相手は全国有数の強豪校聖グロリアーナ女学院とモナーク男子学院
はたして大洗・水戸連合は勝利することができるのか?
それでは第九話、始まります
茨城県大洗町
茨城県の海岸線のほぼ中央に位置し首都圏と北海道を結ぶフェリーが運行されている交通の結節点。
そんな港町には巨大な船舶が四隻停泊している
二隻はここ大洗港を拠点に活動する大洗女子学園学園艦と水戸男子高等学校学園艦である
しかし残りの二隻は先ほどの二隻を余裕で超えるサイズでその存在感を発していた
この二隻が今回の対戦校『聖グロリアーナ女学院』とその同盟校『モナーク男子学院』である。
琴峯「しかしデケェなぁ〜......」
後藤「グロリアーナとモナークは財界の大物のご子息も入学する学校だからなぁ.........」
普段は長閑な町である大洗町も今日は地元校の戦車・自走砲道の対外試合として賑わいを見せていた
地元チームの久々の試合に期待が膨らんでいるようだ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜演習場〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
地元校でもあり今回の親善試合を申し込んだ学校である大洗女子・水戸男子は一列に整列しグロリアーナとモナークを待っていた
各車の車長がそれぞれのチームの代表として待機している
すると前方から綺麗な横隊陣で向かってくる戦車と自走砲
グロリアーナ・モナーク連合である
彼、彼女らの駆るイギリス車輌はそのまま陣形を崩すこと無く停止し、隊長車であろうチャーチルからは金髪をギブソンロールに結びイギリス軍近衛師団を思わせるパンツァージャケットに身を包んだ女子生徒がそして自走砲隊の隊長車と思われるヴァレンタイン試作対戦車自走砲からは茶髪で高身長の男が降りてきた
琴峯(うわ〜、グロリアーナのダージリン隊長とモナークのルイス隊長だぁ..........)
古森(雑誌で何度か見たがすげぇ美人だ........)
澤(なんか違う世界の住人みたい....,...)
一方の大洗・水戸連合の生徒はこれまで関わりのなかった学校の生徒に圧倒されていた
河嶋「本日は急な申し込みにも関わらず、試合を受けて頂き感謝する」
ダージリン「構いませんことよ。」
両校を代表して河嶋副隊長とダージリン隊長が挨拶する
ダージリン「.........それにしても、個性的な戦車ですわね」
ダージリンは手を口に添えて笑うのを堪えていると感じられるジェスチャーをしながらそう言った
それもその筈、大洗の戦車はⅣ号戦車を除き、どの車輌も迷彩の概念を捨て去った塗装にしている
なによりダージリンの視線の直線上には旗竿を四本立たせたカラフルなⅢ突が鎮座しているので余計にその印象を受ける事だろう
ダージリン「ですが........、私達はどんな相手にも全力を尽くしますの。
サンダースやプラウダみたいに下品な闘い方はいたしませんわ。
騎士道精神でお互い頑張りましょう?」
本場イギリス人も舌を巻きそうな毒舌を発しつつお互いの健闘を祈るダージリン
すると試合内容の説明のため審判団がやってきた
審判「それではこれより、聖グロリアーナ・モナーク連合対大洗・水戸連合の試合を始める。一同、礼!!」
〜〜〜〜〜〜大洗・水戸連合行動開始地点〜〜〜〜〜
両連合はそれぞれの行動開始での準備も終わり試合開始の合図まで待機していた
大洗女子生徒らは何処か緊張しており表情が硬く、水戸男子も緊張はしているが何処か興奮を抑えている
