ガールズ&パンツァー ボーイズ&キャノン   作:アフロマイク

5 / 17
遂に始まった合同演習、色々な心配は尽きないが果たしてどうなるのか?
というわけで始まります


第五話 実戦です!

それぞれの持ち場に向かう各分隊

Ⅳ号戦車の後ろをホイシュレッケはついて行く

百武「今何処ら辺だ?」

後藤「指定待機地点まであと8分位の位置だ」

ゆっくり進む戦車と自走砲

以外とこの時間が乗員にとって一番暇なのだ

立川「.....後藤、一つ聞いていいか?」

後藤「なんだ?」

立川「さっきの五十鈴さんとどういう関係なんだよ?」

立川が後藤に五十鈴ことを聞く

これまで風紀委員と自走砲道一筋で女っ気が無かった後藤に五十鈴のような幼馴染がいたことに驚いていた立川は後藤と五十鈴がどういう関係なのか気になっていた

後藤「だから言っただろ?幼馴染だって」

後藤はどこかぶっきらぼうに答えた

立川「まさかお前にあんな綺麗な幼馴染がいたなんて、羨ましいぜ」

立川は少しからかうように言った

後藤「別にそんなんじゃない。母親同士が仲良くしていてそれで知り合っただけだ」

琴峯「だが、なんであんなに驚いてたんだ?」

今度は琴峯が質問する

実は琴峯は後藤が五十鈴と目が合った時かなり驚いていた事に気づいていた

久々に会った幼馴染と思いかけずに再会すれば驚いて当然だが少し後藤の驚き方に琴峯は違和感を感じたのだ

後藤「.....実は五十鈴の母さん、戦車道が嫌いなんだよ」

立川「え?」

後藤「戦車も見たくないって位嫌いなんだ」

百武「それは相当だな」

琴峯「理由は知ってんのか?」

後藤「いや、全く」

後藤が驚いていたのは戦車を見るのも嫌なほど戦車道が嫌いな母親を持つにも関わらず戦車道を五十鈴がしていたからだった

百武「それは驚くわけだ」

立川「でもなんで戦車道やってんだろうな五十鈴さん?」

轟「.....反抗期じゃないか?」

さてホイシュレッケ乗員が人様の家庭事情を想像している最中、大洗女子のⅣ号はというと

 

武部「ちょっと?!ぶつかる!!左!左!」

慣れない戦車に四苦八苦していた

武部「左って言ったのに!!」

五十鈴「すみません、聞こえなくて.....」

戦車の内部は騒音が激しく人の声なんて全く聞こえない

Ⅳ号等のドイツ戦車では確実に声を拾える咽喉マイクを装着して意思疎通を図るのだがこのⅣ号戦車はつい昨日までぼろぼろだった物を急ピッチで動けるまでにしたためまだ車内無線機を搭載していないため意思疎通は困難を極めていた

西住「車長が足で方向を合図してあげて」

武部「足?」

西住「操縦手の肩を進む方向に蹴るの」

本来なら西住が提案した方法は日本の軽戦車で行われていた方法だが今はそれしか方法は無かった

しかし

武部「親友にそんなこと出来ないよ〜!」

まぁ、普通はそうなるが蹴られる本人は

五十鈴「思いっきり蹴ってください」

覚悟決めていた

しかし会話だけを聞くと誤解を招きそうである

武部「えぇ〜?」

武部は困ったような声を出すも彼女も覚悟を決めた

武部「じゃぁ、左!!」

武部は勢いよく足で五十鈴の左肩を蹴った

実のところⅣ号の車内構造では車長席から操縦手の席まで遠いため大きく身を乗り出して勢いよくほぼ全体重をかけて蹴る必要があったのだ

しかし、あまりの勢いのよさに五十鈴は目の前の覗き窓に顔を強打してしまった

傷ができてないことを祈る

五十鈴「あの、もう少しお手柔らかにお願いします.......」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜しばらくして〜〜〜〜〜〜〜〜

 

