しかしその肝心の練習試合相手が見つからないようで......
というわけで第13話始まります!!
みほ「今のチームについて....ですか?」
大洗女子学園の生徒会室では両校の生徒会メンバーと西住、百武の隊長達が会議を行っていた
桃「そうだ!先日の練習試合以降みんな練習に励んでくれているが今の我々の実力はどうかと思ってだな....」
河嶋は実際にチームを指揮した西住に意見を求める
しかし西住は一瞬言葉に詰まる
杏「何でもいーよ。二人の思ったこと言ってみて」
角谷に促され西住が口を開く
みほ「....確かに、グロリアーナ・モナーク連合戦の後皆さん頑張ってると思います」
俊之「結果としては敗北してしまいましたが我々のチームはあの強豪校相手に後半ではいい所まで行けてたとおもう」
剣豪「ふむ」
俊之「しかし、やはり我々は試合の冒頭で作戦の失敗に混乱を起こし結果として大幅に自軍の戦力を削られる結果を出しています。全国大会では練習試合以上に何が起きるか分からない」
みほ「そういう場面で絶対に必要になる瞬時の判断力や粘り強さは校内での練習だけでは身に付きません」
柚子「つまり...」
杏「まー。実戦経験が足りないってことかな?」
俊之「やはり実戦でしか学べない事が多くあります。学校によって戦術は全く違いますから」
みほ「はい...もっと試合を経験することで今の我々の実力や...次の課題が見えてくると思います」
西住と百武は正直に意見を述べる
桃「なるほど...やはり試合か...」
みほ「あの...すいません...」
俊之「少々厳しい意見になってしまいましたが...大丈夫ですか?」
柚子「謝らなくていいよ。聞いたのは私達だし.....」
一歩「むしろ率直な意見はありがたいよ」
杏「まー、家で飼われてる猫より野良猫の方が強いしね...」
末長「となるとやはり練習試合はもう一戦は必要ですね」
柚子「でももし次の練習試合でボロ負けしたら...」
みほ「いえ、たとえ負けても身につくものはあります」
杏「まー、練習試合でつまづいてちゃどうにもならないからね」
勇「となると.......」
桃「会長、西住と百武も同じ意見となれば.......」
杏「そうだねぇ、よろしく...」
~~演習場~~
生徒会室で幹部クラスの会議が進んでいる一方、残りのメンバーは例のメニューをこなしていた
のだが...
沙織「もうヤダァアアアアアアア!!!!!!」
優花里「たっ武部殿!落ち着いてください!!」
Ⅳ号は激しい砲撃の中を逃げ回っていた
車長を務める武部は完全に冷静さを欠いており指揮できる状態では無かった
義人「撃ちまくれぇ!!ここまでは計画道りだぁ!!このままⅢ突の待ち伏せ場所まで押し出せ!!」
裕二「撃つべし!撃つべし!」
義雄「ホロ車をⅢ突の先輩方が先に撃破してくれたのが勝因だな」
どうやら状況はⅣ号・ホロ車vsⅢ突・M7プリーストの組み合わせで模擬戦を行い現在は孤立したⅣ号を追い詰めているようだ
するとⅣ号の左側面に砲弾が直撃!!
