仮面ライダー最強バトル‼︎   作:MC RAT

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 この本によれば、惑星ケールに集められた全ての仮面ライダーによる『仮面ライダー最強バトル』が繰り広げられていた。
 第三回戦では仮面ライダーウォズ、仮面ライダーグリドンが、仮面ライダーカブト・天道 総司と仮面ライダーキバ・紅 渡に勝利した。
 その一方で『力自慢チーム』の仮面ライダークローズ・万丈 龍我と仮面ライダーバルカン・不破 諌は黒いローブを着た謎の男に襲われた。
 その魔の手は着々と他のライダーにも伸びて………おっと、これはまだあなたには、未来のお話。


第4話

 全仮面ライダーによって繰り広げられるバトル。あらゆるフィールドで何人もの仮面ライダーが火花を散らしていた。

 

科学者チーム  仮面ライダービルド 桐生 戦兎

        ライダーマン 結城 丈二

 VS

ワイルドチーム 仮面ライダーシン 風祭 真

        仮面ライダーギルス 葦原 亮

 

「それじゃあ先輩、いきますか!」

「うん!」

 戦兎はビルドドライバーを装着して、二本のフルボトルをセットした。レバーを勢いよく回す。

『ラビット タンク ベストマッチ! Are you ready!』

「変身」

『鋼のムーンサルト ラビットタンク! イェーイ!』

 結城はライダーマンのヘルメットを構えた。

「やぁっ!」

 

 

 

「やるか」

「あぁ」

 風祭 真と葦原 涼は頷き合うと身構えた。

「はぁぁっ!」

「変身!」

 

 

 

「ガアァッ!」

「うぉっと! ぐはっ‼︎」

 シンのハイバイブネイルを喰らったビルドが大きく後退した。すぐに体勢を立て直してドリルクラッシャーをシンに向かって撃つ。

「グァァッ! グルァッ‼︎」

 シンは超人的な跳躍力でそれを避けると、ビルドに飛びかかった。鋭い蹴りを叩き込み、スパインカッターで斬りつける。

「っとぉ‼︎ やるじゃねぇか。でも………ッ!」

 ビルドはドリルクラッシャーを撃って、シンとの間合いを開ける。

「ここからの俺はちと違う」

『フェニックス』『掃除機』

「ビルドアップ!」

 形態を変えたビルドは、左腕に装備された掃除機でシンを吸引した。

「グッ⁉︎ グアァァッ‼︎」

 シンは地面に爪を立てて抵抗する。

「はい、炎どーん!」

 ビルドは右手から炎を放出した。高熱火炎がシンの体を舐める。

「ガァァァッ⁉︎フ──ッ‼︎グアァァ‼︎」

 炎の攻撃にシンは驚き退いて地面に転がった。そのおかげで火は消えたが、ダメージが大きい。

「やっぱり生物なら炎に弱いか。いくぜ!」

 

「ロープアーム!」

 ライダーマンの右腕のロープアームから、フック付きのロープが放たれてギルスに巻きつく。

「やぁっ!」

「ガアァァァッ⁉︎」

 ライダーマンが力強く腕を振ると、ロープが巻きついたギルスは大きく投げ飛ばされた。

「パワーアーム!たぁっ!」

「グゥッ!グアァァァッ‼︎」

 パワーアームがギルスの体に大きなダメージを与える。しかしそれでもギルスは立ち上がった。

「グルァァァッ‼︎」

 ギルスの咆哮に応えるかのように、彼の体の傷があっという間に治っていく。

「何⁉︎なんて再生能力………!」

「ガアァァァッ‼︎」

 ギルスはライダーマンに襲いかかった。鋭いパンチがライダーマンの腹を捉える。

「ぐあっ!」

 後退したライダーマンが体勢を立て直す前に、ギルスが猛攻撃を仕掛ける。

「グアァァッ‼︎」

 ギルスの足首から鋭い刃が形成された。その刃で斬りつけようとするように、ギルスが蹴りを何発も放つ。

「ぐっ‼︎ぐはぁッ‼︎」

 ライダーマンは何とかパワーアームで受け止めるが、ギルスは素早くもう片方の脚で蹴り飛ばす。

「グルアァァァァァッ‼︎」

「くっ!………カッターアーム!はぁっ‼︎」

 

