ソードアート・オンライン 風の道標 疾風の戦士 作:レベル1のスライム
ユウやキリトでさえまだ第一層を突破できていなかったが、ようやくボスの部屋を見つけたパーティーが現れた。
トールバーナの街、とある劇場にて今日第一層のボス攻略会議が行われるらしい。
「キリトさんは勿論参加しますよね。」
「あぁ。」
「会議は4時からです。遅れないでくださいよ。」
「お前は母親かなんかか?」
「キリトさん1人では心配なので。」
「僕はボス戦に向けて武器のメンテナンスに行ってくるので、きちんと4時に劇場に来てくださいよ!」
「はいはいわかりました。」
「では行ってきます。」
(母親にしては小さいな)
キリトはそんな事を考えながら見送った。
「さて、時間まで何しようかな…」
4時までは後2時間ほどある。
「昼寝でもするか…」
暇を持て余したキリトは1人夢の中へ落ちて行った。
一方その頃ユウは
「武器の強化は終わったし少し買い物でもしようかな…」
「回復POT足りてたかな…、一応予備で買っとくか…」
「備えあれば憂いなし!ってね。」
無事武器の強化が終わり商店街を散策していると、
「ユウ君?」
聞き覚えのある声がした。
振り返ると、
「あ!アスナさん!お久しぶりです!」
すっかりたくましくなったアスナがいた。
「こんにちは。元気にしてた?」
「ぼちぼちです。」
「所でアスナさんもボス攻略参加するんですか?」
「勿論そのつもりよ。所でキリト君は?」
「あの人のことだから多分宿屋で寝てると思いますよ。」
呆れ気味に言う。
昼寝好きだからな…あの人。
「そう。元気そうならいいわ。」
「キリトさんの事気になるんですか?」
ちょっとからかってみる。
しかし直ぐに後悔することになる。
「っ!べ、別にそんなんじゃないわ!ちょっと助けたからって直ぐ彼氏気取りしちゃって、いい迷惑よ!」
「あんなのよりユウ君の方がよっぽど可愛げがあって、良い子で、ほんっと見習ってほしいわ!」
照れた。凄く照れた。普段褒められ無いから余計恥ずかしい。
「あっ!そろそろ会議始まっちゃうからいきましょう!」
気づけば時刻は3時半を過ぎていた。
キリトside
「ん~~!よく寝たぁ!」
「って、あ!」
昼寝を終えたキリトだったがある事に気がついた。
「3時58分…」
「ヤバイ、やってしまった。ユウに怒られる…」
なんと寝坊してしまったのだ。
あれだけ念を押したのに寝坊するとはけしからん奴だな!
「急げ!あいつ、小さい癖に怒ると怖いんだよ!」
キリトは劇場に向かって一目散に走り出した。
午後4時 劇場
「あの野郎!まだこねぇのか!」
珍しくガチギレしてるユウがそこに居た。
時間に関してユウは厳しいのだ。
「時間を守らねぇとはキリトの野郎いい度胸だな。」
「そうね。後でお仕置きが必要だわ。」
「手伝ってくれますか?」
「勿論。」
その瞬間キリトの死が確定した。
それは置いといて今は攻略会議だ。
おそらくリーダーであろう男が声を上げた。
「皆!今日は俺の呼び掛けに応えてくれてありがとう!」
「俺の名前はディアベル!職業は気持ち的にナイトやってます!」
男はディアベルと言った。
ジョークを混ぜた自己紹介で場を和ませる。
「早速だが本題に移る!」
「こないだ俺たちのパーティーが第一層のボス部屋を発見した!」
「遂に第一層のボスを倒し、第二層への扉を開く事ができるんだ!」
「そしていつかこのデスゲームをクリアできるってことを証明する!」
「それが今ここに居る俺たちの義務なんだ!そうだろみんな!」
ディアベルの演説はプレイヤー達の心を掴んでいく。
歓声すらも上がった。
「だが、ボスは1人で倒せるほど簡単じゃない!」
「だから皆で6人パーティーを作り、集めてレイドを構成するんだ!」
ディアベルの掛け声と同時にプレイヤー達がパーティーを作り始めたその時、
「ちょお待ってんか!」
大きな声がした。
誰だよこんな時に…
「わいはキバオウってもんや!」
「ワイから言わせてもらいたいことがあるんや!」
あ!長くなりそうなんでカットします!
キバオウ (´・ω・`)
要約すると、βテスターがビギナーの面倒を見なかったから、大勢のビギナーが死んでしまった。それに対して、金やアイテムを払って詫びろということだった。
その後直ぐにエギルという大男に論破されてたのだが…
「皆すまなかったな!それでは再開!」
またプレイヤーがパーティーを組み始める。
すると、
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
今度はなんだよ。いい加減にしろ!
と、思ったがそこには超遅刻男がいた。
「今はどういう状況なんだ!」
取り敢えず後でお仕置きするとして
「今は攻略のためのパーティーを作っている所です。」
「僕はアスナさんと組みますがキリトさんはどうします?」
「入らさせて頂きます…」
なんか敬語で気持ち悪いなと思った。
「そんなに改まらなくても大丈夫よ。キリト君。」
「それより、後でユウ君からお話があるみたいだから覚悟しておいてね?」
「ヒェッ」
その日はボスの情報と、次の日の予定を聞いて解散したのだった。
しかし、そのボスの情報によって苦戦する事になるとは誰も思いもしなかった…
次の日
第一層ボスの間
これらは順調に戦いを進めていた。
それもそのはず、
本来3隊によって対処される予定だった取り巻きのセンチネルはユウ、アスナ、キリトの3人だけで安全に対処可能だったからだ。
「なんやあのチビら中々やるやないか!」
昨日のイガ栗がなんか言ってやがるが気にしない事にする。
ユウは得意のスピードと両手剣による攻撃力でセンチネルを2対ずつ相手している大健闘だった。
「H隊よくやった。取り巻きは全滅したから一旦下がれ!」
「A、B隊は前に出てC隊を援護しろ!」
流石はディアベル状況を的確に判断し命令を下している。
おそらく他のプレイヤー達も同じ事を思っているだろう。
「よし!そろそろゲージが赤になるぞ!」
「パターンの変化は覚えているな?」
「主武装が
しかしここで異変に気が付くものが2人いた。
「あれ?湾刀ってなんだっけ?」
「っ!あれはタルワールじゃない!野太刀だ!βテストから変更されている!」
ユウとキリトだ。
ボスは既に持ち替える動作に入っている。
「皆!よくやった!最後は俺が出る!」
ディアベルが前に出る。
「ディアベルっー!!下がれー!!」
キリトが叫ぶももう遅かった。
ボスは既に野太刀に持ち替え刀は光を帯びている。
無慈悲な斬撃がディアベルを襲う…
ナッパよけろーーっ!を思い出した。
ディアベルの運命はいかに!?
次回第6話「リーダー」