Ⅲ突の砲撃がⅣ号に命中しⅣ号は撃破された
エルヴィン「きょうのAチームは突き崩せる!!」
義人「ナイススナイプです!!」
模擬戦に勝利しテンションが上がっているⅢ突・M7プリースト組
一方Ⅳ号はというと
沙織「.........」
優花里「た、武部殿!ドンマイ!!」
全く指揮が執れなかったからか涙目の武部
そんな武部を慰める秋山
結局その後模擬戦でAチームが敵車輌を撃破することはできなかった
しかも3戦目では火力最弱の八九式にまでに撃破されていた
幹信「Aチーム今日はグダグダだな.........」
勉「まぁ、俺たちも今日は戦果あんま良くないし.......」
典子「Ⅳ号は倒したし残るはM3の1輌!しまってくよ!!」
あけび、妙子、忍「「「ハイ!!!!」
典子「ホイシュレッケの方もお願いね!」
幹信「了解」
Ⅳ号を倒し次はM3に狙いを定める八九式・ホイシュレッケチーム
八九式はM3に牽制するべく車載機銃を発砲
桂里奈「撃たれてるよー!!」
M3車内では着弾した機銃弾によってけたたましい金属音が響いていた
梓「大丈夫!ただの機銃だよ!!」
あゆみ「で、でも!」
梓「だ、大丈夫よ!」
追い込まれた現状に悲鳴が上がる車内の中車長である澤は車長らしく乗員を鼓舞していた
前回の練習試合とは大きく違う
しかし
あゆみ「澤ちゃん足超震えてるケド.......」
澤は必死に虚勢を張っているようだ
しかし前回の練習試合では虚勢を張る余裕もなかった
少しづつながらも彼女たちは成長している
梓「わ、わたしたちだって!Ⅳ号がいなくても頑張れるんだから!!!」
澤たち一年生たちの決意を表すかのように副砲塔で反撃を行うM3
~~演習場観測所~~
勝信「M3頑張ってるなぁ」
観測所では模擬戦のローテーションを待つ生徒たちの何人かがM3の健闘を見守っている
守「あの試合の次の日は大変だったのになぁ.......」
義人「あぁ、あれだけ動けるようになったなら俺たちも安心だな」
練習試合の次の日彼女たちは最初にM7プリーストの乗員達にお礼を伝えていた
しかしその後の演習で中々上手く動くことができなかった
練習試合で活躍できなかった自分たちへの思いが暴走していたのが原因だったらしい
その際に渡辺達M7プリーストの乗員が相談に乗ってあげていたそうだがその話はまたいつか.......
裕二「俺たちも彼女たちを見習わないとな」
義雄「もちろんだ!!」
~~格納庫前~~
沙織「うううううう.......もうやだ.......車長やらない.......」
結局今日の演習では活躍できなかった様子のAチーム
武部はすっかり心が折れており涙目である
優花里「ま、まーまー.......」
さすがの秋山もかける言葉が見つからない様子である
春樹「まぁ、人には得手不得手があるからあんまり気にしないもいいんじゃないかな.......」
優花里「しかしながら....西住殿がいないと我々ってこんな感じなんですね....」
勉「こっちも百武がいないと調子悪かったな.......」
華「私、全くアクティブになれませんでした....」
幹信「そもそも発砲する暇もなかったけど.......」
各々も今日の演習に思う所があるようだ
沙織「なによ!だからイヤだって言ったじゃない!」
華「それはそうですが.......」
勉「まぁまぁ落ち着いて。上手くいかない事もあるよ」
すっかりいじけている武部
麻子「まさか八九式にまで負けるとはな」
集「観測所で見てた時は目を疑ったよ」
そんな武部にとどめを指す二人
沙織「もうやだああああ!!!!!」
すっかり心が折れた武部は急に何処かへ走り出してしまった
優花里「た、武部殿ー!待ってくださいー!」
勉「武部さーん!落ち着いてー!!上手くいかない日もあるからー!!」
武部を慌てて追いかける秋山、琴峰、五十鈴、立川たち
幹信「ちょっと追い撃ちかけすぎじゃないか?」
少しばかり苦言を呈する後藤
麻子「そんなことは無い」
集「事実を言っただけだしな」
幹信「お前らなぁ.......」
しかしどこ吹く風な二人
呆れる後藤
一方その時
