1:何も/分からない/地
?「もう一度人生をやりたいとは思わないかしら?」
…心が安らぐような、安心してしまう、そんな女性の声が聞こえる…
…何も見えない…
?「もう一度あなたは地に足をつけたいと思わない?」
…分からないけど、ひとつだけ分かることがある…
…僕は…僕は…
?「ふふふ、素直でいい子ね。幻想郷はあなたをお迎えします。」
次の瞬間、視界が真っ白になった。
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目を開けると、木々が生い茂っている。どうやらここは…森?のようだ。
取り敢えず起き上がって見渡してみる。太陽の日差しと爽やかな風で舞い踊る木々。まるで森達が自分を歓迎でもいるような、そんな風景だ。
?「あの、大丈夫ですか?」
自分に声をかけてくれる人がいたから振り返る。見た瞬間に動揺が隠せなかった。
ワンピース?を着た小さい女の子。しかし緑色の髪。初めて見る髪色。だが、それよりも驚いたのが「羽」が生えていた。
?「なんだか凄く動揺されていますね?こちらお水をどうぞ」
親切にもその子はボトル…というかボトルの形をした竹を渡してくれた。
「あ、ありがとうございます。」
ひとまず落ち着きたかったので、有り難く頂戴しお水を飲み干した。甘くて美味しいお水だ。その際に少女は話をしてくれた。
?「倒れている真っ白な妖精がいたので、脱水症状でも起きたのかな、と思ってお水を慌ててくんできましたが、その前に目が覚めて見ている限り元気そうなので良かったです。」
うんうんと飲みながら頷くが
「そうなんですね…って妖精!?」
水を吹き出しそうになった。何を言ってるんだこの人は?真っ白?妖精?常識外の話に何もついていけない。
?「何をそんな驚いているんです?幻想郷ですし、何より私もあなたも立派な妖精じゃないですか?」
わけが分からなかった。兎に角何も理解ができない。
?「この反応、もしかして彷徨った人…?にしても妖精だから…記憶喪失?」
勝手に考察が進んでいる。自分の持っている竹に入ってる水を眺めながらこの状況をどうするか、考え出した直後に気づく。「自分が誰か分からない」ことに。自分の服も見てみたら確かにワンピースだった。訳がわからない。
何故条件反射に妖精って単語に驚いたのか自分も分からない。分からないのスパイラルだ。
「多分…そうです。このようにお話しは…できますが、自分が誰なのか過去は何していたのか、何も思い出せません…」
動揺しながらも目の前の緑髪の妖精に答える。あまりにもの事態に唇や喉が乾く感じになり、水を飲み干す。
大妖精「分かりました。ひとまず私の名前は大妖精。大ちゃんって呼んでください。あなたの名前は…そうですね。「リーク」って名前にしましょう。妖精はカタカナ3文字程度がいいですし」
風潮でもあるのだろうか?と思いながらも返答する。
リーク「リーク…分かりました。改めてよろしくお願いします大ちゃんさん!」
大妖精「さんは入りません!取り敢えずお水もう一杯汲んであげるのでそこで待っておいてくださいね。」
リーク「分かりました。大ちゃんさん!あっ」
そういいながらリークは大妖精に持っていた竹を渡したが、呆れたのか大妖精は水を組みに行った。
リーク「僕って…誰だろう?真っ白な妖精で、男で、よく見たら羽みたいなのも生えてる。ここに来る前何かあった気がするのに…何も思い出せない。それに幻想郷…?」
一人、風で騒がしくなる森の中、考え込むリークであった。
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大妖精は川で水を汲んでいた。
誰もいないところで何か呟いていた。
大妖精「これで、本当にいいんですよね?」
…
大妖精「彼はひとまず名前については納得してくれましたが、いつか全てを知る日がきますよ。」
…
大妖精「私には分かりません。何故この幻想郷が歪んでしまったのか、あの妖精がこの世界を救ってくれると考えているのか。こんなちっぽけな存在達は何やっても変わらないです。チルノちゃんでも…そうだった。」
大妖精は涙を流していた。
……
大妖精「分かりました。私は偉い方の考えが理解できません。だけど、あなただけは信じます。あの日助けてくれた。」
大妖精はお水を組み終わって、立ち上がる。
大妖精「彼はどういう存在か分からないけど、あなたが信じるなら、私も信じます。」
…
大妖精「地底…ですか?分かりました。私はそこまでしか出来ません。チルノちゃんの側にいたいので」
…
大妖精「はい。ではもう行きますね。」
大妖精の背中は凄く大きく見えた。
はじめまして。ドラ★と申します。
文面がかなり汚いのは大変申し訳ありません…下手を極めているので。。
その昔、東方幻草子と呼ばれるアプリで書いたことがあった作品をずっと考え直していて、ついにまとまったので書き始めたという感じです。かつてはタイトルなんて適当に決めていました(笑)
一応バトルものだったりします。今話題の異世界転生と同じ系かもしれない(あまり読んだことないのでわからない)
序章なので話は何も進んでませんが、展開は結構早く進んでいきます。更新は不定期なので申し訳ありません。。