 

 

ガールズチーム 仮面ライダーメイジ 稲森 真由

        仮面ライダーファム 霧島 美穂

 VS

スナイパーチーム 仮面ライダーデルタ 三原 修二

         仮面ライダースナイプ 花家 大我

 

 

「いくわよ、真由」

「はい!」

『ドライバーオン ナウ』

 美穂は近くの鏡にカードデッキを翳した。鏡からVバックルが現れる。

 真由もドライバーオンのリングでドライバーを装着した。チェンジのリングを嵌める。

「「変身」」

『チェンジ ナウ』

「さぁ、終わりの時よ」

 

 

 

「花家さん。いきましょう!」

「ハッ、俺が全員ぶっ潰してやるよ」

『バンバンシューティング』

 大我はゲーマドライバーを装着し、ガシャットを起動させる。三原もデルタドライバーを装着し、デルタフォンを構えた。

「第二戦術「変身」」

『Standing by Complete』

『ガシャット! ガッチャ! レベルアップ! ババンバン! ババンバン! バンバンシューティング!』

「ミッション、開始」

 

 

 

『コネクト ナウ』

『ガシャコンマグナム』

「やぁっ!」

「ふっ!はぁっ!」

 武器を召喚し向かい合ったスナイプとメイジが、相手の攻撃を受けながら激しく撃ち合っている。

「はっ!」

 その光弾の嵐を掻い潜るようにして、ファムがブランバイザーを片手にスナイプに突っ込んでいく。

「させるか!」

 デルタがファムを狙い撃ちして動きを阻止する。ファムは横に避けて攻撃をかわす。

「このままじゃ埒があかねぇな」

『ジェットコンバット』

「第三戦術」

『ガシャット! ガッチャ! レベルアップ! ババンバン! ババンバン! バンバンシューティング! アッガッチャ! ジェット! ジェット! イン・ザ・スカイ! ジェット! ジェット! ジェットコンバット!』

 スナイプはLv.3になると、空へと飛んで行った。二丁のガトリング砲をメイジとファムに向ける。

「それじゃあ俺も………ファイヤー!」

『バーストモード』

 デルタはブラスターをバーストモードにすると、銃口を二人に向けた。

「喰らえ!」

 二人は同時に引き金を引いて、メイジとファムに光弾を浴びせる。

「くっ!」

『ガードベント』

『バリア ナウ』

 ファムはウイングシールドで、メイジは魔法陣でスナイプとデルタの攻撃を防いだ。

 しかしあまりの威力に防ぎきれずに、二人は大きく吹き飛ばされた。

「きゃっ‼︎ もう!何なのよ!」

「ここは私が!」

『チェーン ナウ』

 メイジがリングをベルトに翳すと、地面に描かれた魔法陣からたくさんの鎖が放たれ、スナイプとデルタに巻きつく。

「くっ!これは………!」

「ぐあっ⁉︎ くっ!振り切れないッ!」

「美穂さん!今です!」

「はいよ!」

『ソードベント』

「はぁっ!」

 ファムはソードスラッシャーを召喚すると、デルタを斬って空にいるスナイプをも跳び上がり薙ぎ払った。

「ぐはぁッ‼︎」

「このッ………ぶっ潰す!」

 

 

 

電撃チーム 仮面ライダーストロンガー 城 茂

      仮面ライダー雷 雷

 VS

飛行チーム スカイライダー 筑波 弘

      仮面ライダーナイト 秋山 蓮

 

 

 大空を飛んでいるナイトがダークバイザーで雷を斬りつけた。追い討ちをかけるようにスカイライダーの蹴りが放たれる。

「くっ!ちょこまかと!オラァッ!」

 雷は二本の剣、ヴァルクサーベルを空に向かって投げた。それは大きな弧を描き、飛んでいたスカイライダーとナイトを叩き落とした。

「よし!電パンチ!」

 ストロンガーの電気を帯びた拳が、落ちてきた相手の体へとめり込む。

「今だ!」

『ゼツメツユートピア!』

「はあぁぁぁッ‼︎」

「エレクトロファイヤー!」

 雷とストロンガーの手から放たれた電撃が二人に命中する。

「「ぐあぁぁぁぁッ‼︎」」

 

