ソードアート・オンライン 風の道標 疾風の戦士 作:レベル1のスライム
2人は順調に実力をつけて行くが、ゲーム開始から数日後不穏な噂が流れ始める…
「隠しログアウトスポット…?」
「キリトさんはどう思いますか?」
「絶対無いだろうな。」
「同感です。」
近頃、始まりの街を中心に隠しログアウトスポットなる噂が広まっていた。
「ある情報屋が広めているとかなんとか。」
「キリトさんは心当たりありますか?」
「確か始まりの街に1人名の知れた奴が居たような…」
「確か名前は……」
「アルゴ」
「え?」
始まりの街にアルゴという情報屋が居るらしい。
だがユウには心当たりがあった。
「もしかしてその人顔に髭描いてありませんでしたか?」
「髭?確かそんな噂もあったな…」
確信した。絶対アイツだ。50コルの恨みは大きいぞ…
「僕に心当たりがあります。」
「本当か?」
「はい。1度その人から情報を買った事があります。」
「それなら1度街に戻ったほうが良いな…」
「犠牲者が出る前に止めるぞ!」
「了解です!」
2人は始まりの街へ向かった。
始まりの街
人気の無い喫茶店に珍しく客が3人居た。
「それデ?オレっちになんか用カ?」
フードを被った女が話し始めた。
「あんたも情報屋なら、隠しログアウトスポットの噂を聴いたことが思うが…」
「何か知っている事はあるか?」
またこの手の客か、いい加減飽きてきたとアルゴは思った。
「なんダ。そんな事カ。そんなものは無いヨ。」
「それは俺たちも知っている。」
ならどうして聞いてくるのか?と尋ねようとしたがその必要はなかった。
「その情報はある情報屋が流して居ると聞いてな。」
「同じ情報屋なら何か知っているかと思ったんだが、何か心当たりはあるか?」
「情報料は高く付くけど、いいカ?」
「構わない。」
それからアルゴは事件に関する情報を知る限り教えてくれた。
鼠のアルゴの偽物が居るということ、その偽物が情報を流しているということ、西の森にログアウトスポットがある(実際は無いが)ということ、その森に既に1人向かっているということ、その他諸々教えてもらった。
「なるほどな。それで情報料は?」
「この事件の解決を手伝ってくレ。」
「元からそのつもりだったけどな。」
「わかった。手伝わせてもらう。」
「そうだったのカ。なら早く作戦を立てよう。」
「え~と、キリト、だったカ?」
「あってるぞ」
「ならキリトは先に森へ向かってくレ。他にも騙されてしまった人も居るかもしれなイ。おそらくレベルも低いだろうから、死なせないように守ってくレ。」
「わかった。ユウはどうする?」
「ユーちゃんはオレっちと一緒に偽物を捕まえに行ク。こんな小さくて可愛いとは思わなかったけどナ。」
ユーちゃん?可愛い?何言ってるんだコイツはと思ったが今小さいって言ったな!失礼極まりない!
「失礼ですね!小さくても一応は中学生です!」
「そうカ。そうカ。悪かったナ。お·チ·ビ·ちゃ·ンw」
「な〜ん〜だ〜と〜?」(ノ`Д´)ノ
ユウ、キレた!!
「2人ともストップ!ストップ!喧嘩してる場合じゃないだろ?」
「一刻を争うんだ。もう行くぞ!」
「すみません…」
「おチビちゃん、ほら行くヨ。」
「は?」
数刻後
始まりの街
「案外早くとっ捕まえられましたね。」
「そうだナ。ってゆうかユーちゃん結構足速いんだナ。」
「ほとんど素早さにステータス振ってるので…」
「ところでキリトさん大丈夫ですかね?」
「さっきビギナー1人を保護したって連絡来たから、ちゃんと仕事はしてるみたいだナ。」
「始まりの街まで送るってヨ。」
「迎えに行きますか?」
「オレっちは面倒くさいからこの宿で休むヨ。」
「お仕事おつかれさン。」
「お疲れ様でした!」
「ん?あれってキリトさんじゃ?」
「ン?帰ってきたのカ?」
「お〜い!キリトさ〜ん!って」
「えぇ〜〜〜!!」
「ちょっとキリトさん!?どうしたんですか!?」
「ん?ユウか?どうしたんだ?」
「キ、キリトさんに彼女が〜!」
「なんダ。キー坊も中々やるねェ。おネーサン見直したヨ。」
「えっ?いやっ?その、これは違うんだ信じてくれ!」
キリトさんに彼女ができた!?なぜ!?どうして!?
「俺はただ森に居たから助けただけなんだ!」
「本当にそれだけなんだよ!お願いだから信じてくれ!」
「そうですか。つまらないですね。」
「つまらないナ。」
「どうしてこうなるんだ…」
キリトが落ち込んでしまったので話を変えることにした。
「所でお隣さんはなんて言うのかな?」
アルゴが尋ねる
「名前ですか?結城明日奈です」
「「「っ!」」」
「違ウ!違ウ!オレっちが聞いたのはプレイヤーネームの方だ!」
「す、すみません!プレイヤーネームはアスナです!」
「なんダ。プレイヤーネームもアスナなのカ。」
「名前と聞かれたら普通はプレイヤーネームダ。今回は特別に忘れるが次は気をつけるようニ。」
「野郎どもも忘れろヨ!」
「「は、はい…」」
こうして偽ログアウトスポット事件は幕を閉じた。
かなり遅れてしまいました。申し訳ないです…
ちなみにユウとアルゴは喫茶店に入る前に和解しています。その後喧嘩してるんですけどね。
さて、次回は遂にボス戦です。果たしてどうなるのか!?
次回第5話「仕様変更の罠」
お楽しみに!