隊長である西住は目を閉じてリラックスしていた
恐らく黒森峰からの習慣なのだろう
河嶋「用意はいいか隊長?」
この間各車に搭載された無線から河嶋の声が聞こえきた
西住「は、はい!」
河嶋「全ては貴様にかかっている。しっかり頼むぞ」
『試合開始!!!』
かくして大洗・水戸連合初の対外試合が幕を開けた
今回の練習試合は素人の集まりである大洗・水戸連合が強豪校であるグロリアーナ・モナーク連合と対等に戦えるようにと戦車・自走砲道連盟から特別な勝利条件が臨時に制定された
大洗・水戸連合の勝利条件『敵チームのフラッグ車の撃破』
グロリアーナ・モナーク連合の勝利条件『敵チームの車輌の全てを撃破』
このようなルールの臨時制定の理由は昨年の全国大会でのイメージを払拭する目的があるらしい
ここで試合の様子に戻ろう
大洗・水戸連合は全車一斉に動き出している一方でグロリアーナ・モナーク連合は動きを見せない
強豪校の余裕か大洗・水戸連合に時間に猶予を与えているようにも見える
秋山「いよいよ始まりましたねぇ!」
西住「うん...」
待ちに待った試合にワクワクしている秋山に対し冷静な西住
後藤「まさか初めての他校の試合が全国大会上位常連さんとはな.....」
百武「日頃の成果を発揮すればいい。そんな弱音を吐いてちゃ勝てる試合もまけるぞ?」
少し弱音を吐く後藤を窘める百武
宇津木「あの~、それでどうするんでしたっけ~?」
するとM3リーの通信手を務める宇津木優季が作戦について質問する
西住「えっと、先ほど説明した通り今回は連盟より特別ルールが制定されているので私たちの勝利条件は敵チームのフラッグ車を撃破で、こちらの敗北条件はこちらのチームの車両が全て撃破されることです。
全体的に私たちの方が有利な条件ですが敵もそれを承知の上です。」
大野「そうなんだぁ」
西住「まず我々A分隊が偵察に向かいますので各チームは100m程前進したところで待機していて下さい」
八九式「「「「わかりました!!!!」」」」
ホロ車「「「「ウス!!!!」」」」
M3リー「「「「「「はーい」」」」」」
M7プリースト「「「「「ラジャー!!!」」」」」
Ⅲ突「「「「御意」」」」」
Ⅱ号「「「「把握した」」」」」
ホイシュレッケ「「「「「了解」」」」」」
グリレ「「「「分かった」」」」
西住の作戦に各車両が各々返事をする
角谷「なんか作戦名ないの~?」
すると角谷が西住に作戦名について質問する
河本「確かに作戦名があった方がいいよねぇ」
これには河本も気になるようだ
西住「え、作戦名ですか?」
まさか作戦名について聞かれるとは思わなかったのか西住は少し言葉を詰まらせる
西住「作戦名は.....《コソコソ作戦》です!コソコソ隠れて相手の出方を見てコソコソ攻撃を仕掛けたいと思います!」
立川「コソコソ作戦って.....言い方.....」
河嶋「姑息な作戦だな」
小山「桃ちゃんが立てたんじゃない?」
池田「いいじゃないか!分かりやすくて!」
~~~~グロリアーナ・モナーク連合試合開始地点~~~~
大洗・水戸連合が着々と作戦を進める中グロリアーナ・モナーク連合は両校の伝統である紅茶を嗜んでいた
戦車隊隊長を務めるダージリンはチャーチルの砲塔の上に立ちそこからの景色を望んでいる
するとハッチで待機していた側近のオレンジ・ペコと隣で停車しているバレンタイン試作自走砲の戦闘室で待機している自走砲隊の隊長を務めるルイスにアイコンタクトを取ると戦車に乗り込んだ
ダージリン「全車前進」
