オーバーロード~異世界転移!!? 嘆きの亡霊は帰りたい 作:嘆きのラジオ
王国編
~あらすじ~
なんか知らんけど、リエスティーゼ王国のガゼフという男から一緒にこの村を守ってほしいと言われました、
嫌だよ?
「頼むクライ殿、そなたの協力が必要だ!」
グイグイくるなこの人・・・
無理だよ僕を雇うならその辺の傭兵を雇うべきだ
「協力したいのは山々なのですが、僕は今、依頼を受けている最中でして、残念ですが・・・」
それっぽいことを言って拒否しようとする僕に村長は言った。
「気にすることはありません、この村の危機なのですから、今は薬草などとは言っていられません」
いや僕にはあるんだけど・・・
というか普通に嫌だし
「おっさん、別にいいけど、タダ働きて訳にはいかないよ?」リィズは乗り気である
リィズゥゥゥゥゥ!!?何いっちゃってるの?僕、受けるなんて言ってないよね?
その言葉を聞いてガゼフは答える
「無論だとも、報酬は望まれる額を用意させて頂くとも」
彼は少し嬉しそうに答える
それは魅力的なのだがなぁ
「だってさクライちゃん、正直お金は必要だし、ワタシはうけてもいいと思うんだよね?」
リィズがまともなことを言っている?!
確かにこの世界にきて問題なのは金だ、
ランクも低いため稼げる依頼が受けられないのも事実だ
これでは・・・これではマジックアイテムが買えないじゃないか!!!
クライは覚悟を決める
「わかりました、でも僕には準備が必要です・・・」
~「ではクライ殿頼んだぞ」
押しきった・・・
クライの作戦はこうだ、まずあの騎士団と敵を戦わせる、リィズを強襲させる、終わったころに僕が登場
それが僕のシナリオだ、これなら僕が死ぬことはない
完璧である
「じゃあクライちゃん行ってくるね~」
リィズはそう言うとガゼフの後を追う、馬などない、彼女は走って追いかける
「さてそれじゃあ僕も行くかな・・・ゆっくりと」
・・・そういえばどこで戦うのか聞いてなかったな・・・
陽光聖典隊長ニグンは村から王国騎士団が出てきたのを感じ計画通りに事が進んでいることを確認する
「やはり村のために突撃してくるか・・・馬鹿な男だ」
彼は今、王国の至宝を装備していない、いくら王国最強と言ってもそれは至宝とガゼフ二つの力があってこそである
「天使達に攻撃を命ぜよ、ガゼフ・ストロノーフを撃ち取るのだ!!!」ニグンは指揮をとり部下たちに命ずる
神官達が天使に攻撃を命ずる、天使達は王国騎士に攻撃を開始、
騎士団は迎え打つ陣形をとる
勝敗など決まっている
我々の圧勝・・・の筈だった
「は?」
間の抜けた声をあげる
瞬きなどしていなかった、何の前触れもなく天使達が全て消える、三十体を越える天使が一斉にだ・・・
神官達はもちろん、ニグンですら状況が読み込めない
(何がおこった?)
「こんなものか」
リィズは呟く、その言葉にはなんの感情もない
天使達を全滅させたリィズは思う
(ちょっと期待してたんだけどなぁ)
彼女は強い・・・だがそれは彼女の強さへの渇望故にだ
強くなるためなら誰もが無茶だと思う訓練もする
強くなるなら無謀とも思える巨大な敵にも挑む
強くなるためなら毒物でも飲む
強くなるためなら人間ではとても生きることは出来ない場所にでも赴く
それは仲間のため、好きな人のために
だから彼女は求める強くなるためにより強い強者を求める
尽きることのない力の渇望、それが彼女リィズ・スマートだ
だからこそ期待していた、きっと自分を満足させてくれる相手に会える・・・と、
だが結果はこれだ期待外れにもほどがある
神官達はニグンは彼女を見て絶句する
「笑う骸骨?」
誰かが呟く
まるで亡霊のような生者を嘲笑うかのような仮面をつけた少女
何もない荒野に佇む笑う骸骨、それはまるで自分達を狩にきた死神のように
「恐れるな!!!再び天使を召喚せよ!」
ニグンの号令とらともに神官達は天使を召喚する
天使達は笑う骸骨を取り囲む、逃げ道はない
「これで逃げ道はふさいだ、何をしたかは知らんが、これで終わりだ亡霊!やれ天使達よ」
魔法か?特別なアイテムか?
なにかはわからない、その正体を探るため
天使達を集める
自身の天使、監視の権天使をを含めた上位天使が一斉に彼女に襲いかかる
だが彼女に攻撃が届くことなく天使達が消滅する
「な・・・に?」
ニグンは理解した・・・彼女は魔法もアイテムも特殊スキルも使っていない
彼女は速いのだ、ただただ速いだけなのだ
それは例えるならそれはーーー風、
影、雷、炎あるいは、嵐
彼女は速い、ただひたすらに
小柄な体には太陽のような力が満ちていた、
その全力は影を残さぬほどに
故に「絶影」故に「最速」
それが彼女「絶影」リィズ・スマート・・・
「嘆きの亡霊」の最速の「盗賊(シーフ)」である
クライ君の宝具紹介~
夜天の外套(ナイト・ハッカー)
羽織れば誰でも高速でのみ空を飛べるぞ!(夜のみ)
欠陥品でありスピードの調整や進路の調整、ブレーキも出来ないただ真っ直ぐのみに飛ぶ外套
故に死人(壁に激突など)が多くでたため「事故宝具」と呼ばれている