二組の思いが遂にぶつかる!!
果たしてエクレールの改革の成果は?!
大洗・水戸連合は成長したのか?!
というわけで第一七話始まります
~~練習試合当日~~
雲が程よくかかる春の空の下の港には四隻の学園艦が停泊していた
そのうちの一隻であるマジノ女学院学園艦の広大な演習場に大洗・水戸連合は待機していた
沙織「なんかだだっ広い原野だねぇー」
勉「大洗とも水戸とも全然違うな」
優花里「さすがはマジノ女学院の演習場はフランスっぽいですね~!」
春樹「やはり海外との関わりが深い学校はこだわってるなぁ...」
マジノ女学院の演習場に驚きが隠せない大洗・水戸連合
杏「いーかいみんな!今回も負けたら素敵な罰ゲームをプレゼントするよー!!」
桃「今度は全員だ!!」
沙織「うわっ!またえげつないこと言ってる!!」
田辺「俺らもですか?!」
あや「何で今頃いうの!?」
集「またさらし者にされるのか...」
俊之「落ち着け集。負けたらの話だ。勝てばいいんだよ」
杏の発言にまたかと嫌そうな雰囲気が流れる
しかしその中で桃一人は険しい表情をしていた
桃(いよいよ二回目の試合...か...」
二回目の試合で結果を出せるか
自分たちは全国大会に通用できる実力があるのか
それを見極める今回の練習試合
緊張しないわけが無かった
すると桃の肩に誰かが手を置く
桃「会長...」
杏「表情が硬いってかーしま!」
いつも通り明るく振る舞う杏
桃「す...すいません」
杏「いいっていいって...お、対戦相手のお出ましだな...」
杏が一台のトラックが近づいてくる事に気付く
乗り込んでいるのは対戦相手であるエクレール達だ
沙織「ねー、あれがマジノ女学院とアルパイン高校の隊長さんたち」
優花里「お、おそらく...」
幹信「挨拶に来てるしそうだろうな」
春樹「秋山さんが確定してないの珍しいな」
優花里「最近、隊長が代わったって噂で...」
春樹「あぁ、マジノみたいなお嬢様学校だと色々と荒れるんだよなぁ...だから情報が錯綜するんだ」
沙織「何それ、なんか怖そう」
エクレールと対面して様々な反応を示す大洗・水戸連合の生徒達
勇(情報によるとかなり強権的な指揮官だと聞いているが...果たしてどう出るかな?)
勇は少ししかエクレールの情報を得られなかったため彼女を注視していた
エクレール「御機嫌よう、お初にお目にかかります。マジノ女学院隊長のエクレールと申します」
クトー「アルパイン隊長のクトーです」
挨拶をするエクレールとクトー
すぐさま挨拶を返す大洗・水戸連合組
杏「大洗女子の生徒会長、角谷だよ」
勇「水戸男子生徒会長の河本です。初めまして」
(思ったより穏やかかな...)
桃「大洗女子生徒会広報の河嶋だ。今回は練習試合を受けていただき感謝する」
エクレール「こちらこそ...」
笑顔を返すエクレール
沙織「なんか普通そうだね...」
優花里「そうですねぇ...」
勉「綺麗な髪だなぁ(小声)」
春樹「お前あんな感じの髪型の女子が好きなのか?」
勉「ふわふわそうじゃん?」
思ったより穏やかな様子のエクレールに安心する生徒達
エクレール「あぁ、所で...一つ伺いたいのですが...隊長の西住さんはいらっしゃる?」
エクレールは軽く杏達と談笑を交わした後
隊長のみほについて聞いてきた
みほ「あの...隊長の西住です...」
唐突に呼び出されて不思議そうな顔をしながらみほが名乗り出る
その隣には俊之の姿もある
みほを見て驚いた表情を見せるエクレール
エクレール「あ、失礼...」
一瞬生まれた間に驚く一同
沙織(何今の間?)
幹信(さぁ?)
エクレール「マジノ女学院隊長のエクレールですわ。そちらは自走砲隊の...」
俊之「百武です」
エクレールの挨拶に返礼する俊之
エクレール「今回の練習試合はとても光栄ですわ。まさか西住流の方と相見えるなんて」
エクレールが西住流を挙げた際にみほは少しばかり嫌そうな反応を示す
俊之はそれを見逃さなかった
俊之(西住さん...大丈夫かな...?)