ダージリンの命令が下るとグロリアーナ・モナーク連合の車両は綺麗な隊列を組んで進軍を開始した
その隊列は戦列歩兵を想起させるほど綺麗で統率の取れた動きであった
~~~~ここで一度大洗・水戸連合に視点を戻す~~~~
進軍を始めたグロリアーナ・モナーク連合を小高い山から偵察する西住、秋山、百武、琴峯
西住「マチルダⅡ4輌、チャーチル1輌前進中.....」
百武「そしてそれに追従するセクストン2輌、アーチャー2輌、バレンタインATが1輌か.....」
秋山「流石、綺麗な隊列を組んでますね」
西住「うん。あれだけ速度を合わせて隊列を乱さないで動けるなんて凄い」
琴峯「我々とは大違いだ、強豪校恐るべし」
秋山「こちらの車輌だと、自走砲含めても正面装甲を抜くのは難しいですが.....」
秋山は自軍の火力で敵チームの車輌を撃破できるか疑問に思ってるようだ
西住「そこは戦術と腕かな?」
秋山「.....はい!!」
百武「そろそろ我々も移動しましょう」
琴峯「待ち伏せ地点に変更は無しで?」
西住「はい、無しでお願いします」
偵察を終えて4人は自分の車輌に戻り始める
西住「麻子さん起きて、エンジン音が響かないように注意しつつ転回してください」
百武「全車、行動を開始せよ」
西住たちが乗り込むと大洗・水戸連合は動き始めた
しばらくしてⅣ号は部隊と離れグロリアーナ・モナーク連合を待ち伏せる
西住「敵、前方より接近中。攻撃準備」
秋山「装填完了!」
五十鈴「距離810m.....」
西住「撃て!」
Ⅳ号は敵チームのフラッグ車であるチャーチルに狙いを定めて攻撃開始した
しかし、Ⅳ号の砲弾はチャーチルのすぐ手前に着弾し命中することは無かった
オレンジペコ「仕掛けてきましたわね」
ダージリン「こちらもお相手しますか。自走砲隊、いつも通りに」
ルイス「了解。自走砲全車へ、突撃体制へ移行せよ」
砲撃を受けてモナーク自走砲隊は速度を落とし戦車隊の陣形の内側に入る
グロリアーナ・モナーク連合が得意とする陣形の一つである
重装甲の戦車で前方を固めその後ろを軽装甲の自走砲が続く
陣形が大体整うとチャーチルはⅣ号に狙いを定める
五十鈴「すいません」
西住「大丈夫、撃破は目的じゃないから」
Ⅳ号はすぐさま撤退する
ダージリン「戦車隊全車、前方のⅣ号に攻撃開始。自走砲隊はまだよ」
Ⅳ号を追撃するグロリアーナ・モナーク連合
遂にチャーチルが砲撃を開始
西住「なるべくジグザグに走行してください、こっちは装甲が薄いからまともに食らったら終わりです」
冷泉「了解」
逃げるⅣ号追うグロリアーナ
グロリアーナは猛烈な砲撃を浴びせる
しかし行進間射撃な上にジグザクに走行するⅣ号になかなか名中弾を出せずにいる
後ろから砲撃が5方向から飛び外れた砲弾が渓谷の岩壁に当たり瓦礫が飛び散るが西住はキューポラから身を乗り出したままである
ダージリン「思っていたよりやるわね.....速度を上げて!追うわよ!」
Ⅳ号の予想以上の粘り強さに感心するダージリン
しかしここまでは小手調べ
ダージリン「どんな走りをしようともわが校の戦車は一滴たりとも紅茶を溢したりはしないわ」
チャーチルの砲撃がⅣ号に至近弾をたたき出す
遂に本腰を入れ始めた
さすがの至近弾に先ほどまで直立不動だった西住も息を漏らす
武部「みぽりん危ないって!」
しかし砲撃の中で無防備な状態は心臓に悪い
遂に武部が西住に身を隠すように言う
西住「え?あぁ、戦車の車内はカーボンでコーティングされてるから大丈夫だよ」
しかし少しずれた返事をする西住
武部「そういうんじゃなくて、そんなに身を乗り出して当たったらどうすんの?」
