:同化生命体 ネメシス
同化古代怪獣 ゴモラ-ネメシス- 登場
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周りが燃え盛る平野に龍也が立っている。
「ここは……」
周りには自分以外に人が居ない。
突如、怪獣の咆哮が聞こえ怪獣が目の前から現れる。変身しようとするも身体を動かす事が出来ない。
「ギシャァァア!!」
咆哮を上げながら平野を焦がしてまわる。
「シェアッ!」
聞き覚えのある声がする。
「ブレイブ!?ブレイブはさっきまで僕と…」
そこでは壮絶な戦いが繰り広げられるが若干ブレイブがいつもの冷静さを欠いているように見えた…………
――医務室――
「……っハッ!」
夢だったのかと気づく。時計を見ると午後7時を回っていた。すると医務室の扉が開き茜が入ってくる。
「よかった…目覚めたのね!」
いつもの元気さに安堵した直後ゴモラの事を思い出す。
「怪獣は!?」
茜によると怪獣はすぐに飛んでいったらしい。その後ブレイブからの通信がありあの黒紫の物体はネメシスという事が分かり奴が色んな生命体を吸収する。という事が分かったとの事だった。
「ブレイブから……」
「目覚めたのね。」
「リツコさん。お陰様で。」
医師の嘉山 律子が入ってくる。感謝して動こうとすると胸の辺りが痛む。
「まだ動いちゃダメよ。傷が開くわ、傷は癒えて来ているからもう少しだけそこに居てね。」
「はい…」
「それじゃあ私皆に目が覚めたって言ってくるね!」
「私も用事があるから戻るわ。何かあったら呼んでちょうだい。」
と二人とも行ってしまう。する事もなく眠っていると、いきなりブレイブに呼ばれた。
「(龍也。ウルトラストーンを起動してくれ。)」
「(ブレイブ!?大丈夫なのか!?)」
「(それも含めて中で二つ話す事がある。)」
言われるがままにウルトラストーンを起動しインナースペースに突入する。
――インナースペース――
「それで大丈夫なのか!?」
ブレイブが険しい表情で話し始める。
「僕の身体は想像以上にダメージを負っている。だが心配する事は無い、既に順調に回復してきている。」
「そうか!なら良かっ…」
言いかけた所を遮られた。
「二つ目は君に一つ頼みがあるんだ。」
「頼み?」
「君はまだ戦闘経験が浅い。今のままでは火と水の、どちらも使いこなす事は出来ないだろう。だから火のウルトラストーンと水のウルトラストーンを君が成長するまで回収させてくれないか。それに、君の身体も大切だ。」
「でも!成長するまで待ってたら、どれだけの被害が出るか分からない!それに…みんなを護る為なら僕の身体なんて…!」
「馬鹿な事を言うな!君があの力を望む事も分かる。だが力を求め過ぎればいずれ自分自身をも飲み込んでしまうかもしれない。」
「そんな…」下唇を噛む。
「すまないが回収させて貰う。」
ホルダーから火と水のウルトラストーンが消え光のウルトラストーンだけが残る。
「(そうさ…僕は戦闘経験なんて殆ど無い。けど……僕がもしあの力を使いこなせる事が出来たなら…どれだけの人を護る事が出来るんだろう…)」
「僕が成長したら…使いこなせる事が出来るんでだな?……それなら…ブレイブ!僕を鍛えてくれ!」龍也がブレイブを見て言うとブレイブは少し驚き言う。
「……かなり厳しい物になるが…良いんだな?」
「勿論だ!」
――ディレクションルーム――
「龍也の奴目覚めたんだって?」
「隊長が龍也の回復も込めて休暇をとらせたんだって」
日佐人と煉は将棋を挿しながら話している。一方で茜と咲は一緒にファッション雑誌を読んでいた。
「何処かに行くって言ってたけど…何処だろ?」
「さぁ?流石に寝てるんじゃない?」
「どうだろ?」
日佐人達が話していた…
――とある山岳-早朝-――
休暇を貰った夜に用意をし山へ登り山頂の下辺りで丸太を紐に括り付け振り子にし拳を突き出していた。
