ソードアート・オンライン 風の道標 疾風の戦士 作:レベル1のスライム
茅場からのプレゼントに望みを賭けてストレージを開いてみると…
「て、手鏡?」
「って、うわっ!」
オブジェクト化された手鏡を覗いた途端また光に包まれる。
しかし光が消えて目を開けるとそこには…
「自分の顔、だと…」
(そうか、これは現実なんだ。)
少なくともキリトはそう思った。
「おいキリト!大丈夫か?」
「って誰だよ!」
「俺はキリトだ。てことはお前はクラインか?」
「ああ。」
よく見るとクラインだけじゃない。周りのプレイヤーもさっきとは違う。おそらく現実世界ではそんな感じなのだろう。
「そういえばユウはどこだ?」
「ここです。」
「ここですって言われてもどこにも居ねーじゃねーか。」
「下。」
「「え?」」
「だ〜か〜ら〜!下ですよ!下!」
そう、現実のユウは130cm程しか身長はないのであった。
漫画だったら多分チョコーンって効果音付いてる。
なので二人共驚かない訳がなく…
「お前がユウなのか?」
「小学4年生くらいか?親御さんはどうしたんだよ。」
等と言ってくる。
キリトはまだしもクラインは失礼すぎる。
これでも一応は中学生だ。
「失礼ですね!これでも中学生ですよ!」
「わ、悪かった…」
「そんな事はいいからコッチへ来い!」
キリトが二人を連れて行く。
路地裏に着くとキリトが話を始めた。
「まずこの世界は手に入るリソースが限られている。そして生き延びるためには強くなる必要がある。」
「それがどうかしたんですか?」
「おそらく近場のフィールドは直ぐに狩り尽くされるだろう。」
「そこでだ。俺は今から次の村へ行く。安全な道は把握してあるから次の村へは難無くたどり着けるだろう。だから二人共一緒に来い。」
βテスターと一緒に行動できる事がどれほどのアドバンテージになるのか、クラインには分かっていたが、
「でもよ、俺他のゲームでダチだった奴と徹夜で並んでこのゲームを買ったんだよ。アイツらまだ広場に居るはずなんだ。」
「置いては…行けねぇ…」
クラインは誘いを断った。
普通の人間に出来ることではないだろう。
「そうか、ならクラインとはここでお別れだな。」
「ユウはどうする?一緒に来るか?」
キリトはユウに問いかけた。
しかし、ユウは既に全プレーヤーの中でトップのレベルを誇っている。
「僕はクラインさんと一緒に行きます。」
「クラインさんだけでは少し不安なので…」
ユウはクラインと行動すると言った。
だがクラインは、
「気持ちは嬉しいけどよ…、お前らに負担をかける訳には行かねえ。」
「これでも俺は前のゲームでギルドの頭張ってたからな。お前らから教わったテクでなんとかしてやらあ!」
「だから気にせず2人で行ってこい!」
何を意地張っているんだこの野武士面は、
と思ったがこれがクラインにとってのケジメで優しさなのだろう。
「そうですか…、それでは何かあったらメッセージしてください。お元気で…」
「おう!またな!」
別れを告げ歩きだしたクラインの背中は、まるで侍のように勇敢だった。
「ユウ、俺たちも行くぞ。」
「はい、勿論です。」
こうしてデスゲームは始まりを告げたのだった。
文章力壊滅級で申し訳無い…
次回はお待ちかねのアスナさんが登場します。
次回第4話「ログアウトスポット」
お楽しみに!