 

 

「ふぅ、まぁこんなもんか」

 試合を勝利した雷はその成果を感じ一息つく。いる場所が渓谷で心地よい水の音が聞こえる。

 決勝までもうすぐ、自分達が優秀する可能性は充分にある。

「ハッ、この程度で疲れたのかよ。人工知能様も大したこと無いな」

 軽口のように言った茂は脱いだジャケットを肩にかける。その出立ちは彼の実力に見合った渋い雰囲気が漂う。

「んだと、カミナリ落とされてぇのか」

「やってみろよ。俺の力に変えてお前の電子回路焼き切ってやるよ」

 元々性格の合わない二人はちょいちょいこうなる事がある。大体はチームメンバーが止めるが今はいない。

「上等だ、やってや………ん?」

 茂に殴りかかりそうだった雷は、彼の奥に視線を向けた。岩の影に何か落ちている。

 雷はそれを拾って首を傾げた。

「これ………不破のアサルトウルフのキーじゃねぇか?何でこんな所に」

「どうした?何だよそれ?」

「俺の知り合いの持ち物だ。帰ったら返してやるか」

 雷はアサルトウルフのキーをポケットにしまった。

「さてと、それじゃあ戻ろうぜ」

 しかしいくら待っても、これまでみたいに光に包まれて戻ることは無い。

「あ?どうなってるんだ?」

 その瞬間、横から何かが飛んできた。それは茂を大きく吹き飛ばして、そのまま雷もなぎ飛ばした。

「ぐあッ⁉︎」

「茂⁉︎ぐッ‼︎」

 二人は川へと吹き飛ばされた。大きな水飛沫が上がる。

「くっ!………何なんだよ………!」

 茂は体を起こして自分達を吹き飛ばしたものを見た。

 それは蛇だった。自分達の知る蛇よりもよっぽど太くて長い。しかもそれは何かに繋がっているように浮いている。

 蛇の体を目線で追うと、そこには黒いローブを着た一人の人間がいた。その蛇は彼の背中から生えている。

「何だアイツ⁉︎おい!お前何者だ⁉︎」

「名乗る必要はない………貴様らの力もいただこう」

「何?力だと?」

 その瞬間鎌首をもたげた蛇が、再び二人に襲いかかる。二人は何とか避けたが、蛇はさらに襲ってくる。

 元々雷達の態勢が悪く蛇は二人を追い詰めた。

「終わりだ」

 ローブの男がそう言うと、蛇が全て二人に向かっていく。二人は蛇に巻きつかれる────

 

 

 ギィンッ‼︎

 

 

 その寸前に甲高い音を立てて蛇は止まった。雷と茂は顔を上げる。

「賢人! トドロキ!」

「大丈夫ッスか⁉︎」

 助けてくれたのはチームメンバーの仮面ライダーエスパーダ・富加宮 賢人と仮面ライダー轟鬼・トドロキだ。

「くっ!何なんだこの蛇!」

 雷鳴剣黄雷と音撃弦・烈雷で蛇を受け止めている。すると後ろからさらに人がやってきた。

「城さん!雷さん!無事ですか⁉︎早くこっちに!」

「剣崎!お前達なんでここに………」

 そこにいたのは仮面ライダーブレイド・剣崎 一真だった。

「二人が戦いの中継が終わっても帰ってこないから来たんですよ!アイツは一体何なんですか⁉︎」

「分からねぇ。ただ、俺達の力を奪うとか言ってたぞ」

「力を?………とにかく、二人は下がっててください。ここは俺達で何とかします」

「馬鹿言うな。これくらいなんてこと………ぐっ!」

 立ち上がろうとした雷と茂は膝をついてしまう。それを賢人とトドロキが支える。

「戦った後だ。ダメージが残ってるでしょう」

「すぐに終わらせるから待っててください」

 二人を座らせて、賢人、トドロキ、一真が並ぶ。

 