それぞれの分隊が指定待機地点に到着した

蝶野『みんな、スタート地点に着いたようね。ルールは簡単、全ての車輌を動けなくするだけ。つまりガンガン前進してバンバン撃ってやっつければいいわけ。わかった?』

角谷「いやぁ〜、ずいぶんザックリっすねぇ」

角谷は蝶野の説明があまりにもざっくりしたもので笑ったが

小山「会長に言われたくないんじゃぁ...?」

角谷も人のこと言えないのだ

西村『今回が双方初めての試合であるから怪我に気をつけ、無茶な行動をしないように。あくまで大体の動きを理解すれば良い』

蝶野『戦車道と自走砲道は礼に始まって礼に終わるの。一同、礼!!」

「「「「「「よろしくお願いします!!」」」」」」

西村「これより試合を開始する!!」

ついに双方初めての試合が始まった

秋山「いよいよ攻撃開始ですね〜!」

  「とりあえず撃ってみます?」

西住「ぇえ、闇雲に撃っても…」

琴峯「敵に居場所を教えるだけだぞ?」

百武「まずはどのチームを撃破するかだな」

ひとまず作戦を思案するA分隊

武部「ねぇ、真っ先に生徒会潰さない?」

後藤「その心は?」

武部「戦車道の教官、女の人だったもん」

立川「そういう理由?!」

五十鈴「まだ言ってるんですか?」

少し、いやかなり私情が入った選定理由に驚く立川と呆れる五十鈴

武部「私が決めていいんでしょ?車長なんだから」

西住「う、うん」

百武「それと同時に分隊長だから俺らも武部さんの指示に従うよ」

武部「じゃぁ、生徒会チームのいる方へ前進!!」

とりあえず生徒会チーム、つまりE分隊を最優先攻撃目標にして意気揚々と前進命令を出す武部

武部「....で、どっち?」

立川「これから探すんだよ?」

立川が言い切ったと同時だった

突然の衝撃がⅣ号とホイシュレッケを襲う!!

武部「何?!何が起こったの?!」

後藤「敵の奇襲だ!!」

武部が驚き混乱する中、西住は砲塔側面の張ってをから身を乗り出し周囲を確認する

Ⅳ号の右側側面後方には大きなクレータができておりそこに砲弾が着弾した事を示していた

西住(ここに着弾したってことはだいたい、12時から6時の方向。それと初めての実戦であることを考慮して一番被弾面積が広くて防御が薄い側面を狙ったと考えると......)

すぐに周囲に敵戦車がいないかを確認する西住

砲撃の犯人はすぐに見つかった

草むらに中に八九式が隠れていた

いつか分からないがここまで気配を消して近づいてきていたのだ

砲口からは砲煙が漏れている

一方、その八九式内部はというと

河西「すごい音..........」

近藤「今、空気震えたよ」

佐々木「こんなスパイク撃ってみたい.....」

磯辺「まずはⅣ号とホイシュレッケのA分隊を叩く!!」

そしてA分隊を狙うのは八九式だけでは無い

少し離れた場所にⅢ突がいたのだ

エルヴィン「まずは八九式に協力してⅣ号だ。秘密協定は締結済み」

カエサル「賽は投げられたか」

どうやらいつのまにか裏で手を組みⅣ号を叩くことを八九式とⅢ突は決めていたのだ

つまりはあの二台もA分隊を狙っている

佐藤「装填、装薬よし!!」

菅原「コッチも装填、装薬よしだ!」

そう、水戸男子自走砲隊で最も炸薬量の多い榴弾を発射できるⅡ号自走重歩兵砲と四式15糎自走砲ホロである

池田「初弾でいきなり至近弾、その上敵に気付かれないように慎重に忍び寄った不意打ち」

仲村「彼女たちは本当に素人なんでしょうか?」

ホロの池田と仲村は八九式の動きに驚きを隠せていない

古森「まさか、共闘することを選ぶとは思わなかったな」

新島「これは僕たちも見習うべきだな」

Ⅱ号の古森と新島は秘密裏に協力体制を整えたⅢ突の戦術に感嘆していた

普通、今回のような複数車輌をチームにせず一輌、一輌を一つのチームにまとめた場合、自然とバトルロワイヤル方式で戦う

理由は敵に包囲された状況や不測の事態に備えて行動する判断力を鍛えるためだ

しかしながら、大洗の生徒たちにはその考えがない

まさに戦車道の常識を超えた考えと行動をしていた

池田「少々卑怯かもしれんがこれも戦術だ!照準準備いいか?」

塩見「いつでも撃てるぞ!」

古森「コッチはホイシュレッケを狙う」

池田「了解した、では.....射っ!!」

池田の号令と共にホロとⅡ号の15cm砲が火を吹く

このままではA分隊は成す術も無くやられてしまう

しかし

武部「怖い!!逃げよう!!」

車長である武部は恐怖の余り撤退を選択

しかしこれが功を奏した

前進し始めてすぐにⅣ号が止まっていた場所には15センチの砲弾が着弾した

もしあのまま動かなかったらもう既に戦闘不能になっていただろう

池田「外したか」

古森「悪運の強い奴め!!」

外したことにより感情を表に出す古森と冷静になって次の一手を考える池田

百武「Ⅳ号に続け!!」

百武も戦況の不利を判断し撤退を選択

しばらく走ったら別れ道に遭遇するA分隊

すると左の道からⅢ突が現れる!!