西住「まぁ滅多に当たるもんじゃないし、こうしていた方が状況が分かりやすいから」
武部の発言にまたずれた返事をする西住
しかしながら西住の感覚がおかしいわけではない
戦車道や自走砲道を嗜み特に車長の経験がある者は西住にように車輛から身を乗り出すのに抵抗は無い
車長は車輌にとっての目であり脳
どうすれば戦車を効率的に上手く動かせるかを決める重要な役割でありその為にはより多くの状況を知っていなければならない
だからこそ彼女は例え砲撃の中でも身を乗り出す
しかしそれは普通に生活していた人間からすれば心臓に悪い
ましてや友人がそんな状態であればなおのことである
武部「でもみぽりんにもしもの事があったら大変でしょ!!もっと中に入って!」
友人の身を案じるのは普通のことだ
しかし今まで自分にここまで気にかけてくれる友人を見つけられず、それでもかつての大切な仲間を裏切っている罪悪感を感じていた西住にとって、その言葉はとても温かいものだった
西住「.....心配してくれてありがとね」
その時の西住の顔は少し柔らかさを取り戻していた
西住「じゃぁ、お言葉に甘えて」
そう言うと西住は少し戦車に入る
~~~~大洗・水戸連合、待ち伏せ地点~~~~
Ⅳ号が敵チームと激しい鬼ごっこを演じている一方で残りの車輌達は小高い丘の上に陣を構えていた
先日の作戦会議で決められた作戦通りに進めばここで勝負が決まる
しかしながら如何せん待ち伏せというのは暇である
何もする事がないと人の集中力は長くは持たない
富岡「それが数学Ⅰの伊達先生でさ!」
佐藤「マジで?!あの先生子持ちだったん?!いつのまに結婚してたん?!」
大野「かっくめ~い!!」
宇津木「しまったどうしよう~!」
磯辺「いつも心にバレーボール!!」
佐々木「そ~れ!!」
小御門「やっぱ仮面ドライバーでしょ!定番ヒーローは」
田辺「いや断っ然戦隊だね!ここは譲れない」
こうなる
でも大抵先生がいなくてやることがない時の体育とか実習ってこんなもんである
それと同じ
河嶋「遅い!!!」
角谷「待つのも作戦のうちだよ~?」
Ⅳ号がなかなか来ない事に焦る河嶋を窘める角谷
河嶋「いや、しかし...」
相馬「敵に悟られてⅣ号が包囲されたらこの作戦はパーなんですよ?」
それでも心配が拭えない河嶋と同意見の相馬
河本「急がば回れだよ。勝負は動揺したものが負ける」
河本は冷静だった
するとその時である
西住『こちらⅣ号。敵をひきつけつつ待機地点にあと3分で到着します』
Ⅳ号からの通信が入る
河嶋「Ⅳ号が戻ってきたぞ!全員持ち場に着け!!」
宇津木「えぇ、噓ぉ~」
大野「せっかく革命起こしたのに~」
河嶋の号令に慌てる大洗・水戸連合の生徒達
西住『あと600mで敵車輌に射程内です!』
百武「総員急げ!!」
次々と車輌に乗り込む生徒達
チームに緊張が走る
程なくして渓谷の間の一本道から一両の戦車が飛び出して来た
河嶋「撃て!!!撃て!!!!」
河嶋の号令に合わせてホイシュレッケ以外の車輌にが砲撃を開始する
百武「まずい!!」
しかしそれはグロリアーナの戦車ではなく、味方のⅣ号だった
まさかの味方からの砲撃に混乱するⅣ号
西住「ま、待ってください!!」
武部「味方撃ってどうすんのよ~~!!?」
幸いにもがむしゃらに撃っただけで狙いが定まってなかった砲撃がⅣ号を貫く事はなかった
しかしこちらの作戦は完全に崩壊した
ルイス「ダージリン隊長、敵はどうやらかなりのせっかちさんのようですな」
