ウルトラマンブレイブ   作:リクソンLv.6

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第三話:よみがえる怪獣殿下

:古代怪獣 ゴモラ 同化生命体 ネメシス

古代同化怪獣 ゴモラ-ネメシス- 登場

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――光の国-ウルトラコロセウム――

ウルトラコロセウム。そこは他のウルトラマン達が組み手を取りお互いに高め合う闘技場。

 

「セェアッ!」

 

勢いよく走り拳を振るう。それを軽くいなしメビウスは腹部に突きを入れギリギリの所で止める。

 

「フッ!そんなものでは僕には到底及ばないぞブレイブ!」

「クッ!まだまだ行きますよ!メビウス先生!」

「来い!ブレイブ!」…………………………

――大阪府内-地底深く――

「ギシャァァァア!!」

 

古代怪獣ゴモラが目を覚まし咆哮をあげる。その前にはフードを被った黒い影が。

 

「…フッフッフ…良いですよ…もっと怒るのです!」

 

そう言って黒い影はニヤリと笑った。

――ディレクションルーム――

「最近大阪で地震多いですよね〜」

「なんでかしら?」

 

一週間での大阪での地震は20を越えていたのだった。

茜が背を伸ばしながら咲と話していると大吾が会議から帰ってくる。

 

「その話でさっき国と府から直々に調査の依頼が来た。」

「明らかに地震多いですしね。」

「それで詳しい情報は?」

 

龍也が反応し、煉が尋ねる。すると残念そうに大吾は詳細を話し出した。

 

「分かっているのは震源地が大阪市内付近での地震が多いという事だけだ。」

「まだ情報があるだけマシ…ですか…でもなぁ……」

「これだけの数だ、怪獣が関わってれば国もこっちに調査をまわすだろ。」

 

日佐人の発言に煉はハッとため息をつきながら言い放つ。

 

「ガルーダとバスターの整備も終了している。煉と

龍也はガルーダで、咲と日佐人はバスターで大阪に向かってくれ。」

「GIG!」「お土産待ってますからね!」

 

キラキラした目で言う茜を少し呆れる大吾。

――大阪府-市内-昼――

「とはいえ、ほとんどが住宅地だったりビル群だから上からは特に何も無さそうだな。」

「じゃ、モンスタースキャンを開始します。」

 

龍也はモンスタースキャンを開始し地下までの状況を調べると何も反応は無い。

 

「特に…反応は…無いですね…」

「ホントに偶然だっただけだったのかしら?」

 

日佐人は基地に情報を送る。

 

「とりあえず地上から見て何か無いか調べてくれ。」

 

大吾からの命令を受け着陸し、メモリガジェットで反応を見ながら歩く。すると龍也のモンスタースキャン一瞬反応した気がした。

 

「?…今、一瞬……」

「どうかしたの?」

「いや…見間違ったのかな…」

 

何処か引っかかるが、ひとまず基地に特に何も無かったと報告を送る。

 

「この後どうします?」

「そうだな…ここらの住人に話を聞いてみるとするか。」

「GIG!」

 

日佐人の問いかけに、少し煉が悩み言った四人が別れ住人に話を聞いて回る。

――とある住宅-昼――

「あの〜ここら辺で最近何か無いですか?」

「最近は地震が多いっすね…そういえば六甲山にハイキングに行った時に噂で洞窟から巨大な卵が出た〜!って言って話題になってましたね!」

「情報提供ありがとうございました!」

 

と若い少年が言う。龍也は礼をして別の民家へ場所を移した。

 

――別の民家-昼――

「あの…ここら辺、最近地震多いじゃないですか、それについて調査してるんですけど何か知りませんか?」

 

龍也が老人に尋ねると老人は腰を重々しく持ち上げ、特徴的な金歯をチラつかせて話し出した。

 

「あれは…ゴモラ様の怒りだよ。」

「ゴモラ様ってあの…ゴモラですか?」

「あぁ!我々の前に大地を裂き、現れた地の神。」

「は、はぁ…」

「ゴモラ様についてなら大阪歴史館で色々見れる。寄っていくといい何かある筈だよ。」

――住宅街-昼――

「歴史館か…寄ってみるか…」

 

話を終え歩いていると後ろから声をかけられ龍也は回れ右をし振り向いた。そこに立っていたのはパーカーを被り、その上にコートを着た怪しい男。見覚えの無い男に龍也は疑問を抱き尋ねる。

 

