ありふれぬ悪魔狩人は世界最強 アフター   作:クラウディ

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久しぶりの投稿。


ベヨネッタ3が来年に発売される喜びで作った勢いだけの話。


多分続かない。


活動報告にも乗ってるから見てね。






Mission9 ジャックの一日 その1

 住宅街の一角にある三階建ての至って普通のアパート。

 その三階の一室にジャック・レッドグレイブは住んでいる。

 

 本日はそんなジャックの一日を追っていくことにしよう。

 

 

 

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pipipipipipipi!

 

「ん……」

 

 けたたましく鳴る目覚まし時計の音に目を擦りながらも二度寝をすることなく起きるジャック。

 

「四時……朝だな……」

 

 一つ呟いて部屋に敷いてあった布団から起きる。

 パジャマなどは着る主義でないのか、シャツにズボンというだらしないいで立ちをしていた。

 立ち上がったジャックは一回背伸びをし体を解すと備え付けのキッチンに向かう。

 

「今日は……ステーキ定食でいいか」

 

 キッチンに向き合ったジャックは少し考え、最近ほぼ自由になった大金を使って買ったステーキ肉と各種野菜をフライパンで焼いていく。

 味付けは、日本に来て気に入った、エ○ラの○○の味をかけることで手軽に済ませた。

 後は、ご近所さんからもらった煮物や味噌汁などを皿と汁椀によそい、レンチンで出来るご飯を温め、四畳半の居間に折り畳み式のテーブルを広げる。

 出来上がった朝食をテーブルに乗せていき、全品揃ったところでジャックも床に座る。

 

「おっと……いただきます」

 

 座ってすぐ食事に手をつけそうだったジャックは、動きを止めて手を合わせて食前の挨拶をしてから朝食を食べ始めた。

 外国から来たとはいえ、今いる場所は日本。

 郷に入っては郷に従えというからにはそうするべきだろう。

 

 まず真っ先に箸を伸ばしたのは、大きな皿に乗ったステーキ肉。

 大口を開けて食らいついた。

 タレが良く絡んでいる肉厚のステーキは、力強く噛み締めることで肉汁があふれ出す。

 噛み千切って咀嚼していくが、厚い肉は中々噛み切れない。

 だが、

 

「……うん、うまい」

 

 これに尽きる。

 食いにくいが上手いことに変わりはない。

 短く感想を言ったジャックは、次に付け合わせの野菜炒めに手を伸ばす。

 こちらも、タレが絡んでおり、旨味の内側から瑞々しさが噴き出してきた。

 

 次は煮物だ。

 サトイモやシイタケなどが煮込まれた筑前煮。

 箸を器用に使い、少し煮込まれ過ぎたのか形の崩れているサトイモをはさみ、口に持っていく。

 

「……少し濃いな」

 

 どうやら、見た目の通り煮込まれていて味がしみこみ過ぎていたようだ。

 だが、美味いということには変わりなかった。

 出汁がしみ込んだサトイモのねっとりした触感に未だ慣れないジャックは顔をしかめるも、口に広がる旨味によって表情が変わる。

 これも美味い、と。

 

 それでも口の中を筑前煮によって制圧されてしまったため、その流れを断ち切るために白米をかき込む。

 何やら特別な製法で作っているらしいのだが、あまり気にしたことはない。

 うたい文句は……「ふっくら米」だったか?

 確かにふっくらと柔らかい。

 味の濃い筑前煮によって制圧された味覚を、ふっくらとしたお米が覆い隠して諸共に押し流していく。

 

 そして、最後に……味噌汁だ。

 「ちゃんと、温めるんだよ」という近所のおばちゃんの言葉通りに湯気が立つほどの熱々の味噌汁を持ち上げる。

 器越しに味噌汁の熱さがじんわりと伝わってきた。

 器のふちに口をつけ、器を傾けて味噌汁を流し込む。

 

「……! あちち……」

 

 早朝に目覚めた体を完全に覚醒させられたことで驚愕に目を見開くジャック。

 少しだけ舌を火傷しながらも、ちょっとずつ飲んでいき、熱さに慣れたら一口分含んで飲み込む。

 