右手に全神経を注ぎ丸太を突く。が丸太は傷1つ付いていない。
「はぁぁぁぁ…ハッ!」
「(そんなものじゃまだまだ使いこなせないぞ!)」
「まだまだァ!」
喝を入れられて立ち上がるが突くが、丸太は更に早く動き胸に打ちつけられ倒される。
「ハァ…ハァ…ハァ…まだ…まだ………」
昨日の夜からぶっ通しで特訓を続けている為、既に体力は限界に達しもはや気力で立っている程だった。
「(やはりこれではダメだな…休憩に入ろう。)」
「そんな!僕は…まだ!」
「(休憩を摂ることも大事な特訓の一つだぞ。それに次からは別の場所に移動する。)」
「分かった…」
……5分後……
「それで…何をするんだ?」
「(これだ)」
「え?」
そういうと地面から岩が浮かび容赦なく岩がこちらに飛んでくる。
「あぶなっ!何するんだいきなり!」
「(龍也。今のとさっきので違うのはなんだ?)」
「えっと…」詰まっているとブレイブが答えた。
「(正解はこの丸太に君を憎しみ突き刺す心が有るか無いかだ。今度からはこれを不規則に飛ばす。それを君に破壊してもらう。)」
――とある山岳の道――
走る。とにかく早く。岩は躊躇なく体目掛けて飛んでくる。
「(逃げてるだけじゃ何も変わらないぞ。)」
「逃げるなって…こんなの逃げるしか無いだろ!」
岩が地面に激突し土が舞う。勇気を振り絞り後ろを向き飛んで来た岩に突きを入れる。ジーンと滲み手を振り痛みを飛ばす。
「痛ってぇ!」
「(さっ!まだまだ行くぞ!)」
「クッ…あぁ!やってやる!」
木の間から禍々しい剣を持った男が見つめている。
男は何も言わずに立ち去って行った……
段々と日がのぼり太陽も真上まであがり正午を迎える中、瞳を閉じ精神を統一する龍也。
「(見るんじゃない…感じるんだ!)」
(感じる…)頭上に落ちてきた木を後ろにステップし避け右脚で蹴り飛ばす。
「…出来た!」
「(よし!着実に出来てきているな…次行くぞ!)」
少しづつではあるが難題をこなしていく龍也。
「さぁ…来い!」
岩が浮かび此方に飛んで来る。一つ一つ捌きながら的確に破壊していく。
……4時間前……
「弱点?」
突然ブレイブからのアドバイスに疑問を抱き尋ねる。
「(あぁ。どんなものにでも弱点はある。それは無機物だろうと関係ない。正確に弱点を狙えば壊す事なんて容易なんだ。)」
………………………………………………
「そこだ!ハァッ!」
後ろからの岩も難無く砕く。長きに渡り続いた苦しい修行もいよいよ終わりに近づいていた。
「ハァ…ハァ…ハァ…まだ僕は使いこなせないか?」
「(…この短時間でここまで来れたのはかなりの出来だ。正直僕は見くびっていたかもしれない。申し訳無かった。)」
「そんな事ないさ。僕がここまで来れたのはブレイブが僕を信じて訓練を続けてくれたからだよ。」と龍也
「(ストーンに関してはもう使いこなせるだろう。)」
「ホントか!?」
ガッツポーズを組み喜んでいると森から禍々しい剣を持った男が現れる。
「!?…貴様は誰だ!」
「俺の名はメタメレイア……ウルトラマン…貴様を倒す者だ。」
(「こいつ…僕がブレイブだって事を知ってる!」)
近づこうとすると木の枝の幹が鋭くなり猛スピードで飛んでくる。ステップで避けながら枝を掴む。修行を積んでいなければ確実に胸に刺さっていただろう。
メタメレイアは何も言わずに立ち去ろうとする。
「待て!」
「俺に構っている暇などあるのか?」
まるで未来が見えているかの如く言ったその直後メモリガジェットに通信が入る。
「はい。こちら龍也です!」
「獅子瞳山《ししどやま》にネメシスが現れた至急向かってくれ!」と大悟。
「GIG!」
通信を切り、居た方向を再び見る頃にはその姿は無かった。
――獅子瞳山――
「グ"ウ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"オ"!!」