「ねぇ…お兄さん。」

「えーと…どちら様でしょうか?」

「私は魔術師。得意な事は物を隠すことと魔法さ。でもねぇ…さっき一瞬だけ失敗しちゃってさ。魔術師の名が泣くよ。全く。」

 

男はニヤリと笑う。その笑みは悪魔の様だった。

身体が拒絶反応を起こしたのかどうかは分からないが手が少し震え、唾を飲む。

 

「えっと…からかってるようなら僕もう用事があるんで行きますね。」

「行ってっしゃい。…ッフッフッフ…楽しくなりそうだ…」

 

男は自分の唇をペロリと舐めた。

――大阪歴史館――

「ゴモラは元々万博に展示する予定だったのか。」

 

資料を見ながら龍也が言う。ドキュメントSSSPの記録でサラッと見た事はあったがここまでしっかり内容を読むのは初めてだ。

古代怪獣ゴモラ。

身長40m 体重2万㌧ 出身地ジョンスン島

ゴモラザウルスの生き残り。

ジェットビートルに運ばれる途中に目覚め暴れた為

六甲山に落とされる。その後千里丘陵に地中を移動して出現。一度はウルトラマンが逃した…

 

「あのウルトラマンでもか…ん?大阪市内に住み着き…」(「今、一瞬…」)

(「巨大な卵が出た〜!って」)

(「ゴモラ様の怒りだよ」)

(「得意な事は物を隠すことと魔法さ。でもねぇ…

さっき一瞬だけ失敗しちゃってさ。」)

 

点と点が繋がりハッとする。

――住宅街-昼――

さっき男と会った場所に戻り周りを見回すが居ない。

そしてさっき会った筈が顔を全く覚えていなかった事に気づく。

 

「(ブレイブ!奴と会った時お前にはどう見えた!?)」

「(すまない…僕も龍也と同じように奴の事を思い出す事が出来ないんだ。だが奴はの人間の反応をしていた…気がする…)」

「くそ!記憶まで隠せるってのか!」

 

その時再び地震が起こる。地面が引き裂かれ中、咆哮と共に古代怪獣ゴモラが現れた!

 

「まさか!!」

「ギシャァァァァア!!」

――街中-昼――

「ゴモラ!?」

「全員ガンストライカーに集合!」

 

日佐人が驚いていると全員に煉の通信が入る。

 

「ふぉんないひなひゆはれへも!(そんないきなりいわれても!)」たこ焼きを頬張りながら咲が言った。

 

「煉さん!近隣住人の避難誘導をしていてそちらに行けそうにありません!頼みます!」

「仕方ない!三人で食い止めるぞ!」

「GIG!」

「頼むぞ!みんな!」

 

大吾がディレクションルームから鼓舞する。

――街中-昼――

ゴモラが進撃しビルに突進し街を蹂躙していく。

マンションを破壊しようとするゴモラの気を向けさせる為ガルーダの両翼からウイングレットブラスターを発射。作戦通りゴモラが此方に標的を変え咆哮を上げる。

 

「シャァウゥゥウ!!」

「二機に別れて攻撃するぞ!」「GIG!」

 

ゴモラが尻尾で叩き落とそうとするが届かない。

ガンストライカーが前後に別れガンガルーダとガンバスターに分離し攻撃が行われる。

 

「ウイングレットブラスター!」「バリアブルパルサー!」

 

突然動きが止まりゴモラのツノにエネルギーが溜まっていく。

 

「煉さん!咲さん!ゴモラのツノに振動エネルギーがどんどん溜まっていってます!」

 

突然のエネルギー上昇を観測し、日佐人が叫ぶ。

するとそれが解放され鼻の角から振動波が一気に放出される。突然の事にガルーダは避けれたもののバスターは右翼をかすりエンジン出力が低下し落下を始める。そこにゴモラが突進をしてくる。

――住宅街-昼――

「!」物陰に隠れ、ウルトラストーンを起動しブレイブレスにセット。クリスタルサークルを回転させ右腕にエネルギーを貯め一気に突き上げる。

 

「ブレイブゥゥゥ!!」

――街中-昼――

空中に飛びあがり、数回宙返りしてから地上の敵に強烈な蹴りをゴモラに決める。ウルトラマンタロウから受け継いだスワローキックだ。落下中のガンバスターをブレイブが受け止め、離れた場所に移動して地面にそっと置いた。

 

