白骨化した宿儺の指   作:限界社畜あんたーく 

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㊗UA30000突破記念。


今頃ですが、誤字訂正ありがとうございます。



なお、今回の話にもオリジナル設定入ります。


 番外編 虎杖が食べたいもの

 宿儺を受肉してから約数時間後。

 

 

 虎杖が眠ると、そこには宿儺の胃の中が広がっていた。

 

 

「うお!また来た!!」

 

 

 虎杖は外に出ようと、しばらく領域内を駆け巡る。

 しかし、外へは出ることはなく、その中心にいたアインズと宿儺に出会ってしまった。

 

 

「ん?虎杖か。どうやってここにk」

 

 

「アインズさんだ!おーい!」

 

 

 虎杖はアインズに駆け寄ろうとする。

 が、足元のワインボトルに躓き、アインズに向かってダイビングタックルを仕掛けてしまう。

 

 

「あ」

 

「うお?!」

 

 

 タックルをダイレクトに受ける。

 そんなものではダメージは入らないのだが、しかしその衝撃でバランスを崩し倒れてしまう。

 

 

「いてて、大丈夫ですか?」

 

 

「ああ、私は大丈夫だ。君こそ、怪我はないか?」

 

 

「俺は全然大丈夫です!!」

 

 

『うるさいぞ小僧。酒が不味くなる』

 

 

 骸の山の上で酒を飲んでいるのは宿儺。

 今飲んでいるのはシャンパンだ。

 

 

「それで、君はどうやってここに来たんだ?」

 

 

「なんか寝たら来ました」

 

 

『寝ただけで俺の領域に?世迷言も大概にしたらどうだ』

 

 

「嘘じゃねーし!!そもそもお前には話しかけてねーよ!!」

 

 

『なんだと小僧?』

 

 

 一触即発の空気が流れる。

(うーん。止めに入ってもいいんだけど、それで俺に飛び火しても厄介だしなぁ・・・でも止めないと絶対虎杖死ぬだろうし)

 どうにかしなくては、と思ったところで、唐突に閃いたものがあった。

 

 

「虎杖。君は何か食べたいものはあるか?」

 

 

 食べ物で釣れば大体の荒事は解決する。

 これは宿儺から学んだことだ。

 

 

「え?なんでも?」

 

 

「なんでも・・・とは言い切れないが、ある程度の物なら提供できるはずだ」

 

 

「なんでも?うーん、今食べたいのは寿司かな。マグロの霜降りの部分を酢飯で握ったやつ」

 

 

「・・・残念ながら、マグロは宿儺が食べてしまってもうないんだ」

 

 

『うまかったぞ、あの王マグロの魚の刺身は』

 

 

「キーッ!!あんにゃろー!!」

 

 

宿儺が嘲笑すると、それに合わせて虎杖は地団駄を踏む

 

「寿司は出せないが、それ以外で何か食べたいものはあるか?」

 

 

「寿司がないなら・・・カツ丼がいいかな。上を卵で閉じて、下の米まで出汁が染みてるやつ。それがないなら肉うどんかなぁ。丸◯製麺で目の前で作られたみたいないい匂いがするやつ」

 

 

「さっきから妙に注文が多い気がするが・・・かつ丼だな?」

 

 

 アインズはアイテムボックスに手を入れ、カツ丼を探す。

 

 察している人もいるかもしれないが、これも仲間が使う可能性を考えてアインズが入れたものだ。

 しかし、酒とは違い料理は周回中に味方が使うことが多いため、割と提供していた経緯がある。

 しかも、かつ丼は初心者でも作れる料理であるのにも関わらず、回復力がポーション以上でなおかつ、『運気上昇Ⅲ』『斬撃武器耐性Ⅱ』『打撃武器耐性Ⅱ』『刺突武器耐性Ⅱ』のバフ効果とステータスアップが乗るので、食べることが出来ないアインズでも手持ちには大体50個くらい常備していた。

(・・・にしても持ってる料理の数多いな。前線じゃ耐性効果とか必須だけど、流石に数多すぎないか?過去の俺)

 

 ちなみに運気上昇は敵からドロップするアイテム量が少し増えるという効果だが、幸運値とは別で確率があるので、そういう意味でも結構重宝されていた。

 