 

『ランプドアランジーナ とある異国の地に古から伝わる不思議なランプがあった』

 賢人は聖剣ソードライバーにブックを差し込み、聖剣を抜刀する。一真はカードをバックルに入れ装着し、トドロキは音錠の弦を弾く。

 

 

「「変身!」」

 

 

『黄雷抜刀! ランプドアランジーナ! 黄雷一冊 ランプの精と雷鳴剣黄雷が交わる時、稲妻の剣が光り輝く』

『ターンアップ』

「やぁッ‼︎」

 稲妻が駆け抜けて、エスパーダ、ブレイド、轟鬼が姿を現す。

「はぁっ!」

 

 

 三人は武器を構えてローブの男に向かっていった。襲ってくる蛇を斬り落として立ち向かう。

「予定通りだ。お前達の力も貰おう」

 ローブの男は懐に手を入れて何かを取り出した。それは青いライドウォッチだった。男はライドウォッチを起動させる。

『デュランダル』

 その瞬間、男の姿が消えた。そして三人の後ろにいきなり現れた。背後から蛇が襲う。

「何⁉︎」

 それにいち早く対応出来たのはエスパーダだ。黄雷で蛇を受け止めて弾き返す。

「今のは、時国剣の技?でも何で?」

『ビート』

 エスパーダが止めている隙に、ブレイドがカードをラウズした。強力なパンチが繰り出される。

『ライア』『ビースト』

 男は今度はピンク色のウォッチを起動させる。すると川の上流からエイ型のミラーモンスター・エビルダイバーとファントム・キマイラが飛んできて、三人を斬りつけた。

「ぐはぁッ‼︎」

 その怯んだ隙を突いて、蛇が三人に巻きついた。巻きついた蛇は三人から何かエネルギーを奪っている。

 これが男の言ってた力を奪う、というやつだ。

「ぐっ⁉︎ぐあぁぁぁッ⁉︎」

「何だッ………これ!力が………抜ける」

「賢人!剣崎!トドロキ!………こうなったら!」

「あぁ、やるぞ!」

 もうダメージがどうのなどと言ってられない。

 雷はフォースライザーを装着し、茂もグローブを外した。

「ダメだ!二人は逃げろ!コイツは強い!あなた達までやられてはならない!」

「舐めんな!これくらい………!」

「これで、話は終わりだ!」

『ランプドアランジーナ』

 エスパーダは叫ぶとランプドアランジーナのブックをタップした。ランプの魔人が飛び出して、二人を襲おうとした蛇を薙ぎ払った。

「雷さん!これを!」

 ブレイドは腕に装着していたラウズアブゾーバーを雷に放った。

「まだ睦月が、あなたの仲間と勝ち残ってるはずです!これを届けて、コイツのことを教えてください!」

 そうだ。たしかに雷の仲間、亡のチームに睦月という青年がいた。

「くっ!」

 この場から逃げる以外の良策が思いつかない雷は、悔しそうに拳を握った。

「逃がすものか………ッ!」

 男が雷達を捕まえようとすると、放たれていたディスクアニマル達がそれを阻止した。

「二人の逃げる隙は、自分が作るッス!」

 轟鬼は何とか腕を自由にすると、薄れゆく意識の中で烈雷に音撃震・雷轟を取り付けた。

「音撃斬・雷電激震!」

 気力を奮い立たせると、轟鬼は烈雷をかき鳴らした。

「たぁッ!」

 エネルギーが溜まると、それを男の近くに向かって投げた。溜めたエネルギーが爆発して男の視界を奪う。

 視界が回復した頃にはもう2人の姿はなかった。

「逃げたか………まぁいい」

「ぐあぁぁぁぁぁッ‼︎」

 蛇に締めつけられた三人は変身を解除されて気を失った。それと同時に、男の懐で三つのブランクウォッチが輝く。

『エスパーダ』『ブレイド』『トドロキ』

 それを見届けて、男は霧のように三人と共に姿を消した。

 

