ガールズ&パンツァー ボーイズ&キャノン   作:アフロマイク

1 / 17
第一話 自走砲道

現実とちょっと違う日本

そんな日本の学園艦『水戸男子高等学校』は太平洋を航行していた

時間は早朝の5時30分

大抵の高校生はまだ夢の中いるであろうな時間

そんな時間に1人の高校生が校舎に向かっている

彼は学校の校門に隣接されている警備室の窓口を叩く

生徒「おはようございます、田中さん」

生徒は警備員に軽く挨拶をする

警備員「おはよう、今開けるよ」

生徒「ありがとうございます」

どうやらこの生徒はいつもこの時間に学校に来るようだ

校門を抜け、生徒は校舎の隣にある巨大な格納庫のような建物に向かう

「今日も早いな百武君」

そんな時に後ろから声をかけられた

百武と呼ばれたその生徒はゆっくり振り返る

百武「先生もこんな朝早くから生徒会のお仕事ですか?」

百武は冗談めかし言う

先生「まぁな。しかし君も真面目だよねぇ」

先生は百武に感心しているようだ

先生「まだ他の生徒も来てないのにこんな早く来て」

百武「“相棒”の調子がどうしても気になっちゃう性分なんですよ。

それにちゃんと活動してないと他の生徒たちからの目が怖いですし..........」

そう言いながら百武は校舎を見つめる

百武「ところで、先生。どうしたんですか、その大量の書類?」

百武は先生に質問する

よく見ると先生は大量の書類を持っていた

そのあまりの多さに鞄に入り切らず脇にも抱えている状態だ

先生「実は大洗女子の生徒会長から連絡があったらしくてな。それで学校の資料館から持ってきたんだ」

百武「それは忙しい所失礼しました。」

先生「いやいいさ、それよりも練習頑張れよ。」

先生は百武を激励する

百武「ありがとうございます」

百武が頭を下げると先生は軽く空いた手を振り校舎に向かう

百武はそれを見送った後格納庫の扉を開ける

 

〜〜〜〜〜〜〜〜時を飛ばして昼休み〜〜〜〜〜〜

 

「百武、今日の戦車道新聞読んだか?」

昼休みに入り生徒たちは各々、食堂で昼食を楽しんでいるなか、百武と共に食事をしている生徒が楽しそうに話しかける

戦車道新聞とはこの世界で乙女の嗜みとしてポピュラーな競技の『戦車道』の広報新聞である

百武「いや読んでないが、何があったんだ?琴峯。」

百武が質問すると琴峯は嬉々として語り始めた

琴峯「実は今日の新聞に黒森峰の特集があってよ‼︎その中にドナウ隊の戦力も強化するって書かれててさ‼︎」

この琴峯は筋金入りのミリタリーオタクで戦車道の大ファンでもある

百武「なるほど、それでどんな戦力が来るのか楽しみなんだな?」

琴峯「そうなんだよ‼︎」

そんな話で盛り上がっていると

「相変わらず情報が早いな琴峯は」

風紀委員の腕章をつけた2人組が声をかけてきた

百武「立川に後藤じゃないか。どうしたんだよ」

2人組に百武は少し驚いていた

放課後の部活以外では話しかけてこない二人が声をかけてきたからである

琴峯「珍しいな、こんなところで話しかけてくるなんて。明日は榴弾でも降るかな?」

琴峯は面白がって冗談を飛ばす

立川「そんなわけないだろ。」

立川は琴峯の冗談を一蹴する

立川は風紀委員の一人で真面目な生徒の一人である

立川「それはどうでもよくて。百武、生徒会長から呼び出しだ」

立川が伝言を伝える

百武「会長が?」

後藤「百武君だけでなく僕たち自走砲道履修者全員を生徒会室に呼ぶように言われているんだよ」

後藤が丁寧な口調で報告する

後藤はこの学校の風紀委員長を任せられている生徒である

 

 自走砲道

それは漢の嗜み

オープントップの自走砲を使う漢の武道

戦車と共に戦い、戦車をサポートする

全てを破壊する圧倒的火力

どんなに過酷な地形にも通用する無限軌道

そして何よりオープントップの装甲は鍛えられた肉体をより美しくする

それが自走砲道

 