「ありがとう!ウルトラマン!」

「ブレイブ!助かりました!」

日佐人と咲が感謝の意を伝えると小さく頷きゴモラの方を見て走り出した。

 

「シェアッ!」

「シャァウゥゥウ!」

 

お互いに突進し衝突する事で地面の瓦礫が舞う。ゴモラのフィジカルに押し負けブレイブが押し倒される。すぐに起き上がり反撃するも攻撃を受け付けない。

煉がウイングレットブラスターで援護するが強固な皮膚には効いていないようにみえる。

すると、ゴモラの顔に砲撃がされ一瞬怯む。

視線の先にはガンバスターが戦車に変形し砲撃していた。

 

「こっちも忘れないでくれるかしら!」

「キシャァァアァア!!」

「シェアッ!」

 

ゴモラはバスターを追いかけ始め、追いかけさせないように尻尾を掴み引っ張る。…が、ゴモラはそれを待っていたかのようにその巨体を活かし逆にウルトラマンを振り回しビルに叩きつけた。ゴォォンと音を立てビルが崩れる。瓦礫の下敷きになっているブレイブを睨みつけ尻尾で殴打し痛め付ける。カラータイマーも鳴り出し、いよいよピンチだ。

――インナースペース――

「このままじゃマズイ!何かゴモラに負けない位の力があれば…」

 

龍也が肩で息をしながら願う姿にブレイブは厳しい表情をしている様に見えた。

 

「ブレイブ!何かあるのか!?」

「あるにはあるがいまの君には使いこなせない。」

「あるならやろう!やらないで後悔するよりやって後悔した方が良いだろ!」

「…分かった。だが危険だと判断すればすぐに辞めるからな!光のウルトラストーンを火のウルトラストーンにチェンジするんだ!」

 

火のウルトラストーンを起動しブレイブレスにセットした矢先、足元に火のエレメントが現れ身体を火柱で包まれる…

 

「なんだ…これ…?うぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"」

 

熱い。ものすごく熱い。

地獄の炎で燃やされているのではないかと錯覚する程の熱さだ。

だがとてつもないエネルギーが体に流れ込んで来ている事も分かる。

――街中――

ゴモラの尻尾攻撃をふらつきながらも右腕で受け止め立ち上がり胸の前で十字を組む。

ゴモラが超振動波を放つ準備を始める。

 

「今度、超振動波を打たれればウルトラマンだって!」

 

日佐人が叫んだその直後、大吾がブリーディングルームから叫んだ。

 

「メテオール解禁!」

「GIG!」

「パーミッショントゥシフト!マニューバ!」

 

ガンガルーダとガンバスターがマニューバモードへと移行する。

 

「ストライク・フルバースト!!」

「アトリビュートキャノン!!」

 

ガルーダの全兵装から攻撃が発射されバスターの砲台から電粒子砲が放たれる。

それでもゴモラのチャージは止まらない。

――インナースペース――

「これ以上は耐えられない!」

「う"ぅ"ぅ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"!!」

 

とブレイブが強制的に外そうとした腕を掴み、まとわりついた火炎を身体の中にねじ込んでいく。

 

「そんな…無茶はやめろ!!」

「無茶じゃない!僕が戦わないといけないんだ!」

――街中――

遂にゴモラの角から超振動波が放たれ全員がもうダメかと思ったその時!

ブレイブが衝撃波を放ち超振動波を相殺し身体を火柱が包む。そして身体がより筋肉質になりカラータイマーに火が入り青い体表部分が赤に変わり

『ウルトラマンブレイブ-フレイムフィスト-』に転身する。

 

「色が変わった!?」

 

「ジ"ェ"ア"ッッ!!」

 

驚く日佐人を横目に勢い良く突進し今度はゴモラに押し勝ち跳ね除ける。怯むゴモラに間髪入れず連打し持ち上げ、投げる。今度は巨大な尻尾を振り回し胸に打ちつけてくるが尻尾を掴みジャイアントスゥイングで投げ飛ばす。そしてブレイブレスを横に引き両手を対になるように弧を描き右脚を上げる。その後両手押し出す光線(フィストフレイムバスター)を放つ。

ゴモラが対抗して超振動波で受け止めた後よろめきながらも突進してくる。

ブレイブはクリスタルサークルを回転させ右腕にエネルギーを貯め向かって来るのを構えて待つ。

ゴモラが10m位まで近づいてきたその一瞬。

ブレイブが最高火力に達した拳を突き出しゴモラの腹部に直撃する…が突き出した時には転身が解除され元の姿に戻っておりゴモラの突進に押し倒される。

 