 

 

 

余り者チーム 仮面ライダー電王 野上 良太郎

       仮面ライダーグリドン 城之内 秀保

       仮面ライダー亡 亡

VS

警察チーム 仮面ライダードライブ 泊 進之介

      仮面ライダーメテオ 朔田 流星

      仮面ライダーバース 後藤 慎太郎

 

 

 

「はぁっ!やぁっ!」

「おっと!よっ、いぇーい!」

 リュウタロスが憑依したR良太郎は、進之介の攻撃をアクロバティックに避けていた。

 そしてまるでダンスを踊るかのように、軽やかなステップで攻めていく。それを進之介は的確に捌いて攻撃を仕掛ける。

「ふっ!はぁっ!………そろそろ本番といくか。いくぜ、ベルトさん」

『OK スタート・ユア・エンジン!』

 進之介は腰に装着したベルトさんのキーをいれた。シフトカーを変形させて、シフトブレスに装填する。

「ははっ!ベルトが喋ったぁ!面白〜い!」

 良太郎もベルトを装着して、紫のボタンを押す。

「「変身!」」

 進之介がレバーを起こして、良太郎はライダーパスでベルトをタッチする。

『ドライブ! タイプスピード!』

『ガンフォーム』

 

 

 

「ホワチャー!」

「くっ!………ッ!やぁっ!」

 流星の拳を亡は腕を交差して受け止めた。軌道を逸らすと飛び蹴りを喰らわせた。

 身体を逸らしてそれを避けると、体を回転させて流星が正拳突きを繰り出す。

「はっ!ふっ!オラッ!」

「っと、ぐっ!………はぁっ!」

 城之内の回し蹴りが炸裂した。後藤はそれを腕で受け止めてダメージを下げると、城之内の腹に向けて拳を放つ。

 その拳を力一杯払ってかわすと、それを真似るように拳を放った。

「さすがにこれだけでダメージを与えるのは無理か」

「それなら、いつも通りやるだけでしょう」

 後藤と流星はバースドライバーとメテオドライバーをそれぞれ装着する。

『メテオ ready?』

 流星が変身認証のスイッチをいれて、後藤はリストバンドからセルメダルを取り出して装填した。

「城之内 秀保、大丈夫ですか?いきますよ」

「気合い入ってるねぇ。それじゃあ俺も負けずに、っと」

 亡と城之内がフォースライザーと戦極ドライバーを装着して、ゼツメライズキーとロックシードを構えた。

『ジャパニーズウルフ』

『ドングリ』『ロックオン』

 アイテムをドライバーに取り付けると、相手の攻撃を受け止めて反撃を開始。相手もそれを避けて間合いを開ける。

「「「「変身!」」」」

 メテオドライバーのレバーがいれられて、バースドライバーのダイヤルが回された。

 フォースライザーのレバーが展開されて、戦極ドライバーのブレードが落とされた。

『ドングリアームズ! ネバーギブアップ!』

『フォースライズ ジャパニーズウルフ! Break Down』

 

 

 

「お前倒すけどいいよね?答えは聞いてない!」

「だったら聞くな!」

『カッターウィング』

「はぁっ!」

 バースはカッターウィングで飛び上がると、バースバスターで空から相手を狙い撃ちした。

「うわぁっ⁉︎もう!空飛ぶなんてズルい!えいっ!えいっ!」

 空から狙ってくるバースを電王 ガンフォームが下から狙い撃つ。

「ッ!くっ!