 

 暫く漁り続け、そして目的の物を取り出すことに成功した。

 

 

 漆塗りに赤いラインが入ったどんぶりで、閉じた蓋から濃厚な出汁の匂いが漂う。

 アンデッドであるアインズでも、思わず飛びつきたくなるその匂いは、当然宿儺の鼻にも届く。

 

 

『・・・いい匂いだ』

 

「言っておくけど、あげないからな」

 

『・・・』

 

「その構えた腕をしまってくれないか?宿儺の分もきちんと用意している」

 

 

 解を両手で打とうとしている宿儺を止めると、かつ丼を差し出した。

 かなり満足そうな顔をしている。

 

 

「・・・どうやって食べよ?」

 

『素手で食え』

 

「じゃあ宿儺も素手で食べろよ?」

 

「俺には割り箸がある」

 

「それは私があげる前提の話だろう・・・まあいいんだが」

 

 

 アイテムボックスから割り箸を取り出す。

 

 一応説明しておくと、割り箸には食事速度高速化という効果がある。

 現実を追求したユグドラシルには食事の際に硬直時間が発生するので、それを短縮するためのアイテムというわけだ。

 そして勿論、アインズも仲間が忘れたとき用に持っているというわけだ。

 

 

「あざっす!じゃあ早速、いっただっきまーす!!」

 

 

 

 

 

 

 

 そして、三十秒後・・・。

 

 

 

 

 

 

「旨かった・・・」

 

「もう食べたのか?」

 

『何も言わずに食べていたぞコイツ』

 

「だってうまかったもん」

 

「・・・日本人の鑑のような性格だな」

 

『馬鹿とも阿呆とも言える』

 

「・・・さて」

 

 

 喧嘩しそうになる二人を横目にアインズは立ち上がり、食べ終わった虎杖に向き直った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「かつ丼を食べ終えたところで、それでは実験といこうか」

 

 

 

 

 

 

 

「え?なんの?」

 

「バフ効果の実験だ。宿儺には効かなかったが、君には効くのかを試したくてな」

 

「バフ・・・?ああ、そういえばアインズさんって異世界から来たんでしょ?五条先生から聞いたけど」

 

「そうだ。その異世界では普通に発動していた効果が、現世界人である君にも付与されるのかと疑問に思ってな。宿儺には効果がなかったんだが」

 

「それなら喜んでやりますよ!!で、具体的に何やるんですか?」

 

 

 

 

「ああ、それはな」

 

 

 

 アインズはアイテムボックスから、身長よりもでかい大剣とハンマーを取り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで君を叩いて、痛みがあるのかないのかを検証するんだ。簡単だろ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もう一度言うが、かつ丼のバフ効果は『運気上昇Ⅲ』『刺突武器耐性Ⅱ』『斬撃武器耐性Ⅱ』『殴打武器耐性Ⅱ』とステータスの上昇だ。

 

 

 

「あ、帰りまーす」

 

 

 

 逃げられるはずもなく、実験の餌食となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、僕のところに来たって?」

 

 

「・・・」

 

 

 起床すると血だらけになっていた虎杖は、五条に助けを求めたのであった。




ここで一旦、三人がそれぞれに抱く感情をまとめてみる。

アインズ→宿儺  友達&仲間。どちらかというと戦友の方が近いかも。
    →虎杖  ナチュラルに喋ってくれるので割と好き。でも選ぶなら宿儺。

宿儺→アインズ  酒を提供してくれるメッチャいい奴。王としての器も認めているの
         で、後の伏黒と同じレベルで好意を寄せてる。
  →虎杖    ただのうるさいガキ。器という立場が無かったら今頃殺してる。

虎杖→アインズ  近所のタトゥー入れた優しいお兄ちゃんと同レベル。最近は死刑の件    
         でなんとなく罪悪感を持ってる。
  →宿儺    今のところは好きでもないし嫌いでもない。ただ、どちらかを選べっ
         てなったら嫌いの方を選ぶ。ちなみに即答。


一応言っておきますが、これはBL展開には持っていくつもりはないです。残念だったな。


次回は割と遅くなると思われるので気長に待ってください。
ちなみに質問等も受け付けているので、気軽に送ってください。
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