百武「そういえば、今朝先生が忙しそうにしてたな」

琴峯「まさか、自走砲道部の解散じゃねぇだろうな?」

琴峯が不安そうに言う

水戸男子自走砲隊はかつて自走砲道界隈において高練度校として名を馳せていたが今日に至っては細々と部活動が続けられているに過ぎない

その上、自走砲道は大量の資金が必要であり学校の部活動予算の多くを使う必要があり他生徒やPTAからは金食い虫として忌み嫌われている

後藤「説明は集まったらするって」

立川「まぁ、確かに琴峯の言うこともあり得るもんな〜。俺たち、実戦経験ゼロだし」

立川は肩をすくめるジェスチャーをしながら言う

自走砲道は戦車道と一身同体であり全国大会や練習試合を行うには戦車道チームとの同盟が必要なのだが水戸男子校の近くに戦車道がある学校はもう存在していない

後藤「ともかく、今日の午後の授業は全員公欠にするって言ってたからかなり重要な話だと思うよ」

百武「わかった、LINEで連絡しておく」

立川「俺らは轟を探してから生徒会室に行くから頼むわ」

轟とは彼らのチームメイトの1人である

いつも授業が終わるとどこかへ行ってしまう癖がある

琴峯「俺も探すの手伝うよ」

立川「あぁ、助かる。じゃぁ、生徒会室前で待ち合わせな、百武」

百武「あぁ、わかった」

立川「じゃ、後で」

立川達が轟を探しに行くべく食堂を後にした

百武はスマホの電源を入れてLINEを起動する

 

〜〜〜〜〜〜数十分後、生徒会室前〜〜〜〜〜〜

 

生徒会室前の廊下には総勢18人の生徒たちが整列していた

百武「全員いるか?」

百武が点呼取り、確認する

「三号車、欠員無し」

「四号車も同じく」

「五号車、右に同じ」

生徒たちから続々と返答がくる

百武「轟は?」

百武はチームメイトの轟を探す

「ここにいるよ」

列の最後尾から声が聞こえる

すると琴峯たちが轟を連れて百武の元に来た

琴峯「全員いるぞ」

百武「じゃぁ、入るぞ」

百武は全員が来たのを確認し生徒会室の扉を叩く

『誰だ?』

中から声が聞こえてきた

百武「普通科2年6組23番百武俊之です」

『入れ』

百武「失礼します」

百武を先頭に生徒会室に入る自走砲隊のメンバー

生徒会室の扉を開けるとそこには生徒会長の席に座っている

生徒会長の『河本 勇』

その左右を固めるように立つのは

生徒会副会長の『西村 剣豪』

生徒会書記の『手塚 一歩』

そしてその前にある来賓用のソファには

生徒会会計の『相馬 末長』

座っていた

百武「自走砲道履修者総勢18人、只今参りました」

そう言うと百武以外の生徒たちが会長に一礼する

河本「楽にしてくれ、急な呼び出しだったのに集まってくれてありがとう」

河本は生徒たちに軽く礼を言う

百武「生徒会長、単刀直入に申し上げます。本日はなぜ私たちを呼び出したのですか?」

百武の質問に自走砲隊の生徒たちは息を呑んだ

いいニュースか悪いニュースか

予算の削減はまだいいとしてもし解散になんてなれば........

生徒たちの額には嫌な汗が流れ始めた

河本「実はな、大洗からホットラインで連絡が来たんだ」

会長の話に生徒たちに動揺が広がる

琴峯「大洗って、大洗女子学園からですか?」

河本「あぁ、20年振りにな」

かつて、交流があった大洗女子からの連絡は一体何を指しているのか生徒たちはわからなかった

河本「それでな

       

      大洗で戦車道が復活したんだ

              

         だから同盟を結びたいらしい」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

  「「「「「「ええええええええええええ⁈⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」」」」」」

自走砲隊からは驚きの声が上がる

しかしながら、どこか嬉しそうにも聞こえる

「どういう風の吹き回しだ⁈」

「そんな簡単に戦車道を復活させるなんて⁉︎」

「遂に出番だ!!!!」

「よっっしゃーーーーーーー!!!!!」

反応は様々だがどの声にも喜びが感じられた

河本「士気は上々だね」

河本は笑みを浮かべ嬉しそうに頷く      

相馬「というわけで百武、君には大洗との打ち合わせに着いて来てもらうことになったんだ」

手塚「場所は大洗女子学園だ」    

百武「お、大洗女子学園..........」

百武は少しばかりたじろぐ

それもそうだ、女子校に足を踏み入れるなんて男子からしてみれば並大抵のことではない

「いいなぁ〜、先輩」

「女の花園に行ってらっしゃいっす!」

「緊張しすぎて腰抜かさないでくださいよ〜」

一年生が百武を揶揄う

百武「抜かすか‼︎それでいつ行くんですか?」

河本「今から」

百武「今から?!」

 

こうして水戸男子自走砲隊は大洗女子学園を巡る大騒動に巻き込まれていくことになる

 

 

 

 




はじめまして、ハリー海軍上等兵と申します。
この度、ssを投稿させて貰いました
まだ、慣れないところも多いですがこれからもよろしくお願いします
どうか、読者のみなさんが楽しく時間を潰せる小説を書けるよう頑張ります
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。