これからも頑張ろうかと思いますが、今回の話は正直漫画と内容変わりません。
というか、真希とパンダと狗巻に関しては解説面倒なんで飛ばしました。
そこは許してください。
あと、もうすぐオリジナルに突入します。
伏黒は宿儺の体を観察する。
特に気になったのは手だ。
(手が治っている・・・つまり反転術式が使えるということか)
呪力による治癒かもしれないが、どちらにしても伏黒の作戦的には問題はない。
(心臓が無ければ、宿儺と言えど全力は出せないはず。なら、心臓がないと俺に勝てないと思わせて、心臓を治させる)
しかし、特級の前ですら逃げ出した伏黒が、宿儺相手にそんなことが出来るのか。
できるかじゃねえ。
「やるんだよッ!!!」
伏黒は手を交差させ、『
宿儺はそれに対し、邪魔な髪をかき上げることで余裕を見せた。
『面白い。式神使いのくせに前に出るとは』
(自分の身の安全よりも手数か。中々考えるじゃないか)
『そうだな。しかし、術師本人の実力が足りなければそれも意味がない』
「・・・?」
誰と喋っているのか。
疑問に思いながらも、伏黒は宿儺に攻撃を仕掛けた。
宿儺は伏黒の攻撃を注意深く観察する。
伏黒の格闘スタイルは、裏拳や正拳突きを多用するいわゆる、『型にはまったつまらない戦い方』だ。
相手の動きを想定した戦い方、もしくは生まれた隙を如何にして叩くかの反復練習。
それを繰り返した結果が今の伏黒の戦い方だ。
大方式神を従える方に時間を浪費したのだろう。
(つまらんな)
ストレートを受け止めると、それを軽く捻りながら裏拳を顔面に叩き込む。
『もっと呪いを篭めろ』
だがその時、伏黒は殴られる前にその方向へ体を回転させ、さらに脱力をすることでダメージを最低限に抑えた。
そして、片手で印を結ぶ。
「『
宿儺の足元に色濃い影が生まれる。
影はそのまま天を穿つが如く、宿儺を巻き込みながら登っていく。
(なるほどな。呪力を篭めなかったのはこの時のためか)
「畳み掛けろ!!!」
先に待機させていた鵺に命令を下し、鵺の電撃タックルをあらゆる方向から喰らわせる。
大蛇も噛み締める力を強くしていき、宿儺の腕からメキメキという音が鳴り始めた。
『やるなァ。だが、まだ練度が足りん』
グッと両腕を開くと、大蛇の口が大きく裂けた。
「!!」
『これからは暫しの観光だ。付き合え』
声は伏黒のすぐ後ろ。
振り返る間もなく、伏黒は投げ飛ばされた。
その投げ飛ばすスピードよりも速く、宿儺は移動し先回りをする。
両手を組み持ち上げると、それを鈍器のように伏黒に向け振り下ろした。
「くっ!!」
鵺を間に挟み、なんとかダメージを抑える。
『いい術式だ』
しかし勢いは殺すことが出来ず、そのまま近くの団地へ吹っ飛んだ。
なんとか骨折は免れたモノの、しかし体は既にボロボロだった。
(呪術うんぬんじゃない。コイツはあまりにも格が違う・・・)
崩れ落ちる瓦礫の中で、鵺を影に戻す。
破壊寸前に回収できたのは不幸中の幸いだろう。
(もっとも、その不幸ってのが死ぬことなんだがな)
体力を回復させる暇もなく、目の前に宿儺が降り立った。
残りの呪力はわずか。
「どうするか・・・」
『・・・分からんな。オマエあの時、何故逃げた?』
「?」
話の意図が読めない。
あの時、というのは特級と戦った時のことだろうか。
『宝の持ち腐れだな。まあいい、どの道その程度では
「バレてたか・・・」
『俺を誰と心得る?俺は呪いの王、両面宿儺だぞ?』
(自慢気に語るか普通)
『オマエも前に『私はアインズ・ウール・ゴウンキリッ』と言っていただろ』
(・・・そ、れはだな・・・)
『覚えてないとでも思ったか』
またも見えない誰かと話している宿儺。
(アインズ・ウール・ゴウン・・・あの時のアレか?)