桃「何をやっとるんだアイツら.......」
みほ「さぁ~?」
俊之「まぁ大体の見当はつきますが.......」
そんな様子を眺めている西住、百武と両校生徒会メンバー
河嶋はあまりのグダグダの様子に憤りを感じているのか震えている様子だ
~~しばらくして~~
桃「いいか貴様ら!!大会までまだ時間があるからって気の抜けた練習をするんじゃない!!」
練習を終えて最後の全体ミーティングで部隊のメンバーに喝を入れる河嶋
桃「一週間後もう一度練習試合を予定している!」
戦車・自走砲各乗員「「「「「ええーーー!?」」」」」
河嶋からの急な宣言に驚きを隠せない生徒たち
杏「まー、前の試合では負けちゃったけど次は勝ってねー」
勇「それに経験は必ず自分たちに役に立つから頑張っていこう」
桃「今日は解散!!」
戦車・自走砲各乗員「「「「「お疲れ様でしたー!!」」」」」
ともかく本日の練習を終えた大洗・水戸連合たち
それぞれが帰路に着こうと動き始める
沙織「みぽりん、俊之くん」
すると色々あったものの立ち直った武部が二人に話しかける
沙織「二人とも会議どうだった?大丈夫?」
どうやら武部は西住を戦車道に引き込む時のかなり強引なやり方をした生徒会にまたひどい目にあって無いか気になっているようだ
みほ「うん。生徒会の人達、なんかマジメに私の話聞いてくれて....」
俊之「実りある会議が出来たと僕たちは思ってる」
沙織「え?!あの生徒会が?!」
華「まぁ.......」
麻子「めずらしい.......」
みほ「フフッ私も意外だった」
優花里「いやいや、西住殿や百武殿の話なら耳を貸さないなんて選択は絶対にないですよぉ!!」
勉「そんなにそっちの生徒会ってヤバいのか?」
沙織「やばいというかちょっと強引なんだよね....。みぽりんを戦車道に誘うときとか」
幹信「なるほど」
俊之(この事は河本会長に伝えておくか....しかしなぜ大洗生徒会は.......焦っているのか..?)
Aチームメンバーでワイワイする中で百武は大洗生徒会への疑念を強めていった
柚子「取り敢えず今はこんな感じでしょうか...」
杏「だね~」
桃「そうだといいんですが.......」
勇「.......君たちは一体何に焦ってるのかい?」
一歩、末長「か、会長?!」
急な河本の発言に驚きを隠せない二人
杏「んー?だって全国大会が近いじゃん?むしろそっちはおちついてるねぇ」
勇「まぁ、焦りすぎるとかえって緊張して失敗することもありますからね。というかあなた方の焦りには全国大会以外の何かに焦ってるように感じられましてね」
桃「か、河本さん!我々は純粋n」
杏「河嶋、お口チャック」
河嶋が反論しようとするもそれを静止する角谷
剣豪「会長、今はそれよりも次の練習試合が大事かと」
柚子「みんなにああ言っちゃったし早く見つけないといけませんしねぇ.......」
末長「一応頼めそうな学校を自分と小山さんで上げましたがねぇ.......」
柚子「この中のどこかが受けてくれるといいんですが..」
末長「何校生かはお断りされてしまいましたしねぇ.....」
小山と相馬が手に持っていたプリントをめくる
そのプリントには練習相手としてピックアップした学校の名前が並んでいるが既にいくつかの学校の名前には赤線が引かれておりやはりこの時期に練習試合を申し込むのは難しい様子だ
桃「受けてくれなきゃこまる!!」
剣豪「こればっかりは運頼みしかないな.....」
練習相手が決まらないことに頭を悩ませる生徒会メンバー
杏「まー...どうにかなるんじゃない?」
勇「見つからなかったらしょうがないさ」
しかし生徒会長コンビはそこまで悩んでいないようだ
~~ほぼ同時刻~~
大洗でも水戸でもない全く違う学園艦
その甲板に広がる街並みも上記の二つの学園艦とは全く異なっておりまるで外国のようだ
その学園艦はかつてフランス海軍が運用していたスルフクのような外観ををしている
この学園艦の名は山梨県を代表する戦車道の名門校の一つ『マジノ女学院』
その隣には水上機母艦コマンダン・テストを大型化したような学園艦はマジノ女学院と連合を組む自走砲道の名門『アルパイン農業高校』