「うまい……」

 

 飲み込んだ味噌汁が少し肌寒い早朝の空気を吹き飛ばす。

 まるで、砂漠のど真ん中に倒れていた旅人がようやく見つけたオアシスで喉を潤すかのように、ジャックは味噌汁を飲んでいく。

 

 それから、朝食を完食したジャックは皿を洗い居間でスマホを開く。

 改めて日付を確認した。

 今日は休日。

 特に、悪魔退治の仕事も来ていないので今日は珍しく完全にフリーの日だ。

 

「さぁて……何やるか?」

 

 胡坐をかきながら、ジャックは今日の予定を考える。

 

(最近は悪魔達もおとなしいし、モリソンからも連絡は来ない。ベヨ姉さんから呼び出しされることは……考えないでおこう。ハジメの家には……この間行ったばかりだし、ハジメも今日はデートって言ってたな。中野と斎藤は……どうなんだろ? 突然訪ねたりしたら迷惑かけるよな? だったら…………よし!)

 

 予定が決まったのかジャックは立ち上がる。

 その予定とは……

 

「街の散策だ!」

 

 予定、なのか……?

 

 

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――

 

 

 ルポライター。

 それは、面白いテーマを見つけたら、取材し、それを記事にして報告する仕事だ。

 この私、(あずま)霧子(きりこ)もその一人である。

 

 私は現在、とあるアパートに住んでおり、それなりに仕事をしているため、生活に困ることはない。

 ……のだが、時たま、ゴシップ系の記事を作製してしまうこともある。

 これは、もう癖なのだ。

 気になったら書かずにはいられない。

 〇IO様が言ってたことと似ているが、要は人の秘密を暴きたいという好奇心が他の人と比べて人一倍強いのだ。

 とはいえ、今日は休日。

 あまり遠出はしたくない。

 

 そんな時、面白いネタになりそうな人物がいる。

 

「おはようございます!」

「……おはようございます」

「大丈夫ですか? 元気がなさそうですけど?」

「大丈夫です。気にしないで下さい……」

 

 元気に挨拶してきた、隣の部屋に住む海外からの留学生〝ジャック・レッドグレイブ〟君だ。

 ジャック君は、まるでアニメから飛び出してきたかのようなイケメンと言うべき顔立ちをしていて、その髪色はオタクである私からしても、見たことがないほどにキレイな銀髪をしている。

 そして、その体つき。

 コートを着ているためよく分からないが、かなりの筋肉がその体に引き締められており、彼自身が言うには現在十七歳で、身長百八十センチだそうだ。

 

―― 海外ってすっごぉ……

 

 階段ですれ違った時に初めて彼を見た時(二度見した)の感想がこれである。

 だって仕方ないじゃん。

 今まで見たことのない筋肉モリモリマッチョマンが上から降りてきたんだもの。

 驚くのも無理はないと思うんだ。

 

 その時にはすごい真剣そうな顔で夜の町に出ていったから、声をかけることも出来ずにすれ違っただけだったけど、彼が近所づきあいをしていく内に段々と話すようになった。

 そうして分かってきたのは、彼が十七歳という年齢で親の仕事を手伝っているのだという。

 ……借金があるということも。

 これを聞いた時、物凄く気まずい空気になったのは忘れない。

 

 だけど、ジャック君が仕事に行くのはいつも夜中だ。

 これが気になる。

 だって、ジャック君は体つきもしっかりしているとはいえ、まだ学生だ。

 なのに、夜に働かせているのはどういうことだ?