客観的に見ると、ラリってるようにしか見えないのだが。
(しかし、ここまで仲が良かったのか・・・なんか意外だな)
死の間際だというのに、そんなどうでもいいことを考えてしまう。
『さて、話を戻そうか』
声の方向が伏黒に向いた。
『
「・・・つまらない?」
震える脚に渇を入れ、伏黒は立ち上がった。
眼前に聳える巨大な壁を前に、それを覆すほどの怒りを持って。
「価値を決めるのはオマエじゃねえ」
『この世は不平等な現実のみが平等に与えられている』
疑う余地もない善人だった。
なのに姉は、津美紀は呪われた
俺に"恵"という名前を付けた父は、今もどこかでのうのうと生きている。
因果応報は全自動ではない。
悪人は法の下で初めて裁かれる。
呪術師はそんな、"報い"の歯車だ。
『なら、なんでオマエは俺を助けたんだよ!!』
(お前ならきっと、そんなの間違ってるって言うんだろうな)
少しでも多くの善人が、平等を享受できるように。
俺は、不平等に人を助ける。
「だから、俺はお前を助けたんだ」
伏黒の構えが変わり、爆発的な威圧感が宿儺を叩いた。
呪力でも術式でもない。
しかし、断言できることがある。
伏黒恵は今、命を燃やそうとしている。
『・・・いい、いいぞ!命を燃やすのはこれからというわけか!!!』
『魅せてみろ!!!伏黒恵!!!!!』
伏黒は深く、深く息を吸った。
「布瑠部由良由良 八握────」
伏黒の眼が一瞬見開き、そして穏やかな顔へと変わる。
詠唱が止まり、構えが解けた。
宿儺の意識が遠のく中、あったのは虎杖に対する怒りではなかった。
あったのは伏黒という男に対しての、純粋な興味。
『伏黒恵。よく覚えておくとしよう』
生得領域に戻される中、隣を横切った男に対して、そう呟いた。
◇■◇■◇
虎杖悠仁が死んだ。
高専に戻って釘崎が最初に聞いた言葉はそれだった。
「・・・そ。アイツ死ぬ時なんて言ってた」
「『長生きしろ』だってさ」
「それで自分が死んでりゃ世話ないわよ」
たしかに、先に死んでおいてそれはないだろ、と今更ながら思う。
しかしそれを笑う者はどこにもいない。
「・・・アンタ仲間が死ぬの初めて?」
「
「ふーん、その割には平気そうね」
「オマエもな」
「当然よ、会って二週間やそこらよ。そんな男が死んで喚く程、チョロい女じゃないのよ」
しかし、その横顔はあまりにも悲痛で、噛み締めた口から血が滲みそうなほどだった。
「・・・暑いな」
「そうね。夏服はまだかしら」
─
──
──その後、禪院(真希)先輩、パンダ先輩、狗巻先輩が来て・・・──
「いやースマンな喪中に」
許して、と頭を下げるパンダ。
「だが、オマエ達に"京都姉妹校交流会に出てほしくてな」
「京都姉妹校交流会ィ?」
?を浮かべる釘崎。
そもそも姉妹校が京都にあること自体知らないだろう。
「京都にあるもう一校の高専との交流会だ。でも二、三年メインのイベントのはず・・・」
「なんだがな。三年のボンクラが停学中なんだ。それで人数が足んねえ。だからオマエら出ろ」
「え?でも何やんの?スマブ〇?Xなら負けないわよ」
「オマエ五条先生相手にボコられてたじゃん。
・・・あ、そういえば俺、五条先生に勝ちましたよ」
「「マジ!?」」「すじこ!?」
三人が伏黒を担ぎ上げた。
「やったなァ!!乙骨にいい土産話が出来るぞ!!」
「しゃけしゃけ!!」
「つまり、今高専で最強なのは伏黒ってわけか。ソ〇ックもっと極めないとなー。
・・・土産話って俺たちがするもんじゃなくないか?」
「言われてみれば確かに」
「・・・あの、そろそろ下ろしてくれません?」
「あ、そうだった」
三人は担ぎ上げていた
ちなみに真希はポケトレ、狗巻はカービィ(なおエンジョイ勢)を主に使っている。
「ああ、話ブレた。ええっと何の話だったか・・・ああ交流会だ。交流会は京都校と東京校の学長がそれぞれ提案した勝負方法で二日間行うんだ」
「つってもそれは建前で、初日は団体戦、二日目は個人戦って毎年決まってるけどなー」
「しゃけ」
「え!?呪術師同士で戦うの!?」
「ああ。殺し以外何でもありの呪術合戦だ」
スカッと爽やかな笑顔だ。
「逆に殺されないようにみっちりしごいてやるぞ!」
「しゃけ」
「で、オマエらやるだろ?」
「 「 やる 」 」
「おお、即決。まあ仲間死んだんだもんな」
二人の眼光に熱いものが宿る。
その先に立つ、無き友の姿。
((強くなるんだ。そのためならなんだってやってやる))
「へえ、威勢いいじゃん?」
「でも、意味がないと思ったら即やめるから」