この両校はその名前、学園艦のデザインから分かるようにフランスの影響を受けている学校だ
そんなマジノ女学院の校舎を歩く眼鏡を掛けた女子生徒がいる
彼女の名前はフォンデュ
マジノ女学院戦車隊の副隊長を務める生徒である
そんな彼女は部屋の前で足を止める
どうやらこの部屋に用事があるようだ
フォンデュが扉を叩く
フォンデュ「フォンデュ、入ります」
女子生徒「どうぞ」
部屋からの反応を確認し入室するフォンデュ
その部屋は戦車隊の隊長を務める生徒エクレールの執務室である
部屋の主である彼女は前回の試合を纏めた映像を映しているスクリーンをジッと見つめている
他にも男子生徒が二名ほど机の上の資料と睨めっこしている
彼らはクトーとルロー
マジノ女学院との同盟校であるアルパイン農業高校自走砲隊の隊長、副隊長を務めている生徒である
クトー「ム、フォンデュ君か」
ルロー「お帰り、フォンデュ」
フォンデュ「お二人ともお疲れ様です。エクレール様はいつからあの状態で?」
ルロー「三人であれこれ話して一度資料を確認しようって話になってそのまま...」
フォンデュ「...はぁ...」
フォンデュはため息をつくとエクレールの下に近づく
フォンデュ「エクレール様、映像といくら睨めっこしてもスクリーンの向こうの誰かは笑いかけたりしてくれませんよ?」
そんな彼女にあきれながら話しかけるフォンデュ
エクレール「フフッ。まるで試したことがあるような言いようですわね?」
しかし彼女はフォンデュの嫌味をうまく返す
フォンデュ「試したことはありませんが...隊長に忠実な隊員としてそういう気遣うセリフも言いたくなりまして...先日の試合映像ばかり見られて...」
予想外の返事に少し困惑するもフォンデュも言葉を返す
エクレール「では、忠実な隊員を持つ隊長としてはそういう心優しい申し入れに耳を傾けるべきなのでしょうね...」
フォンデュ「是非そうしてくださいまし...何日もおこもりになられて...」
フォンデュは部屋に入る直前にあった出来事についてルクレールに質問する
エクレール「で、何かあってきたのではなくて?」
フォンデュ「そうでした!エクレール様の驚く顔が見られると思いまして...」
エクレール「それはお楽しみですこと...」
エクレールはフォンデュが持ってくる話にそこまで興味がないのかため息交じりに返事をする
恐らく彼女は大方PTAやOB会からの苦情や他生徒からの戦車隊隊長解任要求だと思っていたのだろう
しかしフォンデュの回答は彼女の考えるものとは全く違った
フォンデュ「大洗女子学園・水戸男子高等学校から練習試合の申し込みがありました」
エクレール・クトー・ルロー「!?」
予想外の回答に余裕を見せていたエクレールを含めた三人は驚きを隠せない様子だ
クトー「何?!見つかったのか!?」
フォンデュ「ハイ。先ほど大洗女子学園生徒会の広報さんから直々に」
エクレール「全国大会も目の前というこの時期に?これは天祐かしら?もしくは試練の始まり?」
普通であれば全国大会への追い込み時期であるにも関わらず練習試合を申し込むなど普通であれば有り得ない事だった
フォンデュ「凶兆だったらお断りになられますか?」
少し悩んでいるルクレールに助言をするフォンデュ
ルクレール「私!そういう迷信は信じませんの」
フォンデュ「今天祐って....」
ルクレール「ま、まぁいいわ」
ルクレールは少しばかり咳払いをする
ルクレール「マジノ女学院、喜んでお受けしますとお伝えください」
こうして大洗・水戸連合の二度目の練習試合相手はマジノ・アルパイン連合に決まった
色々な問題を抱えている学校のようだが果たしてどうなるのか.........
どうもハリー海軍上等兵です
現在夏季休暇中ですぐに新話を投稿することができました!!
さて今回でまた新しい学校が登場しました
果たして大洗・水戸連合は二度目の練習試合で何かを得られるのか?
そしてマジノ・アルパイン連合は一体どんなちーなのか?
次回もお楽しみに!
感想、質問待ってます!!