ダージリン「そのようね。まぁ、こんな安直な囮作戦なんて私達には通用しないわ」
グロリアーナ・モナーク連合はそのまま一気に加速し一列に突入を敢行
河嶋「撃て!!」
大洗・水戸連合は今度こそグロリアーナ・モナーク連合に攻撃を開始する
河嶋「撃て撃て撃て!!!」
しかし大洗女子戦車隊の統制が取れていない散発的な砲撃はことごとく外れていく
水戸自走砲隊の砲撃は至近弾をたたき出しているものの大洗戦車隊とどっこいどっこいである
完全に冷静さを失っていた
百武「落ち着け!!訓練通りにやるんだ!!フラッグ車を狙え!!!!」
西住「そんなバラバラに攻撃しても.....履帯を狙ってください!」
西住と百武が必死に遼車に指示を飛ばすもその声は届かない
河本「これは.....まずいねぇ.....」
さすがのこの状況に河本も少し表情をゆがませる
グロリアーナ・モナーク連合は突撃の勢いそのまま、大洗・水戸連合を包囲に掛かる
突入時、二手に分かれた際に自走砲隊はバレンタイン試作自走砲とアーチャー対戦車自走砲が戦車隊を盾にする形で追従しセクストンを渓谷の入口に待機させる
手塚「このままじゃ囲まれるぞ!!」
池田「チャーチルだ!!チャーチルを狙え!!」
奮戦虚しくグロリアーナ・モナーク連合は砲撃の中を冷静に突破し大洗・水戸連合を包囲する陣形の構築に成功した
河嶋「もっと撃て!!!撃て撃て!!!見えるもの全て撃て!!!!!!!!!!!」
もちろんただでやられるわけにはいかない
大洗・水戸連合はより激しい砲撃を行う
しかしその抵抗も地形を上手く利用したグロリアーナ・モナーク連合に届く事は無く岩壁に防がれる
ダージリン「戦車隊、前進」
ルイス「自走砲隊、砲撃始め」
ダージリンの合図により一気に距離を詰めるグロリアーナ戦車隊
池田「きたぞ!!目標、チャーチrうわっっ?!」
これを好機と見たホロ車がチャーチルに狙いを定めようとしても後方から援護するモナーク自走砲隊の砲撃により攻撃を防がれる
ダージリン「戦車隊、攻撃開始」
間合いを完全に詰めたグロリアーナ戦車隊は行進間射撃を開始
行進間射撃のため少しばかりか命中精度は低いが苛烈な砲撃は大洗・水戸連合には効果的だった
磯辺「凄いアタック!!」
大野「有り得ない!!」
古森「砲撃が激しすぎる!反撃できない!!」
完全にパニック状態の大洗・水戸連合
西住「落ち着いて下さい!砲撃やめないで」
西住が何とか指揮を執ろうとしたその時だった
ホロ車乗員「「「「ぎぃゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」」」」
水戸男子のホロ車に敵弾が命中!
けたたましい爆発音を上げて撃破された
この光景をまじかで見ていていた大洗のM3リーの乗員達は益々パニックを起こしてしまった
山郷「むりです~~!!!!!!!」
宇津木「もういやぁ~!!!!!!!!!」
あまりにも激しい攻撃に戦車を飛び出して逃げ出すM3リー乗員達
澤「待って!逃げちゃダメだってば~!!」
その後ろを追いかける車長の澤
百武「戦車に戻れ!!危ないぞ!!!」
そんな彼女たちを慌てて止める百武
戦車・自走砲道の試合で使用する砲弾は連盟によって厳しい精査のもと使用されている非殺傷ではあるが戦闘服ではなく普通の制服を着ただけの生身ではあまりに危険だった
そして最悪なことに彼女たち目掛けてグロリアーナの流れ弾が彼女たちのもとに向かう!!
後藤「まずい!!!」
西住「逃げて!!!!!!!!」
すると澤達を庇う形でM7プリーストが彼女たちの前に滑り込む!!