カエサル「獲物を捕らえた!」

おりょう「南無八幡大菩薩!」

ジワジワとⅣ号に迫るⅢ突

五十鈴「どうしましょう?」

武部「挟まれた!!あっちに逃げよう!!」

五十鈴「すいません聞こえないんです!」

武部「右のほうの道!!」

Ⅳ号はすぐに手隙の右側の道へ向かう

百武「機銃で牽制しろ!」

琴峯はすぐさま砲塔の正面の上部に搭載したMG34に飛び付きすぐさまⅢ突に向け発砲する

自走砲道の車輌にはその特性上、敵に見つかった際の反撃が難しいため牽制とスポッティングライフルの役目を兼ねて機銃を搭載するのが許可されている

琴峯が発砲したMG34の7.92mm弾はⅢ突に命中してもダメージを与えられることはないが初心者であるⅢ突目眩しには充分だった

左衛門佐「うわっ!!」

おりょう「ひっ?!」

もちろんⅢ突の正面装甲をMG34の弾丸が貫く事はないが車内では激しい金属音が響き渡る

効果は抜群だ

エルヴィン「怯むな!!しっかりしろ!!」

     「安心しろ、機銃弾でコッチがやられることはない!」

この隙にⅣ号とホイシュレッケのA分隊は右側の小道に入り逃げ去る

すると来た道から八九式を先頭にホロ車とII号自走重歩兵砲が追いついてきた

磯辺「A分隊は?!」

エルヴィン「脇道に入った!」

池田「磯辺分隊長、こちらはいつでも撃てます!」

エルヴィン「古森車長、A分隊への砲撃を頼む!」

古森「了解!」

すぐに砲撃態勢を整えた2輌の自走砲から砲撃が始まる

A分隊は砲弾の雨の中を猛スピードでは走り抜ける

琴峯「くそっ、キリがねぇぞ!」

百武「ともかく距離を取るほかない。振り落とされるなよ!!」

オープントップのホイシュレッケは砲弾の土煙や砂塵に塗れていた

ゴーグルとヘルメットが無ければ危なかった

その時である

西住「危ない!!」

Ⅳ号の砲塔側面ハッチから身を乗り出して周囲を警戒していた西住が何かに気づいた

よーく前方を見てみるとそこには切り株を枕代わりに何かの本を顔に乗せて寝ている大洗女子の生徒がいたのだ

百武「起きろ!!轢き潰されるぞ!!」

なぜ戦車・自走砲道の授業中の演習場にあの女子生徒がいるのかはわからないがこのままでは大惨事になってしまう

 

するとさっきまで寝てた女子生徒はスッと起き上がると軽い身のこなしでⅣ号に飛び移って来た

百武(なんだと?!)

驚きの行動をした生徒に百武は目を見開いた

しかし

「ヒャグッ」

振動する戦車のせいか、それとも装甲のコーティングのせいか女子生徒は滑って顔を正面装甲に打ちつけた

かなり痛そうだ

咄嗟に正面機銃を掴まなければずり落ちていただろう

百武「おい!!大丈夫か!!」

Ⅳ号の横につくホイシュレッケから百武が女子生徒の安否を気にかける

女子生徒は滑って転んだことを恥じてか少しムッとした表情で頬が少し赤くなった顔を上げた

琴峯「怪我はなさそうだな」

西住「あっ!!」

琴峯はその女子生徒に怪我が無い事に安堵しているが西住は少し驚いた様子だった

西住「今朝の....」

百武「知り合いですか?」

西住「いや、実は今朝登校中に凄いフラフラで送ってあげたんです」

その時ゆっくりとⅣ号のキューポラから武部が出てきた

武部「あれ?麻子じゃん」

麻子「.....沙織か」

琴峯「どうやらそっちはお知り合いのようですな」

西住「あ、お友達?」

武部「うん、幼馴染。てか何やってんのこんなところで?授業中だよ?」

麻子「知ってる」

武部「....はぁ.....」

麻子と呼ばれた女子生徒の答えに武部はため息を吐く

どうやら彼女はサボりの常習犯のようだ

百武「ここは戦車、自走砲道の演習場で砲弾が飛び交う危険な場所だ!そんな所で寝てるなんて危ないぞ!!」

麻子「.....すまない」

百武が麻子に注意すると素直に謝る麻子

すると

後藤「砲弾くるぞ!!!」

後藤の叫びと共にA分隊のすぐ後ろに砲弾が次々と着弾する

西住「あの、危ないから中に入ってください!!」

西住が麻子に安全のため戦車に乗り込むよう指示した

 

 

 

 

 

これが後に伝説と語れられるⅣ号戦車の誕生となった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お久しぶりです、ハリー大岩です。
もう五月ですが未だに炬燵でぬくぬくしてます。あと最近19歳になりまして学校も始まりましたし色々と立て込んできそうな中、少しずつ書いてきて今回投稿することが出来ました!!(多分前より早い?)
あと次回から友人(同じく投稿者)のアドバイスで少し文章の書き方を変えたいと思いますのでよろしくお願いします。
さぁ、というわけで遂に集結したアンコウチーム!!
これからどうなっていくのか!!
次回も是非お読みください!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。