ズシン…ズシン…とその巨体が森を踏み潰しながら進む。
そこにガンガルーダとガンバスターの2機が到着する。
「これ以上好き勝手やられてたまるかっての!」
「ガンガルーダ攻撃を開始します。」
煉と咲が同時攻撃を繰り出す。
攻撃を喰らったゴモラ-ネメシス-は2機に目線が動き爪から斬撃を飛ばし牽制する。
それをサラりと避けながらも攻撃する姿は全盛期のGUYSにも劣らないものだった。
更にガルーダはストライクミサイル、バスターはダブルガンミサイルを発射し進行を食い止める。
「グ"ウ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"オ"!!」
ゴモラは咆哮上げた後、尻尾を伸ばしガンガルーダに巻き付ける。
ガコンと鈍い音がなりコックピットの後ろから火花があがる。
「くっ…!」
エンジンを最大出力で駆動させるも抜け出す事が出来ない。と、その時眩い光と共に光の剣が尻尾を断ち切りガルーダに巻き付いた尻尾を取り除く。
「ブレイブ…感謝する…。」銀色と赤の戦士の顔がこちらを見て深く頷く。機体をホバリングし中に浮かべ戦闘に復帰する。
「グルォォォォオ!!」
「セェァッ!!」
ゴモラが叫び突進してくる。後ろ回し蹴りで突進を止め腹を殴る。
「ハァァア!!」
「グォォォォォオ!」
怯む様子は無く強靭な右腕を振り下ろす。それを受け止めアッパーを入れ更に肘打ちを打ち込む。
「グォォォォォオ!!」
ゴモラも引けを取らずに尻尾による連続突き刺し攻撃をしダメージを与える。
するとゴモラが尻尾を再び伸ばしブレイブに強く巻き付け角にエネルギーを貯め出す。
「セァァァッ…!」
「まずい!このままじゃやられる!」咲が嘆く。
――ディレクションルーム――
「隊長!ゴモラがあの体制に入った時は殆どをチャージする事に集中をしています!奴の集中を削げればチャージを止めることが出来ると考えられます!」
日佐人が大吾に言うと大吾は頷く。
「メテオール解禁!」
――獅子瞳山――
2機がマニューバーモードに移行する。
「ブリンガーファンターンオン!!」
荷電粒子ハリケーンを発動させブレイブをゴモラから解き放つ。ゴモラはハリケーンに巻き込まれ中に投げ飛ばされ地に叩きつけられる。
「ストライク・フルバースト、ファイア!!」
その隙を狙い煉が全弾発射し命中させる。
マニューバーモードからクルーズモードに戻る。
煙の中から出てきたゴモラは顔の形が更に禍々しくなり、背中からも太い突起物が四本生えていた。
「これでも…倒せないのかよ……」
と煉が唾を飲む。背中の突起物が赤紫色に光った直後、角から超振動波をガルーダ達に放つ。
「(危ない!)」
「セァァァアッ!!」
前転し背中で受ける。エネルギーが少なくなり、カラータイマーが鳴り出した!片膝をつき肩で息をする。
ゴモラがトドメを刺しに近づく。
「させるか…!」
煉がウイングレットブラスターを放つがゴモラは止まることなく突き進む。
――インナースペース――
「ハァ…ハァ…ハァ…」
「ブレイブ…アレを使うぞ!」
「(あぁ!今の君になら使いこなせる筈だ!)」
覚悟を決めキッとゴモラを睨みつける。
火のウルトラストーンをホルダーから外し起動しセットする。足元に火のエレメントが現れ身体を火柱で包まれ身体にエネルギーが流れるのを感じる。
「クッ…こんな……ところで!!」
『僕"が"…み"ん"な"を"!…護"る"ん"だ"!!』
胸の前で腕をクロスさせ身体にまとわりついた火炎を振り払うように解き放つ。
――獅子瞳山――
ブレイブが振り向き衝撃波を出しゴモラを怯ませる。
「あれは!昨日の!?」咲が驚く。
身体を火柱が包む。そして身体がより筋肉質になりカラータイマーに炎が入り青い体表部分が赤に変わり
『ウルトラマンブレイブ-フレイムフィスト-』
に転身する。拳を強く握りしめ戦闘態勢に入る。