 それを難なくかわすと、高度を落として電王のいる辺りまで降りて真っ直ぐ向かってきた。

「やぁっ!」

 鋭利な刃にもなっているカッターウィングが電王を斬りつける。

「ぎゃあっ⁉︎」

 〈リュウタロス、大丈夫?〉

 内側から良太郎の心配する声が聞こえる。

「あ〜〜もう!めんどくさい!」

『フルチャージ』

「おりゃあっ!」

 電王はエネルギーの溜まったデンガッシャーをバースに向けると引き金を引いた。

 バースはエネルギー弾が命中して落下した。

 〈リュウタ、ちょっと交代!〉

『ロッドフォーム』

 内側からウラタロスが憑依して、ロッドフォームへと姿を変えた。デンガッシャーも変形してロッドとなる。

「お前、僕に釣られてみる?」

 電王はデンガッシャーを構えてバースに向かっていく。

「釣られるのはどっちかな」

 セルメダルを装填してダイヤルを回すと、二つの武器が出てきた。

『ドリルアーム』『クレーンアーム』

 クレーンアームにドリルが付いて、中距離で使えるドリルとなる。

「「はあぁぁぁッ!」」

 

 

 

「はぁっ!」

「ぐっ!ホワチャー!」

「ぐぁッ⁉︎」

 ドンカチを素手で防いだメテオが、鋭い蹴りを繰り出した。グリドンはそれをドンカチで防ぎ、二人の拳がぶつかり合う。

「お前の運命(さだめ)は、俺が決める」

「どうかな?パティシエ、舐めるなよ」

 グリドンはドンカチを構えると、跳び上がってメテオに向かって振り下ろす。メテオが防いだ隙をついて蹴りを放つ。

「ッ!それなら!」

『サターン ready?』『OK サターン!』

 メテオの拳に大きな土星が形成された。

「はぁぁぁぁぁッ‼︎」

 メテオが腕を振ると、土星の輪がカッター状になって飛んでくる。その軌道を読み切ることが出来ずに攻撃を受けてしまう。

「ぐあぁぁッ⁉︎」

「トドメだ!」

『ジュピター ready?』『OK ジュピター!』

 今度は拳に木星が形成された。さらにメテオドライバーからメテオスイッチを引き抜く。

『リミットブレイク!』『OK!』

 メテオスイッチを装填して指紋認証をすると、メテオが身構える。

「ヤバい!」

『ドングリスカッシュ!』

 ブレードを一回切るとグリドンは勢いよく回転し出した。それはコマのように激しく回転する。

「ホワチャー‼︎」

「やぁッ‼︎」

 メテオが拳を繰り出して回転するグリドンとぶつかり合った。

「「くっ‼︎………ぐはあぁぁぁぁッ‼︎」」

 大きな力が反発し合って、お互いが火花を散らしながら弾き飛ばされた。

「ぐぁっ!………まだだ!」

「くっ!やあぁっ!」

 

 

 

「はあぁっ!」

 亡は素早く間合いを詰めて、ニホンオオカミノツメでドライブを斬りつける。

「ぐっ!………やるね、面白い。一走り付き合えよ!」

『スピード! スピード! スピード!』『ターン! ドリフト回転!』

「はあぁぁぁっ!」

 シフトブレスのレバーを三回起こすドライブは一気に加速した。ハンドルを捻って、ハンドル剣を振るう。

「ぐぁっ!くっ!………はぁっ!」

 ドライブの加速に僅かに怯んだ亡だったが、すぐに態勢を立てると動きを見極めて攻撃する。

 お互い素早い攻撃を繰り出し、目にも止まらぬ速さで攻め立てる。

 亡はハンドル剣を右の爪で防ぐと左腕を振るった。ドライブが身を翻してそれを避ける。

(強い!やはりここまで勝ち残っただけはある。まともに戦っては勝てそうにないか)