少し心配に感じる俊之
エクレール「今日は全力でやらせていただきますわ」
エクレールはそう言うとみほに握手を求める
みほ「こちらこそよろしくお願いします!」
みほはエクレールと握手を交わした
エクレール「では御機嫌よう...」
エクレールはそう言い一礼するとトラックに戻り待機場所へと戻っていった
華「とても堂々とした方ですね...」
みほ「うん」
俊之「てっきり苛烈な性格かと...」
桃「2年生の隊長と聞いていたが...」
勉「え、ということは...」
柚子「西住さんと同じ学年だね...」
みほ「え?」
落ち着きがあり大人びた雰囲気を纏うエクレールが同学年と知って驚くみほ
勇「底を見せないタイプだねぇ...誰かさんと一緒だ」
勇は笑いながら杏の方に向き直る
杏「エクレールちゃんかぁ...相手にとって不足無しだねぇ~~」
杏は物怖じせずに楽しそうな笑みを浮かべる
~~マジノ・アルパイン側~~
フォンデュ「エクレール様。どうでした?憧れの西住流との対面は」
エクレール「フォンデュ、そういう言い方はおやめなさい。部隊の士気に関わりますわ」
フォンデュを嗜めるエクレール
クトー「ここには我々しかいないんだから問題ないだろ?」
後部座席のクトーからフォンデュへの援護射撃が入る
エクレール「まったく...」
少し気恥しいかったか頬を赤らめるエクレール
エクレール(...実を言うと何か違和感を感じましたわ...)
しかし心の中でみほに対して思うところがあるようだ
エクレール(わたくしの中の西住流...わたくしの憧れだった西住しほ様。そして今の黒森峰の西住...どちらからも西住流本来の質実剛健さという印象を受けるけど...)
クトー「しかしながら西住家の次女だと聞いて、身構えてたが...とても脅威とは認識できないな...」
クトーが西住みほとの邂逅にそんな感想を漏らす
エクレール「確かに、あの二人とは違う.......」
(あの人からは異質さを感じましたわ)
エクレールは確かに自身の憧れである西住流とは違う何かを西住みほから感じていた
だからこそ
エクレール「侮っていいはずが...」
彼女が手を抜く訳がない
エクレール(わたくし達、マジノ・アルパインの全力をぶつける)
「相手にとって不足無し!ですわ!」
【挑むべき相手!!】
~~~~~~~大洗・水戸連合、待機場所~~~~~~~~~
桂里奈「なんか相手の人、強くなさそうでしたねぇ...」
カエサル「いや、ああいうのこそ油断できないぞ」
浩二「能ある鷹は爪を隠すとも言うしな」
優季「でもなんかオーラがないっていうか...」
義雄「前に戦ったダージリンさん達と比べるとなぁ...」
大洗・水戸連合の隊員達はマジノ・アルパイン連合を率いる二人の隊長をあまり脅威に感じていないようだった
どこか険しい表情を見せるみほと俊之には誰も気付いていない
桃「取り敢えず...西住と百武から作戦説明だ!!」
みほ「えっ!?」
唐突に話題を振られ驚くみほ
杏「よっ!西住隊長!」
一斉にみほに集まる視線
すると俊之が微笑みながらみほに右を見て見るように軽くジェスチャーする
みほ「?」
みほは俊之のいうとおりに視線を移す
未だ少し緊張するみほの目にふとⅣ号乗員たちとホイシュレッケの乗員達が応援するジャスチャーを見せる
それを見てみほの緊張は一気にほぐれた
みほ「今回は聖グロリアーナ・モナーク連合戦の時と違い戦場がマジノ女学院の演習場、つまりアウェーです!地の利はマジノ・アルパイン連合にあります!」
聖グロ・モナーク連合戦と真逆のシチュエーションに緊張が走る大洗・水戸連合
みほ「マジノ・アルパイン連合のこれまでの戦い方を見ると、重戦車を中心としてその周りを軽戦車、比較的軽量な自走砲で固め、そのさらに後方に大型の自走砲を配置する陣地防衛戦術を基本としています」
俊之「いわば戦車、自走砲で即席の要塞を築き敵に出血を強いるやり方だ。この戦術は地形にも影響を受けるが陣形と地形が合致した時の効果は大きい」
みほ「また先日に説明しましたがマジノ女学院の戦車はグロリアーナほどではないもののどれも重装甲で防御に優れています」
俊之「またアルパイン自走砲隊の自走砲も貫徹力の高い47㎜砲を搭載したロレーヌ自走砲やホイシュレッケ等と同じlefh18を搭載したルノーB1改造の自走砲も運用している。火力、練度において自走砲道名門の名に相応しい戦力だ」
みほ「なので戦車隊は常に動きながら連絡を密にして互いに連携をとって相手の弱点、つまりマジノ隊の戦車の側面エンジンブロックを突いていきましょう!」
俊之「我々自走砲隊は遠距離から敵正面を攻撃し戦車隊の挺身を援護する。今回は強力な助っ人もいるが気を抜くんじゃないぞ!!」
杏「まぁ、長射程、高威力の自走砲で正面で撃ち合って貰ってその隙に戦車隊が分離して敵の側背に回り込んで撃つ感じだね」
勉「相手さんの戦術を抑えるには充分な作戦と思えるね」
桃「よし!決まったな!!」
西住、百武の作戦概要について隊員たちは賛成し大洗・水戸連合の動きが決まった
杏「西住ちゃん、今回の作戦名は?」
みほ「えっ!?」
杏の無茶ぶりに驚きが隠せないみほ
優花里(会長、作戦名とか好きだなぁ...)