「シ"ュア"ッ!」
突進しゴモラを両手で投げ飛ばす。
するとゴモラが分裂し後ろから攻撃を仕掛けてくるが
「(そこだ!)」
振り向き殴るとよろめいているゴモラに向かってドロップキックをし蹴り倒す。間髪入れずにジャーマンスープレックスを繰り出しその後バク転で距離を取り構える。
「ヴ"ォ"ォ"ォ"ォ"ォ"オ"!!」
ゴモラが咆哮を上げ超振動波を放つ。それをフィストフレイムバスターを放ち相殺した後クリスタルサークルを回転させ右腕にエネルギーを貯めゴモラに向かって走り出す。
「(これで!!トドメだ!!)」
「ハァァァ…セアァァァッ!!」
ゴモラの腹部に拳を突き立て、体格の2倍以上ある炎の爆風と衝撃波(ブレイズスマッシャー・ゼロ)を放ち全身を吹き飛ばす。煙があがり全員が見つめる…そこにはゴモラ-ネメシス-の姿は跡形も無くなっていた。
「ふぅ…ヒヤヒヤさせるな。」「やったぁ!!」
「やったァァァァ!!」「私達…勝ったんだ!」
咲らと同じように日佐人は両手を上げて喜び茜は勝利を噛み締めている。その2人を見て微笑む大吾。
「(使いこなせた…)」
と龍也が実感する。ブレイブも頷く。空に飛んで行くブレイブ。
――???――
「ふむ…やはりこの程度ではダメでしたか……」
と杖を持った男はそう言いながら姿を変え魔術師のような見た目に変わる。
「あ、それで彼はどうでしたか?」
と悪魔のような見た目をしたメタメレイアに尋ねるとメタメレイアは言い切った。
「ベレトか…フンッ…俺の敵では無い……」
「そうですか…では彼の始末は任せます。」
「……」
「これまた面白い事になりそうですねぇ…」
立ち去るメタメレイア。そしてベレトの手にはネメシスが戻る。
――獅子瞳山――
変身を解除しブレイブが龍也に話しかける。
「(龍也。恐らく奴はまだ完全には倒しきれていないだろう。それにメタメレイアという男とあの謎の男についても気になる…)」
「大丈夫だよ。僕達二人が居れば。」
「(そうか…そうだな…)」
「な〜にやってんのよ!もう終わったっての!」
咲が龍也を見つけ怒ってくる。
「あっ…すいません…」
「なら昼飯だな。」
「そんな〜」
そんな風に談笑しながら基地に帰還するのだった。
つづく
いつも読んでいただきありがとうございます<(_ _)>リクソンです!
第四話:爆誕!火炎の一撃!如何でしたか?面白いと思って頂ければ幸いです。さぁ!遂に爆誕した、ウルトラマンブレイブ-フレイムフィスト-!!龍也君も火のウルトラストーンを使いこなせる事が出来たという事で……実は今回の修行回が一番書くのに悩みました(笑)
まぁ「これからドンドン面白くなりそうですねぇ」という事で(笑)
という訳で今回の裏話?的な物はサブタイトルについてです!
皆さんはもうお気づきだと思いますがサブタイトルが色々なウルトラマンのサブタイトルのオマージュになっているのですが出来れば全ウルトラマンのサブタイトルを幾つか回収出来ればなと…思っております!
という訳でまた次回でお会いしましょう!リクソンでした!
──アーカイブドキュメント──
「同化古代怪獣 ゴモラ-ネメシス-」
身長:40m 体重:2万t
『同化生命体 ネメシス』が『古代怪獣 ゴモラ』を吸収し複製した怪獣。
原種よりも格段に全てのステータスが上がっている。また容姿は左側の角だけが長く肘と膝から鋭く突起物が生えていて腕や脚も重厚になっていて、一番の違いは全体的に黒紫掛り目が紅眼になっている所だ。
必殺技は強化された超振動波である。
【次回予告】
宇宙から飛来した謎の箱の中にはマキという女性が入っていた。彼女を調査する日佐人にマキは興味を抱きはじめる。するとマキの身体に異変が現われ彼女は基地内を徘徊しだす。そしてそれに呼応するように、外には宇宙機械兵エウリオンが出現!走れ日佐人!マキを止められるのは君だけだ!次回 第五話:「宇宙からの愛をこめて」