「同じく」
珍しく二人の意見が合致する。
それ程までに強さを求めているのだろう。
「まあこれぐらい生意気な方がやりがいあるわな」
「おかか」
真希、パンダ、狗巻に先輩としての威厳が宿る。
その日を境に、二年先輩による厳しいシゴキが始まるのだった。
◇■◇■◇
死体安置所。
そこに虎杖の死体が運ばれた。
中にいるのは伊地知と五条の二人。
五条は珍しくイライラとしたオーラを放っており、目の前にいる伊地知の心臓が破裂するレベルで高鳴っていた。
「わざとでしょ」
それまで貧乏ゆすりをしていた五条は、その足を止める。
目線の先は伊地知。いや、そのもっと上にいる老人共だろうか。
しかし伊地知は自分に向けられているモノだと思い、思わずキョドってしまう
「と、おっしゃいますと?」
「特級相手、しかも生死不明の五人救助に一年派遣はあり得ない」
やはり五条が無理を通して虎杖を(最終的には死刑になるが)生かしたのが原因だろう。
五条が居ない間に、特級を利用して虎杖(宿儺)を始末する。
伏黒と釘崎の二人が死んだとしても、上としては五条に嫌がらせが出来る。
上としては一石二鳥だろう。
「しかし、派遣が決まった時点では本当に特級になるとは・・・」
「しかも伏黒の話じゃ、その特級は指を喰ってたって話じゃん」
「ふざけるなよ」
ミシミシという音が鳴る。
音の発信源は、五条が座っていた遺体用台車を握り潰す音。
鳴り止むことはなく、このまま止めなければ台車はただのスクラップと化すだろう。
「あの、g」
「珍しく感情的だな。それほど彼がお気に入りだったのか」
奥の扉から入ってきたのはクマが目立つ黒髪の女性、家入硝子。
彼女を確認すると同時に、五条の手から鳴っていた音が止んだ。
「僕はいつだって生徒思いのナイスガイさ」
「あまり伊地知をいじめるな。上と私たちの間で苦労してるんだ」
(もっと言って・・・)
「男の苦労なんて興味ねーっつーの」
「そうか。あと、その台車弁償しといてくれ」
「これいくら?その倍払ってあげる」
(もっと言って!!)
心にオアシスを求めている伊地知の魂の叫び。
しかしそれは家入には届かぬようで、そのまま伊地知の真横を素通りする。
悲しむ伊地知には目もくれず、そのすぐ横の遺体に近づく。
遺体の上に被された白い布を剥ぐと、そこには虎杖の姿があった。
胸の穴の傷は既に血が止まっており、肌も青白く染まっていた。
唇も乾燥し、閉じた瞼も開く気配はない。
完全な死体である。
「コレが宿儺の器か。好きに
「・・・役立てろよ」
「役立てるよ。誰に言ってんの?」
家入はそう言うと、道具を取りに自室まで向かった。
暫くの静寂が過る。
伊地知のメンタルが、時間経過によるスリップダメージにより擦り減っていく。
だが、先に言葉を発したのは五条だった。
「僕さ、性格悪いんだよね」
「知ってますよ」
「伊地知、後でマジビンタ」
五条の身体能力は元より知ってはいる。
しかし、ちらりと横を見れば、スクラップ寸前の遺体用台車
しかも、アレは片手だ。
(マ・・・マジビンタ??)
はっきり言って、今伊地知は生命の危機を感じた。
「教師なんて柄じゃない。そんな僕がなんで高専で教鞭をとっているか。聞いて」
圧倒的な威圧感。
聞かないと、マジビンタの数が増えること間違いなしだ。
「なんでですか・・・?」
五条はゆっくりと、後ろの壁に背もたれをついた。
「僕にはね、夢があるんだ」
◇■◇■◇
宿儺の腹の中。
そこに虎杖はいた。
骸の山を見上げる。
その中央に座る二つの影のうちの一つに、虎杖は怒りの篭った眼を向けた。
『許可なく見上げるな。不愉快だ、小僧』
「なら降りてこい。見下してやっからよ」
「いや、会って早々喧嘩するなよ・・・」
久しぶりにアインズの無い胃がキリキリと痛み出した。
書くことが無いので、投稿者の原作に対する理解レベルを書こうと思います。
呪術・・・
単行本派で、0+16巻までは全部買ってる。ちなみに解説系は買っていない。
よくTwitterで流れるネタバレを見て血反吐を吐いてる。
今は12月24日の0まで全裸待機中。動くミゲルに早く会いたい。
オバロ・・・
書籍版とWeb版を網羅。なおWeb版は書籍版を買って以降読んでない。
不死者のoh!を買おうか迷い、はや二年の月日が経っている。
今は第四期映画と映画異世界カルテット公開日まで全裸待機中。早くバラハ嬢関連のグッズが売られてほしい。
てなわけで第九話です。
次回は短めなので今週中には出せる・・・かも。