砲弾はM7プリーストに命中し撃破されたが最悪の事態は免れた
その後M3リーも被弾し撃破された
激しい砲撃の中で少しでも敵戦車との距離を保とうとする38t
しかしそこに至近弾が炸裂!!
着弾の衝撃で一瞬車体が浮き上がる
しかも最悪なことにその衝撃で左履帯が外れてしまった
小山「あれ?あれれ?」
角谷「あぁ、外れちゃったねぇ履帯。38tは外れやすいからなぁ」
そのまま38tは窪みにハマってしまった
西住「武部さん、各車状況を確認してください」
西住は状況を整理しようとしている
この絶望的な状況でも彼女は冷静であった
武部「う、うん」
少し放心状態だった武部だったが西住の命令ですぐに無線機を操作する
武部「えーとっ、八九式どうですかぁ?」
近藤『こっちは大丈夫です』
武部「Ⅲ突の方は.....」
エルヴィン『夕に及ばず!』
武部「M3リー!」
M3リー『......』
武部「38t!」
角谷「ダメっぽいね!」
武部「自走砲隊の被害はどうですか?!」
百武『こちら自走砲隊ホイシュレッケ。現在ホロ車、M7プリーストが撃破され行動不能だが自分ら含めて3台は建材!」
河嶋「無事な車輌はとことん撃ち返せぇ!!」
磯辺「私たちどうしたら?!」
古森「もうこれ以上持ち堪えられそうに無い!!」
エルヴィン「隊長殿、指示を!!」
手塚「このままじゃここで終わりだぞ?!」
河嶋「撃って!撃って!撃ちまくれ!!!」
完全に崩壊したこちらの陣形
迫りくる敵
混乱する味方
これほどまでに混乱した状態はない程の混乱
状況は最悪だった
西住「このままいてもやられるだけ......」
この最悪な状況をどうすれば突破できるか
西住は思考を巡らせる
五十鈴「隊長は西住さんです」
武部「私たち、みほの言う通りにする」
冷泉「何処へだって行ってやる」
秋山「西住殿、命令してください!!」
百武「西住隊長、反撃といきましょう!」
琴峯「存分にこき使ってくれ!」
後藤「やってやりましょう!!」
立川「ボンボンどもに目にもの見せてやろうぜ!!」
轟「倍返ししてやりましょうや!」
悩む西住に檄を飛ばす仲間たち
西住が遂に動き出す
西住「八九式とⅢ突は私たちの後についてきて下さい!ホイシュレッケはグリレとⅡ号をお願いします!この陣地を放棄します!!」
磯辺「分かりました!」
エルヴィン「心得た!」
百武「了解!!」
古森「把握!!」
河本「わかった」
河嶋「何?!許さんぞ!!」
弱冠一名納得していない者がいるがかまってる暇は無い
西住「《もっとコソコソ作戦》を開始します!!」
大洗・水戸連合は一斉に撤退を開始した
幸いにも市街地方向に抜ける一本道はまだ塞がれていなかった
ダージリン「逃げ出したの?追撃するわよ!」
もちろん敵チームもこれを逃がすまいと追撃する
戦闘は演習場から市街地へと移行した
お久しぶりです。ハリー大岩でございます。
本来ならば1月か2月に投稿する予定だったのですが私自身の親族の訃報や入院、専門学校の試験などによって3ヶ月も更新を止めてしまった事をお詫び申し上げます。
この間執筆環境を一新したのでこれからはもう少し早く更新できるように頑張ります
謝罪はここまでにさせていただいて今回やっと他校の生徒達が登場さえることができました!!
いやぁ長かった......(己の不手際)
まだどんなキャラなのかわからない状態ですが次回から段々とキャラがわかってくるので楽しみにしていてくださいね!!
最近は自分自身体調に不安を感じている状態ですが皆さんも体調に気を付けて新しい春を迎えましょう!!
それでは次回をお楽しみに!