 気になって仕方がない。

 

「それじゃ、今日も頑張っていきましょう!」

「そうですね……」

 

 目の前のジャック君が鼻歌を歌いながら階段を下りていく。

 ……よし。

 

「追跡開始……」

 

 こうして始まったジャック君を一日観察することにした休日。

 

 ちょっと怖いもの見たさでし始めたのに、

 

 

 まさか、あんなことになるなんて……

 

 

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――

 

 

 ジャック君はまず、電車に乗って都市部に向かっていく。

 私も同じ車両に乗って追いかけた。

 

 今日は私にとって、休日だとはいえ、仕事だという人ももちろんいる。

 電車のつり革につかまっている人がそうだ。

 今も、遠くを見つめ溜息を吐いている。

 

(ご苦労様です……)

 

 心の中でそう呟いた後、数分かけて電車は駅のホームに着く。

 

 それに合わせてジャック君も電車を降りた。

 他の人達も降りて駅は人の波であふれかえる。

 けど、身長も高く、銀髪のジャック君は人ごみの中でも見失いそうにない。

 

 電車に乗る人と、降りる人の荒波にもみくちゃにされながらも、駅から脱出した私は周りを見回す。

 

(いた……!)

 

 案の定、ジャック君はすぐに見つかった。

 ジャック君も辺りをキョロキョロと見回している。

 

―― 誰か探してるのかな?

 

 そう思った私だったが、目的は別なようで、直ぐ歩き出す。

 慌てて追いかけると、ジャック君はある店に入っていった。

 

 そこは俗に言う、〝アニメイト〟だった。

 

―― やっぱり外国人のジャック君はアニメが好きなのかな?

 

 そう思いながら私もアニメイト内に入って、ジャック君を観察する。

 ジャック君はある棚の前に行き、そこから何本かケースを手に取ると、カウンターに持っていく。

 一瞬、チラッと見えた限りで判断すると最近話題の物や、過去に人気が出て、ゲーム化した物などだった。

 

―― ジャック君もまだ子供だなぁ……。

 

 ほんわかしつつも追跡は止めない。

 アニメイトを出て、次に向かったのはゲームショップ。

 そこで買っていたのはアクションゲームや格闘ゲームの類だった。

 ジャック君は結構そういうのが好きだっていうのは知っている。

 

 ある時、ジャック君の部屋にお邪魔させてもらった時、スマ〇ラで遊んだのだ。

 私がカー〇ィでジャック君は〇ズヤを選んでいた、かな?

 そして始まった大戦では面白いぐらいに最速風神拳をポンポン決めてからの即死コンボを決められて一回も勝つことが出来ず、そして一ストックも奪えなかった。

 いやおかしいでしょ。

 最速風神拳あんなポンポン決められるの。

 私、あれからカ〇ヤと戦うの恐くなったんだからね。

 私自身、結構うまい方だと思ってたんだけど、最速風神拳を目押しできるって聞いた時はちょっと引いたなぁ……。

 

「ありがとうございましたぁ」

(ッ!)

 

 いけない。

 考え込みすぎて、ジャック君を追ってるの忘れちゃってた。

 ゲームショップから飛び出すようにして出た私は周囲を見回す。

 

 やはり背の高いジャック君は町行く人達がいてもすぐにわかる。

 今度はどこなんだ……?

 

 

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――

 

 

―― ついてきてるな……

 

 俺、ジャック・レッドグレイブは久々の休暇を満喫していた。

 満員電車に乗り、アニメイトやゲームショップで気になっていたアニメとゲームショップを買い、次は本屋だ。

 

 そう思ってたんだが、ちょっと問題が発生した。

 

 つけられているのである。

 

 誰に?

 

 隣人である、東さんに。

 

 なんでだ?

 いや、本当になんでだ?

 俺、特に問題は起こしてないよ?

 日本に来てやったことと言えば、学生生活送ったり、悪魔殺したり、散歩したり、悪魔殺したり、レストランで飯食ったり、悪魔殺したり、仕事したり、悪魔殺したり……悪魔殺してばっかだな。

 

 とにかく、何の目的で追ってきてるんだ?

 

 東さんは普通のルポライターって言ってたけど……

 

 まさか……政府が俺の状況を監視するために送り込んだスパイなのか!

 

「……面白れぇ」

 

 それなら最後まで付き合ってやるよ。

 

 日本政府さんよぉ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 全然違うのだが……

 

 

 

 こうして始まった珍道中はある事件を境にして終わることになるが、それをジャック達は知らない。

 

 








ベヨネッタ3が発売される頃までこの作品続いてるのかな?



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