「な、なんでだ…!でも!この距離なら!」

 

ゼロ距離で腕を十字に組みスペシウム光線を放ちゴモラを引き剥がし粉砕させるが片膝をつき前を見つめる。

 

「ギリギリの戦いだった……」

「(龍也!何か来るぞ!)」

――ディレクションルーム――

「やった!ブレイブが勝った!!」

 

二人が歓喜していると歓喜の空気で満ち溢れていた場に警報音がなり響く。

 

「どうした!?」

「えっ!?謎の飛行物体がゴモラに急接近しています!!」

「飛行物体だと…?」

――街中――

「あれは…ネメシス…!」

「ネメシス?」龍也が聞く。

「宇宙警備隊の中でも、噂されていた生命体だ…!!

確か……マズイ!奴をゴモラに近寄らせるな!!」

 

そのネメシスが此方に向かって来るのが分かる。

それは生物とは到底言えない見た目でブレイブよりもゴモラ目掛けて飛んできている事も分かる。

 

「なんだ…あいつは……」

 

煉や他の二人も唖然としている。

ネメシスはゴモラに飛びつきまとわりながらグチャグチャと音を立てて形を整形していく。

完全に形になったソレは左側の角だけが長く肘と膝から鋭く突起物が生えていて腕や脚も重厚になっていた。一番の違いは全体的に黒紫掛り目が紅眼になっている事だ。まさにゴモラでありながらゴモラでない見た目をしていた。

 

「ジュワ…」

 

必死に立ち上がり構える。ピコピコピコピコとカラータイマーの間隔もどんどん短く早くなっていきもはや瀕死寸前のように見える。

「グ"ウ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"オ"!!!」

 

咆哮お上げ此方を睨みつける。

最後の力を振り絞り、ブレイブがブレイブシュートを放つ。顔面に直撃し顔の一部が粉砕されるがグニョンとすぐに再生し両角に黒紫色のエネルギーが溜まりお返しかのごとく超振動波が最高火力で放出される。

瀕死寸前のブレイブに避ける事も防御出来る筈も無く直撃し20m位吹き飛び動かなくなる。

 

「ウソ…」

 

口を抑える咲。そして全員がその圧倒的な力に衝撃を受け見ている事しか出来ない。

ブレイブも目の光が消え光の粒子となり消える。

変身が解除された龍也も瓦礫の真ん中で意識が遠のいて行く。

 

「僕が…みんなを……まも……るんだ…………」

掠れる意識の中で龍也はそう呟いた。

つづく




お世話になっておりますリクソンです。第三話「よみがえる怪獣殿下」いかがだったでしょうか?少しでも面白いと思って頂けたら幸いです。
という訳で、ネメシスという敵が新たに登場した訳ですが、ネメシスのイメージ的にはドロっとした感じで吸収した怪獣の特徴が禍々しいものとなり更に破壊されても一瞬で元に戻るとかいうヤバいやつです。ブレイブやOXYのメンバー達はネメシスに打ち勝てるのか?乞うご期待です!

─アーカイブドキュメント─
「古代怪獣 ゴモラ」
身長:40m 体重:2万t 出身地:六甲山-地底-
SSSPにて発見、駆除されたゴモラの子孫とされる個体。恐竜の生き残りとされ学名は『ゴモラザウルス』。
六甲山の地下にて何者かがゴモラを目覚めさせ地上に出現させた。その目覚めの段階が大阪での地震の正体であったと後に解明された。

「同化生命体 ネメシス」
身長:20m〜80m 体重:不明 出身地:不明
黒紫色でブヨブヨとしたスライムのような見た目。
ブヨブヨとしているが液化する事もでき、どんな隙間にも入る事ができる。そんな感じだが実は感情があるとか無いとか…また、 様々な生物に取り付き吸収した後その怪獣の身体を元に自分の身体を作りだす。その身体はネメシスの細胞によって超強化され超自然治癒能力も持っており細胞に遺伝情報などその怪獣の全てが記録される。

【次回予告】
ネメシスの攻撃を受け傷を負った龍也。回復が待たれる中ブレイブは龍也の身を案じ火のウルトラストーンと水のウルトラストーンを回収する。
だがネメシスに勝つには火のウルトラストーンを使うしかないと考える龍也はブレイブに修行を頼み修行を終えれば使って良いと約束し……
次回 第四話:「爆誕!火炎の一撃!」
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