春樹(多分理由としてはかっこいいからなんだろうなぁ...)
みほ「あ、『アミアミ作戦』です!敵を包囲網で絡め撮るので!」
幹信「なるほど、敵を雁字搦めにするのにピッタリな名前ですな」
俊之(...なんで少し顔を紅らめているんだろう...)
作戦名も決まり遂に試合が始まる
桃「いいかお前たち!!今回は純粋な10対10の殲滅戦だ!前回のようにはいかんぞ!!1輌撃破しても気を抜くんじゃないぞ!!」
みほ「で、では全員、車輌に乗り込んでください!」
大洗・水戸連合隊員たち「はいっ!!!」
~~~マジノ・アルパイン連合待機場~~~
エクレール「大洗・水戸連合の火力がマジノ・アルパインより上なのは間違いありませんわ、特にⅢ突や水戸の自走砲隊には注意して...」
マジノ・アルパインも試合前の作戦会議をしていた
エクレール「まずは戦車4輌、自走砲3輌で地形を利用しつつ陣地を組みます」
クトー「陣を張る場所は?」
エクレール「W・3」
クトー「確かにあそこは小高い丘...陣を張るにはうってつけだ」
フォンデュ「敵は丸見え、そして我々の方は壕に入れば被弾面積を減らしつつ敵に打撃を与えられますわね」
エクレールはひとまずは従来通りの戦術をもって挑むようだ
ドズー「おいおいエクレール隊長。散々機動戦術に入れあげてた癖に日和りましたなぁ?」
ガレット「結局は防御陣形?それで大丈夫何ですか?」
この方針に疑問を持ったのはやはりガレットとドズーだった
彼らにとってはエクレールの行動に矛盾を感じたのだろう
しかしエクレールは不敵な笑みを浮かべる
エクレール「私は4輌でと申しましたのよ」
ガレット、ドズー「!?」
エクレール「もしも大洗・水戸が...私たちを以前のマジノ・アルパインと同じだとお思いなら...その考えを改めさせてあげませんとね」
そこには校内のいざこざで胃痛に苦しみ悩み続けていたエクレールはいない
新しいマジノ・アルパイン連合を率いる立派な隊長であるエクレールがそこにいた
~~暫くして~~
試合開始地点に集合した両チーム
勇ましくけたたましいエンジン音が平原に木霊する
桃「この練習試合で何を掴むかによって次からの公式戦...我々がどう戦っていくべきかが決まると言っても過言ではない...マジノ・アルパイン連合にはそのための練習台になってもらうぞ!!」
杏「さ~って、うまくいくかねぇ~?」
勉「さぁって、お手合わせ願おうかな!」
義人(この前は何もできなかった...だが今日は違う!!)
梓(今度は逃げない!!)
様々な思いが交錯する大洗・水戸連合
そしてついに
『これより、大洗・水戸連合とマジノ・アルパイン連合の練習試合を始めます。試合開始!!』
試合が始まった
エクレール「En avant!!!」
クトー「Allez!!!」
みほ「行きます!!パンツァーフォー!!!!」
俊之「行動開始!!!!」
発展途上の大洗・水戸連合
改革の荒波にもまれるマジノ・アルパイン連合
両チームの思いが今、ぶつかる!!!!!!
ハリー海軍上等兵改めどうもアフロマイクです
Twitter(現X)での活動名と同じにしました
そして半年ほどのサボり申し訳ございませんでした!!!!
当方で国試、家庭内でのいざこざ、人生初のバイト、Twitterでの活動などでサボってしまいました!!!
ですが...Twitterの友人のオリジナルSSを読んでこの作品への思いが再び出てきたので本日を持って活動再開を宣言します!!!!
未だハーメルン界の若輩者ですがよろしくお願いします!!!!
以上ハリー海軍上等兵改めアフロマイクでした!!!!