「進之介、敵も相当な機動力だ。こちらの強みが薄れている以上、敵を倒すよりクリスタルを取る方を優先した方がいい」

「それもそうか。はぁっ!」

 ベルトさんの指示を受けたドライブは、すかさずドア銃を撃って亡との間合いを開ける。

「しまった!」

 相手も馬鹿じゃない。まともに戦うよりもクリスタルを優先するのも戦法の一つだと気がついているだろう。

 何とか押さえないと。そう考えた時

「進之介、後ろだ!」

「やぁっ!」

 ドライブを後ろから襲うように電王ロッドフォームがデンガッシャーを振るう。

「くっ!さすがに妨害してくるよな」

「泊!伏せろ!」

 電王はそのまま亡と合流する。それを追うようにバースがバースバスターを撃ってきた。指示によってドライブは避けて、その銃口は電王と亡に向けられる。

「ぐっ!」

 何とか避けたが、それに合わせるようにドライブが攻撃してくる。

「二人とも、大丈夫⁉︎」

「よそ見をするな! 」

 二人に気を取られた隙を突かれて、メテオの拳ががグリドンの腹を捉えた。グリドンが亡のところまで大きく吹き飛ばされる。

 戦闘のバリエーションの差がここで辛くなってくる。

 〈おい亀公!俺に替われ!〉

「先輩ちょっと待って。僕に考えがあるから」

 内側から叫ぶモモタロスを押さえて、電王は亡とグリドンを話しかける。

「二人とも、少しだけあの三人の動きを抑えるよ。そうしたら僕がクリスタルを釣り上げるから」

「この状況でよくそんな事言えるな」

「しかし、それ以外に方法がありません。それでいきましょう」

「了解。それなら………」

 三人は作戦を決めると、すぐな立ち上がった。

『フルチャージ』

『ドングリスカッシュ!』

『ゼツメツユートピア!』

「これで終わりだ!」

『ヒッサーツ! フルスロットル! スピード!』

『メテオ リミットブレイク!』

『セルバースト』

「やあぁぁぁッ‼︎」

 バースバスターを構えたバースが引き金を引いた。強力な光線がグリドンに向けて放たれる。

「はあぁぁぁッ‼︎」

 グリドンはさっきのように高速で回転して、バースバスターのエネルギーを相殺して耐える。

 しかしあまりのエネルギーに身体が耐えられそうにない。すぐに吹き飛ばされてしまう。

「ぐぁッ! 亡!」

「はい!」

 グリドンの傍を亡が駆け抜けた。力を込めた爪がバースに突き刺さる。

 出力の強いバースバスターの攻撃は、それを踏ん張るための力がいる。

 その力が止まった隙に横から攻撃されて、バースは横に大きく吹き飛ばされた。

「何ッ⁉︎ 進之介、やるぞ!」

「あぁ!」

 二人はバースがやられた事に驚きながらも、素早く身構えた。

「させないよ!」

 しかしその前に電王が動いていた。

 投槍のようにデンガッシャーを投げると、メテオとドライブの前に、亀の甲羅のような青い六角形が浮かび、二人の動きを止める。

「「はあぁぁぁッ‼︎」」

 電王が跳び上がって、メテオに蹴りを叩き込む。グリドンも合わせるように跳び上がり、ドライブにドンカチを振り下ろした。

 息のあった攻撃がキマり、メテオとドライブが大きく後退する。

「今だ!」

 電王がデンガッシャーを掴んで、クリスタルに向けて釣り糸を放つ。

 狙い違わず釣り針がクリスタルに引っかかり、電王が引くと彼の手元に落ちてくる。

「ふぅ、一本釣り成功」

『勝者 余り者チーム!』

 それと同時に試合終了のアナウンスが鳴り響き、余り者チームの勝利が決まる。

 

 

 ───余り者チーム待機部屋

 今回は待機となった睦月とウォズが、試合の様子を見守っている。

「やった!勝てた!決勝までもう少しですね」

「あぁ………」

「? どうかしたんですか?」

 睦月はモニターを見つめるウォズの様子が少しだけ変なことに気がついた。

「いや、モニターに映される試合の数が少ないと思ってね」

「そりゃチームが減ってるなら、試合の数も減るでしょうし」

「まぁそうなんだけどね………」

 そう言ってウォズはモニターに視線を戻した。すると眉を顰める。その視線の先は良太郎達の映っているモニターがある。

「あれは………まさかッ!」

「ウォズさん?どうして、って、ちょっと⁉︎」

 睦月が言い終わる前にウォズは待機部屋を飛び出した。

 あの先は今の自分のチームのバトルフィールドなので、そこまで心配する必要はない。

 しかしあまりにも唐突な行動に、睦月は驚き慌てて追いかけた。

 

 

 

