘆きのラジオ
~ナザリック地下大墳墓、玉座の間にて~
「デミウルゴス、弁解があるのであるなら聞きますよ?」
各階層守護者がアインズに跪きながら
今回の計画発案者、デミウルゴスに対してアルベドは今にも殴りかかりそうなほどの殺気を向けていた
「やめないかアルベド、気にすることはないデミウルゴス、わたしは別に怒ってなどいない」
崇拝する至高なる御方が慈悲深く、無能な自身に対して許しの言葉を頂く
怒っていない・・・それは本心かもしれない、だが主に対してそのような気遣いをさせてしまうなどデミウルゴスにとっては死よりも重いものだった
すぐにでも自害し詫びたい所ではあるが主の命令である以上は・・・
「ご報告させて頂きます、今回のゲヘナ作戦でありますが本来の目的の殆んどが失敗に終わりました」
「人間を拉致する役割の悪魔は人間の搬送中に重力魔法により圧死、捉えた人間は1000人にも満ちません、加えて本来の計画も頓挫、名声の多くは憎き嘆きの亡霊が得てしまいました」
跪き、自分の情けなさ、無能さに歯噛みしながら淡々と報告していく
あまりの恥ずかしさに主の顔を直視することが出来ず、不敬にも顔を下げることしか出来ない
周囲の守護者も今回の失敗には攻めるような目付きと、デミウルゴスの計画を失敗させるほどの人間に対しての戸惑いが現れていた
「そうか、だがなデミウルゴスよ、ミスは誰にでもある、勿論私にもだ」
「・・・・・・アインズ様に限ってそのようなことは」
デミウルゴスの言葉を遮るようにアインズは続ける
不敬にもアインズの言葉に異を唱えようとしたためアルベドがデミウルゴスを睨むが
アインズは前に出ようとするアルベドを制止する
「よいのだデミウルゴスよ、大切なのは失敗から何を学んだかだ、今回は失敗してしまったなら次にいかせ、同じ過ちを犯さぬよう励め、それでも納得出来ぬのであれば今回のミスを帳消しにするほどの成果を上げてみせ
よ!それが私がお前に与える罰とする」
偉大なる御方は立ち上がりデミウルゴスに命ずる
(なんという寛大な御方なのか)
いやアインズ様は全てお見通しだったのかもしれない
デミウルゴスが失敗することも、それがわかってもなお自分を成長させるべく機会を与えてくれた
デミウルゴスのアインズへの忠誠心がより大きく上がっていった
「期待しているぞデミウルゴスよ、何しろお前はナザリック一の知恵者なのだからな、」
「お任せ下さいアインズ様!」
秘められたその言葉を理解し
デミウルゴスは御方に平伏し答えるのだった
~
「クシュンッ!!、ん~誰か噂してるのかな?」
同時刻、馬車の中で急な寒気に襲われくしゃみをするクライだった