「何とか、勝てましたね」

「あぁ、疲れたぁ」

 三人は変身を解除した。分かってはいたが、どんどんバトルのレベルが上がっている。

 といっても元からハードはハードなので、この疲れはどちらかと言うと疲れが溜まったに近いが。

「これで俺らも負けかぁ。とりあえず、おめでとう」

「ナイスバトルだったよ。君達はいいチームだね」

 相手側も変身を解除した。進之介と彼の腰に巻かれているベルトさんが声をかけてくる。

「ありがとう。結構ギリギリだったけどね」

 良太郎は微笑んで進之介の握手を交わす。

「こんなバトルがまだまだあると思うと、ちょっと気が重いな」

「だったら俺達が代わろうか?」

「まさか。願いが叶うバトルなんて、そうそう出来るもんじゃないしな」

 流星の戯けたような提案に、城之内が軽口で返す。決勝戦までまだ何回かバトルがある。気は抜けない。

「願いか………それが本当は嘘かは置いておいて、お前達は何を願うんだ?」

 後藤の質問に三人はポカンとして顔を見合わせる。

「そういえば、そういう話はしていませんでしたね」

「お前達………よくそんなので一緒に戦ってこれたな」

 亡の言葉に後藤が呆れて返す。

 願いは無いことはないが、それを共有したりはしてこなかった。

「目的の共有はチームの結束には大切な要素だ。ぜひ一度してみるといい」

「そうだね。帰ったらみんなで話してみようか」

 ベルトさんのアドバイスに良太郎は頷いた。

〈やっぱりボクはたくさんの動物さんに囲まれて暮らしたいなぁ!〉

〈ケッ!くだらねぇ願いだな〉

〈くだらなくないよ!どうせモモタロスだってくだらないお願いでしょ!〉

〈だろうね。先輩にそんな高尚な願いがある方がビックリだよ〉

〈せやなぁ。そんなこと考えられる頭があるとは思えんで〉

〈うるせぇ!クマ公だって普段は食うか寝るかしか考えてねぇだろ!〉

 自分の内側がうるさくなってきたことに良太郎は苦笑いする。まぁいつもの事なんだが。

「さてと、それじゃあ俺らは帰るか」

「僕達も帰ろう」

 そう言ってみんなは控え室に転送されるのを待った。しかしいくら待っても転送されない。

「あれ?どうしたんだ?」

「さっきまではこれで転送されたのですが」

 六人は不思議に思って辺りを見渡す。これまでと何も変わらないはずなのに、今だけ転送されない。

「どうなってるんだ?」

 その時だった

『ダークキバ』

 いきなり辺りが暗闇に包まれた。視界を奪われてみんなが身構える。

「何だ⁉︎ぐぁッ⁉︎」

「ぐッ⁉︎」

「ぐはぁッ⁉︎」

 暗闇の中で進之介、流星、後藤の声が遠くなっていった。それと同時に闇が晴れる。

 しかしそこに声が遠くなっていった三人の姿はなかった。反射的に上を見上げる。

 三人はそこに広がっている光景に目を疑った。

「何だ、アイツ………」

 崖の上にローブを着た男がいる。その男の背中から無数の長い蛇が伸びていた。

 いなくなった三人はその蛇に巻きつかれて宙に浮いている。ぐったりと俯いていて、意識があるようには見えない。

「さて………これで残るライダーは後僅かだな」

 男は小さく呟くと良太郎達を見据えた。




科学者チーム他メンバー 仮面ライダータイガ 仮面ライダーZO 仮面ライダーマッドローグ
ワイルドチーム他メンバー 仮面ライダーアマゾン 仮面ライダービースト 仮面ライダー王蛇
スナイパーチーム他メンバー 仮面ライダードレイク 仮面ライダーゾルダ 仮面ライダー伊吹鬼
ガールズチーム他メンバー 仮面ライダーバルキリー 仮面ライダーポッピー 仮面ライダーなでしこ
飛行チーム他メンバー 仮面ライダー迅 仮面ライダーフォーゼ 仮面ライダーサーベラー
警察チーム他メンバー 仮面ライダーG3 仮面ライダーシザース


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